中野 84kg級連覇達成ならずもベスト4入り/関東学生体重別選手権

空手
2015.11.02
中野 84kg級連覇達成ならずもベスト4入り/関東学生体重別選手権
84kg級でベスト4入りを果たした。慶大日吉記念館で行われた関東学生体重別選手権。昨年度84kg級を制覇した中野力斗(法2=花咲徳栄)が今年も同じく階級で出場。連覇を成し遂げることはできなかったが、強豪・帝京大の4年生を倒しベスト4入りした。一方で、2回戦で多くの選手が姿を消した明大勢だが、75kg級で中川大資(法3=熊本マリスト学園)が4回戦まで進み健闘した。

ベスト4を成し遂げた。シードで2回戦から出場した中野は2、3回戦両方とも「自分から攻めることをしなかった」と長らく間合いを取り注意を受けながらも0―0で判定勝ちに。ベスト4入りをかけた4回戦。対戦相手は昨年度の東京都指定強化選手でもある4年生内田(帝京大)。試合開始直後はお互い間合いを取り緊張が続いた。そんな中、中野は相手の懐に入り込むと上段突きを決めた。見事有効となるとそのまま1―0で試合終了しベスト4入り。準々決勝では判定負けをしてしまったが「全日本が本番」と次へとすでに見据えている。

惜しくもベスト8ならず。1回戦からスタートした中川。初戦を4―2で突破し勢いに乗ると2、3回戦は6―0、2―0と相手に技を決めさせず迎えた4回戦。対戦相手は5月に行われた関東学生選手権の優勝者・比嘉(日大)。比嘉の上段突きで先制点を許すも、中川も負けじと攻め込んだ。同じく上段突きを決め1―1と同点で旗揚げ判定へ。だが旗5本は全て比嘉に上がり、ベスト8あと一歩というところで敗退となった。「もう少し上まで行きたかった」悔しさをにじませる反面「関東インカレ優勝者にあそこまで戦えて良かった」(中川)と実りのある試合となった。

次に控えるのは団体戦の最高峰全日本選手権。今大会では多くの選手が1、2戦目で敗北となった。和同会全国競技大会では団体組手優勝、個人組手ではルーキー・清水一歩(法1=世田谷学園)と山田大樹(政経1=埼玉栄)はメダルを獲得するなど実力者はそろっている。全日本に向け調子を上げていき「4年生が悔いなく終われるようにしたい」(中野)とチーム一丸となって挑みにいく。

[村田萌衣子]

試合後のコメント
中川
「勝てる試合だったのに負けてしまって悔しい。あと一本と思っていても負けは負けだから受け入れるしかない。正直もう少し上まで行きたかったけど、関東インカレ優勝者にあそこまで戦えて良かったと思う。内容は僕も攻めれていたけど、相手のカウンターや間合いに対処し切れなかった。ゲームメークでも相手が一枚上手だった。僕はそれをどう崩していくか考えていたけどうまくいかなかった。今後は技の極めを上げて、体力面も強化してうまく試合を運べるようにしたい。インカレは上位を狙うのは難しいから内容重視で4年生が出し切れるような環境をつくっていきたい。(今年度の個人戦を通して)結果も出せなかったし、タイトルも取れなかった。ケガからの復帰もあって調子は徐々に上がっていた。和道会でも調子は良くなっていたが、今日の方がプレーが雑にならずに集中できていたと思う」
中野
「あんまり調子が良くなくて、自分から攻めることをしなかったのでそこがダメだった。この大会は体重別なので少し減量もしたし、ベストだったかというと分からないけど、最後全日本が本番なのでそっちにまとを合わせている感じ。(全て判定勝負だったことについて)自分から点を取りにいくとか、点をしっかり1つで決めるとかそういうことが大事だが、そういうとこが甘いから判定になってしまう。だからそこをしっかり決められるように練習したい。(4回戦について)あの方はメンバーで強いですけど、そこはちょうど良いところで1つ取れて、そのまま時間も時間だったので流れでいけたので、まあ運が良かったって言ったら運が良かった。(2連覇について)そんなに狙っていなかった。普通にやって全日本につなげられればなという感じ。変に優勝するという意識は持っていなかったし、がちがちに狙っていたわけではない。(今度の練習は)やっぱり明治全体を見ても内容がみんな良くないので、全日本は団体戦なのでしっかりみんな勝ったり点数をしっかりとったりするよう練習していけば良いと思う。4年生最後なのでやっぱり4年生が悔いなく終われるようなチームの雰囲気だったり、それまでの練習だったり充実させていきたい」