インカレ終幕 男子フルーレ・女子エペ団体ベスト4入り/全日本学生選手権
フェンシング
2016.11.20
明大のインカレが幕を閉じた。古俣潮里(政経3=新潟)など、注目選手の多い女子エペ団体は4位と期待以上の活躍で上位入りを果たした。3日目から引き続きとなった男子フルーレ団体は3位決定戦でリーグ戦1部の日大相手に34―45と奮戦するも敗北、4位を確定させた。男子サーブル団体、男子エペ団体はそれぞれ2回戦敗退、1回戦敗退と満足な結果を残せずに終わった。
<男子フルーレ団体>
メダルにはあと一歩届かなかった。インカレ3日目中大に完勝し、たどり着いた3位決定戦の舞台。相手は関カレ3位入賞の日大だ。1セット目に1―5とリードを許すと、最後まで追い付くことができなかった。道脇啓太(営3=熊本県立翔陽)が気を吐き、一時は3点差にまで詰め寄る。しかし、流れをつかみきれなかった。日大に必死に食らいつくが、7セット目、久米春貴(営1=愛工大名電)が痛恨の5連続失点で勝負あり。惜しくも4位に終わったが「よく頑張った4位」と長尾監督も称賛。男子フルーレは来年もメンバーが全員残る。そしてこのインカレでは1部校とも互角以上に渡り合う実力を証明した。次の目標は来季の1部リーグ昇格だ。
<男子サーブル団体>
同郷の相手に対し苦戦を強いられた。シードで2回戦からの登場となった男子サーブル団体。2番手の島田義人(営4=鳥羽)は2セット目、4連続ポイントで一挙7得点を挙げる。だがその後が続かず「自分も久米も東海出身なのでよく知っている相手ばかりだった」(島田)と、愛工大相手に手の内を知る者同士ためらってしまう場面も見られた。互いに一歩も譲らない一進一退の攻防が続くも、最後に島田が4連続失点し38-45で敗北。「最後のまれてしまった」(島田)と悔しい2回戦敗退となった。島田にとっては最後となるインカレ。「悔しいけど楽しかった」(島田)と振り返り、集大成を締めくくった。
<男子エペ団体>
1勝もできずに敗れ去った。個人戦への出場がかなわなかった悔しさをぶつけるべく団体戦に臨んだ佐伯恒星主将(政経4=鴬谷)。1セット目で一般入部のルーキー・細野滉人(商1=明大明治)がインカレ初出場を果たすも、その後はリードを許し続け思うようなプレーができず。特に「外人の方が思っていた以上に強かった」(佐伯)と、マクドナルド(関大)にリーチを生かしたプレーで苦戦を強いられた。そして最終スコアを33-45まで離され「一言で情けない」(佐伯)。勝つことしか考えていなかっただけに、佐伯にとって悔しさの残るフェンシング人生最終戦となった。
<女子エペ団体>
昨年の記録を超えるベスト4となった。準決勝の日大戦に敗れ、進出した3位決定戦は法大との対戦。リーグ戦でも何度も苦汁をなめさせられた相手に対し、序盤5ゲームで1点差と拮抗(きっこう)した。中盤からはじわじわと点差を広げられ34―45で敗北したものの、「今までリーグ戦とかも含めて戦ってきた中で一番競っていた」(奥村美咲・理工4=北陸)と手応えのある試合に。苦手な村上(法大)の足突きを近い間合いでの勝負を避けることで対処するなど、講じた対策が内容に表れた。
3位決定戦後、奥村の目からは大粒の涙があふれた。新チームへのいち早い移行のためと、今大会での引退を決意。準々決勝の同大戦では23―23と同点の場面で一挙10得点を獲得し突き放すなど、最後の舞台で面目躍如たる活躍を見せた。「マルシェ、ロンペからできないような状況」(奥村)からインカレ団体メンバーへ、奥村は4年間で著しく成長。道中ではつらい思いもしたが、一日一日の練習をやり切ることで自信につなげ、歩みを止めることはなかった。そんな大学生活を振り返り、一番に出た言葉は「感謝」。「今こうやって古俣、上田(果歩・理工2=伊那北)と準決勝戦えてる」(奥村)とこの状況を喜んだ。導いてきてくれた先輩、後輩への万感の思いを込め、ラストマッチを戦いきった。
4年生が引退し、次の大会からは現3年生が筆頭となる新体制となる。一区切りは付いたものの、時を待たずして全日本選手権やJOCジュニア・オリンピック・カップなど大きな大会が控えている。これから春にかけては、様々な試練とぶつかることだろう。4年生の期待を支えとして、乗り越えさらに成長していく。
[石塚真維・前田拓磨・三ツ橋和希]
試合後のコメント
長尾監督
「男子フルーレは4位、よく頑張ったね。1部校の中大に10本以上の差をつけて完勝だったから。女子エペは去年も4位かな、関カレも4位で3位決定戦で早大に負けて、インカレも3位決定戦で法大に負けて、法大、日大、早大、女子エペの3強をなんとか崩したいと思っているが、それができなくて、悔しい4位とよく頑張った4位ということで、女子エペ。団体はそう。個人は久米がフルーレでベスト8で6位、古俣もエペで6位、男子エペで道脇が8位。ベスト8以内に3人入ったというのは、残念ながらあんまり多くない。過去にそこまでできた実績の時はあまりなかったと思うから、よくできたと思うが、ただこれを常時できるようにしないとね。今年だけできて、来年沈没じゃダメだからここから底上げしたいと思っている。(法大と関カレ時より差が縮まったが)実力に大きな差はないが、むこうの選手層とこちらの選手層の違いが最後点数に表れるので、後は選手のコンディションとか疲労度とかここまで来るまでの気持ちの持ちようとか。法大なんかは一本勝負で落としているから、相当落胆していたから、モチベーションはどちらかというと低かったはずだった。だから点差が少なかったのかもしれない。とはいえ、うちもそこまでたどり着けるチームだから、もう少しずつ底上げをして、なんとか賞状が欲しい団体戦で。(佐伯、島田の最後の大会となったが)4年になるとどうしても就活で練習時間を削がれるし、それ以外でも練習にフルで参加できない時間的な制約があるから。有終の美を飾れなかったのは残念。もうちょっといい成績で有終の美を飾って欲しかったが。練習量が少し不足していた。(全日本選手権について)全日本は、社会人のチームも出てくるし、学生のように戦力分析も簡単ではないからどんなチームが出てくるからふたを開けてみないと分からないが、チャレンジ精神。社会人のチームはこういう経験をして、社会人になってそこでやっている人はやっているから胸を借りるという気持ちでやっていく」
佐伯主将
「一言で情けない。情けない試合だったなと思う。付属から上がってきた細野を1回り目の1試合目で出してみるかとなって今回出した。そこまではよかったが、結構外人の方が思っていた以上に強かった。初見ではあったがもう少しどうにかできたのかなと思う。本当にリーチを生かしたフェンシングだった。あとは腕をずっと意識してたまに足にきたりとかした。基本っちゃ基本だがそこを崩せなかったのが駄目だったのかなと思う。今回は三浦を最後回りにしたが、自分の反省点が多すぎて他の選手はあまりぱっとは思いつかない。4年生なのでやっぱりその外人選手以外のところで取っていかないといけなかったところで取れなかったので、そこが一番の敗因だったのではないかなと思う。相手の左利きの最後回りだった子がサーブル陣だが、そこでもっと時間を使って自分はやればよかったなと思った。もっと時間を使って一緒のランプではなく単独のランプにもっと前半のうちからこだわっていけば後半の人にもっと楽に与えられたのではないかと思う。悔しいです。個人でエペは出られなかったので、とりあえず勝つことしか考えていなかった。団体戦でもチームとしても勝つがとりあえず個人で勝たないとと思っていた。自分の中で悔いの残らない試合はやっぱり勝つということだったので勝ちにこだわってやったが、それが逆に空回りしてしまったのかもしれない。ちょっとよく分からない。最後だからというプレッシャーとかはなく試合に集中していたはしていたが、もう少し落ち着いて試合展開をもっとゆっくりなペースでやっておけばよかったのかなと思う。中学からフェンシングをやってきて10年目だが、人生の約半分をフェンシングについできた。このフェンシングから学んだことは一番多いので、人のつながりとか部活動の上下関係だとかそういうのもいろいろこのフェンシングから学んだので、そういう面に関しては本当にフェンシングをやっていてすごくよかったなと思う。明治での4年間は本当に自分を成長させてくれる環境だったと思う。来年は自分が抜けて新メンバーになるので、来年のリーグ戦に向けても頑張って陰ながら応援している」
島田
「自分にとっては最後の試合だったのでやれることはやったが、やっぱり熱くなっていたのもあるが少し冷静ではなくて最後のまれてしまった。次試合がないのでつなげることはできないけれども。相手の1番手2番手は本当に強くてみんな全力でやっていたが届かなかった。3番手で遅れて逆転したという形なので、実際3番手の試合のときはもっと差をつけて自分たちが取られずに一方的に取る展開にしなくてはいけなかったのかなと思う。愛知工業大学は自分も久米も東海出身なのでよく知っている相手ばかりだった。でもそのあたりはお互い手の内を知っている形だったので、どちらかというとやりにくかった。これもばれているかなという気持ちでばれている技は使えないので、躊躇してしまう部分もあった。みんな気持ち的には入っていたので勝てる試合でもあったなと思うが、最後回りで結構かまされてしまったというのはあるし、自分が最後取りきれなかったというのもある。一回3点ぐらい連続で取れたところがあったがあそこはすごく集中していていい感じでこのままいったらいけるかもと思っていたが、その後取られた1本が大きかった。自分の流れがそこで崩れてしまったので、そこからは一方的に取られてしまった。1本取られると集中が切れてしまうのが自分の弱いところでチームとしてもそういうところは多い。僕にとっては最後の試合だったので、すごく楽しかった。終わってみると寂しい気持ちもあるが、来年以降この感じで頑張ってくれたらいいなと思う。悔しいけど楽しかったので、そこはよかったかなと思う。最後だということは分かってはいたがそこまで考えてなかった。それがプレッシャーになってしまうから。個人もあのような結果で、終わってみれば寂しいっちゃ寂しい。個人戦は本当にひどい試合だったのでその分団体を頑張ろうと思っていた。自分は団体は結構やりつくした感じはあったので、悔いがあるとしたら2試合目で最後までしっかりと自分が取りきれなかったこと。他はまあ楽しくやれたと思う。(明治での4年間を振り返って)他の大学に入る道もあったが、やっぱりそれは明治を選んでよかったなと思う。今のチームメイトもすごく良い子たちが多くて楽しくできたと思うので満足している。家族には今までフェンシングをやらせてくれてありがとうと伝えたい。監督はいつも練習に来てくれたり、今までそんなに先生とか監督に自分は接したことがなくて今の長尾監督には本当に本音で話せるし自分の気持ちも本気で言えるので、悩みとかも聞いてもらったこともあるのでそこも悲しい気持ちはある。あと後輩には本当に頑張ってほしいという気持ちが強い」
奥村
「(4位という順位について)最低でもベスト4には入りたかったので、一応最低限の目標は達成したっていう感じ。(準決勝の日大戦)最初ノン・コンバット(対戦無意欲試合)の次古俣で、マイナス3だったと思うけどそこから冷静さが欠けてたかなってのがあって、もうちょっとゆっくり、一歩一歩丁寧に試合展開を進めていくべきだったなと反省している。(法大戦の敗因)今までリーグ戦とかも含めて戦ってきた中では一番競っていた試合ではあったけど、中盤のところでチームスコアをプラスにできなかったことが大きな敗因なのかなと思う。自分が3試合ともマイナスしてしまったのが一番駄目だった。お互い支え合いながら取られても次誰かが取ってくるっていう試合展開が中盤まではできてたけど、最後はその展開に持っていけず、ずるずるマイナスが続いてしまった。(日大戦の試合後どういう気持ちで法大戦に向かったか)日大戦は考えてないわけじゃないけど、試合展開が早かったので、もし失点をしてもしっかり冷静さを取り戻してまた一から試合を作っていくってことだけは一番心掛けた。(法大戦の対策)3人とも共通して村上選手の足突きが特に苦手だったので、それを簡単にもらわないために近い距離でずっといるってことはしないでおこうとは一番に言っていた。(法大戦後涙を流されていました)4年間の色んな思い出が溢れ出たのと、今のメンバーで団体を組むことができないのかと思うと涙が一瞬ぶわっと出てしまった。(古俣選手、上田選手の活躍ぶりをどう見ていましたか)高校のときから2人ともビックネームというか、すごい成績を残しているので、大学でも例えばベスト8に入るのは当たり前だろうみたいなプレッシャーがある中で2人は頑張っている。でも最近多分本人の中でも満足がいく結果が得られていないと思うので、来年こそは自分の中で立てた目標を達成できるように応援したいなと思う。(引退について)全日本は個人団体とも出ないと決めていて、今回で完全に引退という形になる。団体は新メンバーでの公式戦の前の試合となるので、しっかりと古俣を筆頭に課題も色んなことを見つけてほしいというか、リーグ戦に向けて新メンバーで頑張ってほしいなと思って今回は辞退させていただいた。(後輩に伝えた言葉などはありますか)一日一日の練習を100パーセントで頑張ってほしいなと思う。つらいこともいっぱいあるとは思うけど、それを乗り越えることで自信にも結びついて。試合でもつらい場面もいっぱい出てくると思う。そういうときにあの練習を乗り越えてきたんだから大丈夫っていうふうに気持ちを持っていくことができると思うので、辛いことも色んなことを頑張ってほしいなと思う。(4年間を振り返って)感謝の気持ちでいっぱい。最初入部当時はマルシェ、ロンペからできないような状況で入部してきて、今こうやって古俣、上田と準決勝戦えてるっていうのは先輩や後輩含め本当に全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです」
<男子フルーレ団体>
メダルにはあと一歩届かなかった。インカレ3日目中大に完勝し、たどり着いた3位決定戦の舞台。相手は関カレ3位入賞の日大だ。1セット目に1―5とリードを許すと、最後まで追い付くことができなかった。道脇啓太(営3=熊本県立翔陽)が気を吐き、一時は3点差にまで詰め寄る。しかし、流れをつかみきれなかった。日大に必死に食らいつくが、7セット目、久米春貴(営1=愛工大名電)が痛恨の5連続失点で勝負あり。惜しくも4位に終わったが「よく頑張った4位」と長尾監督も称賛。男子フルーレは来年もメンバーが全員残る。そしてこのインカレでは1部校とも互角以上に渡り合う実力を証明した。次の目標は来季の1部リーグ昇格だ。
<男子サーブル団体>
同郷の相手に対し苦戦を強いられた。シードで2回戦からの登場となった男子サーブル団体。2番手の島田義人(営4=鳥羽)は2セット目、4連続ポイントで一挙7得点を挙げる。だがその後が続かず「自分も久米も東海出身なのでよく知っている相手ばかりだった」(島田)と、愛工大相手に手の内を知る者同士ためらってしまう場面も見られた。互いに一歩も譲らない一進一退の攻防が続くも、最後に島田が4連続失点し38-45で敗北。「最後のまれてしまった」(島田)と悔しい2回戦敗退となった。島田にとっては最後となるインカレ。「悔しいけど楽しかった」(島田)と振り返り、集大成を締めくくった。
<男子エペ団体>
1勝もできずに敗れ去った。個人戦への出場がかなわなかった悔しさをぶつけるべく団体戦に臨んだ佐伯恒星主将(政経4=鴬谷)。1セット目で一般入部のルーキー・細野滉人(商1=明大明治)がインカレ初出場を果たすも、その後はリードを許し続け思うようなプレーができず。特に「外人の方が思っていた以上に強かった」(佐伯)と、マクドナルド(関大)にリーチを生かしたプレーで苦戦を強いられた。そして最終スコアを33-45まで離され「一言で情けない」(佐伯)。勝つことしか考えていなかっただけに、佐伯にとって悔しさの残るフェンシング人生最終戦となった。
<女子エペ団体>
昨年の記録を超えるベスト4となった。準決勝の日大戦に敗れ、進出した3位決定戦は法大との対戦。リーグ戦でも何度も苦汁をなめさせられた相手に対し、序盤5ゲームで1点差と拮抗(きっこう)した。中盤からはじわじわと点差を広げられ34―45で敗北したものの、「今までリーグ戦とかも含めて戦ってきた中で一番競っていた」(奥村美咲・理工4=北陸)と手応えのある試合に。苦手な村上(法大)の足突きを近い間合いでの勝負を避けることで対処するなど、講じた対策が内容に表れた。
3位決定戦後、奥村の目からは大粒の涙があふれた。新チームへのいち早い移行のためと、今大会での引退を決意。準々決勝の同大戦では23―23と同点の場面で一挙10得点を獲得し突き放すなど、最後の舞台で面目躍如たる活躍を見せた。「マルシェ、ロンペからできないような状況」(奥村)からインカレ団体メンバーへ、奥村は4年間で著しく成長。道中ではつらい思いもしたが、一日一日の練習をやり切ることで自信につなげ、歩みを止めることはなかった。そんな大学生活を振り返り、一番に出た言葉は「感謝」。「今こうやって古俣、上田(果歩・理工2=伊那北)と準決勝戦えてる」(奥村)とこの状況を喜んだ。導いてきてくれた先輩、後輩への万感の思いを込め、ラストマッチを戦いきった。
4年生が引退し、次の大会からは現3年生が筆頭となる新体制となる。一区切りは付いたものの、時を待たずして全日本選手権やJOCジュニア・オリンピック・カップなど大きな大会が控えている。これから春にかけては、様々な試練とぶつかることだろう。4年生の期待を支えとして、乗り越えさらに成長していく。
[石塚真維・前田拓磨・三ツ橋和希]
試合後のコメント
長尾監督
「男子フルーレは4位、よく頑張ったね。1部校の中大に10本以上の差をつけて完勝だったから。女子エペは去年も4位かな、関カレも4位で3位決定戦で早大に負けて、インカレも3位決定戦で法大に負けて、法大、日大、早大、女子エペの3強をなんとか崩したいと思っているが、それができなくて、悔しい4位とよく頑張った4位ということで、女子エペ。団体はそう。個人は久米がフルーレでベスト8で6位、古俣もエペで6位、男子エペで道脇が8位。ベスト8以内に3人入ったというのは、残念ながらあんまり多くない。過去にそこまでできた実績の時はあまりなかったと思うから、よくできたと思うが、ただこれを常時できるようにしないとね。今年だけできて、来年沈没じゃダメだからここから底上げしたいと思っている。(法大と関カレ時より差が縮まったが)実力に大きな差はないが、むこうの選手層とこちらの選手層の違いが最後点数に表れるので、後は選手のコンディションとか疲労度とかここまで来るまでの気持ちの持ちようとか。法大なんかは一本勝負で落としているから、相当落胆していたから、モチベーションはどちらかというと低かったはずだった。だから点差が少なかったのかもしれない。とはいえ、うちもそこまでたどり着けるチームだから、もう少しずつ底上げをして、なんとか賞状が欲しい団体戦で。(佐伯、島田の最後の大会となったが)4年になるとどうしても就活で練習時間を削がれるし、それ以外でも練習にフルで参加できない時間的な制約があるから。有終の美を飾れなかったのは残念。もうちょっといい成績で有終の美を飾って欲しかったが。練習量が少し不足していた。(全日本選手権について)全日本は、社会人のチームも出てくるし、学生のように戦力分析も簡単ではないからどんなチームが出てくるからふたを開けてみないと分からないが、チャレンジ精神。社会人のチームはこういう経験をして、社会人になってそこでやっている人はやっているから胸を借りるという気持ちでやっていく」
佐伯主将
「一言で情けない。情けない試合だったなと思う。付属から上がってきた細野を1回り目の1試合目で出してみるかとなって今回出した。そこまではよかったが、結構外人の方が思っていた以上に強かった。初見ではあったがもう少しどうにかできたのかなと思う。本当にリーチを生かしたフェンシングだった。あとは腕をずっと意識してたまに足にきたりとかした。基本っちゃ基本だがそこを崩せなかったのが駄目だったのかなと思う。今回は三浦を最後回りにしたが、自分の反省点が多すぎて他の選手はあまりぱっとは思いつかない。4年生なのでやっぱりその外人選手以外のところで取っていかないといけなかったところで取れなかったので、そこが一番の敗因だったのではないかなと思う。相手の左利きの最後回りだった子がサーブル陣だが、そこでもっと時間を使って自分はやればよかったなと思った。もっと時間を使って一緒のランプではなく単独のランプにもっと前半のうちからこだわっていけば後半の人にもっと楽に与えられたのではないかと思う。悔しいです。個人でエペは出られなかったので、とりあえず勝つことしか考えていなかった。団体戦でもチームとしても勝つがとりあえず個人で勝たないとと思っていた。自分の中で悔いの残らない試合はやっぱり勝つということだったので勝ちにこだわってやったが、それが逆に空回りしてしまったのかもしれない。ちょっとよく分からない。最後だからというプレッシャーとかはなく試合に集中していたはしていたが、もう少し落ち着いて試合展開をもっとゆっくりなペースでやっておけばよかったのかなと思う。中学からフェンシングをやってきて10年目だが、人生の約半分をフェンシングについできた。このフェンシングから学んだことは一番多いので、人のつながりとか部活動の上下関係だとかそういうのもいろいろこのフェンシングから学んだので、そういう面に関しては本当にフェンシングをやっていてすごくよかったなと思う。明治での4年間は本当に自分を成長させてくれる環境だったと思う。来年は自分が抜けて新メンバーになるので、来年のリーグ戦に向けても頑張って陰ながら応援している」
島田
「自分にとっては最後の試合だったのでやれることはやったが、やっぱり熱くなっていたのもあるが少し冷静ではなくて最後のまれてしまった。次試合がないのでつなげることはできないけれども。相手の1番手2番手は本当に強くてみんな全力でやっていたが届かなかった。3番手で遅れて逆転したという形なので、実際3番手の試合のときはもっと差をつけて自分たちが取られずに一方的に取る展開にしなくてはいけなかったのかなと思う。愛知工業大学は自分も久米も東海出身なのでよく知っている相手ばかりだった。でもそのあたりはお互い手の内を知っている形だったので、どちらかというとやりにくかった。これもばれているかなという気持ちでばれている技は使えないので、躊躇してしまう部分もあった。みんな気持ち的には入っていたので勝てる試合でもあったなと思うが、最後回りで結構かまされてしまったというのはあるし、自分が最後取りきれなかったというのもある。一回3点ぐらい連続で取れたところがあったがあそこはすごく集中していていい感じでこのままいったらいけるかもと思っていたが、その後取られた1本が大きかった。自分の流れがそこで崩れてしまったので、そこからは一方的に取られてしまった。1本取られると集中が切れてしまうのが自分の弱いところでチームとしてもそういうところは多い。僕にとっては最後の試合だったので、すごく楽しかった。終わってみると寂しい気持ちもあるが、来年以降この感じで頑張ってくれたらいいなと思う。悔しいけど楽しかったので、そこはよかったかなと思う。最後だということは分かってはいたがそこまで考えてなかった。それがプレッシャーになってしまうから。個人もあのような結果で、終わってみれば寂しいっちゃ寂しい。個人戦は本当にひどい試合だったのでその分団体を頑張ろうと思っていた。自分は団体は結構やりつくした感じはあったので、悔いがあるとしたら2試合目で最後までしっかりと自分が取りきれなかったこと。他はまあ楽しくやれたと思う。(明治での4年間を振り返って)他の大学に入る道もあったが、やっぱりそれは明治を選んでよかったなと思う。今のチームメイトもすごく良い子たちが多くて楽しくできたと思うので満足している。家族には今までフェンシングをやらせてくれてありがとうと伝えたい。監督はいつも練習に来てくれたり、今までそんなに先生とか監督に自分は接したことがなくて今の長尾監督には本当に本音で話せるし自分の気持ちも本気で言えるので、悩みとかも聞いてもらったこともあるのでそこも悲しい気持ちはある。あと後輩には本当に頑張ってほしいという気持ちが強い」
奥村
「(4位という順位について)最低でもベスト4には入りたかったので、一応最低限の目標は達成したっていう感じ。(準決勝の日大戦)最初ノン・コンバット(対戦無意欲試合)の次古俣で、マイナス3だったと思うけどそこから冷静さが欠けてたかなってのがあって、もうちょっとゆっくり、一歩一歩丁寧に試合展開を進めていくべきだったなと反省している。(法大戦の敗因)今までリーグ戦とかも含めて戦ってきた中では一番競っていた試合ではあったけど、中盤のところでチームスコアをプラスにできなかったことが大きな敗因なのかなと思う。自分が3試合ともマイナスしてしまったのが一番駄目だった。お互い支え合いながら取られても次誰かが取ってくるっていう試合展開が中盤まではできてたけど、最後はその展開に持っていけず、ずるずるマイナスが続いてしまった。(日大戦の試合後どういう気持ちで法大戦に向かったか)日大戦は考えてないわけじゃないけど、試合展開が早かったので、もし失点をしてもしっかり冷静さを取り戻してまた一から試合を作っていくってことだけは一番心掛けた。(法大戦の対策)3人とも共通して村上選手の足突きが特に苦手だったので、それを簡単にもらわないために近い距離でずっといるってことはしないでおこうとは一番に言っていた。(法大戦後涙を流されていました)4年間の色んな思い出が溢れ出たのと、今のメンバーで団体を組むことができないのかと思うと涙が一瞬ぶわっと出てしまった。(古俣選手、上田選手の活躍ぶりをどう見ていましたか)高校のときから2人ともビックネームというか、すごい成績を残しているので、大学でも例えばベスト8に入るのは当たり前だろうみたいなプレッシャーがある中で2人は頑張っている。でも最近多分本人の中でも満足がいく結果が得られていないと思うので、来年こそは自分の中で立てた目標を達成できるように応援したいなと思う。(引退について)全日本は個人団体とも出ないと決めていて、今回で完全に引退という形になる。団体は新メンバーでの公式戦の前の試合となるので、しっかりと古俣を筆頭に課題も色んなことを見つけてほしいというか、リーグ戦に向けて新メンバーで頑張ってほしいなと思って今回は辞退させていただいた。(後輩に伝えた言葉などはありますか)一日一日の練習を100パーセントで頑張ってほしいなと思う。つらいこともいっぱいあるとは思うけど、それを乗り越えることで自信にも結びついて。試合でもつらい場面もいっぱい出てくると思う。そういうときにあの練習を乗り越えてきたんだから大丈夫っていうふうに気持ちを持っていくことができると思うので、辛いことも色んなことを頑張ってほしいなと思う。(4年間を振り返って)感謝の気持ちでいっぱい。最初入部当時はマルシェ、ロンペからできないような状況で入部してきて、今こうやって古俣、上田と準決勝戦えてるっていうのは先輩や後輩含め本当に全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです」
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試合後コメント(女子エペ)/全日本選手権
フェンシング 2023.12.27今年度を締めくくる全日本選手権が佐賀の地で開催され、明大からは女子エペが連覇を懸けて出場した。しかし決勝まで駒を進めたものの、あと一歩のところで敗れ優勝には届かず。来年度は再び5冠を目指して、新体制で歩み始める。 今回は女子エペの試合後インタビューをお届けします。 長尾康司監督――準優勝という結果はいかがでしたか。 「最低限のノルマは果たせたかなとは思います。出場選手の名簿を見た時にナショナルチームをつくっているチームがあることが分かって、順当に行けば決勝で当たると思っていました。決勝に進むことができたら思い切ってやって、あわよくば足元をすくえないかなと思ったんですけど、ちょっとキャリアと力が足りませんでした。ほぼほぼ満足してる結果ではあります」 ――佐藤琴美主将(政経4=一関二)は今回も戦われましたが、その点についてはいかがですか。 「昨年度優勝した時のメンバーの1人ですから、ぜひちょっと彼女の力も借りたいと。全日本選手権が終わるまでは卒業した気分になるなよということは言いました。最後は後輩に経験を積ませようというところと、それに応えられる実力をつけてきたんで、いい場面があれば佐藤にもちょっと出てもらいたいなと思っていました。いい場面でいい働きをしてくれて、決勝進出の立役者になってくれましたので満足しています」 佐藤――新チームになられて最初の試合でしたが、皆さんの様子はいかがでしたか。 「試合以外は4人に特に言っていることはなかったです。試合に関しては國谷(優奈・政経2=宇都宮中央女子)が明治で出るのは初めてだったので、そこをみんなでフォローしながら楽しい雰囲気をつくるっていうのは意識していました」 ――2回戦、3回戦は点差をつけて勝利できたと思いますが、チームの戦い方はいかがでしたか。 「プランとしてはいつも通り一点一点っていうところと、流れは毎試合大体つかんではいるので、そこをいかに自分の役割を全うするかっていうのを意識していました。あと國谷の調子が良かったので、それで波に乗れたのかなっていうのはあります」 ――今大会で引退だと思いますが、この4年間を振り返っていかがでしたか。 「あっという間でした。コロナもあって1年目とか2年目っていうのは試合がなかったので、本格的に始まったのが2年生の後半とかでした。本当にあっという間でメンバーにとても恵まれたし、楽しかったなっていうのは思います」 稲山友梨(営3=星槎国際)――今回の準優勝という結果自体はいかがでしたか。 「悔しいっちゃ悔しいんですけど、全部の試合で自分も含め、みんな一番いいプレーを出せなかったのがとてももったいないと思います。みんなが出し切ったって感じならともかく、まだ改善できるなっていう点があるからこそ悔しい気持ちもあります。でもやるしかないというか、次だなって思ってはいます。とりあえず今シーズンは終わったので、ちょっと休んでからまた気持ち切り替えていけたらなと思います」 ――準決勝で戦った中京大はどんな相手でしたか。 「3番手でエースの人が全日本選手権の個人戦で3位だったり、この前のランキングでも2位だったりと波に乗っている選手でした。あとはチーム全員が右のフレンチっていう持ち手が長いやつで同じような戦い方っていう印象だったので、そこで飲み込まれないようにというか、右フレンチだから意識しようとか気を付けようっていう話はしました」 ――今大会で収穫はありましたか。 「個人的に一番いいなと思ったのは國谷がちゃんとポイントも取れて動けてたっていうことです。それが私的には大きい情報を得られたというか、今後のメンバーを選ぶときにも頼もしい選手っていうのを改めて認識できたので、そこが収穫でした。あとは試合前に自分も含め、みんな自信がなくなったりしちゃったので、やはりコミュニケーションを取って不安要素を取り除いてから試合にちゃんと挑んでいきたいです」 國谷――試合を振り返っていかがでしたか。 「個人的には1試合目からいい動きができていて、チームの雰囲気や試合の流れも良かったです。最後は格上相手にチャレンジするというか、やり切って終わろうっていうふうにチームの中で話して試合に臨みました。途中で相手に流れがいった時に最後まで相手の流れのままで自分たちに流れを持ってこられなかったのが、やはり相手が一枚上手だったなと思いました」 ――明大として初めての団体戦はいかがでしたか。 「今まで練習試合とかで1試合途中で出させてもらったりはしていたんですけど、あまり自分の中で団体戦のいいイメージはなかったです。自分のところで取られてしまうことが多くて、今回試合するにあたって事前に出るっていうのが分かっていたので、試合に出るつもりで練習も意識しながらやりました。あとは役割的に相手からしたら相手のエースは私のところで点数を取りにくるっていうような感じでした。そこでびびったりとかプレーが受け身になったりするとベンチ側も不安になったり心配になったりっていうのが伝わっちゃうので、とにかく最初の試合を思い切ってやろうと思って自分に自信を持ってプレーするっていうのだけを意識してやりました。やはりのびのびできて、デビュー戦だったけど次につながるいい試合ができたかなって思いました」 ――来シーズンに向けて意気込みをお願いします。 「個人としては今まで2年間やってきてあまり突出した成績がなくて、同期の盧承延(政経2=王子総合)や友梨先輩といった優勝してる人と練習できているっていう環境がとてもいいと思っています。自分も結果を個人戦で出していきたいっていうのと、団体戦は1年間通して五つ大きな大会があります。そこで5冠を目指してたんですけど今年度は達成できなかったので、その5冠を来年度こそは達成したいなって思います」 盧――今大会は準優勝という結果でしたが、いかがですか。 「自分的には悔しいところが多くて、チームメートみんなに迷惑をかけて申し訳ない気持ちです」 ――調子があまり良くなかったということですか。 「団体戦では点を取らなきゃいけないって気持ちが強すぎて、それがマイナスになってしまっているので、これを直していかなきゃいけないと思います。入学した当時の方が何も考えずに個人戦のようにやっていたので、その時は調子が良かったんですけど、当時調子が良かったからこそ今は落ち込んじゃうこともあります」 ――中京大戦は代わりに佐藤さんが出られたと思いますが、その時はいかがでしたか。 「中京大戦は出てもらえて本当に助かりました。悔しい気持ちはあったんですけど自分が迷惑かけちゃっている感じがあったので、琴美先輩に出ていただいて、1、2、3回戦の中で一番雰囲気が良かったです。中京大戦では頑張って応援というか、できることは全部やろうと思いました。とても安心して見てられました」 ――ありがとうございました。 [渡辺悠志郎、石井遥]READ MORE -
女子エペ団体 惜しくも連覇達成ならず/全日本選手権
フェンシング 2023.12.26代替わりを迎え、新生・女子エペの初舞台となった全日本選手権団体戦。準決勝の中京大戦では苦戦を強いられたものの、この一戦にのみ出場した佐藤琴美(政経4=一関第二)が主将としての意地を見せ、決勝に駒を進めた。しかし決勝の相手は日本代表を有する強豪チーム。一貫してリードを許し、格の違いを見せつけられる結果となった。 ◆12・22~24 全日本選手権(SAGAサンライズパーク SAGAプラザ)▼女子エペ団体 明大――2位 今大会は1年間主将として最前線でチームを率いてきた佐藤が後方支援に回り、國谷優奈(政経2=宇都宮中央女子)が明大として初めての団体戦に挑んだ。昨年度、創部史上初の日本一を達成した明大は他チームからも注目の集まる存在。プレッシャーがかかる中での試合だったが、持ち前のチーム力の高さを発揮し、初戦、準々決勝ともに危なげなく勝利をおさめた。 準決勝の相手は今年9月に行われた全日本選手権個人戦で3位に輝いた永井を有する中京大。それまでの2試合では序盤から点差を付け、流れを相手に渡すことなく勝利してきたが、中京大戦では第2セット終了時点で6―10とリードを許し連覇に向けて暗雲が立ちこめていた。そういった状況下で第3セットを任されたのは佐藤。決勝進出がかかる大事な一戦ということもあり、チームを救うべく立ち上がった。「自分が最初に当たる相手が取りにいかなきゃいけないところだったので、ここで逆転すればいいかなっていうぐらいの気持ちだった」(佐藤)。付けられた4点差をものともせず果敢に攻め込むと、15―13と点差をひっくり返して窮地を脱した。しかし第5セットの稲山の2巡目で25―25と同点に追いつかれ、再び苦境に立たされる。「決勝で勝つのが目標だったので、負けられないという意地やプライドが自分をびびらせていた」(稲山)。狙った通りのプレーができないまま試合は後半戦へ。互いに探り合う状況が続く中、徐々に点差をつけていき39-36で最終セットの稲山にバトンが渡された。相手の猛攻を受けるも一歩も引かず同時突きの判定に持ち込み、点差が大きく変わることはないまま45―42と明大が逃げ切る形で決勝進出を決めた。 連覇達成に向けて最終決戦の相手は、明大の宿敵である日大、専大を倒し勝ち上がってきたチーム愛知。大学強豪校のOGで構成されているばかりか、全員が日本代表経験者のナショナルチームであり激闘となることは間違いなかった。「試合慣れやメンタル面でも相手の方が上だと思っていたので、ここまで来たからにはのびのびやろうという気持ちだった。勝つのも大事だけど、自分たちがどう通用するのかも視野に入れていた」(稲山)。先月の全日本学生選手権で敗北を喫した日大とのリベンジマッチとはならなかったが、格上の相手と相対する貴重な機会となった。試合展開は終始相手にペースを握られ、防戦一方に。点差を詰めることができないまま36―45で2連覇とはならなかった。 昨年度果たせなかった5冠を目標に始まった今年度。関東学生リーグ戦、王座決定戦を制した前半シーズンとは裏腹に、後半シーズンは他大に阻まれ優勝には紙一重で届かず。今年度チームを率いてきた佐藤は今大会を最後に引退となる。「最後は優勝して終わりたかったが、ここまで一緒に来られただけでも本当に良かった。今回もチームを活気づけるようないい試合をしていて、私もそんな先輩になりたい」(國谷)。創部史上初の5冠の夢は来年度に託された。「メンバーとしては来年度も優勝を狙えるチームではあるので、今の仲の良さを維持しつつ、さらにパワーアップしてもらいたい」(佐藤)。来春からは、新体制となった彼女たちが新たな道を築いていく。 [石井遥] 試合後のコメントはこちらからREAD MORE -
女子エペ団体 宿敵・専大を倒しインカレ準優勝!/全日本学生選手権
フェンシング 2023.11.12全日本学生選手権(以下、インカレ)4日目には女子エペ団体が出場した。初戦、2回戦を見事勝利し迎えた準決勝。昨年度のインカレ、先月に行われた関東学生選手権(以下、関カレ)でも敗れた因縁の相手・専大に一度もリードを渡すことなく勝利し、決勝へと駒を進めた。しかし、日大との決勝は中盤に広げられた点差を縮めることができず惜敗。準優勝でインカレの幕を閉じた。同じく4日目に出場した男子エペ団体は最終ゲームまで互いに主導権を譲らない激戦を見せるも惜敗。初戦敗退でインカレを終えた。 ◆11・8~12 全日本学生選手権▼女子エペ団体 明大――2位▼男子エペ団体 明大――15位 〈女子エペ団体〉 初戦で危なげなく勝利し、迎えた関西学大との2回戦。試合は第4ゲームが終わり17―18と相手にリードを許す苦しい展開となった。チーム内に不穏な空気が漂う中、バトンを渡されたのは稲山友梨(営3=星槎国際)だった。「無理に欲しがりすぎて焦るのはよくないと思い、落ち着いて試合に臨んだ」(稲山)。冷静ながらも気迫あふれるプレーで相手を圧倒し、ポイントを量産。スコアを25-23とし、逆転に成功した。さらに佐藤琴美(政経4=一関第二)も続く。「試合に入る前に自分の中で緊張が解けたという感覚があった」(佐藤)。冷静な試合運びで5連続ポイントを奪い、流れを一気に明大へ引き寄せた。試合の主導権を完全に握った明大はリードを守り切り、最終的には45-32と10点以上の差をつけ勝利。準決勝へと駒を進めた。 準決勝の相手は先月の関カレで敗れた宿敵・専大だった。「今までの練習でも専修の選手をまねしてもらって、イメージをして練習をするということをやってきた」(盧承延・政経2=王子総合)。何度も負け続けてきた相手に勝利すべく、関カレからの1カ月で徹底的に対策をし、練習をしてきた。その成果もあり、試合は序盤からリードを奪う展開に。途中でエース・稲山が負傷し、試合が中断するアクシデントがあったものの、一度もリードを譲ることなく45-32で勝利。「チーム内でどこが悪かったかというのを関カレの後にすぐ反省して、そのあとやってきたことを実際にやって勝つというのが今回のインカレだったので勝てて良かった」(稲山)。練習の成果が実を結び、関カレでの雪辱を果たした。 そして迎えた決勝戦。相手は昨年度のインカレ王者・日大だった。「そんな簡単に勝てるとは思わなかったのでどちらが粘り強く最後まで戦えるかと思って試合に臨んだ」(稲山)。序盤は一進一退の攻防を繰り広げるも、中盤からは点差を広げられなかなか点差を縮めることができない。「取りに行かないといけないシチュエーションで、いつもだったらそこでしっかり取って流れを変えられたが、今日はそれができなかった」(佐藤)。最後まで粘り続けるも、相手の勢いを止められず32-45で試合終了。準優勝でインカレを終えた。 「優勝を目指していたけど2位で終わってしまい、とても悔しい思いがある」(稲山)。関カレ3位から順位を上げ、準優勝という成績を残したが、選手たちにとっては悔しさが残る大会となった。次なる舞台は12月に行われる全日本選手権(以下、全日本)。「去年の優勝チームとしてのプレッシャーはあるが、優勝への強い気持ちを持って練習していきたい」(盧)。「全日本で最後優勝して、今年をいい形で終わりたい」(國谷優奈・政経2=宇都宮中央女子)。年内最後の大会で優勝をし、有終の美を飾れるか。成長を続けるフェンシング女子に注目だ。 〈男子エペ団体〉 同じく4日目に出場した男子エペ団体。初戦の専大戦は32-32の同点で最終ゲームを迎え、大竹諒(営4=岐阜各務野)にバトンが渡された。試合は、互いに点を取り合い主導権を譲らない接戦に。試合終了10秒前まで同点の激戦となったが、最後に相手の猛攻を受け惜敗。初戦敗退という結果に終わった。 [佐藤あい] 試合後のコメント佐藤――今大会で見えた成長はございますか。 「もう団体戦に関しては結構このメンバーで仲を深めてきてるので、みんなの流れだったり、役割だったり、取りどころとかはもう分かっていて、それをアドバイスとか声に出してみんなで伝えられたかなというのと、結構負けていたり焦ってるシチュエーションで静かになっちゃうことが多いですけど、今日はみんな点を取られてても声出していい雰囲気を作れてたのかなとは思います」 ――最後のインカレでしたが、4年間を振り返っていかがですか。 「あっという間でした。始まる前は全然まだかなと思ってたんですけど、始まってみたらすごいあっという間で。4年間って一瞬だなって今感じています。なんか緊張とかがなくなってほっとしたのが今あります。悔しいのもありますけど、ほっとしたのも気持ちとしてあります」 稲山――いつも苦戦をしている専大に勝てた要因は何だとお考えですか。 「途中で私が頭を打っちゃって、流れ的にベストな流れ、雰囲気では正直なくて、私のいつも通りが出せなかったっていうアクシデントもあったんですけども、それを跳ね返すぐらいのサポートだったりそれを埋めることをみんながやってくれて、それをそのままみんながつないでくれたので、流れが変わってしまうタイミングだったけど、変わらなかったのが勝てた要因かなと思います」 盧――準優勝という結果を振り返っていかがですか。 「私の役割は我慢が必要なところで耐えることですが、決勝ではそれを全然できなくて、自分の役割を果たせなかったので後悔と悔しさが大きくあります」 國谷――明大女子は仲が良くて雰囲気が良い印象があります。 「それは自分たちでもすごい思っているし、結構他の大学からも明治って仲良いよねと言われることが多くて。私たちが今1番下(の学年)ですけど、上の2人の先輩が結構よくしてくれていて、いい意味で先輩感がなくて接しやすくて、先輩後輩はあるけどその中でもチームワークというか、チームの雰囲気が良いと周りから言われます。その部分は自分たちでも強みだと思っています」READ MORE