男子フルーレ団体がベスト4進出 個人エペでは道脇が8位入賞/全日本学生選手権
フェンシング
2016.11.19
男子フルーレ団体が快進撃を見せた。岸貴範(営2=埼玉栄)が流れを作り、逆転で関西王者の愛工大と格上の中大を下し目標のベスト4入りと全日本選手権の出場権獲得を果たした。準決勝で早大に敗れたものの、インカレ4日目に行われる日大との3位決定戦に期待がかかる。エペ個人では道脇啓太(営3=熊本県立翔陽)が延長戦の死闘を制し、8位に入賞した。
<男子エペ個人>
期待に応えるベスト8だ。「一つ一つ勝っていけば(ベスト)8までいけるなと思っていた」(長尾監督)。その言葉通り勝ち星を重ねた。予選の結果、シードとなった道脇は2回戦から登場した。2回戦を危なげなく勝利し迎えた3回戦。終盤まで一進一退の攻防が続く。そして、14―14の同点のまま決着はつかず勝負は延長戦へ。道脇の突きが入り勝負ありかと思われたが、惜しくも場外に出ており有効打とはならず。2度の同時突きを経た、4度目の勝負。部員皆が道脇に声援を送る中、ついに道脇の突きが決まり歓声が響いた。「ベスト8で嬉しいが、フルーレに比べるとあんまり」(道脇)と本人は専門ではない種目の予想外の結果には満足はしていない。見据えるのは本職フルーレでの上位入賞だ。
<男子フルーレ団体>
まさに岸劇場だった。2回戦の愛工大戦では8点ビハインドの3セット目に登場し、点差を2点まで詰め、反撃の口火を切った。続く準々決勝、相手は中大。1部に所属し、関カレでは4位に入った実力校だ。2セットに道脇が5連続失点で、再び序盤でリードを許す展開となる。しかし、またも岸がチームの危機を救った。4セット目だけで11得点を挙げて試合をひっくり返すと、久米春貴(営1=愛工大名電)も続き25―19と中大を突き放す。6セット目に足をくじいた道脇が点差を縮められるも、直後の久米が5連続得点で悪い流れをしっかり断ち切った。最後は道脇がこん身のガッツポーズとともに締め、試合終了。終わってみれば45―32と完勝だった。準決勝の早大戦では22―21と試合中盤まで競るなど、善戦したが惜しくも敗れた。「本当に強かった」(岸)と世界ジュニア王者の松山(早大)擁する早大の前に屈する形となった。
メダルは射程圏内だ。男子フルーレは2部に所属しているとはいえ、上位校を倒すポテンシャルを持っている。「確実に地力は付いていると思う」(長尾監督)と指揮官も太鼓判を押す。まずは1部校の日大との3位決定戦に勝利し、男子サーブル団体と上位入賞が期待される女子エペ団体に勢いを与えたい。
<男子エペ個人>
期待に応えるベスト8だ。「一つ一つ勝っていけば(ベスト)8までいけるなと思っていた」(長尾監督)。その言葉通り勝ち星を重ねた。予選の結果、シードとなった道脇は2回戦から登場した。2回戦を危なげなく勝利し迎えた3回戦。終盤まで一進一退の攻防が続く。そして、14―14の同点のまま決着はつかず勝負は延長戦へ。道脇の突きが入り勝負ありかと思われたが、惜しくも場外に出ており有効打とはならず。2度の同時突きを経た、4度目の勝負。部員皆が道脇に声援を送る中、ついに道脇の突きが決まり歓声が響いた。「ベスト8で嬉しいが、フルーレに比べるとあんまり」(道脇)と本人は専門ではない種目の予想外の結果には満足はしていない。見据えるのは本職フルーレでの上位入賞だ。
<男子フルーレ団体>
まさに岸劇場だった。2回戦の愛工大戦では8点ビハインドの3セット目に登場し、点差を2点まで詰め、反撃の口火を切った。続く準々決勝、相手は中大。1部に所属し、関カレでは4位に入った実力校だ。2セットに道脇が5連続失点で、再び序盤でリードを許す展開となる。しかし、またも岸がチームの危機を救った。4セット目だけで11得点を挙げて試合をひっくり返すと、久米春貴(営1=愛工大名電)も続き25―19と中大を突き放す。6セット目に足をくじいた道脇が点差を縮められるも、直後の久米が5連続得点で悪い流れをしっかり断ち切った。最後は道脇がこん身のガッツポーズとともに締め、試合終了。終わってみれば45―32と完勝だった。準決勝の早大戦では22―21と試合中盤まで競るなど、善戦したが惜しくも敗れた。「本当に強かった」(岸)と世界ジュニア王者の松山(早大)擁する早大の前に屈する形となった。
メダルは射程圏内だ。男子フルーレは2部に所属しているとはいえ、上位校を倒すポテンシャルを持っている。「確実に地力は付いていると思う」(長尾監督)と指揮官も太鼓判を押す。まずは1部校の日大との3位決定戦に勝利し、男子サーブル団体と上位入賞が期待される女子エペ団体に勢いを与えたい。
[前田拓磨]
試合後のコメント
長尾監督
「道脇はエペでベスト8はよく頑張った。予選では4勝1敗だったからシードになるかなと思っていてシードになって、8までにいくには日本を代表するような選手がそれほど多くない山に入ったからもちろん楽ではないけど一つ一つ勝っていけば8までいけるなと思っていた。そしたらよく8まで頑張ってくれた。本業はフルーレだからリラックスしてできたのがそこまでいけた原因かなと思う。やっぱり基本的にフルーレを一生懸命やっていて能力も高いから、それでいった感じはある。団体戦は1部4位の中大に勝ったから、来年のリーグ戦では1部に上がって早く1部に復帰したいと思う。2回戦で当たった愛知工業大学は関西リーグで優勝しているチームで、そこに最初リードされたけど途中からまた突き放したからみんな良い試合だった。みんなよく頑張ってくれたと思う。チーム力としては穴がないチームだから、みんなが普段通りの力を発揮すればこのぐらいのことはできるチームだということは感じていた。足をよく使っていたから、夏合宿結構一生懸命練習していたのでこの本番で結果が出てうれしい。冷静に戦力分析すると中央大学の一人はフルーレ専門で強いけどそれ以外はフルーレ専門ではあるがうちの三人と比べると少し力は落ちるはずだから、頑張ればいけると思っていたらその通り実力を発揮してくれた。たしかあれは2-11で岸が11本取ったのも実力通りの結果が出せたのはよかった。早稲田もスーパースターが一人いてジュニアの世界選手権でも金メダルを取っているのがいるから、彼を本気にさせてあと一歩のところまでチームとしては追い詰めた。彼がもしいなければ接戦をものにできたかもしれないけど、そのスーパースターがいるチームにあそこまでいけたというのは、確実に地力は付いていると思う。ベスト4はずいぶん久しぶり。3年前もたしかベスト4以上の成績を出して関カレで決勝までいっているはずからそこから比べると3年ぶりくらいになるが、その前を遡ると相当何十年ぶりかだから、それがこの3年くらいの間に2回続いたということはあともうひと踏ん張りすれば頂点が見えるかなと思う。そういう気持ちでやっていきたい」
道脇
「(専門外でのエペでベスト8)インカレのベスト8で嬉しいが、エペなので良く頑張った方かなぁ位で、あんまりフルーレよりかはという感じ。(延長戦の心境)ここまで来たら、突けたらラッキー程度で。粘っていた。(部員の大声援は力になったか)ないよりもあった方がなんとなく出ているような気がするので。(団体戦について)団体戦はとりあえず、ベスト4を目標にしていたので、ちゃんとここまでこれたと思う。危ない場面は何回かあったが、4人がちょうどいい感じにチームワークがあったので、接戦をものにできたかなと思う。(愛工大戦、中大戦は序盤にリードを奪われたが)3人チームで回していけば、最終的に45本取れるだろうと言う感じで、焦ってはいたが取れるだろうと思っていた。(中大戦での足の不調)途中つりそうになったが、くじいた方が痛かったのであまり関係なかった。(早大戦について)早稲田は自分たちが勝てないレベルだと思っていたが、いい試合で持ってこれていたので、45本取れなかったのは悔しい。結構割りと皆いつもより力が出ていたかなという感じでそれくらい。3位決定戦は絶対に勝つ」
岸
「明日まだ日大と3位決定戦があるので気は抜けない。(愛知工大戦で流れをつくった)専大戦で自分が足引っ張っちゃったので、固かったのでとりあえず思い切りやろうと思った。でも出すぎて食らわないように、そこだけ気を付けてやった。そこから流れができたので壊さないようにやっていた。(中大戦は)一個前の愛工大戦で段々調子良くなってきて、そのままの勢いでいけたのでよかった。(2巡目に逆転した)前の試合で負けていたので負けた時のやつだけはしないように、そのことを注意してあとはもう思い切りやった。自分の動きでできたと思う。(今日はまっていた取り方は)あまり分からないが、そんなになかったと思う。あまり調子良くないかなと思ったが、1回戦で攻撃が弱気に置きに行ってしまったので、それが2回戦以降たぶんなくなって思い切り行けて、守りの時にも結構強気でいけたかなと思う。(チームの雰囲気は)みんなで声出せたと思う。応援の人たちの声も結構聞こえたので、すごいモチベーション上がった。(早大戦は)早稲田は難しかった。自分が松山恭助選手に離されちゃってそこからたぶん崩れた。本当強かった。でもそれは分かっているので、無駄な失点とかはしたくなかった。自分がたぶん流れ止めちゃったので悔しさはある。(日大との試合に向けて)もちろん勝ちたい。相手がみんな強いので、みんなで少しずつリードしていって勝てたらいいなと思っている」
久米
「(ベスト4という結果について)チームの目標が、ベスト4に入って全日本に出場することだったので、目標は達成できたかなと思う。(ビハインドからの逆転の試合が多かったが)2回戦はただ単に最初自分が取られただけなので、誰かがまくってくれると思っていた。リカバリーも出来た。(中大戦について)1番最初の人がやったことがなくて先輩たちから聞いていた情報だけで、対応できなかった点が多いが、あとの二人は何回もやっているので、一人は昨日準々決勝で当たっていた人なので、その人には負けないようにしようと思っていて、もう一人の人は今までちゃんと勝っていたので、このままでいこうと思って気持ちでいきました。(早稲田戦について)疲れもあるが、取りたいところで取れなかった点が多かったので、そういうのが積み重ねでメンタルにきてしまった。(日大との3位決定戦にむけて)メダルを持ち帰りたいので、絶対に勝つ」
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