無念の3回戦敗退 再び中大の前に敗れる/全日本学生優勝大会

剣道
2016.10.09
 関東大会で勝ち進んだチームだけが出場を許される今大会。関東のリベンジに燃える明大は1回戦、2回戦とおのおのの選手が活躍を見せ、順調に勝ち進んだ。そして迎えた3回戦の相手は関東大会で敗北を喫した強豪、中大。勝利に向けてチーム一丸となって臨むも、健闘むなしく3-0で敗北。全日本制覇の夢は、3回戦敗退という形で終わりを告げた。

 悔しさに涙を浮かべた。関東大会とメンバーを変えずに臨んだ今大会。1回戦、2回戦を危なげなく突破し、ベスト16に勝ち上がる。そして迎える相手は、関東大会で惜敗した中大。チーム全員でリベンジを誓う円陣を組み試合に臨んだ。しかし、先鋒(せんぽう)千田海(商2=仙台育英)は個人インカレベスト4実績を持ち、上段の構えを用いる強敵・三上に苦戦を強いられ、2本負け。いきなり一歩不利な状況に追いやられた。先鋒(せんぽう)の負けを返せなかった関東大会での悔しさを払拭するためにも、1本、1勝が欲しい明大。後に控える選手たちは積極的な攻めを見せるが、1勝がつかめず副将戦へ。なんとか中大に追い付いて大将につなぎたい場面だったが、阿部莞太(国際4=土浦日大)は相打ちで競り負け1本負け。ここで0-2となり、明大の敗北が確定してしまう。それでも大将として、1勝を返したかった山田凌平(政経2=九州学院)だったが一歩及ばず2本負け。「相手の方が上手だった」(長谷川修平主将・法4=高輪)。チーム全員で優勝を目指した今大会は3回戦で幕を閉じた。
 「いい意味ではアドバンテージ」。今回の悔しさをばねに、念願の日本一に向けてこれから再スタートを切る後輩について、期待を含めてこう語った長谷川。4年生は今大会で引退を迎えるが、先輩の意思は後輩へと引き継がれる。「いろいろなことを4年生に教わったので」(山田凌)。今の2、3年生が中心となっていく明大剣道部が、これからどんな歴史を築いていくのか、今後も目が離せない。

[高野夕]

試合後のコメント
長谷川主将

「リベンジしようと思ったが、相手の方が上手だった。技術的なことより、気持ちの勝負だと思い、そこだけ意識してみんなでやろうという話しをした。負けたが、悔いはない。これからやるべきことはいっぱいあると思うので、それを後輩たちに伝えていければいいと思う。自分たちは引退したが、それだけで終わりではなく、後輩たちにつなげていくことが最後の仕事だと思っていす。中大は来年も強いと思うので、向こうよりも悔しさの部分とか、向こうが学べない部分を先に学んで対策もできると思う。そこに関してはいい意味ではアドバンテージがあると思うのでそこを生かしてほしい」

山田凌
「悔しい。あんまり今回も活躍できなかった。まだまだだと思う。(調子)悪い。関東の時から悪い流れが続いている感じ。(原因は)一からやり直さなければならないかなと思っている。(関東と同じ中大戦だったが)関東で負けているので、リベンジという形で頑張っていこうと円陣を組んだ。(相手も同様の梅ヶ谷)勝ちたいという気持ちが大きかった。(最後は敗北が決まっての大将戦だったが)自分の試合をしようと思っていた。(4年生は引退だが)色々なことを4年生に教わったので、そこも頭に入れてまた一から頑張っていきたい。(中心選手となっていくが)一から皆でやり直して、チームワークも含めて高めていきたい。(今後の展望)全日本優勝という目標を掲げているので、それに向けて何が必要かを練習中に考えながら頑張っていきたい」