福島県新地町で復興支援活動行う/新地町奉仕
ローバースカウト
2016.08.11
東日本大震災からの復興を目的とし被災地での奉仕作業を行った。連日の炎天下の中、福島県新地町にて地域の祭りのボランティアや子どもたちとふれ合うデイキャンプを敢行。50人以上の部員が地域住民と交流し汗を流した。
6日には今年で第6回を迎えたやるしかねぇべ祭が開催された。震災からの復興を狙い開かれているこの祭り。ローバースカウト部が参加してから3年目となった今回のボランティアでは、おもちゃを作って子どもたちとのふれ合いを図るブースを開いた。またゴミ拾い、トイレ掃除といった清掃活動や警備活動など与えられた役割でそれぞれが懸命に作業をした。エコステーションでゴミの分別などを担当した佐藤正太(総合2=国学院)は「(新地町は)被災地で気持ち的に沈んでいる部分があったと思う。小さいボランティアだけど、このボランティアを通して笑顔を少しでも多く取り戻せたら」と言う。震災から5年、今年12月に最寄りの鉄道路線区間の運転再開が予定されているなど、新地町はまだまだ復興途上。沿岸部には被災地としての光景も色濃く残る。それでも今回の活動を通して部員の多くが感じたのは地元住民たちの活気だ。「地元の方のほうが元気で、私たちがそれを見て『頑張ろう』となるくらい」(木下春香・情コミ3=南平)。「今年もみなさんすごい生き生きとしていて元気をもらえる」(小竹若奈・農2=佼成学園女子)。やるしかねぇべ祭の盛況ぶりは、ボランティアをする側にも元気を与えてくれたようだ。7日、8日にはデイキャンプを開催。様々なプログラムを通して地元の子どもたちと交流を深め、新地町奉仕を終えた。準備や後片付けなど奉仕活動には大変なことも多いが「人の優しさや笑顔を感じられるところがやりがい」(佐藤正)。9月に予定されている気仙沼での奉仕活動でも、たくさんの笑顔と出会えるはずだ。
6日には今年で第6回を迎えたやるしかねぇべ祭が開催された。震災からの復興を狙い開かれているこの祭り。ローバースカウト部が参加してから3年目となった今回のボランティアでは、おもちゃを作って子どもたちとのふれ合いを図るブースを開いた。またゴミ拾い、トイレ掃除といった清掃活動や警備活動など与えられた役割でそれぞれが懸命に作業をした。エコステーションでゴミの分別などを担当した佐藤正太(総合2=国学院)は「(新地町は)被災地で気持ち的に沈んでいる部分があったと思う。小さいボランティアだけど、このボランティアを通して笑顔を少しでも多く取り戻せたら」と言う。震災から5年、今年12月に最寄りの鉄道路線区間の運転再開が予定されているなど、新地町はまだまだ復興途上。沿岸部には被災地としての光景も色濃く残る。それでも今回の活動を通して部員の多くが感じたのは地元住民たちの活気だ。「地元の方のほうが元気で、私たちがそれを見て『頑張ろう』となるくらい」(木下春香・情コミ3=南平)。「今年もみなさんすごい生き生きとしていて元気をもらえる」(小竹若奈・農2=佼成学園女子)。やるしかねぇべ祭の盛況ぶりは、ボランティアをする側にも元気を与えてくれたようだ。7日、8日にはデイキャンプを開催。様々なプログラムを通して地元の子どもたちと交流を深め、新地町奉仕を終えた。準備や後片付けなど奉仕活動には大変なことも多いが「人の優しさや笑顔を感じられるところがやりがい」(佐藤正)。9月に予定されている気仙沼での奉仕活動でも、たくさんの笑顔と出会えるはずだ。
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完歩率90%をマーク!/第56回100キロハイク
ローバースカウト 2023.12.2256回目となる大学ローバー界の恒例イベント・100キロハイクが開催された。今年度は八王子ひよどり山キャンプ場から町田、府中、永福町、大泉学園町、東村山、立川を経て都内を一周するコース。約100キロの道のりを24時間以内に完歩することを目指した。明大からは46名が出場し、うち41名が制限時間内に完歩を達成。完歩率は全体が約70%の中、驚異の90%をマークした。 ◆11・11~12 八王子ひよどり山キャンプ場~中相原会館~大國魂神社~和田堀廟所~~さくら運動公園~小平霊園~立川印刷所~八王子ひよどり山キャンプ場(100キロハイクに挑む明大スカウト) にわか雨が降る極寒の中、第56回100キロハイクの幕が開けた。今大会は、前大会とコースが違い、八王子ひよどり山キャンプ場から東京都西部を一周。平たんな都心のコースを歩いた昨年度とは異なり、坂道が多くある起伏の激しいコースに悩まされた。また一人で黙々と歩き続けることには「精神的にも肉体的にもかなり辛い」(辻楽久・法2=明大中野)と振り返る。それでも、道中では大会に出ている選手同士で電話をするなどして励まし合い、「仲間の大切さを再確認することができた」(關宙・理工3=淑徳巣鴨)と語った。(支え合うスカウトたち) 夜通し孤独との戦いを乗り越えた翌日、ゴール地点である八王子ひよどり山キャンプ場には、続々とゴールする選手たちの姿があった。「今年は時間に余裕を持ってゴールできた」(辻)と昨年度の教訓を生かし、その成長を確かなものにしたスカウトもいれば「目標の1位を取ることができず悔しい」(關)と感情をあらわにするスカウトも。それでも100キロを完歩できたことに対するうれしさと手応えは皆同じであっただろう。「ゴールが見えた時のうれしさと、完歩できた時の達成感は忘れられない」(宮本結衣・法3=広島女学院)という言葉からも100キロハイクにかける思いがひしひしと伝わってきた。(苦難を乗り越えゴールするスカウトたち) 今年度は〝伝統と革新〟をテーマに掲げていた明大ローバースカウト部。100年の伝統を受け継ぎながらも新たなことにチャレンジする精神を体現してきた。その活動は多岐に渡り、6月にヌーンハイクとトレーニングキャンプ、8月には新知町奉仕と夏合宿、9月に気仙沼奉仕。10月は初の試みとして登山プログラムを行ったという。また、ローバースカウト部はこの時期に来年度に向けて部の運営が移行する。「来年は幹部として部を動かしていく立場になるため、楽しみつつもメリハリを付けて活動し、最高の1年にしたいと思う」(辻)と気持ちを新たにした。貪欲に理想のローバースカウト像を追い求めて日々鍛錬を重ねるスカウトたちに、今後もさらなる期待がかかる。 [田上愛子] 大会後のコメント宮本主将――大会を振り返っていかがでしたか。 「初めて100キロハイクに参加したので完歩できるかとても不安でした。40キロ地点から徐々に足に痛みが出てきて、70キロ地点までの日の出前の時間帯に歩くことが一番辛かったです。それでも大人数で歩いたことでいろいろな人と話せたのが気分転換になりました。歩き切れた一つの理由だと思います。途中から足が痛かったり、眠かったり、疲れて大変な場面も多々ありましたが、最後はみんなで励まし合って頑張ることができました」 關――昨年度から成長したことはありますか。 「去年は、ゴールタイムが17時間5分でしたが、今年は13時間33分で歩き切ることができ、3時間32分も去年より早くゴールすることができました。去年は、最初から早いペースで走ってしまったので、後半足を壊してしまいました。それからずっとゆっくり歩いていたので、今年は前半を抑えて、最後まで良いペースでいけるようにしました。その結果、ここまで早くゴールすることができたのでよかったです」 辻――歩く中で大変だったことはありますか。 「調子が良くて走っていたら半分を過ぎたあたりで足をくじいてしまって、そこから先は歩くにしても痛みでスピードが出ず、ゴールが果てしなく感じて本当に辛かったです」(写真は全て明大ローバースカウト部提供) READ MORE -
『リスタート』 3年ぶりに開催/新地町地域連携プログラム
ローバースカウト 2022.08.318月5日から9日まで4日間にわたって福島県新地町で地域連携プログラムを行った。3年ぶりの開催となったため全ての部員が初めての参加となった今回のプログラム。明大ローバースカウト部は『リスタート』として新たなスタートを切った。 ◆8・5~8 新地町地域連携プログラム(新地町開発記念緑地) コロナ禍で3年ぶりの開催となった今回のプログラムのスローガンは『リスタート』。これまでの活動から一新し、新たな形での地域貢献を模索した。 2日目は明大公認サークルの『しんちーむ』と協力し、遊海しんちにボランティアとして参加。3、4日目には明大ローバースカウト部主催で地域の小学生を対象としたデイキャンプを実施した。今回は最終日である4日目に取材を行った。 「おはようございます」。子どもたちの元気なあいさつで始まった開会式。「自然の中で普段できない面白い体験をしてほしい」(南山友佑・商3=穎明館)。晴れ渡る空の下、真剣に話を聞く子どもたち。楽しみにしている様子や不安そうにしている様子などさまざまな表情が見えた。開会式の後は班に分かれ、アイスブレークと称して自己紹介や簡単なゲームを行った。最初は緊張した面持ちだった小学生も、大学生のつくる和やかな雰囲気と小学生の素直な反応でどんどん笑顔に。緊張がほぐれたところでプログラムはスタート。(写真:緊張の中アイスブレークを行う小学生と部員たち) ウオークラリー全体の目標は子どもたちが主体となって考えること。ただ歩くだけでなく、カレーの材料とコインを探すというゲーム形式で行われた。ここがローバースカウト部の一工夫である。これまでのボーイスカウトやビーバースカウトの支援の経験から、子どもたちの興味を引くようにと考えたポイント形式のウオークラリー。二つのチェックポイントでもそれぞれ目的を持ったゲームで子供たちはポイントをとろうと夢中になった。一つ目では「自然にあふれるものでも楽しむことができると子供たちに知ってほしい」(大上拓己・営3=明大中野)と発見をテーマに花を探すゲームを行った。二つ目では「相手の視点をよく考えてほしい」(箕輪駿介・農2=川崎総合科学)と写真を用いたかくれんぼを実施。どちらも子どもたちが楽しそうに取り組む姿が印象的だった。 (写真:チェックポイント1の様子) 歩き疲れた後はお昼の時間だ。みんなで作ったのはカレー。「普段家で料理をしないような子どもたちに少し料理に親しんでもらおうと思い、作りやすくて子供たちが好きなカレーを作ることにした」(菅井美里・文3=湘南白百合学園)。暑い中助け合いながら調理をした。火にかけて出来上がるまでの時間を使って行ったスイカ割りは大盛り上がり。目隠しをした子をスイカの前へ導こうと元気よく周りの子どもたちが声掛けをした。全く違う方向に行ってしまい「逆逆!」という場面もあった。それでも順番に叩いてヒビを入れていき、見事スイカを割ることができた。その後、出来上がったカレーを「いただきます」と元気に食べ、スイカの種を飛ばす様子も見られた。(写真:スイカ割りを楽しんだ子供たち) 最後に行ったのはペットボトルロケット。「一番楽しみなことは何かと子供たちに聞くと多くの子がペットボトルロケットと答えていた」(箕輪)。みんなが楽しみにしていた時間であったが、雲行きはどんどん怪しくなる。突然雷雨が襲い、半分の班がロケットを飛ばしたところでプログラムはいったん中断。なんとか全部の班がロケットを飛ばす道はないかと学生責任者で話し合ったが、あえなく中止に。悔しい展開となった。 (写真:ペットボトルロケットを飛ばす部員と子供たち) プログラムの経験者がいないという大きな不安の中、4日間の活動をやり切った。先輩の背中を見た後輩たちがより強い地域とのつながりをつくっていってくれることだろう。地域貢献という面でこの活動を機にローバースカウト部は再び新たな1歩を踏み出した。 [堀純菜] プログラム終了後のコメント南山――4日間を振り返っていかがですか。 「人とのつながりや交流の重要性を再認識することができました。ここ2年間はコロナの影響で、当部では部内でのキャンプ活動が中心となり、外部の方と交流する機会が少なくなっていました。そのため、ボランティア活動の中でも最大規模となる今回の活動を経験することができたことは本当に良かったと思います。コロナにより人とのつながりは以前よりも希薄になったように感じます。しかし、今回の活動では多くの方との交流を通じて地域のために何ができるかを考えて行動することができ、町の皆様が喜んでくださる姿や子供たちの笑顔に私たちもたくさんの元気をもらいました。改めて人とのつながりの大切さを感じる機会となり、非常に貴重な経験をすることができました」 ――準備からすべてを振り返っていかがですか。 「3年ぶりの開催で活動を経験せず参考にできる体験が乏しい中で、責任者として計画から開催を進めることに不安を感じていました。しかし、町役場の皆さまにお祭りからデイキャンプに至るまで常に支えていただき、また活動経験者の四年生の先輩や一緒にお祭りのお手伝いを行ったしんちーむさんとも協力しながら一つ一つ前に進めていくことができました。多くの方に支えていただいたおかげで無事に開催できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。久しぶりの開催となった今回の活動は、新地町と当部の関係において再スタートの意味を持つと思います。来年以降、後輩たちには今年の活動を参考にしながらより良い地域連携活動を作っていってもらいたいです」 石津毅(情コミ3=穎明館)――デイキャンプ2日間を終えて感想をお願いします。 「当キャンプは3年もの間、コロナ禍によって開催することができず、参加する部員は子どもたちを楽しませることができるかという不安がありました。しかし、入念に計画したプログラムや徹底した安全対策、役場の職員の方々の協力によって、たくさんの子どもたちの笑顔を引き出すことができました。特に、保護者の皆様がお迎えに来た際に、元気よく『来年も参加したい!』と言っていた子どもたちを見ると、担当者として開催して良かったなと思いました。この貴重な経験を次の世代にもつなげていき、当部と新地町のさらなる発展に貢献していきたいです」READ MORE -
明大スポーツ第520号『レジャースポーツ特集』ローバースカウト部インタビュー拡大版
ローバースカウト 2022.07.157月14日発行の明大スポーツ第520号の企画面では、キャンプの魅力を語ってくださったローバースカウト部。その他、普段の部活動紹介も含めて新聞内ではやむを得ず割愛したインタビュー部分を掲載いたします。(この取材は7月13日に行われたものです)※写真はローバースカウト部提供 ――ローバースカウト部の紹介をお願いします。 「やることとしては移動キャンプが主です。一番メインの活動は夏合宿なんですけど、今年度は北海道に行きます。10日間ぐらいかけて合計140キロぐらい歩きながら、サイト地を転々と移動して毎日キャンプをします」 ――ボランティアもされていますが。 「もともとボーイスカウトの大学生がやるものが、ローバースカウトです。私の部活は歩くのがメインなのですが、奉仕活動もやっていて、地域のボーイスカウトの団体などのお手伝いをしたりしています。また、気仙沼や新地町という東日本大震災の方の奉仕などもやっています」 ――メインの活動である歩くことについてもう少し具体的にお聞きしたいです。 「イメージしづらいと思うのですが、すごく簡単に言うとサイト地というキャンプ場まで大きいテントや寝袋などを全部背負って、1日だいたい20キロメートル弱ずつぐらい歩きます。サイト地に着いたらテントを建てて、ご飯も作って、お風呂も入ってテントで寝ます。そして、朝起きたらまた歩きはじめるみたいなことをほんとに繰り返すだけなので、やることはとても簡単です」 ――ローバースカウトはレジャーかスポーツ、どちらのイメージに近いでしょうか。 「体育会って言っていいのかなというぐらいキャンプは楽しいのですが、やはり歩いてみると『体育会だな』と自分でも思うぐらいつらいので。体育会の中では、本当に部活のような活動とレジャーのような活動が混ざっているかなとは思います」 ――始めたきっかけを教えてください。 「新歓のブースをいろいろ見ていたときに勧誘していただきました。楽しみながらちゃんと活動ができるところがいいなと思っていました。勧誘してくださった先輩が『うちは体育会だから交友関係とかもちゃんとしていて、縦のつながりとかあるし、かつ楽しいよ』みたいな感じでおっしゃっていました。活動が楽しそうだなというのもあったのですが、人間関係も心配ということもあったので、4年間かけて仲良くなりそうだなということもありました」 ――初めてやる人に伝えたいスポーツとしての魅力を教えてください。 「本当にやることはいっぱい歩くことです。誰でもできる〝歩く〟ということをひたすら続けることなので、そんなに特別な力もいらないです。最初は先輩や友達と仲良く話しながら歩くということからスタートできるので、他の部活に比べて厳しいとかいう心配もないかなと思います。特に人間関係が本当にいいので、急に始めても一からきちんと教えてもらえる環境ですし、そういうところがいいのかなと思います」 ――特別な歩き方などありますか。 「全然ないです。そういう歩き方などは教わらないです。キャンプ中に火を起こすのですが、本当にサバイバルみたいなことをするんですよ(笑)。木をローブで組み立て、その台の上で火起こすみたいな。なので、教わるのはけっこうキャンプ系のことで、歩くこととかについては楽しく歩こうねみたいな感じです」 ――活動するときのコツや注意点を教えてください。 「お金はかかってしまうのですが、装備はしっかりしたいなと思っています。歩く場合は靴擦れなどをしないように、靴は歩く専用のものを買います。あとはキャンプ場は自然に囲まれているので、虫刺されに気を付けることなどです。今からやる人なら歩く装備だけしていれば間違いないと思います」 ――ありがとうございました。 [堀純菜]READ MORE