桑原主将笑顔の引退 新チーム体制へ/全日本学生選手権

体操 2015.08.25
桑原主将笑顔の引退 新チーム体制へ/全日本学生選手権



 全日本インカレ最終日、明大からは男女5人の選手が決勝の舞台へ。今年1年間明大を率いてきた桑原嘉唯主将(商4=静岡学園)は種目別決勝のあん馬で2位という結果で最後の演技を終えた。個人総合ではエース・石井心建(政経3=藤井)が、疲れを残しながらも全種目を全力で成し遂げエースの実力を発揮。後輩3人も来年への再挑戦を誓い課題を見つけた。

 悔いのないの演技で最後を迎えた。4年生の桑原にとって集大成となる今大会。1番の得意種目であるあん馬で種目別2位という有終の美を飾ることができた。演技は予選同様の構成で挑み、ミスなくこなすことで優勝を狙ってはいたが「今までで1番良かった」と本人も納得のいく演技を披露。その演技では、あん馬上を勢いのある旋回でなめらかに移動し、最後は逆リアから倒立3/3移動下りで決めると会場をドっと沸かせた。演技を終えた桑原は、目の前で応援してくれた仲間たちに笑顔でガッツポーズ。「優勝まではあと一歩だったけど2位という結果で終われたことは満足」と最後の演技を最高の形で終えることができた。この日見せた雄姿と圧巻の演技はこれからの明大を背負う次世代の選手たちに感動と勇気を与えた。

 最後の最後まで集中力を切らさず演技をこなした。明大でただ一人個人総合で決勝進出を果たした石井は団体戦での演技構成に加え、つり輪と鉄棒の2種目に新たな技を追加し決勝に挑んだ。昨年は最終種目・つり輪で体力が尽きてしまい総合点数が落ち込んでしまった。今年も昨年同様の順で競技を行うということで、その経験を元に終盤の疲労を想定して演技を行うことができた。「来年につながるように意識しながら技を入れて成功したので今後生きてくると思う」(石井)とエースとしてまだまだ成長の兆しを見せる。
 種目別では、全日本インカレ決勝へ初めて駒を進めたルーキー・大谷陸人(営1=常磐大)がつり輪種目で決勝に進んだ。予選1位通過で堂々とした演技を見せた大谷は、予選よりも難度を上げて挑戦。不安を胸いっぱいに挑んだ決勝では、先輩たちから励ましの言葉を受け自信を持って演技を披露した。着地で決められなかったが、初全日本インカレでの精一杯のチャレンジに「満足してる」と大谷。また、これからの新しいチームでの明確な目標が生まれた。「安定して点数が取れてミスしないっていう存在になりたい」(大谷)とエース石井を支える新たな柱となる。



 「来年絶対リベンジする」。女子唯一個人総合で決勝に挑んだ網中萌華(商1=埼玉栄)は、最後の平均台の演技を終えた瞬間に悔しさを胸に誓った。ゆか・跳馬と調子よく演技をこなしたが、段違い平行棒で棒から手を離すタイミングを誤り着地ミス。ケガを負っていた足は思いのほか痛んだ。それでも残り1種目・平均台では根性を見せ「痛みはなるべく見せないようにした」(網中)。応援してくれる仲間のため、東日本インカレで引退した4年生の成松綾(営4=聖カタリナ女子)に恩返しを約束していたからだ。演技を終えて応援席に戻った網中は、選手全員と握手を交わして感謝の言葉を告げた。「来年はチームで全カレに出て、エースとしてがんばりたい」とチームでの出場を目標に掲げる。初めての全日本での経験は女子部エースに今後の飛躍への力を与えた。

 これから新たな道を突き進む。前日本インカレを終え、桑原から石井へと引き継がれた。桑原主将は石井に「今の明治の良さを引き継ぎ今年を超える順位、点数を出して見ている人を感動させる演技をしてほしい」と思いを託す。託された思いは選手たちの活力となって新チームの未来を切り開いていく。

[長谷川千華]

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