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(2)上田志樹~世界への挑戦~
スピードスケート(2)上田志樹~世界への挑戦~ 昨季は男子500mで、実業団も出場した全日本距離別選手権7位、日本学生氷上競技選手権2位に輝くなど、その実力の高さを証明してみせた上田志樹(政経4)。だがその実績に驕ることなく、上田は世界の舞台を目指して己を磨き続けている。 小学2年生の時に興味本位から地元の少年団でスケートを始めた上田。その時から今にいたるまで、「スタミナ面や筋肉の質を考えて一番向いていると思った」と500mの選手として氷上を滑り続けてきた。幼くしてスケートの魅力に染まった上田は小中高と大きなケガもなく大学進学の岐路に立つ。さらなる速さを求め、強いところで滑りたいというその一心で迷わずに明治の門をたたいた。 明治の練習は『大学一厳しい』と言われている。入部したての頃は「ついていくのがしんどかった」と挫けそうになるも必死に食らい付き、音を上げずに練習をこなしてきた。その中で「過酷な練習を共にしてきた先輩がワールドカップへ出場する様を見て、すごく刺激になった」と世界を意識し始める。明治での練習で世界と戦える確信を得た上田は、よりストイックに練習に励み、1年次から安定した成績を残してきた。そして着実に成長を遂げ、昨年の全日本距離別では日本記録保持者である加藤条治(日本電産サンキョー)、長野オリンピック金メダリストの清水宏保(コジマ)といった世界クラスのスケーターと渡り合い自己最高となる堂々の7位入賞を果たす。これは学生スケーターの中でトップの順位であり、その滑りが評価され本学では唯一の強化指定選手に選ばれるなど、上田は名実共に学生の頂点に立った。今季もその力強い滑りに期待が懸かる 500mのスペシャリストである上田、そのキャリアは15年目に突入するも、「直線もコーナーもトップスケーターに比べたら、まだまだ幼稚な滑り」と謙遜を見せる。「自分の滑りを極めるだけ」。学生最後の今シーズン、その集大成を世界への足がかりとして「ユニバーシアードに出場して表彰台に上りたい」と語った。まずは目前に迫った全日本距離別で「昨年以上の成績をたたき出す!」。世界一を争う桧舞台への滑走はまだ始まったばかりだ。◆上田志樹 うえだしき 政経4 白樺学園高出 169㎝・67㎏READ MORE -
(1)黒岩信充~長距離のエース、3年目の苦悩~
スピードスケート(1)黒岩信充~長距離のエース、3年目の苦悩~ 黒岩信充(政経3)は悩んでいる。新企画の初回、それも長距離部門のエースを取り上げる回で、冒頭からこの表現はどうかと思うが、とにかく、悩んでいる。 高校時代、インターハイで5000mと1万の2冠を達成し鳴り物入りで明治に入学した。だが入部後の2年間で、自身の思い描いていた「ワールドクラスで活躍したい」という目標はいまだ果たせていない。1年目こそ、明治のスピードスケート部門4連覇に大きく貢献し、大物ルーキーの名に恥じない成績を残したものの、そこからが苦難の連続だった。飛躍を期待された昨年は、本来の調子とは程遠く、インカレの結果は1年次よりも悪化。連覇も途切れた。「もう全然ダメだった」。 昨年の雪辱を果たすべく、今年は春先から練習を積み重ねた。夏には陸上トレーニングの一環で始めた自転車競技の大会で好成績を残すなど、充実した時間を過ごしてきた。復活は近い、そう確信させる日々だった。しかしスケートシーズンが近づき、実際にリンクに降りて滑走すると何か違和感がある。調整を重ね続けたが、初戦まで1週間を切った今も「正直、調子は良くないです。うんざりするほど」と苦笑する。 100分の1秒を追求するスピードスケートは、とても繊細なスポーツだ。道具の使いかた、気持ちの持ちよう、練習の積み重ね、それらが少しでも乱れると、結果が変化する。「調整は難しい。何を変えたらいいか分かっていても、変えられないところもある」。もともとは努力の人。まじめで、競技に対する姿勢は誰もが見習うところがある。常に自分を追い込むほどの鍛錬を積む。だからこそ調子をがらっと一変させるのは、困難を極める。 24日から始まる全日本距離別選手権は、ワールドカップ選考、そして「大学生の五輪」ことユニバーシアード選考にもかかわる大会だ。「世界で活躍したい」という彼の目標をかなえるためにも、ふがいない走りはできない。日本トップレベルの選手が集う大会で、不調の中、どれだけ結果を残せるのか。長いトンネルの中から、この大会で復活へのヒントを得ることはできるのか。自身の目標ためにも、そしてチームのためにも、エースの地力で復活の兆しを見せて欲しい。◆黒岩信充 くろいわのぶみつ 政経3 嬬恋高出 171㎝・62㎏READ MORE -
(17)負けられない最終戦!立教戦展望
硬式野球2敗1分けで幕を閉じた早稲田戦。この時点で明治の春秋連覇という夢はついえた。しかし、まだ戦いは終わった訳ではない。最終戦の立教戦が今週末に控えている。早稲田戦、投手陣の好投とは裏腹に、打線がつながらず3試合で1得点に終わった。打率低迷のチーム状況に大きな不安を残す本学。いかにして、立教投手陣から得点を挙げるかが大きなポイントとなるだろう。 現在3勝6敗、5位というチーム状況の立教だが、そう簡単に点を取らせてくれる相手ではない。「ピッチャー中心の試合展開で勝ちをものにしてきた」(坂口監督・立教)と語るように、投手陣の層も厚い。エース・仁平をケガで欠き、明治一歩有利のように思えるが、防御率0・78の戸村、東大2回戦で初完封勝利を挙げ波に乗る増田などが先発として奮起している。さらに先週の慶応2回戦、敗れはしたものの13安打と打線は上がり調子だ。 また「春、個人的には悔しいシーズンだった」と春のシーズンを振り返り、悔しそうに話した二場主将(立教)も、この試合4打数3安打3打点と意地を見せた。「夏季キャンプでは、選手たちに“判断力”をつけてもらうように練習を積んできた」と坂口監督は語る。最終戦、「負けられない」という強い気持ちで明治に向かってくることは必至だ。 優勝の可能性が消え、打線の調子もいまひとつの明治。しかし秋季リーグ最終戦、4年生選手たちにとってはこれが神宮で戦う最後の試合だ。春優勝の誇りと意地で、明治の野球を神宮球場で見せてほしい。そして、何が何でも、最後の戦いを勝利で締めくくってほしい。READ MORE -
早大に敗れまたも準優勝/東京六大学チャンピオンシップ
レスリング今回13回目を迎えた東京六大学チャンピオンシップ。2000年に優勝して以来、7年連続早稲田を追う本学は、今年こそはと「古豪復活」「王座奪還」を目指し挑んだ。しかし結果はまたも2位。早稲田の8連覇を許すことになった。 初戦の相手は法大。試合前「1発目が法政か……」と多賀総監督が不安な言葉をこぼしたのとは裏腹に、先頭の青木主将(文4)が会心のフォール勝ちを収めると、波に乗り結果、全階級で圧勝。続く東大、慶大、立大戦でもフォール勝ちが目立った。特に立大戦では7戦中5戦でフォール勝ちを収めるなど、明治の強さを見せつけ、危なげなく白星を重ねていった。 そして迎えた最終戦。もちろん相手は早大だ。早大は先月の学生王座で悲願の優勝を成し遂げている。しかし、そんな相手に物おじすることない選手たち。確かにそれまでと比べて、フォール勝ちを収められるような試合の持ち運びにはならなかったが、両校一歩も引かない攻防が続いた。しかし96㎏級では青木主将がまさかの1-2で惜敗してしまう。この悪い流れを変えようと、相澤(農1)が挑んだ。開始直後に、投げ技を披露。テンポの速い試合展開を有利に進めた相澤は第2ピリオドでも投げ技を繰り出し、2-0の判定勝ちを収めた。しかし学生王座チャンピオンを前に、バックや場外など細かなポイントを重ねられ、早見(理工1)の不戦勝のほかはこの相澤の1勝のみ。結果2-5で敗北した。 今大会を振り返ると、早大戦で活躍した相澤、そして各校1人ずつ選ばれる優秀選手賞に輝いた早見をはじめ、加藤(営1)、鈴木(農1)、徳山(理工1)と1年生全員が、出場した階級で全勝した。学生王座後に多賀総監督が「下級生がチーム一丸となることの重要性を意識することが他大に比べて要求される。そこをもっと認識させなきゃいけない」と話していた課題は着実に克服されつつある。今週23、24日に駒沢体育館で行われる全日本大学グレコローマン選手権、そして11月28日~30日に開催予定の秋季新人戦に期待の持てる結果を残した。☆元本紙記者の挑戦☆ 昨年、この六大戦に参加した元本紙記者が今年も参戦。昨年は1ポイントも奪えないまま敗れたが、今年は大健闘した。東大戦、慶大戦に出場。東大戦では残り1秒までリードを保っていたが、最後の最後にポイントを奪われ逆転負け。念願の初勝利はお預けとなったが「練習していた技ができてよかった」と満足そうに語った。READ MORE -
リーグ4連勝も、グリフィンズ振るわず/関東大学リーグ戦
アメリカンフットボール秋季リーグ戦も中盤に差し掛かり、ここまで3連勝と波に乗るグリフィンズは帝京大との一戦を迎えた。格下相手だけに、Bブロック優勝のためにも絶対に負けられない。グリフィンズの課題である「控え選手」の力量を測るという意味でも、大事な試合となった。 主力を温存し控え選手を中心にスターターを組んだグリフィンズであったが、第1クォーターから帝京大を圧倒していった。特に目を引いたのがRBの川上(商1)と北村(政経2)。第2クォーターでは両者がそれぞれロングランからのタッチダウンを決めるなど、俊敏さと力強さを兼ね備えたランでフィールドを縦横無尽に駆け回り、相手選手を全く寄せ付けない。DF陣も鉄壁の守りを見せ、2度のセーフティーを決めるなど帝京大に思い通りのプレーをさせず、前半を28ー0と零封で折り返した。 しかし、後半に悪夢が待ち受けていた。前半同様、グリフィンズはRB陣の活躍でポイントを重ねていく。リーグ戦を通して尻上がりにパス成功率を上げてきているQB田中(蔵・政経2)、加藤(政経2)はランとパスを織り交ぜた攻めを見せた。宇佐美(政経1)への48ヤードタッチダウンパスを成功させるなどして帝京大を突き放す。このまま逃げ切りたいグリフィンズであったが、帝京大の反撃に遭い、徐々にDF陣に乱れが生じていく。敵の巧みなパス中心の攻めに翻弄され、なかなか守りのリズムがつくれない。インターセプトやオンサイドキックを突破口とされ、終わってみれば格下の帝京大に計3本ものタッチダウンを決められた。 試合には勝利した。だが、「こんな試合では駄目」という芹澤(文4)の言葉が物語るように、次戦に不安を残す結果となったのは言うまでもない。「全勝で法大戦に臨む」(加藤)ためにも、課題の修正が急務だ。READ MORE -
健闘するも表彰台獲得ならず/全日本新人選手権
端艇今年最後の大会となる全日本新人選手権が行われた。来期に向け充実した冬を過ごすためにも、良い結果を残したかった今大会だったが、表彰台なしという悔しさの残る結果となった。 本学から出場する6クルーの内5クルーが予選、敗者復活戦を突破する理想的な展開で最終日を迎えた。しかし早朝のレースで優勝に期待が懸かっていた女子ダブルスカルが準決勝でまさかの敗退を喫し、その後も男女のシングルスカルも決勝に進むことができないなど、調子の上がらないクルーが相次いだ。女子舵手付きクォドルプルや男子エイトなど大型クルーは辛くも決勝進出を決めたものの、本学にとっては厳しい準決勝となった。 午後に行われた決勝は進出したクルーにとって、準決勝に続きこの日2本目のレースとなる。この厳しいコンディションの中、女子クォは宿敵早稲田に食いつくことができず4位に終わり、「最初出られて焦ってしまった。1年生には優勝争いをさせたかった」とクルーリーダーを務めた中山(文2)も悔しさをにじませた。一方男子エイトは4位と女子クォと同順位ながらも、今まで低迷していた花形種目での決勝進出。「それなりの結果だと思う」(平松・営2)と選手も前向きに捉え、来期につながるレースとなったようだ。 結果こそ振るわなかったものの、「初心に戻って基礎や体力作りを」(三谷・理工2)と冬にすべき課題も見つかり来期へ向け収穫ある大会になった。4年生が部を完全に卒業して初めて迎えた今大会、3年生が下級生をサポートし、2年生が大会に出場する最高学年として責任を持つ。求められた役割は達成できていたように思えた。このオフ期間を有効に使い、今年の快挙を達成したメンバーに負けないくらいの部をつくって欲しい。試合後のコメント女子シングルスカル三谷「前半から攻めて後半は少しばててしまった。1000m付近ではまだ競っていたので、そこで勝負できれば5位も狙えそうだった。新人戦なのでメダルは欲しかったが、気持ちを切り替えて冬に頑張りたい」女子ダブルスカル浅利(政経1)「良いレースはできたが、第4クオーターで上げきれなくて残念な結果になった。メンタルも体力もまだ足りていない。そういう課題が明確になって良かった。この悔しい気持ちを忘れずに、何も不安はないと言えるくらい頑張る」女子舵手付きクォドルプル中山「クォで早稲田に勝つということが入学以来の目標だったので、結果は悔しい。課題は見つかったので、強かったのは上級生だけと言われないように頑張る。来年は2年連続でのインカレ女子総合優勝はもちろん、先輩たちのようにクォで良いレースをしたい」山本(文2)「体力的に未熟な部分が出てしまい、こういう結果になった。他大に明治は3、4年生だけじゃないというところを見せたかったので残念。冬にやることはどこでも一緒だと思うので、それをどれだけやるかが勝負」男子エイト平松「もちろん優勝が目標ではあったが、練習していく中で実力的に厳しいということは分かっていた。だから、優勝は逃したが来シーズンにつながる良い負けだった。来年も厳しい日程になると思うので、気持ちを切らさないように頑張りたい」越智(商2)「大会に出場した中で1番上の学年として、伝えたいことは伝わったと思う。オフシーズンで一皮むけて、来年こそは今年できなかった優勝を」READ MORE -
男子組手、女子形で3位入賞!/関東大学選手権
空手~形の部・男子団体~ 昨年の5年ぶり出場から2年連続の出場となった形の部・男子団体。本学は、山村(政経2)、岡元(法1)、佐藤(順・法1)といった若手チームで出場した。個人形とは違い3人で動きをそろえて演武しなければならず、難しいとされるこの団体形。こん身の力を出しきるも、予選で上位4チームの中に滑り込むことができず、決勝トーナメント進出はならなかった。 試合後、「来年がんばります」と佐藤(順)が悔しそうに言った。メンバー全員が1・2年生で構成されている本学。だからこそ、彼らのこれからの成長が期待できる。~形の部・女子団体~ 久保田(商1)が入り、3年ぶりの出場が実現した形の部・女子団体。全日本学生選手権にも出場した足利(商4)、松谷(法3)がそろい、その活躍は期待できた。予選での形はセイパイ。全員が息を合わせて演武する。気合の入ったその動き、声、表情は、こちらが圧倒されるほど。最後まで丁寧な動きで高ポイントを出し、決勝トーナメント進出を決めた。 決勝トーナメント1回戦、準決勝の相手は強豪青学大。両者引けを取らない素晴らしい演武で戦った。だが、結果はわずか1ポイント差の2―3で青学大の勝利。本学の決勝進出はならなかった。 3位という結果に終わったが、「楽しかった」と笑顔で話す足利。残すは11月に行われるインカレ。これからも3人で技の精度を高め合い、日本一を目指していってほしい。~組手の部・女子団体~ 「目標は拓大に勝つこと」(松谷)。順当に行けば、3回戦で当たる相手だった。出場メンバー全員が拓大紅陵出身者という本学。拓大には、共に練習していた仲間がいた。しかも相手の実力は自分たちよりも上。その壁を越えることが本学の目標だった。 初戦の相手は山梨学大。3―0と、本学は圧倒的な強さで勝利し、2回戦を突破した。次戦はいよいよ拓大との戦い。先鋒(せんぽう)・浅井が積極的に相手を攻めるもわずかに及ばず0―1となり、もう後がない本学。中堅は、2回戦で大将を務めた久保田。突きやけりを確実に決めていき、同点に持ち込んだ。残すは大将・松谷。これで勝敗が決まるという緊張の中、気合の入った組手で果敢に相手を攻めた。しかし、結果は拓大の勝利。目標達成はならなかった。 本学の女子組手選手はわずか4人。しかし、全員3年生以下でまだ来年がある。人数不足と戦いながらも日々練習に励み、来年、必ずこの思いを晴らす!~組手の部・男子団体~ 昨年のこの大会で5年ぶりの3位入賞を果たした本学。しかし、昨年は「当たりが良かった」(稲主将・法4)ということがあっての結果だった。今年は初戦からライバル東農大、さらに準々決勝で東日本準優勝の拓大、準決勝で東日本優勝の駒大と当たる厳しい組み合わせ。本学の目標は「最低でもベスト4入り」(稲主将)。今年のチームには昨年の主力メンバーがほとんど残っている上、実力のある下級生も加わっている。8月に行われた和道大会と大分国体での本学選手の好成績から見ても、「それなりに戦力は整ってきている。一試合一試合丁寧にという気持ちで戦っていけば強豪にも勝てる」(稲主将)。厳しい当たりではあったが、本学は何度も練習を重ねて今大会に臨んだ。 まずは初戦、東農大との戦い。試合前に並んで向かい合ったとき、ずっとライバルとして戦ってきた2校の選手の間には、笑顔を交わす姿が見られた。しかし、試合が始まってみると、皆真剣なまなざしとなる。男と男の勝負が始まった。 本学の先鋒は谷崎(文3)。最初から連続技で2ポイントを取り、それから相手に1ポイントも与えることなく勝利。好スタートを切った。その後も流れは変わることなく本学ペースで、次鋒、中堅、副将、大将と次々勝利。圧倒的な力の差が感じられ、今までとは何かが違う、これからきっと何かが起こる、ということを感じた試合だった。 続く3回戦の相手は法大。東農大に勝ち、乗りに乗っている本学は、一人一人積極的な攻めで勝っていく。最後は大将、浦野(農4)が6―0で相手を倒し、本学の準々決勝進出が決まった。 運命のベスト4決定戦は、強豪拓大との勝負だった。先鋒は稲主将。果敢に攻めるも、残り10秒というところで相手に上段突きを決められ、0―1で取られてしまう。次鋒の中村(豪・政経1)は「ここで自分が取らなきゃと一番気合を入れて臨んだ」という言葉通り、初めから相手を圧倒し続けた。途中倒し技をかけられそうになるも、落ち着いて突きを決め、6―3で勝利。同点に持ち込んだ。続く中堅・谷崎は、上段突きを次々と決め、危なげなく勝利。副将・松本(政経4)は序盤から相手に押され、あっという間に1―4となる。しかし、声援を送る稲主将や中村(豪)の声が届き、技ありを決めて一気に4―5へ。その後5―5へ持ち込むも、最後に相手に決められ悔しくも5―6での負けとなってしまう。これで勝負は大将戦へ。本学の大将・浦野が気合の入った突きで攻めると、拓大の大将・長島も負けじと攻める。長島が先に決め、浦野も取り返すという一進一退の攻防が2―2まで続いたが、明治の仲間の声援を受けて最後は浦野がその均衡を崩し、3―2で勝利した。これで明治の準決勝進出が決まった。 準決勝の相手は、第1シードの駒大。先鋒の谷崎が最初から相手に上段げりを決められ0―3となるが、その後巻き返し、残り1分半というところで5―4に追い上げた。それから相手に1ポイントも与えず勝利。だが、続く次鋒・中村(豪)は、終始相手に押され、倒し技も決められてあっという間に0―6へ。巻き返しを図るも2―8で負けてしまった。中堅・松本は、駒大の大木に食らいつき、両者引けを取らず攻めていた。しかし4―6で時間切れとなってしまい、本学にはもう後が無くなった。副将・稲主将の試合は、両者少しもスキを与えずにらみ合いの状態が続いた。ラスト10秒で稲主将が突きで攻めるも決まらず、引き分けで終わった。これで1―2の1引き分けとなり、勝負の行方は大将戦へ。両者大将として真剣に戦うも、駒大の大将・志村の力が一歩上回った。浦野が1―3で破れ、本学の3位が決定。初の決勝進出とはならなかった。 試合後、「もう一つ上へ行きたかった」と、決勝進出を逃した悔しさを話した浦野。それでも、「拓大や駒大と、前より力の差が無くなってきて普通に戦えるようになった。去年より実力も上がって、チームのまとまりも良くなっている」(浦野)と、今大会で本学は確かな自信を手にした。11月に行われるインカレでは、悔いの残らない結果を目指す!!READ MORE -
弱い明治を払拭!完封勝ち収める/関東大学ジュニア選手権
ラグビー対抗戦初黒星を喫した筑波大戦から一週間後に行われた対流経大戦。『enjoy rugby』のゲームプランの下「先週末筑波大に負けたので、弱いイメージを払拭したかった」(成田・政経4)と、まず勝利し強い明治を取り戻すことを目標とした試合であった。 前半は終始敵陣でのプレーが続き、4トライをあげた。今季課題とされるラインアウトも池島(営3)の安定したキャッチングを中心に精度の高さを見せ、19-0で前半を折り返した。 後半開始早々、Aチームでも活躍を見せる木暮(商1)が抜け出しトライを決める。またBK陣も途中出場した村田(文4)を中心にサインプレーを駆使し、ゲインを繰り返した。その結果、後半6トライと大きく流経大を引き離した。 59―0と完封勝ちした本学。だがゴールライン目前でのパスミスや、ブレイクダウンでのフォローの欠如からノットリリースザボールなどのミスも連発し課題を残した。「自分たちが勝つことでAチームを押し上げたい」(成田)とAチームとジュニアの試合が互いに刺激を受けあい、学びあうことで成長し今週末に行われる日体大戦では『強い明治』を取り戻してほしい。[大津花絵]~試合後のコメント~吉住「筑波大戦後最初の試合ということもあり、まずは勝つことで自信を取り戻したかった。ブレイクダウンで圧倒しラインを上げていくことを意識して臨んだ。自分たちのやりたいことは出せたと思う」。成田「筑波戦に負けたことでチームの士気が上がった。ディフェンスの練習では腕ではなく肩から芯で入るアタックを心がけている。今日は弱いイメージを払拭したかった」。村田「筑波戦の前後でディフェンスに関してやっていることは一緒。起き上がってすぐにタックルにいくことを意識している。今日は自分から出たパスがトライにつながったところがよかった」。黒岩「後半途中からの出場であったが前半に相手の様子を見て、1対1の勝負に力を入れた。BKは勢いよくスピードをつけて外に意識をむけて攻撃したい」。READ MORE -
またもミスから敗戦…優勝の可能性消滅/東京六大学秋季リーグ戦
硬式野球またしてもミスに泣いた。連覇へ向けて絶対に負けられない一戦。初回に失策から先制を許した本学は、再三の好機をものにできず惨敗し、勝ち点を落とした。 神宮のまっさらなマウンドに立ったのは江柄子(文4)だった。リーグ戦では今春の法政2回戦以来、今季初となる先発登板。初回、1死から走者を出すと、現在打率リーグトップの松本(早稲田)に安打を許した。1死一、三塁と早々にピンチを招くも、落ち着いた投球で続く4番・原(早稲田)を投飛に打ち取った。しかし、ここで塁から飛び出した一塁走者を刺そうとした送球は、佐藤主将(政経4)のグラブをはじく。ボールが右翼線を転々とする間に三塁走者が生還。あっけなく先制点を献上した。さらにこの後、宇高(早稲田)に適時打を浴びてさらに1点を失った。 その裏の明治の攻撃。先頭の小林(雄・政経4)が、早稲田の先発・斎藤から四球を選び出塁すると、山口(政経2)がすかさずバントを決める。理想的な形で走者を得点圏に置いたが、後続が続かない。小道(法3)、池田(法4)が共に三振に倒れ、反撃はならなかった。 その後も幾度となくチャンスをつくるが、斎藤―福井―大前の継投を前にあと1本が出ない。6回にも、岩田(営4)が1失点し、無得点のまま最終回の攻撃へ。マウンドには早稲田の守護神・大石が送られた。この回先頭、5番・佐々木(政経4)が振り逃げで出塁。無死からの走者にスタンドが沸く。しかし中野(政経4)、佐藤主将が打ち取られ、2死となってしまう。もう後がない。ここで代打にコールされたのは、前日の試合で9回に代打出場し安打を放った戸田(文2)。スタンドの期待も一気に高まったが、大石のキレのある直球にタイミングが合わず空振り三振。屈辱の完封負けを喫して勝ち点を落とし、優勝の可能性がなくなった。 33年ぶり春秋連覇の夢は途絶えた。4年生にとっては、今週末の立教戦が明大野球部として最後の公式戦となる。悲願は果たせなかったが、せめて有終の美を飾りたい。READ MORE -
学芸大戦、0-0で手痛い引き分け/関東大学リーグ戦
サッカー前節法大に破れ、インカレ出場権のある4位内から外れてしまった明大。インカレ出場に向け勝ち点3が欲しかったが、引き分けで終わってしまった。 前半開始直後にフリーキックのチャンスが訪れたものの、それからは攻撃の機会は減り、学芸大に押され気味になってしまう。セカンドボールを学芸大に拾われることが多く、明大サイドでのボールのやり取りをする時間が続く。前半28分、山田(政経2)が久々にシュートを打つもボールはゴールからそれてしまった。しかし、このシュートから試合の流れは変わる。明大のボール支配率は格段に上がり、攻撃回数も増え、何度も学芸大ゴールを脅かす。それでもゴールシーンが見られることはなく、前半は終わった。 後半は開始から明大のペースで試合が進む。ただ、どうしてもシュートまで結びつかない。ペナルティエリア付近までボールを運ぶも、堅い守りに阻まれ、ボールを取られてしまう。試合終了間際にチャンスは訪れた。右サイドから上がってきた田中(政)のセンタリングに途中出場の日野がヘディングで合わる。シュートの勢いは十分だったが、ボールはバーの上を通過していった。明大、学芸大どちらのゴールもなく試合は終了した。 「勝てなかったのは痛い」(近藤・営4)。この試合の感想はこれに尽きる。順位の変動が激しい現在のリーグ戦の状況では、インカレ出場のためには勝てるところでしっかり勝たなければいけなかった。「ペナルティエリア内での精度が低い」(藤田主将・法4)と課題も見つかっている。残り4戦、いよいよ剣が峰だ。☆試合後のコメント☆・近藤「失点0なので、ディフェンスに関しては、最低限のことはできたと思う。インカレのために勝たなければいけない」。・坪内(営4)「前半半ばまでは押されてしまった。ただ、そこから徐々に自分たちのペースにできたのはよかった。決めるべきところで決めないと苦しくなる」。READ MORE