柿崎主将が個人戦優勝 団体戦は男女とも4位入賞/全関東学生選手権

弓道
2015.06.22
 男子が個人戦で存在感を放った。個人戦で柿崎雅哉主将(政経4=足利工大属)が八寸を5本決めて優勝をつかんだ。また、竹澤一樹(理工1=鹿沼)と田之頭朋昌(農1=成田)がそれぞれ入賞。一方、団体戦は男女ともにベスト4に終わった。

 男子個人戦では柿崎が有終の美を飾った。尺二3本を決めきり的が尺二より一回り以上小さな八寸なってもなお、柿崎はその冷静さを失うことはなかった。八寸を4本引き終えた時点で柿崎を含む6人が残っていた。運命の5本目。先に引く選手が続々と抜いていく中、最後に引く柿崎を会場中が息をのんで見守った。勝負所であったがプレッシャーを感じさせることのない行射で見事的中。この立で他に的中させた選手がいないということで、中てた瞬間に優勝が決まった。個人戦では団体戦の挽回を意気込んでいたため、後ろで見守っていた部員たちと喜びを爆発させた。昨年は準優勝と、この武道館であと一歩及ばず悔しい思いをした柿崎。アリーナ独特の雰囲気も今回は「楽しめたかもしれない」とはにかんだ。
 また、ルーキーの活躍も光った。尺二を終えた時点で明大は柿崎、竹澤、田之頭が残っていた。思い切りのいい射でそれぞれ竹澤が7位入賞、田之頭が8位入賞と大舞台で健闘。二人の今後の活躍にも期待がかかる。
 団体戦は奇しくも男女で同じ道をたどった。女子団体戦の準々決勝、神大戦を8中で引き分け同中競射に。そこでも3中―3中と決着がつかず同中一本競射に持ち込んだ。勝負所を制し準決勝に勝ち上がったが調子が上がらず。男子も慶大との同中競射と二度の同中一本競射は会場も盛り上がったが「そこがピークだった」(柿崎)。優勝候補であっただけに、ベスト4という結果を手放しには喜べなかった。

個人戦の結果は芳しかったがゆえに、ベスト4にとどまった団体戦が悔やまれた。いつもと違った環境での試合は少なからず的中率に関係している。課題として上げられた部分に取り組み、さらなる飛躍を誓う。