団体4位と表彰台には届かず 大森が5位で個人入賞/全日本ジムカーナ選手権

自動車 2015.08.24
 またも全日本のスピード競技で表彰台を逃した。舗装されたコースを走る全日本ジムカーナ選手権が鈴鹿サーキットで開催。1日目の予選を2位と高順位で通過し決勝での優勝へ期待を高めたが、大事な決勝戦では第一走者の渡邊晴也(政経4=成城)が力を出し切ることができずリズムが崩れ明大はダートトライアル選手権に続き団体で4位となった。それでも、第三走者の大森和也(理工4=明大中野)は1分17秒の好タイムでコースを走り切り5位と入賞を果たした。

遠かった表彰台
 表彰台に明大の姿はなかった。「最低でも表彰台」金子良太主将(法4=明大中野)。チームでそう目標を設定し、予選では2位通過していただけに試合後の部員たちの表情は悔しさに滲んでいた。春シーズンの全関東の大会では次々に成績を残し総合杯でも団体で優勝。ここまでのチームづくりにおける「過程は本当に悪くなかった」(金子主将)とやれることはやった。ジムカーナは個人競技ではあるが、試合車は部員全員でこの日のために何度も入念に整備した車。黄色い車体に紫のラインと明大ならではの車だ。当日も整備に関して「みんな意欲的に動いてくれて僕たちは朝から自分たちがどう走るかを集中して考える環境をつくってくれた」(小平勝也・商3=巻高)とチームワークは上々。しかし4位という結果を受けた後には「頑張ってきて段階的に上がって来た結果がここ」(金子主将)と厳しい言葉も放った。
 その中で収穫もあった。スピード競技のメンバーは1年前から渡邊、小平、大森の3選手に固定されており、安定感のあった4年生の2人が抜けることはチームにとって厳しい。それでも先輩の有志を目の当たりにし、また個人順位11位と団体5位の結果にも貢献した小平は「次は自分が中心になって上の方までいく」と試合後に頼もしい表情で語った。小平に対しては「来年以降光るものがある」と金子主将も太鼓判を押す。

大森が5位入賞
 「自分が一番速いぞ」。4年目、今回が最後のスピード競技となったチーム最速の男・大森が個人で5位に入賞した。スピード競技に挑む際、走行中はそう考えるようにしているそうだ。
 圧巻の走りを見せた。1走目のスタートから飛ばし細かいターンも確実に決め、1分17秒94の好タイムで帰還。「(1走目は)行きすぎちゃった」と語ったものの、エースや主将が集まるという第三走者の役割をしっかり果たした。2走目では「抑えるところは抑える」と言うように車を滑らせないように注意し慎重さを見せる。それでもわずかではあるが1分17秒18とタイムを上げ、見事入賞した。強みは「タイムのばらつきがなくていつ走っても同じタイムが出せる」こと。コースが変わり全国大会特有の緊張感がある中でこれは最大の強みだ。どんな時も同じタイムを出す。それでいてチーム内では「他の追随を許さない速さ」(金子主将)だと言う。さらに4年目になって「大会を楽しめる余裕ができた」と言うのも大きなポイントだ。そんな大森はスピード競技だけでなくフィギュアも得意分野。現在2位に付けているという個人での年間王者を眈々(たんたん)と狙う。

 ライバルの青学大、東海大に団体順位で負けてしまったことで年間王者の全日総合杯で優勝することは厳しくなった。それでも「3位以内に入賞する可能性は全然ある」(金子主将)とまだ諦めてはいない。11月末に行われる全日本フィギュア選手権へ。総合杯で上位に食い込む部員皆の夢は金子主将や大森を始めとしたフィギュアメンバーに託された。

[三浦亜優美]

試合後のコメント
金子主将
「悔しい。最低でも表彰台と思っていたので素直に悔しいという一言に尽きる。渡邊は1走目で自分の力を出せなくて、その結果2本目でミスした時にカバーできなくて惜しかったなと思う。小平と大森に関しては本人たちが満足しているかというとそうでもないと思うが私から見ていると自分の力を出し切った結果かなと思う。すごくいい走りをしていたのでそれは良かったかなと思う。朝すごく時間がない状態で慌ただしかったがみんな自主的に動いてくれてトラブルもなく終われたので、正確にはちょっとしたトラブルがあったが大事には至らなかった。アクセルペダルが踏みやすいように後付けのペダルがあったがそこのボルトが取れてしまって、ねじが小さくて特殊なサイズだったのでそれが代わりになるものがなかった。みんな近くで選手一人一人の走りを見ていて、それに対して応援する雰囲気ができていて帰ってきたら拍手で迎えていた。今まで予選は十何位で、よっしゃA決勝に入れたみたいな感じだったがやっぱり予選で本気を出していない大学もあったのでそこは難しいかなと思った。予選はすごくコースが簡単だったのでなかなか違いが出ずらかったということはある。(総合杯は)3位以内に入賞する可能性は全然ある。現状は3位。もし我々がフィギュアで優勝しても総合杯の優勝は難しい。優勝はできないにしても総合杯でいかに順位を上げるかが大事。(フィギュアは)今練習場がなくてどうにか探して毎日ひたすら練習するだけ。基本技能ではなくて本番で同じ力を出せる練習をする。フィギュアの選手になるであろう4人はそういう段階に来ている。煮詰めることが必要。結果としては本当に悔しいが自分や大森や渡邊がこの4年間で部員全員と頑張ってきて段階的に上がって来た結果がここ。過程は本当に悪くなかったと思うので後輩たち、とくに小平は来年以降光るものがあると思うので今後も後輩たちにはジムカーナで優勝っていうのを目標にしてやってもらいたい」

大森
「1本目はちょっと行き過ぎちゃったかなというのがあって車を滑らせちゃって途中細かく回るところはうまくいったがコース部分で行きすぎちゃった部分があった。そこを抑えていけば2本目はもうちょっといいタイムが出たかなっていう感じ。個人も優勝はいけるという気持ちだった。2本目は抑えるとこは抑えてたが逆に抑えすぎたかなっていう感じ。1本目いけたところが抑えすぎちゃってゆっくりになっちゃってタイムがちょろっとしか上がんなかった。普段よりかは力を出し切れなかった。昨日とかおとといのほうが良かった。ちょっと気負いすぎた。でもこれが自分の実力という感じ。走っている時は自分が一番速いぞっていう気持ちでいるが上には上がいる。(青学がいいタイムだったが)プレッシャーはなかった。むしろ面白いなという感じ。そういう緊張感のある状況を楽しめるっていう大会を楽しめる余裕ができた。出走前にあがるというのはない。普通に走ってても楽しいなっていう感じ。(4位は)やっぱ悔しい。優勝目指していたのでそれから考えると4位という順位は低いし喜ばしい順位ではない。自分のその最後のスピード競技で最高の結果を出したいなという思いはある。そういう中で4位というのは悔しい。なかなか表彰台に立てなくて、ここで勝つのは難しいという感じ。今年は行けるかなと思ったが甘くなかった。2人に関しては小平は自分の実力を出し切れたと思うが渡邊に関してはちょっともったいなかったっていう感じ。1本目が安全策で行きすぎちゃって1本目で思い通りの走りができなくてそれが2本目につながったのかなと。1本目から限界を確かめるような走りをしていかないとタイムは残せないのかなと思う。1本目にどれだけ100パーセントに近付ける走りができるかっていうのが個人で入賞とかするためには必要だと思う。外からや他の大学などうまい人のカメラで撮った映像とかを見ている。自分とどこが差があるのか、そういう分析をかなりやった。うまくなったなと思うのがパイロンの細かいターン。サイドブレーキを入れてパイロンを細かく回る技術は自分が走る上での強み。後は1本目と2本目でほぼ同じタイムが出せるようになった。これも自分の強み。あんまりタイムのばらつきがなくていつ走っても同じタイムが出せる。やっぱり経験。後は自分はラインどりっていうコースのどこを走るかっていうのを重要視している。毎週同じところを走れば同じタイムが出る。そういうのを意識してちゃんといつ走っても同じタイムを走れるように意識はしている。コースはアウトから入って内側入ってまた外側にでるっていうのがセオリー。カーブによってまた変わる。そういうのをゲームとかで意識したりとかして。そういうのの積み重ね。フィギュアは1つの大会として優勝を目指すのが目標。個人の総合杯もあるが、今たぶん2位。それも狙いたい。フィギュアも優勝を狙っていく。」

渡邊
「今回は1本目で車のサイドブレーキがうまく効かなくて思うような走りができなかったということで2本目に詰めていくっていうことが難しかったのが結果があまり良くなかった原因かなという風に個人的には反省している。3年生の時からそういった順番でやってきているのでそういう緊張はない。でもやはり今回4年生で最後ということでいつもと違う緊張はあった。前半と最後のパイロンところが勝敗の分かれ目。昨日2位ということもあって結果は納得はいかない。今日も同じくらいか1位を狙えるポジションにいた。(他の)2人とも見てて細かい点はあったが良かった。小平は2年生の頃から僕らと出ていて1つ下なんだけど同じくらいのタイムで戻ってきて来年期待したいなと思う。ちょっと昨日整備ミスがあったのでそういったところもあるが大会に来るといつもより時間の制約もあるし普段やらないようなミスもでてくる。1、2年生は場の雰囲気に慣れて来年以降こういうことのないように完璧に車を作り上げてほしいなと思う。自分はフィギュアに関しては全くできないのでメンバーがしっかりできるように主務というポジションからやって応援していきたいと思う。最後の大会でふがいない結果だったが、どういっても最後の大会なのでこれが自分の全てかな、しょうがないかなと思う」

小平
「2回目は途中までうまく来たが最後の最後でちっちゃいミスをして0.5秒から1秒くらいロスをしたのが心残り。それがなかったら入賞圏内に届いてたかなと思う。そこは悔しい。去年も同じような結果で去年だと嬉しいという感覚だったが今年は良い調子で来てただけに喜びっていう面では少なくてもっと練習しなきゃなという思いの方が強い。(整備は)全く問題なくみんな意欲的に動いてくれて僕たちは朝から自分たちがどう走るかを集中して考える環境をつくってくれた。最初渡邊先輩がサイドが効かないよということがあってそれは僕参考に走らさせてもらって、1本目そこそこで帰ってこれて、それを生かしてまた大森先輩が走るっていう。3人協力して走れたというのもあるし、先輩の走りがなかったら僕の走りもない。サーキットを回ってるだけなら嫌いではないがパイロンが置いてあってちっちゃいターンが続くと苦手だなと思う。今日の最後の8の字のターンとかもコースがとっても狭いところだったので難しかった。1本目のほうがそこはうまくいった。来年以降は、今年4年生の2人がそうだったように自分が練習の時も先頭に立ってメニューとかも率先して考えて僕自身もそうだし、下の学年も合わせて成長していけたらなと思う。正直総合杯を取るのは厳しい。できる限りの努力はしたい。今日は先輩の足を引っ張らないというのを目標にしていたがそこは達成できた。次は自分が中心になって上の方までいく目標に切り替えていきたい」

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