新たな歴史を刻む! 初の3位入賞/東日本大学選手権

空手 2017.05.06
新たな歴史を刻む! 初の3位入賞/東日本大学選手権


 東日本の大学のみが出場できる、東日本大学選手権が日本武道館で開催された。過去、ベスト8が最高成績だった今大会。2回戦から登場した明大は、2、3回戦とストレートで勝ち進み、ヤマ場となった準々決勝の明海大にも3―0で勝利。準決勝の国士大戦では善戦むなしくも敗れたが、初の3位入賞となった。

 得意の大技が勝負を決めた。初めて進出した準決勝の相手は、強豪・国士大。次鋒(じほう)で登場した渡辺湧(政経2=花咲徳栄)は、開始40秒時点で今大会の優秀選手に選出された佐藤相手に中段突き、上段突きを決め、幸先よく2点を奪う。しかし、1分13秒に、中段蹴りで技ありを奪われ、すぐさま同点に。相手に流れが傾きかけたように見えたが、最大の見せ場はここからだった。27秒後、渡辺の鋭い蹴りが、相手の頭を捉え、上段蹴りで一本。一気に形勢を逆転させた会心の一撃だった。その後も、相手の猛攻を受けながら「焦ることなく集中出来た」と、リードを守り切り7-5で勝利。格上相手に見事な勝利だった。
 初の準決勝進出を決めたのも渡辺の蹴りだった。準々決勝の明海大戦でも、次鋒(じほう)で出場した渡辺。0-1とリードを許す苦しい展開だったが、残り50秒で鮮やかな上段蹴りで逆転。「たまたま入った」と謙遜(けんそん)したが、価値ある一本だった。ここまで和道会関東大会、六大学大会では格下相手に負け、不完全燃焼に終わっていた渡辺。今大会ではチーム唯一の全勝と、復活の兆しを見せた。

 文句なしの切り込み隊長の仕事だった。最大のヤマ場だった準々決勝・明海大戦。先鋒(せんぽう)を任された清水一歩(法3=世田谷学園)の相手は昨年の関東学生選手権で3位入賞の実績を持つ坪内。強敵との対戦だったが「相手の勝ち頭を抑えれば、流れを持ってこられる」と気合十分に臨んだ。開始8秒、狙っていた上段突きを決め、有効を奪い、先制点を挙げる。44秒には上段突きで1点を返されたが「今日は勝てるという自信があった」と落ち着いていた。相手のリズムに乗せられることなく、均衡を保つ。そして、1分12秒に得意の上段突きを決め、勝ち越しに成功。その5秒後にも、上段突きで得点を挙げ、3―1で勝利。大金星を挙げた。大会後には「今回の結果に甘んじることなく気合を入れ直したい」。初の3位という快挙にも、浮かれることなく次を見据えていた。

 チームの雰囲気が、ベスト4進出の原動力となった。「今年のチームは雰囲気が良い」と中野力斗主将(法4=花咲徳栄)をはじめ、多くの選手が口にする。また、練習では、お互いの良さを褒め、課題を指摘し合う。その練習の質の高さも今大会での快進撃につながった。次の団体戦での目標は、全日本大学選手権での優勝。「明治らしさ」を武器に、まだ見ぬ舞台へ駆け上がる。 

[福永智隆]


試合後のコメント
佐々木誠之介監督

 「(3位という結果について)今年はひょっとしたらひょっとするかもです。気迫は前よりかなり良くなってます。あとは継続的な練習をきちんとやることが必要です。何しろうちは7人しかいないので。(渡辺の復活)良くなってきましたね。期待したいです。伊藤(博樹・政経1=世田谷学園)も良かったですね。(準決勝は昨年も当たった国士大との対戦だったが)あともう少しでしたね。そこは変えていかないといけないです。(スタミナ不足は?)まだまだこれからです。(準決勝は2分から3分になったが)後半で完全にばててましたね。もっと頑張ります」

中野
 「初めから良いブロックにいて頑張ればできるだろうという感じでした。練習でもみんな調子よくて、成果がもろに出た試合だったと思います。(主将になってからチームが良くなったが)今までがやばかった。それが普通になったって感じですね。明大の雰囲気を残しつつ、みんなスポーツ推薦で一般生がいないので、スポーツ推薦なりに頑張らないとなという感じでやってます。(どこが良くなったか)一番は試合というより練習ですね。今までの練習より質が良くなった。練習の2時間が充実してます。(課題だった突きは)突きは課題ですね。突きは空手の全てになってしまうので。まきとか監督から練習するように言われそういうのを取り入れてるので良くなっていると思います。(渡辺くんの調子が良くなっているが)そうですね。国士大戦も渡辺が2番行きたいと言ったので行かせました。それも自信があったということだと思います。調子の良い悪いは気持ち次第だと思います。すごい強い選手が不調でも気持ち一つで良くなるし、すごい弱い人は気持ち一つで強くならないですし、普通に戻ったというぐらいじゃないですか。メンタルを直したのだと思います。(これからの目標)目標は明治らしくやることです。具体的な目標は全日本学生選手権の団体戦で歴代の明治の記録を超えるようにしたいですね。もっと練習を充実させて、短時間で練習して勝つようにしたいですね」

清水
 「トーナメント見た時に、ブロックがすごく良かったのでベスト4は狙えるという話はずっとしていました。ですが準々決勝の明海が結構強豪なのでそこに照準を合わせてずっと練習してきました。(緊張は)高校に比べたら全然なくて、明治は自主性を大事にする部なので、自分たちで盛り上げてという感じです。だからプレッシャーとかなくて、やりたいようにできて、結果が出ました。(チームの雰囲気は)いいと思います。変な上下関係とかないですし、勝てばみんなで盛り上がり、負ければしっかり反省することができています。(調子は)3年生になって去年よりちょっと練習できるようになって、その分動きも良くなりました。今回そのままの調子で試合ができて、結果が出たので今は調子がいいと思います。(明海大戦前は)ルールが変わって、先取点を奪うとすごく有利なので、どんどん先に仕掛けて点を取ろうと。そして有利に運ぶようにと言われていました。なので、最初の1発目に集中して、狙っていきました。(先鋒(せんぽう)は)相手が向こうの5人の中だと勝ち頭だったので、ここを自分が抑えれば流れを持ってこられると思ったので、最低でも引き分けで、勝ちを意識しました。(上段突きは)狙いました。先制点も取れて有利に運べたので、良かったです。追い付かれても今日は勝てるという自信がありました。なので相手に取られても焦りとかはなく、落ち着いて自分の流れで試合ができました。得意技を出して取るという自信があったので、取れて良かったです。(今後は)この後個人戦も、団体戦もあり、個人では全日本が前期にあるのでそこに向けてみんなでしっかり、今回の結果に甘んじることなく気合いを入れ直して、みんなで結果が出したいです。(中野主将は)ムードメーカーでもあるし、メリハリがしっかりしていると思います。言うことは全部的を射ています。みんなもそれで従うし、だからリーダーとしての素質はすごくあると思います」

渡辺
 「今回はいつも以上に練習してきました。その練習の成果が出たと思っています。(今大会好調の要因は)新チームになって、練習方法が変わってきて、部の雰囲気も良くなりました。今まで、一番結束力もある良いチームになりました。充実した練習のおかげだと思っています。(具体的なチームの変化は)いい技がでたらみんなで褒め合ったり、互いに指摘し合ったり、いいムードができています。(初戦の緊張は)スロースターターなので、体が動かないことは分かっていました。試合を重ねていけば、大丈夫だろうと思ってやっていました。(準々決・明海戦の前のチームでのお話は)いつも通り自分たちの組み手をすれば勝てると思ってたので、特別な話はなかったです。(先制を許したときの心境は)焦りましたけど焦ってもいいことがないので、心の中で、焦らないと思いながら、1点1点返していこうと思いました。(上段蹴りは狙っていたか)たまたま入ったという感じです。(準決勝の良かったポイントは)他の試合と比べて、自分から攻めれたと思います。得意の蹴りがうまく決まったので、これからの自信にもなりました。(リードを奪い、相手が攻めてきた時は)先に点を取ったので、(ルール変更により)同点でも勝てたため、気持ちは楽でした。そんな焦ることなく集中できました。(自信になったか)はい。自信になりました。(これからの意気込み)関東の個人戦で全国につなげられるように頑張りたいです」


関連記事 RELATED ENTRIES

定期購読・新聞購入のご案内 クレジット決済による定期購読