古川 2年連続の初戦敗退も前向き/全日本選手権

空手 2015.12.13
古川 2年連続の初戦敗退も前向き/全日本選手権


 高校生から社会人の選手までが日本一を懸けて争う全日本選手権が2日間にわたって開催された。大会2日目、古川かれん(政経2=日本航空)は関東地区代表として女子形の部に出場した。結果は昨年に続き初戦敗退に終わったが、手応えをつかむ大会となった。

 1年の集大成となる形だった。女子形の部に出場した古川の対戦相手は、全空連推薦枠で出場した森岡(セレ・ナス)。くしくも昨年の同大会と同じ顔合わせになった。今年も前回と同様、両者ともに剛柔流の形セーパイを演舞。古川は表現力豊かな形を披露したが、結果は1―4で敗戦。森岡のキレが上回り、1回戦で姿を消すことになった。しかし、0―5で完敗に終わった昨年からの成長を見せ、旗1本を取った。「去年よりも落ち着いて、練習してきたことを出せた。1個だけ旗が上がったので、それは良かった」(古川)。悔しさだけでなく、充実感とともに年内最後の大会を終えた。

 確実に階段を上ってきた。今年は夏の個人インカレで3位入賞すると、11月には日本代表として第9回世界ジュニア&カデット選手権大会・アンダー21部門で優勝を果たした。「どの試合でも、チャレンジしたっていう部分があった」。これまでは慣れ親しんだ剛柔流の形をやってきたが、今年は他流派の形に積極的に挑戦。世界大会でも6度の演舞の中で、4回糸東流の形を打ち頂点に立った。「来年に向けて良いつなぎ方ができた」。大学2年目の1年間で、選手としての引き出しが大きく広がった。

 3年目は頂点を狙う。「(目標は)全日本学生を優勝すること。それに向けて鍛えなきゃいけない」。古川が見据えるのはインカレ女王の座だ。「自分の流れをつくって、自分の形のリズムをつくる」と演舞の中でいかに古川の色を出せるかが、当面の課題になる。新シーズンはどんな結果を残すのか。今後も目が離せない。

[尾藤泰平]

試合後のコメント
古川

「去年と同じトーナメントだったので、とりあえず勝ち負けは関係なく、自分の形を打てたらと思っていた。去年よりも落ち着いて、練習してきたことを出せたので、それは良かったかなと思う。負けたのは悔しいんですけど。意識したことは、スピードとキレが持ち味なんですけどそれよりも形の流れ、剛柔流の絞りとか、剛柔の味を出せるように意識した。それが少しは今までよりは出たのではないかと思う。(形の出来は)まだまだ完成はしていないが、少しずつレベルは上がってきていると思う。(去年と同じ対戦相手に関して)1回負けているので、次はチャンスかなと思った。1個だけ旗が上がったので、それは良かったかなと。(今年1年振り返って)すごく成長できた1年だった。学連の試合でも上位に入ることができたし、11月にあった世界大会で優勝することができたので、また来年に向けて良いつなぎ方ができたかなと思う。どの試合も結構新しい形をチャレンジしたっていう部分があった。自分が今までやってきた空手の形の種類もころっと変わったし、上手く言えないがいろんな意味でレベルアップした。気持ちの面も、試合に向ける気持ちも変わった。でも、まだまだ。課題はたくさんある、どの形も。剛柔流の形だと力強さがまだまだ足りない。糸東流はスピードとキレに頼らずただ糸東流の形をやっているだけになっている。だからただやるのではなく、自分の流れをつくって自分の形のリズムをつくったり。糸東流の形の方は本当に、まだまだ。形だけといった感じになっている。(来年の目標は)全日本学生を優勝すること。それに向けて鍛えなきゃいけない。試合シーズンの時はほとんど形の練習。試合シーズン以外はジム行って、筋トレとか走ったりとか体幹をしたりする。体幹はほとんど毎日やるようにしている。とりあえず4月のナショナルチームの選考会に選ばれることを目標にオフシーズンはやっていきたい」

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