決勝まであと1歩 悔しい3年連続3位でシーズンを終える/関東学生新人戦

剣道 2016.12.12
 先週の女子に引き続き、今週は男子の新人戦が開催された。4年ぶりの優勝へ期待が寄せられた今チーム。しかし準決勝の法大戦では、決め手を欠き0-2と競り負けた。それでも随所で攻めの姿勢が見られ、若い世代が多くのことを吸収できた試合となった。

 決勝への道はまたも閉ざされた。2戦目の東京電機大戦では7人全員が2本勝ちを収めるなど順調に勝ち進んでいく。しかし「一人一人最初の勢いが段々と少なくなってきた」(山田凌平・政経2=九州学院)と、上がるにつれ苦戦を強いられる展開に。3戦目の早大戦は1本差の僅差で勝ち進んだが、迎えた準決勝の法大戦。攻め合うが両者1本も取れず互角の戦いが続く。しかし中堅の小田倉真弘(法2=東海大相模)が均衡を破るメンを決められると、副将の阿部凌大(政経2=高野輪)も序盤に決められたメンで1本負け。大将戦に持ち込む前に準決勝敗退が決まってしまった。結局、準決勝では1本も取れず0-2で敗北。「優勝を狙えるチームだった」(山田凌)だけに悔しすぎる結果だった。

 この負けは決して無駄ではない。準決勝だけでなく今回の試合は、相手を圧倒する場面も多く見られ、内容の濃い試合となった。「一人一人がもう少し意識を高くして、優勝を狙っていきたい」(山田凌)と若き剣士たちは貪欲に上を目指す。今年は今試合が最後の大会。たくましく成長した姿で戦う日が待ち遠しい。

[浜崎結衣]

試合後のコメント
水田監督

「力は十分あるが、もう一歩。7人制なので組み合わせの問題もある。相手に当てられらたっていうのを感じた。前3人が引き分けだった。先にポイント取っていかないと団体戦は厳しい。常に上位にいないと優勝はできない。力があるからベスト4に入れている。次の試合に向けて精進するしかない。全体的に今年はいい成績を収められたと思う。男女ともに新人戦はもう一本が足りないなと思った。それを反省して次の試合に向けて頑張っていく」

山田凌
「勢いという部分が足りなかったのかなと思う。上がるにつれて一人一人最初の勢いが段々と少なくなってきたのかなと思う。優勝を狙えるチームだったので、一人一人が優勝を狙っていたと思う。(この2カ月は)基本を中心にやってきた。新人戦ということなので、全日本学生に出ていない人もいて、久しぶりの試合ということもあるので緊張しないように。自分が全日本も出ていたので、そういう経験を言っていたつもり。それでも勝負が回ってくる場面が前の方はあったので、そういった場面で緊張はしているのかなと思っていた。(準決勝は)中堅が一本取られて0-1のまま自分に回して欲しいという気持ちもあったりしたが、勝負なので、何があるかわからないので、仕方ないことなのかなと思う。そこだけでなく他のところで取れたかなと思う。優勝を目指してやっているので練習時間にも限りはあるが、一人一人がもう少し意識を高くして、優勝を狙っていきたいなと思う」

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