男子部が全国へ 女子部は2年連続で団体出場を逃す/東日本学生選手権
体操
2015.05.25
男子部が全国へ 女子部は2年連続で団体出場を逃す/東日本学生選手権
全日本インカレ出場権を争う東日本インカレが神奈川県立体育センターで行われ男子団体が2部4位で全日本インカレ出場を決めた。団体メンバーの故障で急遽出場となった西戸裕太郎(政経2=埼玉栄)がチームトップの76.400点で穴を埋める活躍が光った。女子部は2種目目の段違い平行棒で東日本グループから10点以上点数を落とす。その後の2種目で立て直したものの2部5位で全日本インカレ出場権を逃した。
[男子団体]
チームのピンチを救った。補欠メンバーとしてエントリーされていた西戸は、大会前々日に試合出場が決まり「いつも通りやってやろうと思っていた」。跳馬、鉄棒と安定した演技を見せ迎えた3種目目の鉄棒。普段は着地で転ぶことが多かったが、本番では着地に成功。「得意種目だったのでうれしかった」とミスのない演技をよろこんだ。「チーム全体の層が厚くなっている」と石井心健(政経3=藤井)。男子部のエース・石井は大会1週間前にケガをし今大会は不参加。さらに大会前日に金廣真幸(商2=藤井)が腰の違和感を訴え欠場する緊急事態に陥ったが、西戸がその穴を埋めた。「次は補欠ではなく最初からメンバーに選ばれるようにしたい」と西戸。全日本インカレへ向けて頼もしい戦力が新たに台頭した。
一般入部生がスポーツ推薦生と肩を並べた演技を見せた。齋田祐暉(文3=サレジオ学園)は昨年の一般入部生のみで行われる霜月杯の覇者。「来年は全日本インカレの舞台に立ちたい」と霜月杯後今シーズンの目標に設定し、通し練習を増やしミスのない演技を目指した。さらに普段の練習から力を入れていた鉄棒を試合でもミスのない演技を披露するなど安定した演技を見せチーム3位の74.900点を獲得。だが「得意な方なのでチームに貢献しようと思っていた」という5種目目のあん馬で二度落下。全日本インカレへ課題も残る試合となった。「霜月杯で団体の楽しさを知り全日本の会場でもう一度団体の雰囲気を楽しみたい」と齋田の全日本インカレ出場への第一歩を踏み出した。
[女子団体]
2年連続で悔し涙を飲んだ。女子部は昨年全日本インカレ団体の出場権を逃し、その悔しさをバネに冬から一日一日の練習を大切に重ねてきた。唯一の最上級生である成松綾(営=聖カタリナ女子)を中心に部員8名全員が同じ目標を持ち集大成として今大会へ。「4年間で一番いい演技ができたと思う」と成松は振り返ったが「小さなミスがありその点は今まで練習してきた分もう少しできた」と日頃の練習の成果を存分に発揮できず悔しさにじませた。成松と共に上級生としてチームを引っ張ってきた宮田千嘉(政経3=大垣商)は「綾さんを全日本に連れていけなくて悔しい」と一番お世話になった先輩と全国へ行く最後のチャンスを逃したことを悔やむ。「全日本インカレにもう一度団体で行きたかった」と成松は最後の公式戦となってしまった今大会を涙ぐみながら振り返った。
プレッシャーに負けてしまった。大学のデビュー戦で個人総合3位と鮮烈なデビューを果たし、新エースとの呼び声も高かった網中萌華(商1=埼玉栄)。だが「安定感があることが武器なのにそれが発揮されなかった」(岡部紗季子コーチ)。今回もチームトップの成績を残したものの「離れ技で落ちてしまって気持ちが沈んだ」(網中)と得意種目の段違い平行棒の演技途中で落下すると、最後の着地でも転んでしまい二度のミス。最終種目のゆかでも終盤で着地時転んでしまい得点を伸ばすことができなかった。「全カレに行くためにミスのない演技で私が引っぱらないといけない」(網中)と見えないプレッシャーが期待のルーキーに重くのしかかった。「網中を頼りすぎていたのかもしれない」と成松。「ケガを抱えながらも本当によく頑張ってくれた」(成松)と腰と肩に痛みを抱えていたエースをかばった。
全日本インカレへ向けて頼もしい存在が戻ってくる。「本当にありがとうと言いたい」と桑原嘉唯主将(商4=静岡学園)は男子団体メンバー6人に感謝の気持ちを述べた。4月に手術をし、全日本インカレでの復帰を目指していた桑原主将にそのチャンスをプレゼント。「エース級の実力を持っている」(沢田遵之介・政経4=盛岡中央)と実力は誰もが認めている。女子部も団体出場は逃したものの、個人で網中、石井ひな子(文1=常盤木学園)、工藤未央(政経1=常盤木学園)のルーキー3人が全日本インカレ出場権獲得。「元気良く楽しんでほしい」と桑原主将も初めて全日本インカレに出場する3人にエールを送った。全日本インカレへ体操部全員で一丸となり新潟の地で最高のパフォーマンスを見せる。
[常光純弘]
[男子団体]
チームのピンチを救った。補欠メンバーとしてエントリーされていた西戸は、大会前々日に試合出場が決まり「いつも通りやってやろうと思っていた」。跳馬、鉄棒と安定した演技を見せ迎えた3種目目の鉄棒。普段は着地で転ぶことが多かったが、本番では着地に成功。「得意種目だったのでうれしかった」とミスのない演技をよろこんだ。「チーム全体の層が厚くなっている」と石井心健(政経3=藤井)。男子部のエース・石井は大会1週間前にケガをし今大会は不参加。さらに大会前日に金廣真幸(商2=藤井)が腰の違和感を訴え欠場する緊急事態に陥ったが、西戸がその穴を埋めた。「次は補欠ではなく最初からメンバーに選ばれるようにしたい」と西戸。全日本インカレへ向けて頼もしい戦力が新たに台頭した。
一般入部生がスポーツ推薦生と肩を並べた演技を見せた。齋田祐暉(文3=サレジオ学園)は昨年の一般入部生のみで行われる霜月杯の覇者。「来年は全日本インカレの舞台に立ちたい」と霜月杯後今シーズンの目標に設定し、通し練習を増やしミスのない演技を目指した。さらに普段の練習から力を入れていた鉄棒を試合でもミスのない演技を披露するなど安定した演技を見せチーム3位の74.900点を獲得。だが「得意な方なのでチームに貢献しようと思っていた」という5種目目のあん馬で二度落下。全日本インカレへ課題も残る試合となった。「霜月杯で団体の楽しさを知り全日本の会場でもう一度団体の雰囲気を楽しみたい」と齋田の全日本インカレ出場への第一歩を踏み出した。
[女子団体]
2年連続で悔し涙を飲んだ。女子部は昨年全日本インカレ団体の出場権を逃し、その悔しさをバネに冬から一日一日の練習を大切に重ねてきた。唯一の最上級生である成松綾(営=聖カタリナ女子)を中心に部員8名全員が同じ目標を持ち集大成として今大会へ。「4年間で一番いい演技ができたと思う」と成松は振り返ったが「小さなミスがありその点は今まで練習してきた分もう少しできた」と日頃の練習の成果を存分に発揮できず悔しさにじませた。成松と共に上級生としてチームを引っ張ってきた宮田千嘉(政経3=大垣商)は「綾さんを全日本に連れていけなくて悔しい」と一番お世話になった先輩と全国へ行く最後のチャンスを逃したことを悔やむ。「全日本インカレにもう一度団体で行きたかった」と成松は最後の公式戦となってしまった今大会を涙ぐみながら振り返った。
プレッシャーに負けてしまった。大学のデビュー戦で個人総合3位と鮮烈なデビューを果たし、新エースとの呼び声も高かった網中萌華(商1=埼玉栄)。だが「安定感があることが武器なのにそれが発揮されなかった」(岡部紗季子コーチ)。今回もチームトップの成績を残したものの「離れ技で落ちてしまって気持ちが沈んだ」(網中)と得意種目の段違い平行棒の演技途中で落下すると、最後の着地でも転んでしまい二度のミス。最終種目のゆかでも終盤で着地時転んでしまい得点を伸ばすことができなかった。「全カレに行くためにミスのない演技で私が引っぱらないといけない」(網中)と見えないプレッシャーが期待のルーキーに重くのしかかった。「網中を頼りすぎていたのかもしれない」と成松。「ケガを抱えながらも本当によく頑張ってくれた」(成松)と腰と肩に痛みを抱えていたエースをかばった。
全日本インカレへ向けて頼もしい存在が戻ってくる。「本当にありがとうと言いたい」と桑原嘉唯主将(商4=静岡学園)は男子団体メンバー6人に感謝の気持ちを述べた。4月に手術をし、全日本インカレでの復帰を目指していた桑原主将にそのチャンスをプレゼント。「エース級の実力を持っている」(沢田遵之介・政経4=盛岡中央)と実力は誰もが認めている。女子部も団体出場は逃したものの、個人で網中、石井ひな子(文1=常盤木学園)、工藤未央(政経1=常盤木学園)のルーキー3人が全日本インカレ出場権獲得。「元気良く楽しんでほしい」と桑原主将も初めて全日本インカレに出場する3人にエールを送った。全日本インカレへ体操部全員で一丸となり新潟の地で最高のパフォーマンスを見せる。
[常光純弘]
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