男女フルーレ、どちらもベスト8入りならず/関東学生選手権

フェンシング
2016.10.13
 苦い秋の始まりとなった。約1ヵ月後に控えるインカレの予選も兼ねている今大会。ベスト8入りを期待されていた岸貴範(営2=埼玉栄)は、3回戦まで順調に勝ち進むも松山(早大)に敗戦しベスト16にとどまった。女子は星純玲(理工1=宇都宮中央女子)、森本菜月(農1=岡山大安寺中等教育学校)がエントリーしたものの、それぞれ予選敗退と2回戦敗退という結果に終わった。

<男子フルーレ個人>
 ベスト8の壁を超せなかった。今回が2回目の関カレとなる岸は、2回戦、3回戦を大差で勝利。迎えた4回戦の相手は世界ジュニア選手権団体優勝メンバーの一員でもある松山。互いの出方をうかがうこと1分、一気に攻勢に出た松山を抑えきれなかった。反撃を試みるも「相手の距離感で勝負しすぎた」(岸)とさらにスキを与える結果に。1セットで12点を取られると、続く2セットも攻めきれず15―7で敗北した。昨年の3回戦敗退から成績こそ上がったものの、望んでいたベスト8には届かなかった。
 悔しい思いをしたのはもう一人。道脇啓太(営3=熊本県立翔陽)もベスト8入りを狙っていた。3回戦、14―14の切迫した場面。同時に出した剣先は、わずかに相手に届かず。紙一重で勝利を逃した。試合後「最初から14―14になるかなと思ってやっていて、それが駄目だった」と敗因を分析。2回戦も15―14と僅差で勝利したことが、ここで裏目に出た。負けたのはくしくも高校の後輩。知り尽くしていた相手からの、手痛い恩返しとなった。

<女子フルーレ個人>
 ルーキー2人が苦汁をなめた。まずは予選突破しインカレ出場を目指したかったが、星がまさかの敗退。森本は予選を通過したものの、2回戦で1―15と強敵相手に一矢報いることができず。「もう少し粘ったりだとか戦術を考え直したりだとかして、負けるにしてももう少しいい負け方ができたかな」(森本)と、満足のいく結果とはならなかった。明日のフルーレ団体は、1つ勝ち上がればインカレ出場が決まる。初戦の相手にも、一度勝ったことがある。ここを勝ち切り、今日の悔恨を晴らしたい。

 フルーレ個人は、男女とも奮わなかった。しかし、しっかりとインカレ行きの切符をつかみ、ひとまずの目標を達成した。明日からは団体戦、そして上位入りの期待が高い女子エペ個人戦が始まる。そこでは今日のような結果では終われない。次なるステージに向けて、気持ちを切り替え挑む。

[三ツ橋和希]

試合後のコメント
道脇

「8までは残るつもりだった。昨年よりは上に行きたかった。(シードでトーナメントからの出場でした)動きが悪かった。初戦はプール戦やってないので、最初は焦った。まあ1試合やったらなんとか戻ったので。びびってやっていた、初戦なので。動いてないっていうのは大きいです。(一本勝負の場面は)捨て身だった。突けばいいやと思ったら入った。(3回戦は)高校の後輩だったので、お互いを知っていた。いつの間にか追いつかれていた。取られるつもりはなかったけれど。2試合目は割といつも通り動けた。最後の1本取り切れなかったのが大きい。試合は結構ちゃんとできていた方。取る気なかったのかなというくらい取れなかった。後から振り返ってみると、点差が離れているところで勝負しておけばよかったかなと思うけど、そこはそこで逃げたくなっちゃうので仕方ないかなとも。なるようになっていた。最初から14-14になるかなと思ってやっていたので。それが駄目だったかもしれない。(2試合を振り返ってみて)あと2試合はしたかった。いけそうだったので、悔しい。練習とかは調子いいので、勝てなかったのが悔しい。(明日は団体戦です)法政大学は頑張る。専修大学は大丈夫。フルーレ陣で出る。今日のトーナメントは敵が強いので、みんないい勝負はしてたけど、あと一個取り切れなかった」


「(ベスト16)まずインカレ決まったので、ほっとしてる部分もあるけどやっぱり最後の試合で相手の思うままにやられてしまったので悔しい。(早大の松山への戦略)中途半端なことしたら負けちゃうと思ったので、思い切りいこうと思ってやった。(敗因)距離感が自分と相手じゃ違ったので、相手の距離感で勝負しすぎて、届かなかったのと、攻められすぎたのが敗因と思う」

森本
「(2回戦敗退)インカレに出場することが最低ラインだったので、それは果たせて良かったと思う。2回戦ではすごい強い相手だったけど、15ー1っていう惨敗の結果だったのでもう少し粘ったりだとか戦術を考え直したりだとかして、負けるにしてももう少しいい負け方ができたかなっていう反省点がある。(明日のフルーレ団体に向けて)今自分はフルーレの練習はしてなくて、出場する3人ともエペしかもう練習してない状態だけど、リーグで勝った相手っていうのもあって、1個勝ったらインカレ行けるっていうのもあるので、相手の特徴とかをしっかり見て、フルーレ専門の選手でも勝てないことはないと思うので、よく相手を見て力を合わせて頑張りたいと思う。(明後日からのエペ個人の目標)インカレに出るのは最低ラインで、ベスト16ももう一個の最低ラインで、ベスト8目指して頑張りたい」