4年生対談(3)小泉洋輝×藤井翔生×柳澤太郎 「同期の絆」

少林寺拳法
2015.06.12
 5月上旬に行われた関東学生大会で好成績を収めた少林寺拳法部。前期の大舞台を終え、部は早くも今後を見据えた活動に移っている。その部の幹部として、中心となり活動している4年生への対談を、3回に分けて紹介する。

 最終回の第3回は、女子4人に対して少ない男子3人。関東学生大会、男子二段以上の部で見事本戦出場を果たした藤井翔生(農4=津西)、部イチの主将思いでディズニーにはまっているという小泉洋輝(文4=志学館)、少林寺拳法よりサッカーをこよなく愛する柳澤太郎(文4=国分寺)の対談です。

――3年間を振り返っていかがでしょうか
藤井
「すごく早かったです。最初から黒帯で入りましたが、1年生の時はやることがたくさんでした。最初の1年間は10年くらいに感じました」
柳澤「そうだね、早かったけど充実はしてました。1年生は、色々ありすぎて記憶は鮮明」
小泉「1年生の時一番長かったっていうのは共通認識だよね。2、3年生はあっという間でした」
柳澤「3年生から責任感は、すごく芽生えました」
小泉「目線が変わったというのが印象ですね」

――今、少林寺拳法を始めたことについて振り返ってみてどうですか
藤井
「僕は最初はやめたいとしか思ってなかったですね。新歓の雰囲気でだまされたというか、体育会ということを深く考えてやり始めたなかったから、最初はイメージとのギャップに驚かされました」
小泉「高校から少林寺拳法をやっていたんですが、その時はあまり好きになれなくて。でも、そういう感情を持ったまま終わりたくないなと思って、大学でもやることを決意しました。少林寺拳法を始めたこと自体はよかったとあまり思えないですけど、明治大学の少林寺拳法部には入ってよかったなと思っています」
柳澤「この中じゃ1人だけ大学始めで、もともとはサッカー部だったので体力的にはきつくなかったですけど、武道独特の礼儀だったりは、最初はなんだこれ、と驚いたしきつかったです。だけど、今は慣れちゃったよねー」
小泉「なにその悲しい感じ!(笑)」
柳澤「後悔は全然してない。でも、1年生の時それは違うだろ、って思っていた部分を今、幹部になって改善していける状況になったからいいかな」
藤井「入ってよかった。同期がよかったしね」
小泉、柳澤「本当にそれが大きい」

――関東学生大会が終わりましたが
小泉
「どうだろ。関東大会を終えて、メーンの大会はあと全日だけでとても早かったな、とその一言に尽きます。まさか、自分が日本武道館で演武できて、しかも表彰されるなんて高校生の時は思いもしなかったから、自分自身が驚いてます。あとは全日で総合優勝をして、主将を泣かせたいという野望があります。先輩という立場からいうと、後輩がすごくのびてくれたなという印象があります。間違いなく全員が伸びてる。それは、何が大きいかというと堀尾の方針が間違っていなかったということだと思います。幹部全員が後輩に気を遣えているということ。今までにない成長率だったと思います」
藤井「今までも大学始めの子が賞をたくさん取ってるから、自分たちが幹部になった時、その子たちが成績を残せなかったらどうしようというのがあって、そこでちゃんと取れてないと練習の内容や部の雰囲気や部が良くないのかなと思っちゃう部分があるから、関東大会で賞取ってくれて安心しました。もちろん個人の努力があってのことだけどね。個人の話をするならば、男子二段以上の部という最高峰の部門で本選に出場できたこと。もちろん賞を取りたい気持ちもあったけど、それ以上にみんなうまいんだなと感じました。負けているとかではなく、レベルの高い中でできてよかったという意味で」
小泉「決勝が今大会で初でしょ? それこそスポ薦や全国大会で名だたる人がいる中で12組に選ばれたことはすごいことだよ。俺は絶対あんな中でやりたくないもん(笑)」
柳澤「あれは、みんな感動したよ」
藤井「ありがとう」
柳澤「去年は大学の一つ上の先輩と組んで男子初段以上に出場して、たくさんのことを教えてもらえたので、今年は逆に自分が教える立場になって、茶帯の子をうまくさせてあげたいなと感じていました。それで7位を取れたからうれしい。今回の演武は1位にも勝てるんじゃないかと思えるくらい納得の演武だったし、監督からもうまくなったね、と褒められてうれしかったです」

――今年の4年生の代の雰囲気について
小泉
「仲良いよ、本当に。53年間の中で一番仲いいんじゃないかと思うくらい」
藤井「仲良くないとやっていけなかったと思う。バランスがすごくいいと思う。男女のバランスがいい。ここで、男子が自分の主張ばかりせず、敢えて控えめなところがいいんだと思います」
小泉「おいおいおい。そんなこと言っていいのか。めっちゃ叩かれるぞ!(笑)」
柳澤「自分たちが安定しているから、後輩をいい雰囲気の中で見てられる」

――今、はまっていることは。
小泉
「ディズニーですね。もしくは、教員採用試験かな。ディズニーに後輩を連れていくこと。明大少林寺ディズニー同好会をつくってます。3、4年生で俺とディズニーで行ったことない奴の方が少ない」
柳澤「サッカーですね。高校までやってたし、やるだけじゃなくて、高校の途中から見る方もはまっていて。ひいきにしてるチームもできてしまいました。最近は暇さえあれば、サッカー関連の何かしらをやってますね」
小泉「何部でしたっけ」
柳澤「サッカー部です(笑)本当にスポーツとしてはサッカーの方が少林寺拳法より好きなほどです」
藤井「ラブライブにはまってますね」

――今後の目標をお願いします
藤井
「個人としては、全日本で賞を取って、明治大学にポイントを残して総合優勝に貢献したいです」
柳澤「関東大会で上が見えたから、入賞と同点だったことが余計に悔しさが増していて、だから全日こそは入賞したいなと気持ちがあります。卒論とか就活とか色々忙しいけど、今は今までで一番頑張れるくらいの気持ちがあるので、最後うまくなって勝ちたいなと。表には出ないですけど、内に秘めています」
小泉「部としては、総合優勝。個人としては、総合優勝に貢献したいです。それは、入賞するという形でなくても後輩を育てるという形でもなんでもいい。最後は武道館で主将を胴上げできればいいなと思っています。あとは、最後まで仲良くして締めたいなと思っています」
藤井「小泉は特に主将思いだよね」
小泉「最後は副将がまとめるか」
柳澤「なんだかんだ4年間やってきてすごくよかったなと絶対思える確信があるから、同期もそう思っていると思うから、同期で掲げている明治一丸となるという最終目標を達成して終われたらいいと思います」
小泉、藤井「そうだね」

◆小泉 洋輝 こいずみ ひろき 文4 志学館高出 172cm・67kg
◆藤井 翔生 ふじい しょうき 農4 津西高出 175cm・70㎏
◆柳澤 太郎 やなぎさわ たろう 文4 国分寺高出 170cm・58kg

 今回で、3回に分けてお届けした4年生対談は終了になります。今後の少林寺拳法部の活躍にご期待ください。

[辻成美]