実力発揮できず女子エペ1部4位 男子サーブルは入替戦へ/関東学生リーグ戦
フェンシング
2016.05.21
1部で躍進とはならなかった。リーグ戦3、4日目は共に1部の男子サーブルと女子エペが行われた。男子サーブルは専門選手が2人と人数不足が響き全敗。1部残留を懸けた入替戦出場が決まった。女子エペは四つどもえの様相を呈したがここで1勝も挙げられず、上位争いから脱落。昨年度の3位より順位を落とし、目標としていた王座出場には届かずと悔しい結果に終わった。
<3日目>
[女子エペ]
波に乗れず強敵との連戦に敗北した。初戦の専大戦。序盤でリードを奪い、そのままリードを保ち45-25で快勝した。ターニングポイントは昨年度4冠の早大戦。1試合目の上田果歩(理工1=伊那北)が昨年度全日本選手権で2位に入った才藤に1―5で敗れたものの、続く古俣潮里(政経3=新潟)が7―10と追い上げる。だが、徐々に差が広がっていき、最後まで詰めることができず34-45で敗北となった。連戦となった法大戦では「早大戦をひきずってしまった」(古俣)。4―5とリードされて、奥村美咲(理工4=北陸)に渡す形となった。奥村が9―7と逆転に成功するも、3試合目で再度逆転を許す。最後は40-42と肉薄したが、「冷静になれなくてずるずる負けてしまった」(古俣)。最後は三連続でシングルでの失点を許し40―45で2敗目を喫した。
<4日目>
[女子エペ]
四つどもえ予想も、上位争いには絡めないまま終わった。法大、早大、日大、明大の4校が実力拮抗とみられていたが他3校から1勝も挙げることができず、王座争いに入り込めなかった。4日目のヤマは日大戦。6人目終了時点で24―28とリードを保たれていたが7人目の奥村が6連取で30―30の同点に持ち込む。続く上田も34―35の僅差で最終9人目の古俣へ。しかし1点ビハインドであることが焦らせた。「まだ取りたくて行ってしまうのが直らない」(古俣)と自ら出たところで相手にシングルポイントを取られ2点差に広がると、そのまま押し切られ38―45で敗戦。「どこが勝ってもおかしくない状況で、その中で明治だけが1勝もできなかったというのは何か大きな原因があると思う」(奥村)。練習の成果を発揮できなかったことが敗戦に直結。個人の実力はありながら出し切ることができずに終わってしまった。「四つどもえの中でうちが脱落してしまった。ちょっと残念です」(長尾監督)と1敗で並んだ3校に対し2勝3敗で4位となった明大。試合での弱さが結果となって表れた。それでも奥村が得点源となり古俣のミスを取り返す場面も見られるなど、チーム全体としての底上げも確実に行われている。次の団体戦は10月に行われる関カレ。まだ見えない大きな原因を突き止め、昨年度のベスト8を超える成績を残し実力を知らしめたい。
[男子サーブル]
人数不足で臨む1部の壁は想像以上に厚かった。サーブルを専門とするのは島田義人(営4=鳥羽)、鈴木武(政経2=羽島北)の2人のみで、3人目にはフルーレ専門の久米春貴(営1=愛工大名電)が入り戦うという厳しい懐事情。4敗同士で迎えた最終・専大戦。負けた方が入替戦出場という中で、2回り目まではビハインドを最大で5ポイント差までに抑える接戦を繰り広げた。しかしリードを奪ってもすぐに相手に逆転されなかなか明大ペースに持ち込めず。6人目の島田も27―26と一時は逆転に成功するも29―30でこのセットを終えた。続く久米、鈴木が1点ずつしか取れず、島田の最後回り開始時点で31―40と勝利は絶望的に。「さすがに厳しかった」(島田)とここから巻き返すことはできず34―45で敗戦、入替戦へ回ることとなった。「やはり駒不足が結果的には最下位で入替戦に臨むということになってしまった」(長尾康司監督)と戦力不足によるところは否めない。運命の入替戦は25日。「勝てるフェンシングをしていきたい」(島田)と点を取られないよう、短期間でも練習を重ね1部死守を目指す。
目標は達成できなかった。男子サーブル、女子エペの両種目ともターゲットとしていた試合で勝ち星を挙げられず苦しんだ。1部最下位となった男子サーブルは入替戦で勝利を挙げての1部残留を目指すこととなる。女子エペも実力はありながら王座出場をかなえることはできなかった。秋までに課題を克服し、結果に残したい。23日からは男子エペと女子サーブルが行われる。昨年度入替戦の末2部に降格した男子エペ。佐伯恒星主将(政経4=鴬谷)を中心に1部復帰を目指す戦いが始まる。
[谷澤優佳・前田拓磨]
試合後のコメント
長尾監督
「(男子サーブル)残念の一言。戦う前から戦力不足というのは私だけじゃなく選手たちも一部のOBたちも分かっている。ある程度専大に対して的を絞って頑張っていこうと、あそこのチームだけには勝とうと、最低でも。そうすれば入替戦に出なくて済むと、来年につなげられるという気持ちで挑んだけれども、やはり駒不足が結果的には最下位で入替戦に臨むということになってしまった。(女子エペ)四つどもえということは戦前からある程度予測されたことで、そのうちのどこか一つ最初勝って、その勝った流れを次に繋げてもう一つ勝ちたいという思惑があって、個々の大学に対する個別の戦略というものは特になくて、チームの流れを作りたいと思っていたんだけれども、初戦の強豪である早大に負けてしまったというあたりからちょっと厳しいかな、と。その後法大の試合もここで勝てばというふうに思っているので、みんな選手頑張ってくれたけれども、一歩及ばなかった。結果的には1敗のチームが3校出ちゃったから、その3校が優勝を争うことになって、四つどもえの中でうちが脱落してしまったという感じです。ちょっと残念です。(23日から)男子エペについては期待を持っています。ここも絶対数が多いわけじゃないですけども、キャプテンの佐伯と新入生の三浦(秀也・政経1=気仙沼)と、フルーレと兼用している岸(貴範・営2=埼玉栄)、それぞれタイプが違うので、2部ですから面白い試合が出来て、入替戦に出たいと思っています。具体的には立大あたりが、初戦の立大の試合が一つのキーポイントだと思っています。女子サーブルは正直言って年に一回この試合ためだけにしかうちはやらないので、楽しんでやってもらえればいいと思います」
島田
「メンバーが二人しかいないので正直1部で戦うのは厳しいとは予想していましたけど、思った以上に取れなかったので、入替戦までにそこを課題として一人一人が取られずに取ってくることを意識して、1点を大事にしていきたいと思います。(負けた方が入替戦という中での専大戦は)2回り目までは勝てる見込みもあったんですけど、3回り目で前二人が1点ずつだったのでさすがに厳しかったです。でもそこをくよくよ言っても自分は4年生なので勝つためにはやらなくちゃいけないので、諦めない気持ちを強くしたいと思います。(サーブルの練習は)二人でずっとやっているので久米が取れないのも仕方ないと思います。サーブルは細かい動きが結構多いので、そこができなくて取られてしまうというのは分かります。(入替戦までの課題は)点が取れても取られちゃうというのが多いので、取られないように、勝てるフェンシングをしていきたいと思います。短い期間ですけど少しでも足りないものを補って入替戦勝っていきたいです」
奥村
「一言で言うとやっぱり悔しいですね。女子エペの1部って特に早稲田、法政、日大、明治と実力の差はそんなにないと思うんですよ。どこが勝ってもおかしくない状況で、その中で明治だけが1勝もできなかったというのは何か大きな原因があるんだなと思っていて、でもまだその大きな原因を見つけられていないので関カレ、インカレまでにしっかり見つけて次こそ、去年から王座優勝とか目標を掲げているのに実現できていないので、最後の最後は実現できるように頑張っていきたいと思います。(日大戦も接戦でしたが)3人とも一歩入ったりする勇気がなかったのかなと思います。それはもう全部の試合でも言えるのかなと思います。特に明治は試合でいつもの練習の成果を出せないところがまたその原因の一つだと思うので、その面で負けたのかなというのはすごく思います。(今後の女子エペ団体に向けて)実力があるのに試合で出し切れないという点をしっかり改善できるようにしていきたいと思います。自分はまだ今回の試合は調子がいい方だったんですけど、3人ともが調子のいい試合をできるように、もしその日何か調子が悪い部分があったらすぐに改善できるようにしたりとか、自分なりに改善できる方法を練習の時から見つけていく努力だったりというものを重視して、これからは練習していきたいと思っています」
古俣
「(2日間振り返って)入替戦に行って2部に落ちてしまうのは最悪なので、勝てると思ったところに確実に勝てるフェンシングはできたと思ったんですけれど、やっぱり目標としてるところには届かなかったという印象で、自分にもすごく反省点がありますし、チームとしても反省点が見えたと思います。(来年のリーグ戦では)奥村先輩が抜けてしまうので、私と上田でやっていかなければならない。明治は個々の実力は高いのに、王座を争えるほどのところに食い込めないのは、実力ではない何かが足りないんだろうなと。多分、それはメンタルかなと。練習で出来ていたことが試合で出来ない、私に限っても突けるはずなのにミスを連発してしまってその原因が分からない、というそういうところが課題かなと思うので、もうちょっと団体で場数を踏んで、奥村先輩が抜けた穴を埋めつつ新入生がメンバーに入ることになると思うので、そのサポートをしつつ引っ張っていけるというか、チームとしての底力をもっと上げていけたらいいなと思います」
<3日目>
[女子エペ]
波に乗れず強敵との連戦に敗北した。初戦の専大戦。序盤でリードを奪い、そのままリードを保ち45-25で快勝した。ターニングポイントは昨年度4冠の早大戦。1試合目の上田果歩(理工1=伊那北)が昨年度全日本選手権で2位に入った才藤に1―5で敗れたものの、続く古俣潮里(政経3=新潟)が7―10と追い上げる。だが、徐々に差が広がっていき、最後まで詰めることができず34-45で敗北となった。連戦となった法大戦では「早大戦をひきずってしまった」(古俣)。4―5とリードされて、奥村美咲(理工4=北陸)に渡す形となった。奥村が9―7と逆転に成功するも、3試合目で再度逆転を許す。最後は40-42と肉薄したが、「冷静になれなくてずるずる負けてしまった」(古俣)。最後は三連続でシングルでの失点を許し40―45で2敗目を喫した。
<4日目>
[女子エペ]
四つどもえ予想も、上位争いには絡めないまま終わった。法大、早大、日大、明大の4校が実力拮抗とみられていたが他3校から1勝も挙げることができず、王座争いに入り込めなかった。4日目のヤマは日大戦。6人目終了時点で24―28とリードを保たれていたが7人目の奥村が6連取で30―30の同点に持ち込む。続く上田も34―35の僅差で最終9人目の古俣へ。しかし1点ビハインドであることが焦らせた。「まだ取りたくて行ってしまうのが直らない」(古俣)と自ら出たところで相手にシングルポイントを取られ2点差に広がると、そのまま押し切られ38―45で敗戦。「どこが勝ってもおかしくない状況で、その中で明治だけが1勝もできなかったというのは何か大きな原因があると思う」(奥村)。練習の成果を発揮できなかったことが敗戦に直結。個人の実力はありながら出し切ることができずに終わってしまった。「四つどもえの中でうちが脱落してしまった。ちょっと残念です」(長尾監督)と1敗で並んだ3校に対し2勝3敗で4位となった明大。試合での弱さが結果となって表れた。それでも奥村が得点源となり古俣のミスを取り返す場面も見られるなど、チーム全体としての底上げも確実に行われている。次の団体戦は10月に行われる関カレ。まだ見えない大きな原因を突き止め、昨年度のベスト8を超える成績を残し実力を知らしめたい。
[男子サーブル]
人数不足で臨む1部の壁は想像以上に厚かった。サーブルを専門とするのは島田義人(営4=鳥羽)、鈴木武(政経2=羽島北)の2人のみで、3人目にはフルーレ専門の久米春貴(営1=愛工大名電)が入り戦うという厳しい懐事情。4敗同士で迎えた最終・専大戦。負けた方が入替戦出場という中で、2回り目まではビハインドを最大で5ポイント差までに抑える接戦を繰り広げた。しかしリードを奪ってもすぐに相手に逆転されなかなか明大ペースに持ち込めず。6人目の島田も27―26と一時は逆転に成功するも29―30でこのセットを終えた。続く久米、鈴木が1点ずつしか取れず、島田の最後回り開始時点で31―40と勝利は絶望的に。「さすがに厳しかった」(島田)とここから巻き返すことはできず34―45で敗戦、入替戦へ回ることとなった。「やはり駒不足が結果的には最下位で入替戦に臨むということになってしまった」(長尾康司監督)と戦力不足によるところは否めない。運命の入替戦は25日。「勝てるフェンシングをしていきたい」(島田)と点を取られないよう、短期間でも練習を重ね1部死守を目指す。
目標は達成できなかった。男子サーブル、女子エペの両種目ともターゲットとしていた試合で勝ち星を挙げられず苦しんだ。1部最下位となった男子サーブルは入替戦で勝利を挙げての1部残留を目指すこととなる。女子エペも実力はありながら王座出場をかなえることはできなかった。秋までに課題を克服し、結果に残したい。23日からは男子エペと女子サーブルが行われる。昨年度入替戦の末2部に降格した男子エペ。佐伯恒星主将(政経4=鴬谷)を中心に1部復帰を目指す戦いが始まる。
[谷澤優佳・前田拓磨]
試合後のコメント
長尾監督
「(男子サーブル)残念の一言。戦う前から戦力不足というのは私だけじゃなく選手たちも一部のOBたちも分かっている。ある程度専大に対して的を絞って頑張っていこうと、あそこのチームだけには勝とうと、最低でも。そうすれば入替戦に出なくて済むと、来年につなげられるという気持ちで挑んだけれども、やはり駒不足が結果的には最下位で入替戦に臨むということになってしまった。(女子エペ)四つどもえということは戦前からある程度予測されたことで、そのうちのどこか一つ最初勝って、その勝った流れを次に繋げてもう一つ勝ちたいという思惑があって、個々の大学に対する個別の戦略というものは特になくて、チームの流れを作りたいと思っていたんだけれども、初戦の強豪である早大に負けてしまったというあたりからちょっと厳しいかな、と。その後法大の試合もここで勝てばというふうに思っているので、みんな選手頑張ってくれたけれども、一歩及ばなかった。結果的には1敗のチームが3校出ちゃったから、その3校が優勝を争うことになって、四つどもえの中でうちが脱落してしまったという感じです。ちょっと残念です。(23日から)男子エペについては期待を持っています。ここも絶対数が多いわけじゃないですけども、キャプテンの佐伯と新入生の三浦(秀也・政経1=気仙沼)と、フルーレと兼用している岸(貴範・営2=埼玉栄)、それぞれタイプが違うので、2部ですから面白い試合が出来て、入替戦に出たいと思っています。具体的には立大あたりが、初戦の立大の試合が一つのキーポイントだと思っています。女子サーブルは正直言って年に一回この試合ためだけにしかうちはやらないので、楽しんでやってもらえればいいと思います」
島田
「メンバーが二人しかいないので正直1部で戦うのは厳しいとは予想していましたけど、思った以上に取れなかったので、入替戦までにそこを課題として一人一人が取られずに取ってくることを意識して、1点を大事にしていきたいと思います。(負けた方が入替戦という中での専大戦は)2回り目までは勝てる見込みもあったんですけど、3回り目で前二人が1点ずつだったのでさすがに厳しかったです。でもそこをくよくよ言っても自分は4年生なので勝つためにはやらなくちゃいけないので、諦めない気持ちを強くしたいと思います。(サーブルの練習は)二人でずっとやっているので久米が取れないのも仕方ないと思います。サーブルは細かい動きが結構多いので、そこができなくて取られてしまうというのは分かります。(入替戦までの課題は)点が取れても取られちゃうというのが多いので、取られないように、勝てるフェンシングをしていきたいと思います。短い期間ですけど少しでも足りないものを補って入替戦勝っていきたいです」
奥村
「一言で言うとやっぱり悔しいですね。女子エペの1部って特に早稲田、法政、日大、明治と実力の差はそんなにないと思うんですよ。どこが勝ってもおかしくない状況で、その中で明治だけが1勝もできなかったというのは何か大きな原因があるんだなと思っていて、でもまだその大きな原因を見つけられていないので関カレ、インカレまでにしっかり見つけて次こそ、去年から王座優勝とか目標を掲げているのに実現できていないので、最後の最後は実現できるように頑張っていきたいと思います。(日大戦も接戦でしたが)3人とも一歩入ったりする勇気がなかったのかなと思います。それはもう全部の試合でも言えるのかなと思います。特に明治は試合でいつもの練習の成果を出せないところがまたその原因の一つだと思うので、その面で負けたのかなというのはすごく思います。(今後の女子エペ団体に向けて)実力があるのに試合で出し切れないという点をしっかり改善できるようにしていきたいと思います。自分はまだ今回の試合は調子がいい方だったんですけど、3人ともが調子のいい試合をできるように、もしその日何か調子が悪い部分があったらすぐに改善できるようにしたりとか、自分なりに改善できる方法を練習の時から見つけていく努力だったりというものを重視して、これからは練習していきたいと思っています」
古俣
「(2日間振り返って)入替戦に行って2部に落ちてしまうのは最悪なので、勝てると思ったところに確実に勝てるフェンシングはできたと思ったんですけれど、やっぱり目標としてるところには届かなかったという印象で、自分にもすごく反省点がありますし、チームとしても反省点が見えたと思います。(来年のリーグ戦では)奥村先輩が抜けてしまうので、私と上田でやっていかなければならない。明治は個々の実力は高いのに、王座を争えるほどのところに食い込めないのは、実力ではない何かが足りないんだろうなと。多分、それはメンタルかなと。練習で出来ていたことが試合で出来ない、私に限っても突けるはずなのにミスを連発してしまってその原因が分からない、というそういうところが課題かなと思うので、もうちょっと団体で場数を踏んで、奥村先輩が抜けた穴を埋めつつ新入生がメンバーに入ることになると思うので、そのサポートをしつつ引っ張っていけるというか、チームとしての底力をもっと上げていけたらいいなと思います」
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試合後コメント(女子エペ)/全日本選手権
フェンシング 2023.12.27今年度を締めくくる全日本選手権が佐賀の地で開催され、明大からは女子エペが連覇を懸けて出場した。しかし決勝まで駒を進めたものの、あと一歩のところで敗れ優勝には届かず。来年度は再び5冠を目指して、新体制で歩み始める。 今回は女子エペの試合後インタビューをお届けします。 長尾康司監督――準優勝という結果はいかがでしたか。 「最低限のノルマは果たせたかなとは思います。出場選手の名簿を見た時にナショナルチームをつくっているチームがあることが分かって、順当に行けば決勝で当たると思っていました。決勝に進むことができたら思い切ってやって、あわよくば足元をすくえないかなと思ったんですけど、ちょっとキャリアと力が足りませんでした。ほぼほぼ満足してる結果ではあります」 ――佐藤琴美主将(政経4=一関二)は今回も戦われましたが、その点についてはいかがですか。 「昨年度優勝した時のメンバーの1人ですから、ぜひちょっと彼女の力も借りたいと。全日本選手権が終わるまでは卒業した気分になるなよということは言いました。最後は後輩に経験を積ませようというところと、それに応えられる実力をつけてきたんで、いい場面があれば佐藤にもちょっと出てもらいたいなと思っていました。いい場面でいい働きをしてくれて、決勝進出の立役者になってくれましたので満足しています」 佐藤――新チームになられて最初の試合でしたが、皆さんの様子はいかがでしたか。 「試合以外は4人に特に言っていることはなかったです。試合に関しては國谷(優奈・政経2=宇都宮中央女子)が明治で出るのは初めてだったので、そこをみんなでフォローしながら楽しい雰囲気をつくるっていうのは意識していました」 ――2回戦、3回戦は点差をつけて勝利できたと思いますが、チームの戦い方はいかがでしたか。 「プランとしてはいつも通り一点一点っていうところと、流れは毎試合大体つかんではいるので、そこをいかに自分の役割を全うするかっていうのを意識していました。あと國谷の調子が良かったので、それで波に乗れたのかなっていうのはあります」 ――今大会で引退だと思いますが、この4年間を振り返っていかがでしたか。 「あっという間でした。コロナもあって1年目とか2年目っていうのは試合がなかったので、本格的に始まったのが2年生の後半とかでした。本当にあっという間でメンバーにとても恵まれたし、楽しかったなっていうのは思います」 稲山友梨(営3=星槎国際)――今回の準優勝という結果自体はいかがでしたか。 「悔しいっちゃ悔しいんですけど、全部の試合で自分も含め、みんな一番いいプレーを出せなかったのがとてももったいないと思います。みんなが出し切ったって感じならともかく、まだ改善できるなっていう点があるからこそ悔しい気持ちもあります。でもやるしかないというか、次だなって思ってはいます。とりあえず今シーズンは終わったので、ちょっと休んでからまた気持ち切り替えていけたらなと思います」 ――準決勝で戦った中京大はどんな相手でしたか。 「3番手でエースの人が全日本選手権の個人戦で3位だったり、この前のランキングでも2位だったりと波に乗っている選手でした。あとはチーム全員が右のフレンチっていう持ち手が長いやつで同じような戦い方っていう印象だったので、そこで飲み込まれないようにというか、右フレンチだから意識しようとか気を付けようっていう話はしました」 ――今大会で収穫はありましたか。 「個人的に一番いいなと思ったのは國谷がちゃんとポイントも取れて動けてたっていうことです。それが私的には大きい情報を得られたというか、今後のメンバーを選ぶときにも頼もしい選手っていうのを改めて認識できたので、そこが収穫でした。あとは試合前に自分も含め、みんな自信がなくなったりしちゃったので、やはりコミュニケーションを取って不安要素を取り除いてから試合にちゃんと挑んでいきたいです」 國谷――試合を振り返っていかがでしたか。 「個人的には1試合目からいい動きができていて、チームの雰囲気や試合の流れも良かったです。最後は格上相手にチャレンジするというか、やり切って終わろうっていうふうにチームの中で話して試合に臨みました。途中で相手に流れがいった時に最後まで相手の流れのままで自分たちに流れを持ってこられなかったのが、やはり相手が一枚上手だったなと思いました」 ――明大として初めての団体戦はいかがでしたか。 「今まで練習試合とかで1試合途中で出させてもらったりはしていたんですけど、あまり自分の中で団体戦のいいイメージはなかったです。自分のところで取られてしまうことが多くて、今回試合するにあたって事前に出るっていうのが分かっていたので、試合に出るつもりで練習も意識しながらやりました。あとは役割的に相手からしたら相手のエースは私のところで点数を取りにくるっていうような感じでした。そこでびびったりとかプレーが受け身になったりするとベンチ側も不安になったり心配になったりっていうのが伝わっちゃうので、とにかく最初の試合を思い切ってやろうと思って自分に自信を持ってプレーするっていうのだけを意識してやりました。やはりのびのびできて、デビュー戦だったけど次につながるいい試合ができたかなって思いました」 ――来シーズンに向けて意気込みをお願いします。 「個人としては今まで2年間やってきてあまり突出した成績がなくて、同期の盧承延(政経2=王子総合)や友梨先輩といった優勝してる人と練習できているっていう環境がとてもいいと思っています。自分も結果を個人戦で出していきたいっていうのと、団体戦は1年間通して五つ大きな大会があります。そこで5冠を目指してたんですけど今年度は達成できなかったので、その5冠を来年度こそは達成したいなって思います」 盧――今大会は準優勝という結果でしたが、いかがですか。 「自分的には悔しいところが多くて、チームメートみんなに迷惑をかけて申し訳ない気持ちです」 ――調子があまり良くなかったということですか。 「団体戦では点を取らなきゃいけないって気持ちが強すぎて、それがマイナスになってしまっているので、これを直していかなきゃいけないと思います。入学した当時の方が何も考えずに個人戦のようにやっていたので、その時は調子が良かったんですけど、当時調子が良かったからこそ今は落ち込んじゃうこともあります」 ――中京大戦は代わりに佐藤さんが出られたと思いますが、その時はいかがでしたか。 「中京大戦は出てもらえて本当に助かりました。悔しい気持ちはあったんですけど自分が迷惑かけちゃっている感じがあったので、琴美先輩に出ていただいて、1、2、3回戦の中で一番雰囲気が良かったです。中京大戦では頑張って応援というか、できることは全部やろうと思いました。とても安心して見てられました」 ――ありがとうございました。 [渡辺悠志郎、石井遥]READ MORE -
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フェンシング 2023.12.26代替わりを迎え、新生・女子エペの初舞台となった全日本選手権団体戦。準決勝の中京大戦では苦戦を強いられたものの、この一戦にのみ出場した佐藤琴美(政経4=一関第二)が主将としての意地を見せ、決勝に駒を進めた。しかし決勝の相手は日本代表を有する強豪チーム。一貫してリードを許し、格の違いを見せつけられる結果となった。 ◆12・22~24 全日本選手権(SAGAサンライズパーク SAGAプラザ)▼女子エペ団体 明大――2位 今大会は1年間主将として最前線でチームを率いてきた佐藤が後方支援に回り、國谷優奈(政経2=宇都宮中央女子)が明大として初めての団体戦に挑んだ。昨年度、創部史上初の日本一を達成した明大は他チームからも注目の集まる存在。プレッシャーがかかる中での試合だったが、持ち前のチーム力の高さを発揮し、初戦、準々決勝ともに危なげなく勝利をおさめた。 準決勝の相手は今年9月に行われた全日本選手権個人戦で3位に輝いた永井を有する中京大。それまでの2試合では序盤から点差を付け、流れを相手に渡すことなく勝利してきたが、中京大戦では第2セット終了時点で6―10とリードを許し連覇に向けて暗雲が立ちこめていた。そういった状況下で第3セットを任されたのは佐藤。決勝進出がかかる大事な一戦ということもあり、チームを救うべく立ち上がった。「自分が最初に当たる相手が取りにいかなきゃいけないところだったので、ここで逆転すればいいかなっていうぐらいの気持ちだった」(佐藤)。付けられた4点差をものともせず果敢に攻め込むと、15―13と点差をひっくり返して窮地を脱した。しかし第5セットの稲山の2巡目で25―25と同点に追いつかれ、再び苦境に立たされる。「決勝で勝つのが目標だったので、負けられないという意地やプライドが自分をびびらせていた」(稲山)。狙った通りのプレーができないまま試合は後半戦へ。互いに探り合う状況が続く中、徐々に点差をつけていき39-36で最終セットの稲山にバトンが渡された。相手の猛攻を受けるも一歩も引かず同時突きの判定に持ち込み、点差が大きく変わることはないまま45―42と明大が逃げ切る形で決勝進出を決めた。 連覇達成に向けて最終決戦の相手は、明大の宿敵である日大、専大を倒し勝ち上がってきたチーム愛知。大学強豪校のOGで構成されているばかりか、全員が日本代表経験者のナショナルチームであり激闘となることは間違いなかった。「試合慣れやメンタル面でも相手の方が上だと思っていたので、ここまで来たからにはのびのびやろうという気持ちだった。勝つのも大事だけど、自分たちがどう通用するのかも視野に入れていた」(稲山)。先月の全日本学生選手権で敗北を喫した日大とのリベンジマッチとはならなかったが、格上の相手と相対する貴重な機会となった。試合展開は終始相手にペースを握られ、防戦一方に。点差を詰めることができないまま36―45で2連覇とはならなかった。 昨年度果たせなかった5冠を目標に始まった今年度。関東学生リーグ戦、王座決定戦を制した前半シーズンとは裏腹に、後半シーズンは他大に阻まれ優勝には紙一重で届かず。今年度チームを率いてきた佐藤は今大会を最後に引退となる。「最後は優勝して終わりたかったが、ここまで一緒に来られただけでも本当に良かった。今回もチームを活気づけるようないい試合をしていて、私もそんな先輩になりたい」(國谷)。創部史上初の5冠の夢は来年度に託された。「メンバーとしては来年度も優勝を狙えるチームではあるので、今の仲の良さを維持しつつ、さらにパワーアップしてもらいたい」(佐藤)。来春からは、新体制となった彼女たちが新たな道を築いていく。 [石井遥] 試合後のコメントはこちらからREAD MORE -
女子エペ団体 宿敵・専大を倒しインカレ準優勝!/全日本学生選手権
フェンシング 2023.11.12全日本学生選手権(以下、インカレ)4日目には女子エペ団体が出場した。初戦、2回戦を見事勝利し迎えた準決勝。昨年度のインカレ、先月に行われた関東学生選手権(以下、関カレ)でも敗れた因縁の相手・専大に一度もリードを渡すことなく勝利し、決勝へと駒を進めた。しかし、日大との決勝は中盤に広げられた点差を縮めることができず惜敗。準優勝でインカレの幕を閉じた。同じく4日目に出場した男子エペ団体は最終ゲームまで互いに主導権を譲らない激戦を見せるも惜敗。初戦敗退でインカレを終えた。 ◆11・8~12 全日本学生選手権▼女子エペ団体 明大――2位▼男子エペ団体 明大――15位 〈女子エペ団体〉 初戦で危なげなく勝利し、迎えた関西学大との2回戦。試合は第4ゲームが終わり17―18と相手にリードを許す苦しい展開となった。チーム内に不穏な空気が漂う中、バトンを渡されたのは稲山友梨(営3=星槎国際)だった。「無理に欲しがりすぎて焦るのはよくないと思い、落ち着いて試合に臨んだ」(稲山)。冷静ながらも気迫あふれるプレーで相手を圧倒し、ポイントを量産。スコアを25-23とし、逆転に成功した。さらに佐藤琴美(政経4=一関第二)も続く。「試合に入る前に自分の中で緊張が解けたという感覚があった」(佐藤)。冷静な試合運びで5連続ポイントを奪い、流れを一気に明大へ引き寄せた。試合の主導権を完全に握った明大はリードを守り切り、最終的には45-32と10点以上の差をつけ勝利。準決勝へと駒を進めた。 準決勝の相手は先月の関カレで敗れた宿敵・専大だった。「今までの練習でも専修の選手をまねしてもらって、イメージをして練習をするということをやってきた」(盧承延・政経2=王子総合)。何度も負け続けてきた相手に勝利すべく、関カレからの1カ月で徹底的に対策をし、練習をしてきた。その成果もあり、試合は序盤からリードを奪う展開に。途中でエース・稲山が負傷し、試合が中断するアクシデントがあったものの、一度もリードを譲ることなく45-32で勝利。「チーム内でどこが悪かったかというのを関カレの後にすぐ反省して、そのあとやってきたことを実際にやって勝つというのが今回のインカレだったので勝てて良かった」(稲山)。練習の成果が実を結び、関カレでの雪辱を果たした。 そして迎えた決勝戦。相手は昨年度のインカレ王者・日大だった。「そんな簡単に勝てるとは思わなかったのでどちらが粘り強く最後まで戦えるかと思って試合に臨んだ」(稲山)。序盤は一進一退の攻防を繰り広げるも、中盤からは点差を広げられなかなか点差を縮めることができない。「取りに行かないといけないシチュエーションで、いつもだったらそこでしっかり取って流れを変えられたが、今日はそれができなかった」(佐藤)。最後まで粘り続けるも、相手の勢いを止められず32-45で試合終了。準優勝でインカレを終えた。 「優勝を目指していたけど2位で終わってしまい、とても悔しい思いがある」(稲山)。関カレ3位から順位を上げ、準優勝という成績を残したが、選手たちにとっては悔しさが残る大会となった。次なる舞台は12月に行われる全日本選手権(以下、全日本)。「去年の優勝チームとしてのプレッシャーはあるが、優勝への強い気持ちを持って練習していきたい」(盧)。「全日本で最後優勝して、今年をいい形で終わりたい」(國谷優奈・政経2=宇都宮中央女子)。年内最後の大会で優勝をし、有終の美を飾れるか。成長を続けるフェンシング女子に注目だ。 〈男子エペ団体〉 同じく4日目に出場した男子エペ団体。初戦の専大戦は32-32の同点で最終ゲームを迎え、大竹諒(営4=岐阜各務野)にバトンが渡された。試合は、互いに点を取り合い主導権を譲らない接戦に。試合終了10秒前まで同点の激戦となったが、最後に相手の猛攻を受け惜敗。初戦敗退という結果に終わった。 [佐藤あい] 試合後のコメント佐藤――今大会で見えた成長はございますか。 「もう団体戦に関しては結構このメンバーで仲を深めてきてるので、みんなの流れだったり、役割だったり、取りどころとかはもう分かっていて、それをアドバイスとか声に出してみんなで伝えられたかなというのと、結構負けていたり焦ってるシチュエーションで静かになっちゃうことが多いですけど、今日はみんな点を取られてても声出していい雰囲気を作れてたのかなとは思います」 ――最後のインカレでしたが、4年間を振り返っていかがですか。 「あっという間でした。始まる前は全然まだかなと思ってたんですけど、始まってみたらすごいあっという間で。4年間って一瞬だなって今感じています。なんか緊張とかがなくなってほっとしたのが今あります。悔しいのもありますけど、ほっとしたのも気持ちとしてあります」 稲山――いつも苦戦をしている専大に勝てた要因は何だとお考えですか。 「途中で私が頭を打っちゃって、流れ的にベストな流れ、雰囲気では正直なくて、私のいつも通りが出せなかったっていうアクシデントもあったんですけども、それを跳ね返すぐらいのサポートだったりそれを埋めることをみんながやってくれて、それをそのままみんながつないでくれたので、流れが変わってしまうタイミングだったけど、変わらなかったのが勝てた要因かなと思います」 盧――準優勝という結果を振り返っていかがですか。 「私の役割は我慢が必要なところで耐えることですが、決勝ではそれを全然できなくて、自分の役割を果たせなかったので後悔と悔しさが大きくあります」 國谷――明大女子は仲が良くて雰囲気が良い印象があります。 「それは自分たちでもすごい思っているし、結構他の大学からも明治って仲良いよねと言われることが多くて。私たちが今1番下(の学年)ですけど、上の2人の先輩が結構よくしてくれていて、いい意味で先輩感がなくて接しやすくて、先輩後輩はあるけどその中でもチームワークというか、チームの雰囲気が良いと周りから言われます。その部分は自分たちでも強みだと思っています」READ MORE