男子サーブル 入替戦の末4年ぶりの2部降格/関東学生リーグ戦1部2部入替戦

フェンシング 2016.05.26
 ついにこの時が来てしまった。19、20日のリーグ戦で全敗し、1部残留を懸けた日体大との入替戦に臨んだ明大。しかし終始相手のペースに飲まれ敗北。2部降格という悔しい結果に終わった。これにより来年のリーグ戦では男子は3種目とも2部での戦いとなる。

 1部リーグ戦を全敗で終わり、悪い流れのまま迎えた今回の入替戦。1部では優勝争いに食い込むことはなかったものの、2012年の昇格以降1部の座を死守してきた。ここでやすやすと引き下がれるわけはない。相手はくしくも4年前、明大と入替戦を戦い2部に降格した日体大。サーブル専門の選手も多く在籍する強敵だ。4年ぶりのリベンジマッチの火ぶたが切って落とされた。
 序盤から流れをつかまれた。本来はフルーレ専門である久米春貴(営1=愛工大名電)が2セット目に4点差に広げられると、その後の島田義人(営4=鳥羽)、鈴木武(政経2=羽島北)もなかなか差を埋められない。得点を連取しても、相手の攻撃を防ぎきれず点を返される、煮え切らない展開が続く。終盤にはさらに点差が開いていき、結果として37―45の大差での敗北となった。「負けたのは自分の責任です」(島田)。チームを引っ張ってきたエースは、試合後、大粒の涙を流した。
 収穫がなかったわけではない。「本番でどれだけ練習の通りの動きができるかで負けた感じがあります」(島田)と個人の問題点も見つかった。「これからの練習を改める良い機会になったのかなと思いました」(鈴木)と練習や意識の改善点が分かったのは大きな進歩だ。2部降格は結果としては残念だったが、ここからどのような進化を遂げるのか、注目だ。
 
 悔しい思いをしてきた7日間だった。「はっきり言って完敗です」と長尾康司監督はリーグ戦全体を振り返った。チームとして、個人としての課題も多く見つかったリーグとなった。ほとんどの種目で目標にしていたところに達せなかったことは、バネとなり選手たちをまた一つ成長させるはずだ。秋に行われる関カレ、インカレまで準備期間は十分にある。数カ月後、成長を見せ、悔しさを晴らす好成績を残したい。

[三ツ橋和希]

試合後のコメント
長尾監督

「敗戦の弁は一言しかないですね。頑張ったんだけど、こういう結果になってしまった。男子3種目とも2部になってしまった。ここからまた、底上げですね。今回のリーグ戦は、はっきり言って完敗です。2部に落ちた種目あり、競り合いで負けた男子エペあり、女子エペはトップ3を狙ってたところを4位と、踏ん張ったのは女子エペだけですからね、総括としては完敗ですね。(負けた要因)選手層が全く違いますから、7、8人向こうはサーブル専門がいて、うちは2人しかいなくて、久米がフルーレと兼用でしかも1年生で、4月に入ってきた人間が3番手をやらざるを得ないという層の薄さに尽きますね。普段の練習の内容、態度、メニュー、練習時間、選手各々の気持ち、取り組む姿勢、日々の行動からやっぱり変えていく必要がありますね、意識を変えるためにはその辺を変える必要があると思っています」

島田
「鈴木と久米はちゃんと自分の仕事をしていたので負けたのは自分の責任です。(1セット目4―5と逆転されましたが)あの時から自分の動きができてなかったと感じていたので、2試合目、3試合目も自分の動きができないかなという気持ちでピストに上がってしまいました。思うように動けなかったです。(緊張やプレッシャーもあったかと思いますが)リーグの時から結構やられていたので、それを引きずってしまってプレッシャーにしてしまった感じはあります。(日体大との実力は)実力はそこまで変わらなかったです。ただ本番でどれだけ練習の通りの動きができるかで負けた感じがあります。(秋の個人戦、団体戦に向けて)両方頑張ります。団体戦はまた久米に出てもらうと思います」

鈴木
「結果として、勢いとかも結構あったんですけど、負けてしまったので、これからの練習を改める良い機会になったのかなと思いました。(来年のリーダーとして)練習の中で自分一人だけとかではなくて、1番手、2番手、3番手の自分に与えられたポジションの仕事をすれば団体はそのまま勝ちに繋がっていくと思うので、自分もそうなんですけど2番手という仕事がまだ出来ていない部分が多かったので、全体的に自分の与えられたポジションを自分で意識して、いざ試合になったときに、その仕事を全う出来るような練習をしていきたいと思います。(関カレ、インカレに向けて)今のチームで本当に足りないなと思っているのが、特に自分なんですけど、エースである島田先輩に頼りきってしまってるところが多いので、2番手というポジションはなるべくリードしてエースに有利な形で託すというのが仕事だと思うので、そこを練習でいざ試合になったときに対応できるように特に意識していきたいというのは思います」

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