男子団体連覇逃す 入賞者も現れず/全日本学生選手権
弓道
2016.08.12
男子が57年ぶりの団体連覇を果たすなど明大勢が活躍を見せた昨年の全日学。だが今年は存在感を示すことは難しかった。男子は、予選を17中で通過するも決勝トーナメント3回戦で日大に4中の差をつけられ敗北を喫した。女子は、思ったように調子が上がらず7中と決勝トーナメント進出はならなかった。個人では男女合わせて11人が決勝射詰に挑むも入賞を果たすことはできなかった。
男子部
王者の貫禄を見せつけることができなかった。今大会で男子団体は予選で17中を記録し3位タイで予選を難なく通過。シードを獲得し決勝トーナメント2回戦から登場した。「普段通りテンポを崩さず引けた」(川久保虹弥・政経1=鹿沼東)と相手の日経大の速いテンポの射に惑わされず確実に当ててゆき、17中対15中で2回戦を突破。だが、流れそのままにというわけにはいかなかった。続く3回戦では日大と対戦。先日行われた大学選抜で準優勝の近大を倒し勝ち上がってきた日大の安定感に及ばなかった。15中対19中と圧倒的な差をつけられ男子団体の三連覇の夢は消えた。「(今大会で高的中が出なかったのは)今の明治の実力」(佐藤崇仁主将・理工4=成田)と昨年の団体戦メンバーである柿崎雅哉(平成26政経卒)や菅義隆(平成26営卒)の卒業は現在の男子部に大きな影響を与えている。「部を引っ張っていく存在」(佐藤主将)がほしいところだ。
今大会は今泉博貴(理工3=芝浦工大属)と小林太一(理工3=玉龍)、藤井大幹(営3=東農三)の3年生中心のチーム編成であった。そのため今後結果を残していくためには彼らの頑張りも欠かせないものとなっていくだろう。
男子個人戦には団体にも出場した今泉、藤井、行武大樹(農4=福岡大附大濠)に加え小林真幸(営4=匝瑳)の4人が臨むも八寸まで勝ち残ることができず入賞にすら手が届かなかった。「夏合宿からやり直して全員でやっていければと思う」(藤井)と一から立て直しリーグ戦に向け再調整を重ねる。
女子部
今季公式戦でまたしても予選敗退となった。6月に同場所で行われた全関東でまさかの予選敗退を経験した女子団体が全日学で悪夢を再現してしまった。「女子部全体で奮わない感じがあった」(菅渓子・政経3=松本深志)と試合前から調子は万全ではなかった。中の白川史織(営2=美原)が皆中するも大前の佐久間香名(政経2=水戸桜ノ牧)、落の菅の射がうまく当たらず7中と的中を伸ばすことができず予選落ちと昨年のベスト8から大きく落ちる結果となった。個人戦には7人が出場。森あずさ(農3=神奈川総合)、長江実咲(農4=市川)が尺二射詰を5本成功させ八寸の的に挑戦。だが、1回目で抜いてしまい惜しくも入賞することはできなかった。
今ある課題を克服することが最優先だ。「一年を通して安定しない」(菅)というように試合ごとに調子の波が顕著である。6月から8月の短期間であっても選抜の時のように予選突破するときもあれば、悔しい結果に肩を落とすこともある。秋にはリーグ戦が控えている。現在2部リーグに所属しているが、「リーグで1部に上がることができるよう頑張りたい」(佐久間)。公式戦で得た収穫や反省を生かし、1部復活への道を歩む。
今季の公式戦は3つ終わり、残すは秋のリーグ戦となった。男子は1部で優勝、女子は2部から脱却し1部昇格を目指す。リーグ戦に最高の状態で臨むため気持ちを切り替え調子を上げていく。
[花岡桃]
試合後のコメント
佐藤主将
「去年の団体のメンバーが二人卒業したので、二人そろえればな、と言うところだったがその中の二人もあたらなくなってしまい、結局去年の経験者は今泉しか残っていない。経験不足を痛感したが、あのメンバーが今の明治のベストメンバーなので采配面での悔いはない。(今大会で高的中に及ばなかったのは)今の明治の実力。部を引っ張っていく存在が少ないので総力戦になっている。そうなると高的中は厳しい。アベレージ的に上げた安定した射はできるが、19中20中を出さなければいけない世界においては戦力が乏しかった。今シーズンの最初から三連覇を目標にしてきた。できる自信も多少なりともあったので、悔しかった。今、日大の方が実力が上なので日大を倒さないとリーグ戦でも勝っていけないと思った。今後もチーム力と全体の底上げを頑張りたい。リーグは8人と人数が多い。普段引かない選手があたることによって的中率も上がってくると思う。選手は選手で頑張ると思うが、個人的にも出ない選手にお前が中らないと勝てないと気合を入れて頑張っていきたい。(全日が終わっての目標は)秋のリーグで優勝する」
今泉
「団体戦は正直なところ実力通り。あまりみんなの調子も整っている訳でもなく準備万端というわけでもなかった。日大と当たってしまったのは運がないといえば運がないが、結果的に15中に終わってしまったので、もう実力不足。今回、頑張って練習していたが2年生の的中があまり伸びなくて戦力的にもダウンしていた。その代り3年生があたってきたので控えだった子が上がってきたが、なんとか17まではいくくらいの的中で20とかの高的中は出せなかった。最終的に4年生の行武さんとかにも頼ってしまってのこの結果だと思う。三連覇というプレッシャーも少しあった。ОBさんも期待してくれていたが期待する通りの結果を出せなくて申し訳なかった。(今回のメンバー内で唯一去年のメンバーだが)去年は4年生の柿崎さんや菅さんという絶対に外さない二人が落と自分の後ろをやっていたということもあって、チームで抜くようなイメージがなくて本当に全日までに間に合う調整ができた。それに比べて今年は不安要素がまだある状態で迎えてしまったので、今年に関して安定感はなかった。全日が終わって一週間オフがあるが、そのあとすぐに夏合宿がある。その夏合宿中に各々の欠点とかをもう半年経っているのでどこが悪いのかとかは自分が一番分かっていると思うので、夏合宿中に悪いところを直していってリーグに備えていければと思う。(個人戦は)通過した人も少なかった。今年は特に下級生。昨年は上級がある程度通って下級生もみんなあたっていたが、まだ初めだったのもあるが個人的にはもう少々通ってほしかった。来年予選通過してくれればいい。上級は上級で通らないといけないとは思ったが…去年4年生がばんばん試合に出ていたので、試合慣れしていない下級生が固定化されてしまった。それが原因なのかもしれない。(試合では)自分は1本目に抜いてしまった。団体戦と同じ抜き方をしてしまったので、この一日で直せればよかったが同じ矢が出てしまった。素直に今回は抜いたことは仕方がない。(来年のことがもう頭にあると思うが)自分が結構まとめることになると思うので、今の4年生の主将だったりまとめる人を良く見て、そこから生かしていけるようにしたい」
藤井
「(予選)周りに助けられた感があったので、トーナメントから頑張ろうと思いました。(トーナメント)2回戦は予選で足を引っ張ったので、足を引っ張らないように頑張って引きました。(日大戦)今回は3年生3人と1年生、4年生だったので、3年生で何かあったら引っ張っていこうと思っていたので、3人とも一本抜いてしまったのでそこが負けた原因だと思います。(個人戦)昨日団体戦で負けたので個人戦で勝って次につなげられるよう頑張ったんですけど、ダメでした。(修正点)チームとしてはメンバー以外の底上げ、リーグ戦が始まり当てられないと負けてしまうので、夏合宿からやり直して全員でやっていければと思います。個人としては見てて安心できる選手になりたいです。見てる側としては見てて抜きそうというか不安な感じだなと思うので、不安にさせないように頑張りたいです」
川久保
「(予選)いつも通りの力を出せればシードは取れると思っていたので、割と安心して引けていたのですが、前や後ろの方が当てられていたので自分も安心して引くことができました。(トーナメント)2回戦は相手のペースのほうが早く引いていたので、少々焦ったような部分はありましたが、普段通りテンポを崩さず引けたのでそれで勝てたのかなと思います。3回戦の日大戦がトーナメントの一番の山だと思っていたので、気持ち引き締めていったがやはり日大が安定していてちょっと明治が甘くなったところに日大の安定感に負けてしまったと思います。(修正点)チームとしては日大にあったような安定感が必要だと思います。個人としては練習と同じように無駄な力が入ったりしないように引ければもっと良くなると思います」
菅
「団体戦を振り返って、力不足って感じがします。調子が女子部全体で奮わない感じがあったんですが、そういうときでも試合に出るからにはそれなりの的中が出せることが望ましいことだと思う。調子が悪い中でもどうにかする力がまだちょっと私には足りなかったかなというのは思います。選抜の時は結構よかったんですが、1年を通して安定しない。調子を維持していければいいんですけどその維持する力も少しなくて、皆変動が激しい。そこが問題かなと思います。今年の全関、選抜、全日と公式戦に全て出させてもらっていて、実際に試合に出て反省するところがあったりして。私たちの今年の一番の目標にしているのがリーグ戦で入れ替え戦に行って、勝って、一部に上がるというのが目標。公式戦で学んだことを自信にし、反省にし成長できたらいいかなと思います。私自身、当たるときと当たらないときの差が激しすぎるので、そこの差をできるだけ小さくして、更に平均を上げるというか、安定していい的中が出るようにしていくというのが大切かなというのは思います。今回は本当に調子が悪い中での試合だったんですが、今までの経験で当たらないと思って、自身なく引いていると結果も絶対良くならないというのは分かっていたので、自身をなくしてしまうようなところでも、できる限り矢がしっかり真ん中に当たるところを頭の中でイメージして引く。落ち着いて、緊張も大切ですけど、緊張しすぎず、少し楽しみつつ頑張れたらなと思いました。リーグ戦は総当たり戦なので、参加できるときは全て出て、ちゃんと明治を引っ張っていける存在に。三年生だからある程度心にも余裕があるはずだし、皆を引っ張っていける存在になって、入れ替え戦に行って、出場して、勝って、来年は一部でリーグ戦を迎えるというのが目標です」
佐久間
「今大会を振り返って自分の甘さが出た試合だったかなと思います。普段通りの状態に近づけることができなかったというのを改めて感じた試合だったと思います。全関で引いたときに焦ってしまって頭が真っ白の状態で引いてしまっていたので全日では落ち着いて引こうと思いました。意識したこととしては引く前にイメージトレーニングをしていて、頭の中で細かいイメージをして当たるようなイメージをしていました。前回があんな結果だったので今回は何とかしなきゃと思って臨みました。課題は緊張した場面でいかに確認してちゃんと会をもって離れられるかというのが今後の課題。緊張した場面でいつも確認していることを忘れてしまって結果、抜いてしまうということがあったので一つ一つの動作を一個一個確認していって、会が短いので会をもっと深く伸びられるようにというのが今後の課題かなと思ってます。次の大会がリーグ戦になるので、自分が緊張した場面でも自分の射をできるように、もちろんリーグで一部に上がることができるように頑張りたいと思います」
男子部
王者の貫禄を見せつけることができなかった。今大会で男子団体は予選で17中を記録し3位タイで予選を難なく通過。シードを獲得し決勝トーナメント2回戦から登場した。「普段通りテンポを崩さず引けた」(川久保虹弥・政経1=鹿沼東)と相手の日経大の速いテンポの射に惑わされず確実に当ててゆき、17中対15中で2回戦を突破。だが、流れそのままにというわけにはいかなかった。続く3回戦では日大と対戦。先日行われた大学選抜で準優勝の近大を倒し勝ち上がってきた日大の安定感に及ばなかった。15中対19中と圧倒的な差をつけられ男子団体の三連覇の夢は消えた。「(今大会で高的中が出なかったのは)今の明治の実力」(佐藤崇仁主将・理工4=成田)と昨年の団体戦メンバーである柿崎雅哉(平成26政経卒)や菅義隆(平成26営卒)の卒業は現在の男子部に大きな影響を与えている。「部を引っ張っていく存在」(佐藤主将)がほしいところだ。
今大会は今泉博貴(理工3=芝浦工大属)と小林太一(理工3=玉龍)、藤井大幹(営3=東農三)の3年生中心のチーム編成であった。そのため今後結果を残していくためには彼らの頑張りも欠かせないものとなっていくだろう。
男子個人戦には団体にも出場した今泉、藤井、行武大樹(農4=福岡大附大濠)に加え小林真幸(営4=匝瑳)の4人が臨むも八寸まで勝ち残ることができず入賞にすら手が届かなかった。「夏合宿からやり直して全員でやっていければと思う」(藤井)と一から立て直しリーグ戦に向け再調整を重ねる。
女子部
今季公式戦でまたしても予選敗退となった。6月に同場所で行われた全関東でまさかの予選敗退を経験した女子団体が全日学で悪夢を再現してしまった。「女子部全体で奮わない感じがあった」(菅渓子・政経3=松本深志)と試合前から調子は万全ではなかった。中の白川史織(営2=美原)が皆中するも大前の佐久間香名(政経2=水戸桜ノ牧)、落の菅の射がうまく当たらず7中と的中を伸ばすことができず予選落ちと昨年のベスト8から大きく落ちる結果となった。個人戦には7人が出場。森あずさ(農3=神奈川総合)、長江実咲(農4=市川)が尺二射詰を5本成功させ八寸の的に挑戦。だが、1回目で抜いてしまい惜しくも入賞することはできなかった。
今ある課題を克服することが最優先だ。「一年を通して安定しない」(菅)というように試合ごとに調子の波が顕著である。6月から8月の短期間であっても選抜の時のように予選突破するときもあれば、悔しい結果に肩を落とすこともある。秋にはリーグ戦が控えている。現在2部リーグに所属しているが、「リーグで1部に上がることができるよう頑張りたい」(佐久間)。公式戦で得た収穫や反省を生かし、1部復活への道を歩む。
今季の公式戦は3つ終わり、残すは秋のリーグ戦となった。男子は1部で優勝、女子は2部から脱却し1部昇格を目指す。リーグ戦に最高の状態で臨むため気持ちを切り替え調子を上げていく。
[花岡桃]
試合後のコメント
佐藤主将
「去年の団体のメンバーが二人卒業したので、二人そろえればな、と言うところだったがその中の二人もあたらなくなってしまい、結局去年の経験者は今泉しか残っていない。経験不足を痛感したが、あのメンバーが今の明治のベストメンバーなので采配面での悔いはない。(今大会で高的中に及ばなかったのは)今の明治の実力。部を引っ張っていく存在が少ないので総力戦になっている。そうなると高的中は厳しい。アベレージ的に上げた安定した射はできるが、19中20中を出さなければいけない世界においては戦力が乏しかった。今シーズンの最初から三連覇を目標にしてきた。できる自信も多少なりともあったので、悔しかった。今、日大の方が実力が上なので日大を倒さないとリーグ戦でも勝っていけないと思った。今後もチーム力と全体の底上げを頑張りたい。リーグは8人と人数が多い。普段引かない選手があたることによって的中率も上がってくると思う。選手は選手で頑張ると思うが、個人的にも出ない選手にお前が中らないと勝てないと気合を入れて頑張っていきたい。(全日が終わっての目標は)秋のリーグで優勝する」
今泉
「団体戦は正直なところ実力通り。あまりみんなの調子も整っている訳でもなく準備万端というわけでもなかった。日大と当たってしまったのは運がないといえば運がないが、結果的に15中に終わってしまったので、もう実力不足。今回、頑張って練習していたが2年生の的中があまり伸びなくて戦力的にもダウンしていた。その代り3年生があたってきたので控えだった子が上がってきたが、なんとか17まではいくくらいの的中で20とかの高的中は出せなかった。最終的に4年生の行武さんとかにも頼ってしまってのこの結果だと思う。三連覇というプレッシャーも少しあった。ОBさんも期待してくれていたが期待する通りの結果を出せなくて申し訳なかった。(今回のメンバー内で唯一去年のメンバーだが)去年は4年生の柿崎さんや菅さんという絶対に外さない二人が落と自分の後ろをやっていたということもあって、チームで抜くようなイメージがなくて本当に全日までに間に合う調整ができた。それに比べて今年は不安要素がまだある状態で迎えてしまったので、今年に関して安定感はなかった。全日が終わって一週間オフがあるが、そのあとすぐに夏合宿がある。その夏合宿中に各々の欠点とかをもう半年経っているのでどこが悪いのかとかは自分が一番分かっていると思うので、夏合宿中に悪いところを直していってリーグに備えていければと思う。(個人戦は)通過した人も少なかった。今年は特に下級生。昨年は上級がある程度通って下級生もみんなあたっていたが、まだ初めだったのもあるが個人的にはもう少々通ってほしかった。来年予選通過してくれればいい。上級は上級で通らないといけないとは思ったが…去年4年生がばんばん試合に出ていたので、試合慣れしていない下級生が固定化されてしまった。それが原因なのかもしれない。(試合では)自分は1本目に抜いてしまった。団体戦と同じ抜き方をしてしまったので、この一日で直せればよかったが同じ矢が出てしまった。素直に今回は抜いたことは仕方がない。(来年のことがもう頭にあると思うが)自分が結構まとめることになると思うので、今の4年生の主将だったりまとめる人を良く見て、そこから生かしていけるようにしたい」
藤井
「(予選)周りに助けられた感があったので、トーナメントから頑張ろうと思いました。(トーナメント)2回戦は予選で足を引っ張ったので、足を引っ張らないように頑張って引きました。(日大戦)今回は3年生3人と1年生、4年生だったので、3年生で何かあったら引っ張っていこうと思っていたので、3人とも一本抜いてしまったのでそこが負けた原因だと思います。(個人戦)昨日団体戦で負けたので個人戦で勝って次につなげられるよう頑張ったんですけど、ダメでした。(修正点)チームとしてはメンバー以外の底上げ、リーグ戦が始まり当てられないと負けてしまうので、夏合宿からやり直して全員でやっていければと思います。個人としては見てて安心できる選手になりたいです。見てる側としては見てて抜きそうというか不安な感じだなと思うので、不安にさせないように頑張りたいです」
川久保
「(予選)いつも通りの力を出せればシードは取れると思っていたので、割と安心して引けていたのですが、前や後ろの方が当てられていたので自分も安心して引くことができました。(トーナメント)2回戦は相手のペースのほうが早く引いていたので、少々焦ったような部分はありましたが、普段通りテンポを崩さず引けたのでそれで勝てたのかなと思います。3回戦の日大戦がトーナメントの一番の山だと思っていたので、気持ち引き締めていったがやはり日大が安定していてちょっと明治が甘くなったところに日大の安定感に負けてしまったと思います。(修正点)チームとしては日大にあったような安定感が必要だと思います。個人としては練習と同じように無駄な力が入ったりしないように引ければもっと良くなると思います」
菅
「団体戦を振り返って、力不足って感じがします。調子が女子部全体で奮わない感じがあったんですが、そういうときでも試合に出るからにはそれなりの的中が出せることが望ましいことだと思う。調子が悪い中でもどうにかする力がまだちょっと私には足りなかったかなというのは思います。選抜の時は結構よかったんですが、1年を通して安定しない。調子を維持していければいいんですけどその維持する力も少しなくて、皆変動が激しい。そこが問題かなと思います。今年の全関、選抜、全日と公式戦に全て出させてもらっていて、実際に試合に出て反省するところがあったりして。私たちの今年の一番の目標にしているのがリーグ戦で入れ替え戦に行って、勝って、一部に上がるというのが目標。公式戦で学んだことを自信にし、反省にし成長できたらいいかなと思います。私自身、当たるときと当たらないときの差が激しすぎるので、そこの差をできるだけ小さくして、更に平均を上げるというか、安定していい的中が出るようにしていくというのが大切かなというのは思います。今回は本当に調子が悪い中での試合だったんですが、今までの経験で当たらないと思って、自身なく引いていると結果も絶対良くならないというのは分かっていたので、自身をなくしてしまうようなところでも、できる限り矢がしっかり真ん中に当たるところを頭の中でイメージして引く。落ち着いて、緊張も大切ですけど、緊張しすぎず、少し楽しみつつ頑張れたらなと思いました。リーグ戦は総当たり戦なので、参加できるときは全て出て、ちゃんと明治を引っ張っていける存在に。三年生だからある程度心にも余裕があるはずだし、皆を引っ張っていける存在になって、入れ替え戦に行って、出場して、勝って、来年は一部でリーグ戦を迎えるというのが目標です」
佐久間
「今大会を振り返って自分の甘さが出た試合だったかなと思います。普段通りの状態に近づけることができなかったというのを改めて感じた試合だったと思います。全関で引いたときに焦ってしまって頭が真っ白の状態で引いてしまっていたので全日では落ち着いて引こうと思いました。意識したこととしては引く前にイメージトレーニングをしていて、頭の中で細かいイメージをして当たるようなイメージをしていました。前回があんな結果だったので今回は何とかしなきゃと思って臨みました。課題は緊張した場面でいかに確認してちゃんと会をもって離れられるかというのが今後の課題。緊張した場面でいつも確認していることを忘れてしまって結果、抜いてしまうということがあったので一つ一つの動作を一個一個確認していって、会が短いので会をもっと深く伸びられるようにというのが今後の課題かなと思ってます。次の大会がリーグ戦になるので、自分が緊張した場面でも自分の射をできるように、もちろんリーグで一部に上がることができるように頑張りたいと思います」
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法大に完敗も来年度へ向け決意新たに/全日本学生王座決定戦
弓道 2023.11.24全日本学生選手権(以下、インカレ)で優勝しつかんだ全日本学生王座決定戦(以下、王座)の切符。全国各地の強豪が集う中、トーナメント初戦の相手は明大と同じリーグで優勝した法大だった。リーグ戦で唯一苦杯を喫した相手にリベンジとしたかったが、一度もリードを奪えぬまま敗北した。 ◆11・23~24 第71回全日本学生王座決定戦(伊勢神宮弓道場)▼男子団体明大――1回戦敗退 1立4人16射を前後3立、計8人96射で競う長丁場。前回大会王者の法大と今年度のインカレ王者の明大がいきなり対決と注目されたが、明大は序盤からペースをつかめなかった。「相手関係なしに自分たちが自滅して負けてしまったかなって」(若林優弥・農2=小笠)。チームの課題は1年を通して〝立ち上がり〟。伊勢神宮独特の雰囲気も相まってか、初立の前立から14中―11中と差をつけられる。その後も流れは法大のまま、2立目終了時点で9中にまで差が広がり、勝利が大きく遠のいていく。 なんとかインカレ王者の意地を見せたい明大は最終3立目。前立は4人全員がまず2本ずつを的中させ、いい滑り出しに。その勢いのまま中嶋航大(農1=帝京長岡)、伊山優樹主将(政経4=東北学院)が4射皆中。2人とも2立連続の皆中とし、この立で1中の差を縮めた。そして後立、斎藤正隆(理工4=福島県立福島)が途中出場。「今から引く四つ矢が学生弓道最後になるっていうのは分かって入ったので、最後の最後、皆中で締められたのはすごい良かった」。1本目で3人が外すも唯一耐え4射を皆中させ、晴れやかな表情で射場を去った。続くように他の3人も残りの矢を詰め13中で締めくくる。結果は74中―84中と大差だったが、ただでは終わらない底力を感じさせた。 それでも「個人個人の技量が相手よりも低い」(増田皓太・理工2=富士宮西)と選手たちは反省を込めて試合を振り返った。1人12射のうち、田中海斗(営1=国学院久我山)が11中、星山知慶(政経2=武雄)、中嶋、伊山が10中と個人単位だと一見安定しているように感じるが、試合結果からはチーム内でばらつきがあることがうかがえる。「(弓道は)団体競技ではあるがチームスポーツではない。あくまでも個人の競技の延長線上でしかないので、しっかりとした個の力をつけていかなければ」(増田)。来年度へ向け、今するべきことは何か。選手たちは自分に問いかけながら伊勢神宮を後にした。 [西田舞衣子] 試合後のコメント伊山――今大会を振り返っていかがですか。 「実力が出なかったなって思います。いつもならあと10本くらい中たるんですけど、ちょっと自滅みたいな形で選手全員がいつもの力を出せなかったのが悔しいなと思います」 斎藤――ご自身の4射皆中という結果はどのように受け止めますか。 「自分の力出し切れたか分からないですけど、運とか、今までのことも重なってちゃんと枠に入ってくれて、頑張ってきて続けてきて良かったなって思いましたし、なによりここまでこれたのは自分とか4年生ではなくてインカレで結果を残してくれた3年生以下全員のおかげだと思ってるので、連れてきてくれてありがとうなって思いました」 小林樹生(理工3=国学院)――来年度以降に向けて見つかった課題はありますか。 「課題しかなくて逆にありすぎてもう分からないです。挙げるとしたら(自分は)今までの活躍もあってチームの軸にならなきゃいけない存在だとは自分自身感じていて、そこで皆中が出せないっていうのは、上級生、チームを引っ張る側として駄目なのかなって思いました」 東郷博人(農3=網走南ヶ丘)――今大会を振り返っていかがですか。 「自分に負けたっていうのが率直な感想です。絶対に外してはいけないっていうのが心の中にあって、その上で練習通り平常心で試合に出ようって思ってたんですけど、実際に射位に立つと気持ちで負けてしまって(それが)今回外した原因かなと思います」 細川凌平(営3=秀岳館)――途中出場で最終立のみの出場になりました。 「(4射中)3中だったっていう反省は多く残るんですけど、今年1年間自分は試合に出ることができなくて。アスリートでいうイップス。弓道にもあって、矢が離せない状況になってしまって、もう正直部活もきついって思ってたんですけど。必死こいて練習して、全部引くことはできなかったんですけど、4本だけ引かせていただいて、自分なりの今年1年間を矢に乗せることはできたかなと思います」 星山――リーグ戦や王座はインカレと違って長丁場の試合です。 「リーグ戦など何本も引く試合が自分は苦手なんですけど、長丁場だと考えながら引くのではなく、この4本中てて帰るぞという気持ちで引いているので、体は疲れるんですけど、精神的な持久力の無さとかは無いです」 増田――見つかった課題はありますか。 「抽象的な課題しか思いついてないですけど、絶対的な個の力を付け直すというか。自分だけでも良くしていけばチームの雰囲気が良くなると思いますし、自分が強い個の力を持っていれば周りも安心してのびのびと引いてくれると思うので、次回のこういう試合の際にはもっと実力をつけなければいけないなというのが正直な感想です」 若林――今大会を振り返っていかがですか。 「自分がやりたいことができなくて外して負けたので悔しいです。大会の2週間ほど前に矢が試合に集まってて、1週間くらいで直したんですけど、本日の大会でその直した射ができなくて外したんで、まだ直しきれてなかったっていう悔しさがあります」 里見州平(理工1=北見北斗)――リーグ戦以降、どのような練習をしてきましたか。 「射は大きく変えず、とにかく精度を上げる意識でやってたんですけど、本番は焦りとか緊張もあって、思うように自分のやりたいことができませんでした」 田中――今大会を振り返っていかがですか。 「『神宮という神聖な弓道場は魔物が出る』って言うほど、やっぱり本番でうまくいかない人が多いのが神宮系統の道場だと思いました。自分は本年初めて出た公式戦の全国大学選抜(明治神宮弓道場にて開催)であまり練習通りとはいかない結果を出してしまったので、それに比べると今回は完璧ではなかったものの、的中面で見たら1年通しての成長を感じられたのかなって思います」 中嶋――来年度以降につながる課題はありますか。 「自分だけでなく全体として立ち上がりが悪いので、限られた時間の中でいかにうまく調整するかっていうのを翌年の課題として、最初の立からうまく中てていく方法を見つけていければと思います」READ MORE -
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弓道 2023.10.16全日本学生女子王座決定戦(以下、王座)への切符を懸けた大一番。80射で争うこの試合は最後まで競った展開となったが、明大は惜しくも1中差で敗北を喫した。 ◆9・17~10・22 東京都学生女子部リーグ戦(各大学弓道場)▼10・15 対桜美林大戦(東大本郷キャンパス弓道場)明大 60中―61中 桜美林大○ 雨が降る中始まった東京都学生女子部リーグ戦、最終戦。明大は悲願の王座出場を叶えるべく臨んだ。初立では大前・見米彩(理工3=文化学園大杉並)が安定した射で見事皆中した。2立目では野村真奈(営2=坂戸西)、加藤ほの美(政経1=前橋育英)の下級生2人が皆中。終わった時点で相手に2中差をつけ、順調な立ち上がりになった。 流れが変わったのは折り返しとなる3立目。桜美林大が16射で14中という驚異の的中数で一気に差をつけると、明大は食らいつくことができず1中差で4立目を迎えることになった。またしても先攻の桜美林大が13中と安定した射を見せるも、ここで明大が反撃に出る。3人が皆中し、15中。ここ一番での勝負強さが発揮された。 運命の最終5立目。明大は最低13中が勝利条件だった。1射目、2射目と全員が中ていい流れを作っていく。しかし、3射目で3人が外してしまう。最終4射目でも2中に終わってしまい、60中対61中とわずか1中の差で勝利を手にすることができなかった。 王座への挑戦は来シーズンに託された。今日の負けを糧にして、さらに強くなるこれからの明大に期待だ。 [入谷彩未]READ MORE -
男子団体、個人ともに悲願の優勝を果たす/全日本学生選手権
弓道 2023.08.24強豪・明大は再び大学弓道の頂点に立った。決勝では昨年敗れた因縁の相手・桜美林大を同中競射の末破り、8年ぶり10度目の優勝を果たした。個人では星山知慶(政経2=武雄)が優勝、増田皓太(理工2=富士宮西)が5位という好成績を残し、有終の美を飾った今大会。明大は11月に開催される伊勢神宮での全日本学生王座決定戦(以下、王座)への出場権を一番乗りで獲得することとなった。◆8・21~23 第71回全日本学生選手権(グリーンアリーナ神戸)▼男子団体 明大――優勝▼男子個人 星山――優勝 増田――5位 13中以上が決勝トーナメントに進むことができる予選を14中という結果で通過した明大。そんな中迎えた決勝トーナメント初戦は強豪・日大との対戦だったが、この一戦が明大に弾みをつけた。16中-12中で危なげなく勝利を飾った明大は、2回戦で18中、3回戦で19中という高い的中率で準決勝へと駒を進めた。 2日目初戦、準決勝の相手は大東文化大。前日同様の正確な射を見せるかと思われたが、相手が高的中をたたき出している中明大は16中で射を終える。相手が外さないと敗退が確定するという張り詰めた空間であったが、結果は16中-15中で明大の勝利。「正直ここまでかと思ったが、以前まで明治になかった粘り強さが今年はあって、それを生かすことができた」(星山)。この1本差での接戦で流れは明大に傾いた。 そして迎えた決勝戦。対戦相手である桜美林大は前年の同大会、全国大学選抜で連敗を喫し何度も悔しい思いをしてきた相手だ。相手は準決勝で18中と絶好調であり、厳しい戦いが予想された。予想通り両校とも互角の戦いを続け、結果は18中-18中。同中競射にもつれ込む激戦となった。同中競射では相手に2本差リードの中、唯一の3年生である落前・小林樹生(理工3=国学院)と、今大会で個人優勝という活躍を見せた落・星山がプレッシャーの中しっかり的中させ、10本皆中という結果で見事優勝を飾った。 今回、主将の伊山優樹(政経4=東北学院)がメンバーから退き、チーム最年長となったのは3年生である小林。小林は今大会直前に調子を落としたという。主将不在のチームでの責任感、そして大会直前に調子を崩した不安感は計り知れないものだが、それでも小林は決勝トーナメント初戦から決勝の同中競射まで1本も外すことなく全てを的中させ、チームに大きな貢献をもたらした。試合後小林は「自分の中で全国優勝が目標でずっと練習をやってきたので、その目標を達成できてうれしかった」と歓喜の涙を見せた。 9月からはリーグ戦が始まり、11月には今回の優勝で獲得した王座が待っている。現状に満足しない明大は、これから始まる秋の舞台でも必ずや頂点に立ってくれるだろう。 [下元天花] 試合後のコメント寺本裕明監督 ――今大会の振り返りをお願いします。 「今大会、主将の伊山が出場するという選択肢もあったのですが、自分が出るよりも若手を出した方が勝てると彼が踏んで出るのを自重してくれました。そういう意味で言うとずっと固定したメンバーで来ていなくて、最終的にはこの形になりましたが、試合を重ねるごとに本来の強みと一体感が生まれてきて良かったなと思います。その中でやっぱり一番カギになるのは落ち前の小林が1本も抜かずに持ちこたえたことですね」 小林――今回インカレ優勝を達成するまでに大変だったことはありますか。 「インカレ直前にすごく調子を崩して、これ出られないなとみんな思っていたし自分も思っていました。けどそこから死ぬ気で練習して、徐々にですけど調子を上げていってメンバーに食い込めたことが良かったです」 田中海斗(営1=国学院久我山)――唯一の1年生での出場でしたがどのように感じましたか。 「練習で中っていても本番でうまくいかない人はそれぞれ原因があって、自分はその中でもなんとかしてくれるだろうという信頼をしていただけたことで、出していただけた。今大会で分かった課題を今後にもっと生かして練習に励みたいなという風に思いました」 増田皓太(理工2=富士宮西)――今回優勝を達成できた要因は何ですか。 「みんなが楽しんだからではないでしょうかね。緊張で何もできなくなるところに比べて、ニコニコできたことが優勝につながったと思います」 星山――個人戦を振り返っていかがでしたか。 「全関東学生選手権で以前準優勝させていただいたのですが、その時についた自分の引き方をよく思い出しました。それと今回介添にいてくださった細川(凌平・営3=秀岳館)さんもたくさんアドバイスをくださりました。いい調子で運も味方につけて勝てたので、すごくうれしかったです」 若林優弥(農2=小笠)――王座へ向けての意気込みをお願いします。 「今回の大会では1本外してしまいましたが、その1本で負けていた展開もあったかもしれないので、王座までに詰め切れるように努力して、1本も外さない選手になるというのが目標です」READ MORE