(24)明治から6人出場!世界で得た経験/U20世界選手権

アイスホッケー
1999.01.01
 12月9~15日にかけてU20世界選手権ディビジョンⅡがイタリアのカナツェーイで開催された。
明治からは赤坂優輔(政経1)、牛来建都(政経1)、関戸大輔(法1)、長岡佑弥(法1)、古市達也(政経1)、そして土屋輝幸(営1)の6人が召集され、世界の舞台で活躍。
 特に土屋はキャプテンに任命されて今大会のチームベストプレーヤー賞に輝く功績を残した。

キャプテンとして彼が得たもの、代表で学んだものとは――

―キャプテンに任命されたときの気持ちは?
成田で発表されて、正直驚きました。逆上しやすい性格でA(アルターネットキャプテン)は今までやったことあったけどC(キャプテン)には向いていないと思っていたので。でも、やりたいと思ってできるものではないのでとても良い経験になりました。

―実際キャプテンやってみてどうでした?
みんな違う環境でやってきて個性もあるのでまとめるのは大変だと思っていました。でも、気持ちは全員勝つことという同じ方向を向いていたし、ドイツでの合宿で持ち直すことができたので。あと応援してくれている方やスタッフの方の期待に応えたかったので頑張れました。

―精神的にも成長したんですか?
はい。キャプテンとして、チームの流れや雰囲気が違うことに誰よりも早く気づいてそれを立て直さなければならない。最初は慣れなくて大変でした。でも、自分のことだけではなくて周囲の様子に常に気を配れるようになりました。試合の見方も競技に対しての意識も。 「代表より明治の方が全然良いですよ」。代表から帰ってきた土屋は笑って言った。 リーグ戦、準決勝で姿を消した明治。4年生が泣いている姿を見た土屋は「自分のことだけではなく、チームのために勝たなければいけない試合だったんだと思った」。自分たちの出ていない決勝戦を見ている彼の顔には悔しさがにじみ出ていた。リーグ戦中の土屋は「自分はとにかく攻撃が好き。だから攻撃だけしていたいし、自分が点を取れればいい」と言っていた。しかし今回の代表でキャプテンを務めた土屋はチームのことを考え、彼の中で「チーム」の意識が向上。 「今の明治は負けた悔しさをインカレでぶつけることしか頭にない。(自分の中でも)リーグ戦のときとは明らかに何かが違う。楽しいです」。この1年、土屋はプレーヤーとして大きく成長した。そんな彼のこれからの活躍は大いに期待できるはずだ。

◆土屋輝幸 つちやてるゆき 営1 釧路江南高出 177cm・65kg