下級生が活躍 3部門で優勝/全日本学生大会
少林寺拳法
2016.11.07
下級生が躍進した。144大学929組がエントリーした今年の全日本大会では、3部門で1位に輝いた。上野絵美(営2=志學館)・根本航平(法2=千葉北)組が男女茶帯の部、木村奈菜子(政経1=東邦)・鈴木雄大(法1=明大中野)組が男女白帯緑帯の部、関根浩貴(営1=明大中野)・星川祥規(政経1=文京)組が男子白帯緑帯の部でそれぞれ優勝。一方、最高段位の二段以上の部や三人掛けの部はどれも優勝には届かなかった。
上野・根本組がリベンジを果たした。「悔しい思いをした」(上野)と振り返った9月の新人戦では今回と同じく男女茶帯の部に出場し2位。それから約1カ月、技術面でも精神面においてもお互いを高め合った。結果、力強い演武で見事1位を獲得。試合後、上野はこの結果に「胸がいっぱい」と笑顔を見せた。加えて「級拳士の自分たちがよりのびのびと練習できるような環境になった」と上野。全員が練習に全力で取り組める環境を、伊藤輝主将(政経4=中部一)を中心に上級生が形成。それは部の底上げにつながり、今大会の総合順位は2位だった。
1年生の活躍が光った。男女白帯緑帯の部の木村・鈴木組、男子白帯緑帯の部の関根・星川組は、少林寺拳法を始めてわずか半年ながら1位という結果。「めちゃくちゃうれしい」(星川)と喜びをあらわにした。「例年より勝ちたいっていう1年生が多い」(豊田竜大・商4=川越東)。1年生は、オフの時も道場で筋トレを行い、道場が使えない時は外部の道場を借りて練習していたという。1年生拳士のさらなる活躍に期待したい。
順位は振るわずとも、これまでの思いを演武にぶつけた。この大会をもって引退となる4年生。伊藤と豊田は堀井颯馬(商3=成田国際)と組み三人掛けの部に出場し、結果は惜しくも2位。それでも「7年間を出し切った」(豊田)と気迫のこもった熱い演武に悔いはない。中山一哉(理工4=桐蔭学園)は一般からの入部だったが、宮迫汰一(商1=大阪産大府)と組み、最高部門である男子二段以上の部で堂々の3位に輝いた。単独有段の部に出場した白川大地(政経4=市川)は予選5位で本戦出場とはならなかったものの、キレのある演武を見せた。
喜びの笑顔もあった一方、悔し涙も見られた。「3位は悔しい」(岡本みさと・政経3=富士見丘)と、思うような順位を出せなかった部門、本戦に出場したものの入賞できなかった部門もあった。しかし、どのような結果であっても、この大会を通して大きく成長できただろう。来シーズンに向け、4年生の思いも引き継ぎながら修練を積んでいく。
[亀井笙子]
試合後のコメント
伊藤
「自分としては悔いは残っていないです。主将としては、やってきたこととか目指してきたところは間違っていなかったのかなと。新人戦で負けて、リベンジしたい組も1位を取れました。新人戦でチャンピオンになった男女も、今回も取れた。他の組も上位入賞だとか、悔しい思いをした組もいるけど、底上げという目標に関してはしっかりできたと思います」
豊田
「死ぬほど悔しいです。けどそれ以上にこの3人ですっきり終われたのが満足。(大会前ハプニングは)伊藤が三日前に熱出しました。あとは前日の円陣が締まらなかった(笑)。(演武が終わって)7年間少林寺拳法やっていて、集大成じゃないですか。それが終わったんだなーって。もう空っぽになりました。7年間を出し切った。悔いはないです」
堀井
「正直、大会の感想としては何も言えないというか、何も思い浮かばないです。伊藤先輩と豊田先輩の最後の大会に出させていただきましたが、自分はまだ来年があります。今回の思いっていうのを引き継いで、また1年間頑張りたいです。下級生が賞を取ってくれたので、来年その子たちの段位が上がっても、また取れるように自分たちが指導していきたいです。自分としては、今回勝ち切ることができなかったので、最後自分が勝って、先輩たちの分もリベンジをしたいです」
岡本
「(金親が)全部合わせてくれるので、やりやすかったです。(3位は)悔しい。私たちの中で一番の演武ができたからこそ悔しいです。大会2日前に風邪ひきました。伊藤先輩のうつった疑惑です。(来年は)全部1位取ります。最上級生らしくっていうのは私には無理かもしれないけど、自分らしく頑張ります」
金親優希(政経2=桜林)
「昨年の都大会で岡本先輩と組ませていただいて、組んでみて好印象でした。それで本年の初めから岡本先輩と組むことを希望していました。他の組よりも一番の演武ができたと思っている。自信はあったので、その分点数が悔しいです。迫力とかは他の組と比べて頭一つ抜けてるところはあったのかなと思います。(ほかの組の優勝)自分の同期も優勝してくれたので、自分の悔しさもありつつ、うれしさもあります。自分も上級生になるので、自分たちが練習を引っ張っていく立場。後輩たちのメニューとかもしっかり考えていきたいです。色々な人たちの話も聞きながら、練習のメニューに取り入れていきたいです。そうすれば結果は良くなると思います」
上野
「(1位という結果でしたが)胸がいっぱい。いつも大会前はいろいろ考えてしまって焦りが演武に出てしまいますが、今回は根本から信頼しているという内容の言葉をもらって、それですごく自信を持って、全力で演武に挑むことができました。(演武を終えた時)手ごたえはありました。今年の新人戦で2位と悔しい思いをしたから、そのリベンジを果たせました。(意識したこと)男女なので、女子がいかに男子より強く見えるかというのを見られると聞いていて、自分はもともと動きが小さいということもあったので、根本に負けないように大きく動くことを意識しました。(今の4年生は)後輩たちが自由に自分たちの練習をして、目標も自分たちで設定するといった自主性を高めるような環境づくりをしてくださった。級拳士の自分たちがよりのびのびと練習できるような環境になったのではないかなと思います」
根本
「(演武の良かったところ)豪快さがありました。他の組みに比べて勢いがあるって言われています(演武で苦手だったところ)上野の動きがもっと生かせればいいかなと思っていて、自分の中で工夫したりした。個人的には構えが悪いって指摘されていたことくらい。(関東学生大会の4位だったが)5月の関東の大会は自分が部活に入ってから初めての大会で、4位っていう想像よりかいい成績だったことで少林寺拳法自体に興味がわきました。それから徐々に自分の動画とか先輩や他大学の動画とかを見るようになって、改善というか大会を積むことで少林寺拳法に対する愛着というものがわいてきて、自分から突きとか構えとか意識するようになりました。少林寺拳法を好きになったっていうのが大きかったです」
木村
「(優勝しての感想)夏合宿がきつかったので、優勝してやっていてよかったなと思いました。(少林寺を始めたきっかけは)金親先輩と同期のスポーツ推薦の谷口に5時間くらい説得されて。(一番意識したこと)性格が元々のろまで演武にそういうのが反映されていたので、気迫やきれがなかなかできなかったが、気持ちを切り替えて素早くできるようにしました。(伊藤主将について)自分は元々スポーツ全般に向いていないが、少林寺の一員として指導していただけたことに感謝している。あと、大会前日に主将から個人に応援LINEをいただいて、それでやる気がでたというかさらに頑張ろうと思えました。感謝しています。次は鈴木とペアではないと思うので、それをステップアップにして次の新人戦と全日本で優勝できるよう関東も頑張りたいです」
鈴木
「(優勝しての感想)今までやってきたことが実ったというか、練習してきたことが全部演武でできたことが嬉しいです。(少林寺を始めたきっかけは)新歓のときに伊藤先輩の演武をみてかっこいいなと憧れ、自分もこういう演武したいと思ったから。(何を意識して試合に臨んだか)気持ちをぶつけ合うこと。今まで気迫が足りないと指導いただいていたので、お互い気持ちをぶつけ合うということを意識しました。(伊藤主将について)本当に今までお世話になっていて、自分たちが優勝できたのは主将であったり幹部の先輩、OB先輩のおかげで、もし先輩方がいなかったら練習できていなかったし優勝もできていなかった。指導していただいことを忠実にやっていただけなので、本当に感謝しています。(演武終わった時の感覚は)新人戦もこのペアで優勝していて良い流れでした。なので、優勝する気しかないと2人で話していて。演武を始める前も終わった時もこれはいけたな、と思っていました。(関東大会への目標)優勝!」
関根
「(優勝しての感想)先輩方が支えてくれた、教えてくれたものを全て出し切れて本当にうれしい。結果がついてきました。新人戦は3位だったので躍進できました。(今回意識したこと)特にない。(伊藤主将について)感謝。教えてくれることが全てポジティブにさせてくれることばかりでさすが主将だなといつも思っています。(関東大会への目標)次も優勝したいです」
星川
「(優勝しての感想)めちゃくちゃ嬉しい。(今回意識したこと)しっかり当てることと大きく動くこと。(伊藤主将について)部員全員に主将からLINEが届いて、それのおかげでがんばれたところがあります。一人ひとりに違うメッセージをくれて、一人ひとりを見ていてくれました。(関東大会への目標)次も優勝したいです」
上野・根本組がリベンジを果たした。「悔しい思いをした」(上野)と振り返った9月の新人戦では今回と同じく男女茶帯の部に出場し2位。それから約1カ月、技術面でも精神面においてもお互いを高め合った。結果、力強い演武で見事1位を獲得。試合後、上野はこの結果に「胸がいっぱい」と笑顔を見せた。加えて「級拳士の自分たちがよりのびのびと練習できるような環境になった」と上野。全員が練習に全力で取り組める環境を、伊藤輝主将(政経4=中部一)を中心に上級生が形成。それは部の底上げにつながり、今大会の総合順位は2位だった。
1年生の活躍が光った。男女白帯緑帯の部の木村・鈴木組、男子白帯緑帯の部の関根・星川組は、少林寺拳法を始めてわずか半年ながら1位という結果。「めちゃくちゃうれしい」(星川)と喜びをあらわにした。「例年より勝ちたいっていう1年生が多い」(豊田竜大・商4=川越東)。1年生は、オフの時も道場で筋トレを行い、道場が使えない時は外部の道場を借りて練習していたという。1年生拳士のさらなる活躍に期待したい。
喜びの笑顔もあった一方、悔し涙も見られた。「3位は悔しい」(岡本みさと・政経3=富士見丘)と、思うような順位を出せなかった部門、本戦に出場したものの入賞できなかった部門もあった。しかし、どのような結果であっても、この大会を通して大きく成長できただろう。来シーズンに向け、4年生の思いも引き継ぎながら修練を積んでいく。
[亀井笙子]
試合後のコメント
伊藤
「自分としては悔いは残っていないです。主将としては、やってきたこととか目指してきたところは間違っていなかったのかなと。新人戦で負けて、リベンジしたい組も1位を取れました。新人戦でチャンピオンになった男女も、今回も取れた。他の組も上位入賞だとか、悔しい思いをした組もいるけど、底上げという目標に関してはしっかりできたと思います」
豊田
「死ぬほど悔しいです。けどそれ以上にこの3人ですっきり終われたのが満足。(大会前ハプニングは)伊藤が三日前に熱出しました。あとは前日の円陣が締まらなかった(笑)。(演武が終わって)7年間少林寺拳法やっていて、集大成じゃないですか。それが終わったんだなーって。もう空っぽになりました。7年間を出し切った。悔いはないです」
堀井
「正直、大会の感想としては何も言えないというか、何も思い浮かばないです。伊藤先輩と豊田先輩の最後の大会に出させていただきましたが、自分はまだ来年があります。今回の思いっていうのを引き継いで、また1年間頑張りたいです。下級生が賞を取ってくれたので、来年その子たちの段位が上がっても、また取れるように自分たちが指導していきたいです。自分としては、今回勝ち切ることができなかったので、最後自分が勝って、先輩たちの分もリベンジをしたいです」
岡本
「(金親が)全部合わせてくれるので、やりやすかったです。(3位は)悔しい。私たちの中で一番の演武ができたからこそ悔しいです。大会2日前に風邪ひきました。伊藤先輩のうつった疑惑です。(来年は)全部1位取ります。最上級生らしくっていうのは私には無理かもしれないけど、自分らしく頑張ります」
金親優希(政経2=桜林)
「昨年の都大会で岡本先輩と組ませていただいて、組んでみて好印象でした。それで本年の初めから岡本先輩と組むことを希望していました。他の組よりも一番の演武ができたと思っている。自信はあったので、その分点数が悔しいです。迫力とかは他の組と比べて頭一つ抜けてるところはあったのかなと思います。(ほかの組の優勝)自分の同期も優勝してくれたので、自分の悔しさもありつつ、うれしさもあります。自分も上級生になるので、自分たちが練習を引っ張っていく立場。後輩たちのメニューとかもしっかり考えていきたいです。色々な人たちの話も聞きながら、練習のメニューに取り入れていきたいです。そうすれば結果は良くなると思います」
上野
「(1位という結果でしたが)胸がいっぱい。いつも大会前はいろいろ考えてしまって焦りが演武に出てしまいますが、今回は根本から信頼しているという内容の言葉をもらって、それですごく自信を持って、全力で演武に挑むことができました。(演武を終えた時)手ごたえはありました。今年の新人戦で2位と悔しい思いをしたから、そのリベンジを果たせました。(意識したこと)男女なので、女子がいかに男子より強く見えるかというのを見られると聞いていて、自分はもともと動きが小さいということもあったので、根本に負けないように大きく動くことを意識しました。(今の4年生は)後輩たちが自由に自分たちの練習をして、目標も自分たちで設定するといった自主性を高めるような環境づくりをしてくださった。級拳士の自分たちがよりのびのびと練習できるような環境になったのではないかなと思います」
根本
「(演武の良かったところ)豪快さがありました。他の組みに比べて勢いがあるって言われています(演武で苦手だったところ)上野の動きがもっと生かせればいいかなと思っていて、自分の中で工夫したりした。個人的には構えが悪いって指摘されていたことくらい。(関東学生大会の4位だったが)5月の関東の大会は自分が部活に入ってから初めての大会で、4位っていう想像よりかいい成績だったことで少林寺拳法自体に興味がわきました。それから徐々に自分の動画とか先輩や他大学の動画とかを見るようになって、改善というか大会を積むことで少林寺拳法に対する愛着というものがわいてきて、自分から突きとか構えとか意識するようになりました。少林寺拳法を好きになったっていうのが大きかったです」
木村
「(優勝しての感想)夏合宿がきつかったので、優勝してやっていてよかったなと思いました。(少林寺を始めたきっかけは)金親先輩と同期のスポーツ推薦の谷口に5時間くらい説得されて。(一番意識したこと)性格が元々のろまで演武にそういうのが反映されていたので、気迫やきれがなかなかできなかったが、気持ちを切り替えて素早くできるようにしました。(伊藤主将について)自分は元々スポーツ全般に向いていないが、少林寺の一員として指導していただけたことに感謝している。あと、大会前日に主将から個人に応援LINEをいただいて、それでやる気がでたというかさらに頑張ろうと思えました。感謝しています。次は鈴木とペアではないと思うので、それをステップアップにして次の新人戦と全日本で優勝できるよう関東も頑張りたいです」
鈴木
「(優勝しての感想)今までやってきたことが実ったというか、練習してきたことが全部演武でできたことが嬉しいです。(少林寺を始めたきっかけは)新歓のときに伊藤先輩の演武をみてかっこいいなと憧れ、自分もこういう演武したいと思ったから。(何を意識して試合に臨んだか)気持ちをぶつけ合うこと。今まで気迫が足りないと指導いただいていたので、お互い気持ちをぶつけ合うということを意識しました。(伊藤主将について)本当に今までお世話になっていて、自分たちが優勝できたのは主将であったり幹部の先輩、OB先輩のおかげで、もし先輩方がいなかったら練習できていなかったし優勝もできていなかった。指導していただいことを忠実にやっていただけなので、本当に感謝しています。(演武終わった時の感覚は)新人戦もこのペアで優勝していて良い流れでした。なので、優勝する気しかないと2人で話していて。演武を始める前も終わった時もこれはいけたな、と思っていました。(関東大会への目標)優勝!」
関根
「(優勝しての感想)先輩方が支えてくれた、教えてくれたものを全て出し切れて本当にうれしい。結果がついてきました。新人戦は3位だったので躍進できました。(今回意識したこと)特にない。(伊藤主将について)感謝。教えてくれることが全てポジティブにさせてくれることばかりでさすが主将だなといつも思っています。(関東大会への目標)次も優勝したいです」
星川
「(優勝しての感想)めちゃくちゃ嬉しい。(今回意識したこと)しっかり当てることと大きく動くこと。(伊藤主将について)部員全員に主将からLINEが届いて、それのおかげでがんばれたところがあります。一人ひとりに違うメッセージをくれて、一人ひとりを見ていてくれました。(関東大会への目標)次も優勝したいです」
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