強敵・早大に惜敗 王座進出は5位決定戦に持ち越し/関東学生1部リーグ戦

アーチェリー 2017.04.24
 早大に惜敗し、女子はリーグ戦を3勝2敗で終えた。試合前半の50m競技終了時点では6点ビハインドとここまでリーグ戦全勝の強敵相手に接戦を展開。しかし後半の30m競技で引き離されそのまま逃げ切られた。黒星でリーグ戦を終えたが2週間後に行われる5位決定戦に勝利すれば王座決定戦への出場が決まる。

[女子]
 惜敗も収穫のある一戦だった。接戦を落とした法大戦の反省から、この試合ではあえて選手に一切点数を伝えない方針を取った女子リーダーの菊地遥(理工4=春日部共栄)。数字の圧を感じることなく「気楽に射つことができた」(濱田真未・政経3=県立星稜)。リーグ戦全勝中の早大が相手も、前半の50m競技終了時点で6点ビハインドと食らいつく。このまま最後まで粘り切りたいところだったが、後半30mではミスが目立ち一気に突き放された。最終的に57点差と大崩れこそなかったが「明治の弱い部分が明らかに数字で出てきた」(太田葉月・政経2=明大明治)。リーグ戦の1試合は3時間以上にもわたる長丁場。練習量が減少したことで後半に体力、集中力のほつれが出てしまった。これでリーグ通算3勝2敗。王座出場へは2週間後に行われる5位決定戦での勝利が絶対条件だ。勝てば王座、負ければ引退の一戦を前に、明確な課題が浮き彫りになった。

 王座出場が決まれば3年連続の出場となり、創部初の快挙となる。一昨年に創部初男女同時王座出場、昨年は女子が全国ベスト8と、輝かしい活躍を見てきた現在の世代。「先輩たちがつないできたものが創部初につながる。そういった意味でも必ず私たちの代で王座にいきたい」(菊地)。憧れの舞台への切符を何としてもつかみ取る。

[原大輔]
 
試合後のコメント
菊地

「個人的には50m終わった時点で悪くはない点数だったのでいつもの通りに30mいければいいなと思ったんですけど、思ったより点数が振るわなかったです。原因としては射形を変えたりしたところがうまく最後まで集中力が続かなかったところかなと思います。チームとしてはリーグを通して一番いい雰囲気で臨めたと思います。私が点数悪い時に名前を呼ぶ応援で全部私の名前を呼んでもらったり。すごい励みになりました。先週の振り返りをした時に射形の確認が甘いなと思って、こうやったら安定して射てるのではと変えてみました。50mは結構うまくいったんですけど、30mまでは続かなかったなと思います。今回は接戦になるだろうと予想していて、前回の法政戦のときは1回1回点数を伝えたのがプレッシャーに感じてしまう子が多かったので、今回は選手には一切点数を見せない方針を取りました。ですけど、チームの雰囲気としては私の話し方とかから接戦であることは間違いないんだろうなとわかってくれるだろうと思ったのであえて言わずに(笑)。そうやったのが50mの接戦につながったのかなと思います。30mで引き離されてしまったのは各々の踏ん張りが足りなかったり、ミスが目立ってきてしまったことにあると思います。ミスをしてしまった本人たちは必ずここが悪いと理解してくれていると思うので、5位決定戦まであと2週間、ゴールデンウィーク返上して練習してほしいといったので、練習してくれると思っています(笑)。次の5位決定戦で勝利すれば王座出場です。負けてしまったら私たちの代は終わりです。王座に3年連続でいくことになったら創部初です。先輩たちがつないできたものが創部初につながるということなので、そういった意味でも私たちの代で必ず王座にいきたいなと思っています。(4年生ですが就活などの影響はありますか)私は理系なので研究室も始まっているんですけど、ゼミの先輩方が本当に良い人たちで、私の活動をしっかり見届けている方々なので、午前中は練習して午後就活か研究に行っています。半日は必ず練習を確保しようと決めているので、満足いく就活というのはしていないんですけど、今はアーチェリーの方が大事だし、こっちをやっていたら就活も結果が勝手についてくるかなあと。説明会が午前中に入ってたりするときは朝早く来て少しだけでも射ったり、夕方来て近射だけでも射ったりするようにはしています」

濱田
「個人的にもチーム的にも悔しい試合でした。すごく気負ってしまって、1エンド目にいきなり2回目Mを射ってしまって28点というものすごい点数射ってしまいました。頭真っ白になってしまって、よくわからないまま矢を取りに行きやばいってなっちゃったんですけど応援で私の名前を使ってくれて、何やっとんねん自分と。縮こまって練習通り射てず、時間も体力も使って自分の思うような射ができないという原因は頭ではわかってるんですけど、なかなか実践できないというのがリーグ戦でありました。そんな中後ろにいた先輩とかスコープやっていた村野とかにもう守るなと言ってもらいました。そのあとは思い切り射てるようになって何とか取り返せたとは思います。そういったところは克服できたので5位決定戦に向けて自分にとっては収穫のあった試合だったかなと思います。第4戦終わってもうやめようって思うくらい嫌になってしまって、先週全然練習しなかったせいで30mは体力なさすぎて点数あまり出なかったのかなと。5位決定戦に向けては練習して、今日得た思い切りの良さを出せば完璧だと思っています。(今日は試合中点数を教えられなかったが)自分は気楽に射てたので、そうやって判断してくれた遥先輩に感謝してます。法政戦のときは点差知って気負ってしまってM射ったりしてしまったのですが、今回はそれがなかったので自分らしく射てたのかなと思います。点数は試合終わってからそうだったんだみたいな感じでした。おお、まじかみたいな、そんな接戦だったんだみたいな。明治は30mで体力不足とかで一気に突き放されたのでチームの課題も完全にわかったのでそこは生かしていかないといけないところだと思います」

溝口美里(法3=日野台)
「最近50mの調子があまり良くなくて自信持って射てておらず、それがそのまま出ちゃったかなと思います。30mは結構安定してそんなに悪くない、わりと良い点数を射てていたので、そのまま自信もあって、今回30金とかも結構射てたのでよかったなと思っています。私の中で600点は切りたくないなというボーダーがあったので全然良くないですけど、50m266点という点数から595点まで持っていけたというのは少し30m頑張れたなと思うのと、私はこの射場苦手だったんですけど、その中でも最後まで笑顔で頑張れたなと思います。50mが2週間くらい前からアンカーに入らなくなってしまって、射角がきついのかなと思うんですけど、あと練習量が落ちたせいで引き込めなくなっててそれで50mが当たらなかったと思います。(点数を今回は教えられなかった)円陣で集まって法政のときは結構点数を言われたのですが今回はそれがなくて、ちょっと気になるなというところはあったんですけど聞かない方がいいなとは思っていたので、そんなに気にしないで自分のペースで射てたのでよかったです。接戦だとやはりフォースの一人一人の点数が結構関わってきてしまうので、私がここで何点入れなきゃダメだとか外しちゃダメだとか思うところが大きいです。そういうのがなかったので射ちやすかったなと思います。早稲田は勝てなくはない相手だと思ってたんですけどやはり強いものは強いので、それくらい離されてたのかなと思ったら意外と50m6点ということだったので、あとは気合いの問題だったのかな、じゃないですけど。詰めの甘さが明治にあったのかなと思いました。3戦目から点が出なくなっちゃってあまりチームに貢献できていないので、ゴールデンウィークも使ってしっかり練習量取り戻して今度はチームトップの成績を取るくらいの勢いで頑張りたいと思います」

太田
「今日は30で当たらなくて自信を持てなくて、体もあまり動かなくて辛かったです。点差も言われてなくて頑張ろうと思ったんですけど結果にはつながらなくて悔しかったです。辛い中600点台出せたのはうれしいんですけどまだ試合中にできることあったなと思うので、そこは次回の反省点として改善できたらと思います。50mであまり点差が開いてなくて良い勝負だったんだなと思ったんですけど、30で明治があまり当たってないのも知っていたのであー、こんなに差が開いてしまったんだと。明治の弱い部分が明らかに数字で出てきたので2週間で強くできるようみんなで練習頑張りたいです。30では引き戻しがたぶん他校に比べて多くて。普段射つのが早い人も試合だと、というところがあって、試合慣れしてるはずなんですけど、気負ったり自信無くなったりしてしまうところがあるので、楽しむというところに目を向けてみんなでやっていけたらと思います」

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