喜多が個人1位 団体は入賞ならず/全関東学生運転競技大会

自動車
2017.03.26
 新体制のスタートとなる全関東フィギュアが行われた。明大からは小型乗用の部に小畑晴熙(政経3=順天)と瀬戸口凱(営2=明大中野)、小型貨物の部に喜多洋行(商3=鎌倉学園)と児島捷太(営2=明大中野)が出場。喜多が小型貨物の部で個人優勝を果たした。しかし、他が振るわず団体の部は入賞とならなかった。

 集中力を切らさず走り切った。運転技術を競うフィギュア種目。威勢のいいあいさつで小型トラックに乗り込んだ喜多。車を巧みにコントロールし、総減点0という完璧な走りを披露した。「新4年生は就活があって、僕自身今回、一番練習できてなくて」(喜多)。自らの練習不足を解消するべく個人的に他大学の練習に出向いた。多忙の中でもひたむきな努力が実を結び優勝をつかみ取った。
 団体の部優勝を狙った今大会。児島が惜しくも失格となり2年ぶりの優勝は来年度に持ち越しになった。「この結果なのでこのままじゃ卒業はできない」(小畑)。リベンジの舞台は11月の全日本フィギュアだ。自前の練習場を持たない厳しい環境の自動車部。各部員が工夫を凝らし全日本フィギュアでは団体の部優勝を狙う。

 悔しさを乗り越える。「団体優勝は狙っていたから今回の結果は悔しい」(吉田潤主将・商4=鶴嶺)。最大の目標は全日本総合杯の年間王者だ。悲願達成に向けてノーブレーキで走り続ける。

[柏崎涼介]

喜多
「(振り返って)あまり慣れない車両だったんですごい緊張はしたんですけど、焦ったら負けというのが心の中にあったので、集中力切らさずに焦らずやろうというのがありました。ちゃんとミスせず走り切れたかなと思います。狭路はトラックに対して幅が広いので、本当だったらすっと入ってすっと戻る感じだったんですけど、ちょっと微妙に入っていなくて、そこが納得いかなかったかなと。僕ちょっと他の人に比べてハンドル回すのが遅いので、そういう細かいところで見ると、結果的にはタイムも一番早かったですが、他のライバルと比べると足りない部分はあるのかなと思います。(コンディションは)悪くはなかったです。体調悪いとかはなく、ましだったかなと。(意識していたことは)絶対に慌てないということを意識していました。2位の青学の奥山と親しくて、いわゆる本当にいいライバルで、昨日とかおとといからずっと「お前倒すから」といやらしいこと言ってきてたんですけど(笑)。そういうのもあったんでなおさら負けたくない、流されまいというのはありました。(同乗判定員がOBでしたが)知ってる先輩というのは、変な緊張はなかったです。終わった後に顔を見たら、険しい顔で何も言わなかったので心配でしたね。でも結果何もなかったのでよかったです。(監督から)大したもんだなと。あんまりそういうの言われたことなかったのでうれしいです。(部内選考は)大会が当初3月4日で、急きょ今日になって、なので選考は2月の頭くらいでした。最初の合宿の2日目か3日目くらいでしたね。選考はOBの先輩が来られた時は、横の同乗の審判をお願いして、いなければ部内の誰かにお願いしたりして決めています。(貨物に乗ることになった経緯は)トラック面白そうだなという思いで。乗用と違って、箱がついていない平ボディのトラックだとミラーで四つのタイヤが見れるので、ならトラックの方がいいかなって。(練習は)他の大学と違って、自前で練習できるところがなくて、海岸だったり中大さんや青学さんをお借りして、日頃平日練習する上ではそういうところ行かなければならなくて、これから僕ら新4年生は就活があって、僕自身今回、一番練習できてなくて。ずっと説明会に行っていたので、そういうのがあるというのは分かっていたので、僕だけ他大学の人にお願いして、他大学だけの練習の時に少し混ぜてもらってました。(4年生が抜けて)今までと違って、フィギュアという競技は下級生も大会に出るのでいいんですけど、スピード競技は僕ら特に経験が少なくて、大会に出たのはほとんどなくて。経験がないので、上が抜けてしまったことで不安ですね。特に去年は車のトラブルも多く、ちゃんとした車で練習できなかったので、そういうのもあってなおさら思うことはありますね。(目標は)2017年シーズン、個人で優勝できたのでこのまま勝ち続けて総合杯、全関東全日両方勝ち続けたいなというのがあります。せっかく選手としてやっていくので一番としてはそれですかね」

小畑
「駄目でしたね。100点満点でいったら10点くらい。2カ月ぐらいフィギュアに向けて練習していて、やってやるぞという気持ちでした。これまでの練習を生かせなかったのは悔しいです。腹の虫が収まらないというか。他大学との合同練習でうまい人の走りと自分の走りを比べて優勝を狙える位置にいたと思います。自信があっただけに今回の結果は悔やまれる。もう競技を始めて3年目なので特別なことをやるというより、今まで積み上げたものにさらに磨きをかけていくということを意識して練習していました。今更、特別何かをやって突然うまくなるというのは無いと思うので。基礎的なことを確認するみたいな感じです。僕が公式の大会に出れるのはこのフィギュアだけ。ジムカーナとダートは全然走れない。だから出られる試合はこれしかない。だからこそ、フィギュアは勝たないといけないなと思っていたので、モチベーションはすごい高かったです。(ミスの原因は)僕の前にうまい人が走っていて、その人の走りを参考にしようとしました。そうしたら、その人がミスってどうしたらいいのか分からなくなった。迷いが生じてイメージしていた走りができなかったです。今回、この結果なのでこのままじゃ卒業はできない。自分にムカついているし、同期の喜多が優勝で後輩の瀬戸口も僕よりも順位が上で部内でも負けたというのがある。11月の全日本は勝ちにいきます」

瀬戸口
「(振り返って)もうちょっといけたかなと思っています。表彰3位以上がよかったですね。他大学が上手かったです。青学さんの方とか、一緒に練習していたのでライバル的存在はいました。ほぼ練習と同じような感じだったんですけど、ちょっと練習通りにはいかなかったところがいくつかありまして、そこが差になってしまいました。ルール的にペナルティ無しで帰ってくるというのを意識していました。(90秒間の調節は)ミラーの調節や椅子の高さ、あと席の前後、ブレーキの踏む感じで足が変わっちゃうので。(部内選考は)合宿がありまして、その時にタイム計って決まりました。(乗用になった経緯は)貨物と両方乗ってみたんですけど、乗用の方が合うかなと思いまして乗用にしました。(今までの大会出場経験は)去年、新人枠で出場して、正選手は初でした。緊張しましたね、大学を背負っているということで。(先輩からは)あまり気を張らずにいけよという感じでした。(監督からは)よかったんじゃないかという声かけはいただいたのでうれしかったです。監督は思ってくれることを言ってくださるので、駄目な時は駄目と。なのでうれしかったです。(目標は)全日本フィギュアで表彰台にのります」

児島
「悔しいです。試合になるとミスが多く出るタイプなので直していかないといけないです。練習では良いタイムが出ていた。練習のときの力を発揮できなかったのは、もったいないことをしましたね。失格になったのは壁に近づき過ぎてしまったから。(特別な練習は)トラックのハンドルは重いので、腕立てをしました。筋力は意外と重要です。合宿は基礎練習を中心にやりました。目標は、また出る機会があれば喜多先輩を超えるようなタイムを出して順位残したいです」