奈良 自信味方に4位入賞/全日本学生選手権(ジャンプ部門)
スキー
2016.02.27
明大勢2人が入賞を果たした。明大トップは奈良拓実(商2=余市紅志)の4位。惜しくも表彰台は逃したが、今大会初のポイント獲得となった。エースと期待されていた西方慎護(政経3=札幌日大)は10位と落ち込んだ。
昨年の9位から大きく飛躍した。「表彰台に乗ることが最低条件だった」と試合後は悔しがった奈良。それでも1本目は飛距離77mとK点の78mには届かないものの、全体3位につけるジャンプを披露した。会場の気温が高く、練習できたのは公式練習の3本のみだったが「周りの同じ3本と比べても自信はあった」と思い切って挑み、着地後はガッツポーズも飛び出した。1本目の勢いのまま臨みたい2本目だったが、奈良の出番になると風が強くなり、スタートが遅れた。「少しの待ち時間で力んだ」。飛距離75mと伸び悩み、表彰台にはあと一歩届かなかったが、今後の活躍に期待が高まった。
昨年の9位から大きく飛躍した。「表彰台に乗ることが最低条件だった」と試合後は悔しがった奈良。それでも1本目は飛距離77mとK点の78mには届かないものの、全体3位につけるジャンプを披露した。会場の気温が高く、練習できたのは公式練習の3本のみだったが「周りの同じ3本と比べても自信はあった」と思い切って挑み、着地後はガッツポーズも飛び出した。1本目の勢いのまま臨みたい2本目だったが、奈良の出番になると風が強くなり、スタートが遅れた。「少しの待ち時間で力んだ」。飛距離75mと伸び悩み、表彰台にはあと一歩届かなかったが、今後の活躍に期待が高まった。
試合前のリズムをつかんだ。昨年のルーキーイヤーは、新しい環境での戸惑いもあり、試合前の準備期間の過ごし方を定めることができなかった。徐々に試合に慣れてきた今シーズンは試合に向けてメンタルの組み方を考え直した。「悩まなくなった」というメンタルの強さが今大会でも発揮された。
エースの西方は10位に終わった。公式練習で調子を上げ切れなかった西方。「我慢できなくて気持ちで入ってしまった」と体が力み、2本ともに飛距離を伸ばすことができなかった。今シーズン通して、本番で実力を発揮することができず「メンタルの問題が大きい」と課題を口にした。ラストイヤーとなる来シーズンは「夏場からメンタル面も鍛えられるように陸トレしていきたい」と復活に懸ける。
大会3日目を終え、明大は現時点で6位。新チーム始動時に掲げた3位には出遅れているが、大量ポイント獲得が期待できるコンバインドが28日に控える。ポイント獲得のカギを握る曽根原郷主将(政経4=新井)は、ジャンプは17位に沈んだものの「気持ちはコンバインドに向いている」。チームの柱の活躍で3位に食い込みたい。
[田中愛]
試合後のコメント
曽根原主将
「スペシャルジャンプでも十分得点できるチャンスはあると思ったので、得点を目指して試合に出た。良い人もいれば思うように結果を出せない人もいるが、ここまで明治は思っていたよりポイントが足りていない。今シーズン特にジャンプの調子がよくない。冬に入ってからずっといいとは言えない状態が続いていて、そのままインカレに入ってしまった。1本目は飛ぼう飛ぼうという気持ちが空回りしてしまってちょっと力み過ぎた。1本目で悪いところは分かっていたが、2本目でその悪いところが出てしまって良くないジャンプが続いてしまった。コーチからは風が悪かったねと言われたが、それを含めて自分の実力。ジャンプの良くなかったので、風だけのせいではないと思っている。今日は入賞を目標にしていたので、それができなかったのは非常に悔しい。課題はわかったので、気持ちは明後日のコンバインドに向いている。まずジャンプでしっかり優勝が狙える位置にいたい」
西方
「全然良くなかった。2本とも自分の今まで課題にしてきたことができてなくて、気持ちで負けた。(1本目は)我慢できなくて気持ちで入ってしまう分、浮力をもらえなかったのが原因。2本目も比較的我慢したけど全然良くなかった。3日前に入って、公式の前の日に練習できるというイメージで秋田に入ったけど、気温が暖かくて練習ができないまま公式練習に入ってしまった。それが焦りになってしまった。それで公式でも本番でもいいジャンプができなかった。今シーズンは全体的に練習ではいいジャンプができるけど、本番で力んで失敗する、本番に弱いというのが課題だった。メンタルの問題が大きい。内容ではいいジャンプも出てて、いけるなとなっていたのでスランプではないけど、本番になると何かが力む。力む理由はあんまりはっきりしてない。夏場からメンタル面も鍛えられるように陸トレしていきたい。インカレも優勝できるように頑張りたい」
奈良
「優勝を狙っていて、表彰台に乗ることが最低条件だったので今回の結果は率直に悔しい。公式練習で3本しか飛べなくて、その感じがよかった。周りの同じ3本と比べても、自信はあった。今日の1本目も思い切りできた。(ジャンプ台は)苦手な台ではあった。夏とかはこの台で成績出たことがなかったので、苦手意識はあったけど試合になったら意外といけた。1本目はラッキーだったけど、風もかみ合った中で気持ちよく飛べた。2本目は風が強かったけど、あの中でも飛んでいかなければいけなかった。それまでは自信を持っていけてたので、ちょっとした待ち時間が力みの原因を作ってしまった。1本目では3番で、まだ上がいたので逆転狙っていこうと思っていた。K点以上飛ばないという気持ちはあった。(昨年と比べて)悩まなくなった。変に考えるんじゃんくて、試合に向けてメンタルだったりの組み方、持っていき方はシンプルになった。調子が悪くても、割り切ってできるようになったので変な動きや余計な動きをしなくなった。それが今回にも生きた。ご飯も食べないで調整してきたのも実ったかな。昨年は高校から上がって、試合に対してどう上がってくのか芯ができてなかった。いかにメンタルぶれないで飛べる人が強い。メンタルが一番大事だと思うので、そこを強くしていきたい」
横川猶也(政経2=白馬)
「ここまでの調子は良かった方。ちょっと力み過ぎてしまった。シッカリいつものことができていればもう少し上に行けたと思う。練習していたのが本州でジャンプ台の雪がすぐ解けてしまったので、練習不足だったの部分もある。一本目は力み過ぎて、二本目は気負い過ぎた。上手くいけば下まで持っていくことはできる。飛んだ瞬間に風をつかむことができなくて浮力がなかった。夏からしっかり体を作って、来シーズンは頑張る来年は優勝する」
佐藤瑶(政経1=新井)
「思い切ってできなかった。1本目も2本目も単純にメンタル的な問題。公式練習ではそれなりに良かったけど、本番前は緊張もそれなりにしてしまった。ただ、特別緊張したわけではなくて、いつも緊張して失敗するのでいつも通りかな。練習通りにはなかなかいかないもの。まだコンバインドがあるので、そっちに懸けている。クロスカントリーと比べてジャンプのほうが得意。コンバインドではジャンプで前半いい位置に付けて、頑張りたい」
村本直樹(商1=飯山)
「特に緊張みたいなものはなかった。スペシャルジャンプはスペシャルジャンプで結果を残せると思っていた。県大会は調子がよくて上向きだったが、雪不足で練習できなくて秋田に入った。去年もインターハイで同じジャンプ台だったが、苦手な台だったので合わせきれなかった。台の計上がやっぱり小さくてRもきつくかった。ここに来て自分の持ち味が出せなかったので悔しい。2本目は修正したがメーターも内容も納得できなかった。(明後日のコンバインドでは)前半で良い位置につけると思うので、気にしないでやっていきたい」
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