古川ベスト8 男子組手勢は悔しい敗退/全日本学生選手権
空手
2016.07.05
古川ベスト8 男子組手勢は悔しい敗退/全日本学生選手権
全国から強豪たちが集う全日本学生選手権が大阪市中央体育館にて行われた。上位入賞が期待されていた女子個人形・古川かれん(政経3=日本航空)はベスト8に終わった。男子個人組手では渡辺湧(政経1=花咲徳栄)、中野力斗(法3=花咲徳栄)がそれぞれ4回戦、3回戦で敗れた。
納得のいく演武となった。形の部において3年連続の出場となる古川は指先まで気を使った気迫あふれる演武で予選を3位で通過した。続く決勝トーナメントでは得意とするスーパーリンペイを披露するも判定で2-3と惜敗。今年の初めから自ら鳥取へ赴き元世界チャンピオンである宇佐美里香氏より指導を受け、新たな技の習得だけでなくもと元々習得していた技にも磨きをかけた。1つ1つの技を外にはじくことを意識し演武。「教えてもらったことがどんどんできるようになってきた」(古川)と教えの成果を実感している。結果だけにこだわらず、これからも自身と向き合っていく。
課題の残る結果となった。組手の部・男子個人では1年生ながら全国出場を果たした渡辺は4回戦まで進出。ベスト16をかけた試合で上段突きを開始45秒で決め1点を先制するもその後立て続けに相手に技を決められ、1-4で敗れた。試合後には悔しそうな様子を見せ、「集中力が途切れてしまった」(渡辺)と語った。渡辺は4回戦で敗退となるも初戦となる2回戦では全日本強化選手に選出されている釜口幸樹(京都産大)と対戦。0-1とリードを許すも残り6秒で上段蹴りを決め3-1と見事な逆転勝利を果たした。格上相手への勝利は「すごく大きな自信につながった」(渡辺)と得たものは大きかった。
中野も同じく2回戦からの登場となった。2回戦では残り32秒で上段突きを決めて逃げ切るも3回戦では得点が取れないまま判定勝負となり1-3で敗れた。「点数を取れるように練習したい」(中野)と次へ向けての反省点を口にした。
良くも悪くも収穫の多い大会となった。古川は宇佐美氏からの教えを自分のものにしつつあり、男子勢は悔しい結果に終わるも次につながる課題の発見があった。10月には団体戦の関東大学選手権が控えている。今大会で見つけた課題を糧にさらなる高みを目指す。
[秋山祥子]
試合後のコメント
中野
「勝ちたかったって言えば勝ちたかった。負ける相手ではないとみんな言うが、負けは負け。しょうがない。体が動かなかった。言い訳だが。目標として何回戦までというのはなかった。内容良ければ良いかなと。だが内容も良くなく、散々だ。(後輩の試合は)渡辺は1回戦から上手くいっていて、もっと行くかなと思ったら途中でこけちゃった。渡辺よりは上にいきたかったというのもあるが、それより10月の団体戦に向けて良い試合ができたらと思っていた。(10月に向けて)明治は人数が少ないから勝つところを勝たないといけない。勝負強さという部分をしっかりしないといけない。(個人として改善点は)もう攻め。攻撃とかをもっとしっかりと。あまり自分は点を取られないが取ることもできず勝てない。点数を取れるように練習したい」
古川
「関東の時よりは自分の形が良かったので、良かった。手応えは全然悪くなかった。鳥取に行って教えてもらっていたことがどんどんできるようになってきた。結果どうこうというよりも、自分の形のレベルを上げていこうということを考えてやってきた。(宇佐美さんからは)全部が上手に終わって収まってしまう形ではなくて、1つ1つの技を外に弾く。難しいんですけど、外に弾くようにしていこうかと教えられた。自分の小学生からやってきた空手人生の集大成と思って1つ1つの大会を戦っているので、2つの形が関東よりいい感じにできたのは良かった」
渡辺
「いつも通りやれた。第1試合で勝てたのはすごく大きな自信につながった。全然向こうが技術面とか全てに関して上だし、取り合いでってなったら絶対勝てないと思っていたので、守って守って最後に取れればいいなと思っていた。それがいい結果につながって良かった。2試合目までは集中できていたが3試合目行く前にお昼休憩が入ってしまい、1試合目に全部懸けていたためちょっと気が抜けてしまったというか集中力が途切れてしまった。高校の頃からそうで、間にお昼休憩とかが入ったりすると気が途切れたり、集中が切れてしまうのを改めて今日感じたので反省するところだと思う。次の試合に向けて、今日の反省を踏まえて試合面でも集中を切らさないこととスタミナをつけることとかいろいろ自分の中ですべきこととかが出てきた。そういうことをしっかり直していきながらまた上位を目指して頑張りたい」
納得のいく演武となった。形の部において3年連続の出場となる古川は指先まで気を使った気迫あふれる演武で予選を3位で通過した。続く決勝トーナメントでは得意とするスーパーリンペイを披露するも判定で2-3と惜敗。今年の初めから自ら鳥取へ赴き元世界チャンピオンである宇佐美里香氏より指導を受け、新たな技の習得だけでなくもと元々習得していた技にも磨きをかけた。1つ1つの技を外にはじくことを意識し演武。「教えてもらったことがどんどんできるようになってきた」(古川)と教えの成果を実感している。結果だけにこだわらず、これからも自身と向き合っていく。
課題の残る結果となった。組手の部・男子個人では1年生ながら全国出場を果たした渡辺は4回戦まで進出。ベスト16をかけた試合で上段突きを開始45秒で決め1点を先制するもその後立て続けに相手に技を決められ、1-4で敗れた。試合後には悔しそうな様子を見せ、「集中力が途切れてしまった」(渡辺)と語った。渡辺は4回戦で敗退となるも初戦となる2回戦では全日本強化選手に選出されている釜口幸樹(京都産大)と対戦。0-1とリードを許すも残り6秒で上段蹴りを決め3-1と見事な逆転勝利を果たした。格上相手への勝利は「すごく大きな自信につながった」(渡辺)と得たものは大きかった。
中野も同じく2回戦からの登場となった。2回戦では残り32秒で上段突きを決めて逃げ切るも3回戦では得点が取れないまま判定勝負となり1-3で敗れた。「点数を取れるように練習したい」(中野)と次へ向けての反省点を口にした。
良くも悪くも収穫の多い大会となった。古川は宇佐美氏からの教えを自分のものにしつつあり、男子勢は悔しい結果に終わるも次につながる課題の発見があった。10月には団体戦の関東大学選手権が控えている。今大会で見つけた課題を糧にさらなる高みを目指す。
[秋山祥子]
試合後のコメント
中野
「勝ちたかったって言えば勝ちたかった。負ける相手ではないとみんな言うが、負けは負け。しょうがない。体が動かなかった。言い訳だが。目標として何回戦までというのはなかった。内容良ければ良いかなと。だが内容も良くなく、散々だ。(後輩の試合は)渡辺は1回戦から上手くいっていて、もっと行くかなと思ったら途中でこけちゃった。渡辺よりは上にいきたかったというのもあるが、それより10月の団体戦に向けて良い試合ができたらと思っていた。(10月に向けて)明治は人数が少ないから勝つところを勝たないといけない。勝負強さという部分をしっかりしないといけない。(個人として改善点は)もう攻め。攻撃とかをもっとしっかりと。あまり自分は点を取られないが取ることもできず勝てない。点数を取れるように練習したい」
古川
「関東の時よりは自分の形が良かったので、良かった。手応えは全然悪くなかった。鳥取に行って教えてもらっていたことがどんどんできるようになってきた。結果どうこうというよりも、自分の形のレベルを上げていこうということを考えてやってきた。(宇佐美さんからは)全部が上手に終わって収まってしまう形ではなくて、1つ1つの技を外に弾く。難しいんですけど、外に弾くようにしていこうかと教えられた。自分の小学生からやってきた空手人生の集大成と思って1つ1つの大会を戦っているので、2つの形が関東よりいい感じにできたのは良かった」
渡辺
「いつも通りやれた。第1試合で勝てたのはすごく大きな自信につながった。全然向こうが技術面とか全てに関して上だし、取り合いでってなったら絶対勝てないと思っていたので、守って守って最後に取れればいいなと思っていた。それがいい結果につながって良かった。2試合目までは集中できていたが3試合目行く前にお昼休憩が入ってしまい、1試合目に全部懸けていたためちょっと気が抜けてしまったというか集中力が途切れてしまった。高校の頃からそうで、間にお昼休憩とかが入ったりすると気が途切れたり、集中が切れてしまうのを改めて今日感じたので反省するところだと思う。次の試合に向けて、今日の反省を踏まえて試合面でも集中を切らさないこととスタミナをつけることとかいろいろ自分の中ですべきこととかが出てきた。そういうことをしっかり直していきながらまた上位を目指して頑張りたい」
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