完歩率80%と健闘 最高成績は上原の5位/100キロハイク

ローバースカウト 2016.11.22
 今年も年に一度行われる大学ローバー界の一大イベント・100キロハイクが行われた。今年でちょうど50回目の節目で、東京都の西から東に渡って設置されるチェックポイントを24時間以内にめぐり、夜通し100キロを歩き切るという過酷な大会だ。明大の最高成績は上原華(農2=九段中等教育学校)で、女子全体の5位。天候にも恵まれ、明大ローバースカウト部の完歩率は昨年の55%を大きく上回る80%と、堂々の成績を残した。

 仲間との助け合いが励みになった。参加者400人のうち、明大からの参加者は75人。全体の参加者のうちの多くを明大ローバースカウト部が占めていたため、コース上で仲間に会う機会もしばしば。しかし、ゴール後には参加者の多くが倒れ込んだり、体調不良になったり、想像をはるかに超える過酷さがある。女子全体5位の上原も昨年はリタイアしており、今年も「何度も諦めそうになった」。しかし、そんな中で支えになるのがバディだ。男子は1人で進む人もいるが、女子はくじ引きで決まったバディと組んで歩かなければならないのがルール。「途中辛かったり眠かったりで会話少なくなるんですけど、しっかり話していた」と上原。辛い時も声掛けでお互いを励まし合い、ルート選択や休憩のタイミングなどバディ間の協力が重要となっていた。また、今大会を迎えるにあたり、部員たちは前期からハイキングを行い、夏合宿では50キロずつ2回に分けて歩くなどシミュレーションも行ってきた。初参加の1年生には先輩が歩き方のコツや持っていくべきものを伝授することで、今年は1年生の完歩率も上昇。さらに、「後輩から逆に声を掛けられて励まされながら歩き切った」(水谷百花主将・営3=明大明治)と1年生も先輩を後押し。それぞれが助け合う、学年を超えたチームワークを感じさせる大会となった。
 
 「目的はそれぞれが自分の限界に挑むこと」(水谷)。途中リタイアしてしまった部員も含め、全員が自分の持っている力を存分に生かし限界に挑んだことが重要な意味となる。青年育成を目指すスカウト活動の中で数少ない順位を競う今大会。それでも根底には他者との競争よりも自分の限界と戦うこと、そして己を知ることを一人一人に促す目的があった。今回はその目的が達成され「みんなが頑張ろうっていう気持ちが今年は高かった」(水谷)。完歩率も去年より大きく上回り、素晴らしい結果で終えることができた。

[相澤日向]

水谷
「私は3年目なので、昨年おととしと完歩しているので今年も完歩してやろうという気持ちで臨みました。100キロだと途中で足が痛くなってしまうので、みんなそうだと思うんですけど、そこからいかに気持ちで歩き切るかっていうところが大変でした。部としては前期にもハイキングを何回かしたりとか、夏合宿が合宿全体で100キロ歩くというものなので、それでトレーニングをしました。あとは試走という形で、本番と同じようなコースを50キロずつ2回に分けて2日間歩きました。(100キロ歩くのは)毎年この100キロハイクだけです。一回やると一週間くらい身体が動かなくなるので、なかなかできないです。もちろんトレーニングも大切なんですけど、長距離になってくると自分の気持ちで歩き切れるかどうかで決まってくるので、周りで励ましあったりとかがとても大切だと思います。今年明大ローバーから75名参加して、400名中75人なのでかなりの人数なんですけど、コース上で会ったりするのでそういうのが励みになってたと思います。当日の声掛けとか、みんなで頑張ろうという雰囲気が大切だと思います。今年も完歩ができて安心してるっていうのと、今年明大ローバーの完歩率が80%で、全体から見ても高い方なので良かったと思います。みんなが頑張ろうっていう気持ちが今年は高かったかなっていうのと、普段週に1回ミーティングやってるんですけど100キロハイクの話を今まではそこまでしてなかったんですけど、何回かに分けて『こういう風にした方がいい』とかアドバイスを先輩から後輩に言ったりという機会があって、それが良かったのかなと思います。持ち物は公式なものがあるんですけど、それ以外に靴下をこれくらい持って行った方がいいとか、そういうのって先輩から聞かないと分からないので。あとは歩き方のコツとかを伝えられたから、後輩も歩き切れたのかと思います。(1年生の完歩率も)今年は高いかなと思います。もちろんできなかった人もいるんですけど、それぞれが自分の限界に挑むっていうのが目的なので、それぞれ頑張っていたから目標は達成できたのではないかなと思います。今日はずっと晴れてたんですけど、昨日は最初少し小雨で。昨年は土砂降りだったので、今年は天気が良かったです。自分自身も歩くので精一杯だったので、後輩から逆に声を掛けられて励まされながら歩き切りました」

上原
「男女込みで400人が大会に参加していて、男女別で順位がつきます。(5位となったが)昨年はリタイアしてしまい、今回は順位とか全然意識していなくて、ただひたすら歩く感じでした。ペアの子と途中でリタイアしてしまい、その子の分まで頑張ろうと思っていて、何度も諦めそうになったんですけど、ペースを崩さないようにバディの人とひたすら歩きました。最初に遅れをとってしまい、明大の中でも相当後ろにいることは分かっていました。そこからペースを上げて歩こうってして、そのペースを一旦落とすともう上がらないだろうなって思って速いペースでずっと歩いいました。坂道とかもペースを落とさないで、休憩とかもしちゃうと足が固まっちゃうから。ひたすら夜通し歩くので前日はいつもより早い時間に寝て、しっかり睡眠時間を取るようにしました。この部では100キロハイクは毎年恒例の行事で、去年完歩できなかった分、今回は絶対完歩したいって気持ちでした。でも全然対策ができなくてすごい不安だったんですけど、気持ちでやり切りました。去年は体調管理ができていなくて、風邪気味でマスクをしながら歩く形になってしまいました。それで途中で足も動かなくなっちゃって、口数も少なくなってしまい67キロぐらいでリタイアしました。それでバディの方に迷惑をかけてしまいました。バディは毎年くじ引きで決まっていて、昨年とは違う人と組みました。最初4人で歩いていて、あとは3人でずっと同じペースで歩き続けました。2年生の女子は3年の男の先輩と組まなくちゃいけなくて、あとは2年の男子の同期の子と歩いていました。でも、ちゃんとみんな役割があって地図を見る人だったり休憩をどこで取るかとかを組んでる人たちと話し合えたこともよかったです。話は耐えないようにして楽しく歩いていました。途中辛かったり、眠かったりで会話が少なくなるんですけど、しっかり話していました。(来年は何位狙いか)今回は全然順位を狙っていなかったけど、良い順位が取れたので、超えられたら超えたいです。次は3年で最後の年なので、良いタイムでいきたいです。来年はちゃんと対策もしたいです。でも、順位にこだわらず、楽しく歩けたらと思います」

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