平成国際大に3-4と善戦も敗れる/関東大学2部リーグ戦

ボクシング 2015.05.23
 昨季大敗した相手に最後まで迫った。今節も1番手の工藤洸弥(文1=弘前工)が勝利挙げ好スタートを切ったが、後続が続けず。それでもライト級・小山内幹主将(文4=青森北)が勝ち、流れを引き戻した。その後、2-3と負けが許されない状況で回ってきたライトウェルター級の米澤直人(文2=奈良朱雀)が判定勝ちを収めタイに戻すも、ウェルター級は力負け。昨季0-7と負けた相手に3-4と粘りを見せたが、悔しい連敗となった。

 圧巻のKOだった。1番手で登場した工藤のパンチに相手は膝から崩れ落ちた。2R・1分10秒、青コーナー付近に追いやると、相手のパンチにすかさず右のクロスカウンターを放ちアゴを完全にとらえた。「あのようなダウンを取ったのは初めてだったので正直びっくり」と本人も驚きを隠せない完ぺきな一発で2R・KO勝ちを収めた。
 「やっぱり真面目に一生懸命にやった奴が勝つよ」(星野隆監督)。工藤がダウンを取ったパンチは、前節終了後から監督に指摘されて練習してきたもの。「何度も練習したパンチだったから、あそこで出すこともできて、ダウンという結果も付いてきた」と努力が実を結んだ。試合後には笑顔にも自信をのぞかせる表情で振り返った工藤。星野監督から「最初から5勝を狙っている」と期待を掛けられ、進化を続けるルーキーが今季は何勝を挙げられるか注目だ。

 大黒柱の意地を見せた。前の2階級が敗れ、回ってきたのは4番手・小山内。両拳にケガを抱え、シャドーボクシングでの練習しかできず臨んだ1R目は「感覚的に体も動かなかった」と試合のペースを相手に握られた。それでも2R・2分52秒に左ストレートからの右フックで起死回生のダウンを奪った。勢いそのままに、3R目は有効打を重ねて見事判定勝ちを収めた。「本当にラッキーパンチだった。でもあのパンチがなかったら、勝てなかった」と一つのパンチから勝ち星を手繰り寄せた。ケガを押し切った自らの気持ちのこもった勝利でチームの悪い雰囲気を打ち消した。
 米澤は重圧をものともしなかった。2-3とチームの勝ち星が懸かった状況でリングに上がった。試合前にビデオで相手を研究し「試合前から想定して、外しの練習とかステップを意識してやっていた」とイメージ通り、相手の右を上手く外して放つ左で相手を圧倒。1R目終了後にはガッツーズ見せた。それ以降のラウンドも相手を寄せ付けず、全てのラウンドでポイントを上回っての勝利。前節は同じ状況の中で僅差の判定負けを喫しただけに、審判に手を上げられ勝利が確定すると喜びを爆発させた。

 勝利こそ逃したものも、昨季完敗した相手に3-4と最後まで粘れたのは明るい材料だ。「今、自分らが出し切れるものは出し切れているので、それをもっと出せるようにもっと力を蓄えたい」と小山内が語るようにチームは戦いぶりに手応えを感じ、次を見据えている。次節は1部から降格してきた中大と厳しい戦いが予想されるが、今節のような粘りを見せ一つでも多くの勝ちを積み重ねたい。
 
[西田理人]
 
試合後のコメント
星野監督

「今日はみんなよくやった。工藤が2Rで倒して勝って、久々の明治のKO勝ちだよな。あれが功を奏して流れはつかめた。工藤は全日本出ただけ。ランキングボクサーでもなくて、明治に入ってから一生懸命やってくれていた。やっぱり真面目に一生懸命にやった奴が勝つよね。工藤がそういう形で勝ってくれて流れとしてはよかった。工藤はこれから楽しみだね。早稲田の岩田を食ったら階級賞ももらえるかなと。素直で言われたこともしっかりやすりね。パンチをしっかり真っすぐ出せよと前の試合終わってから言っていたけど、その通りやった。青コーナー付近で倒したのも練習したたまものがそこで出た。頭でボクシングをやるんじゃなくて、体でパンチを覚えてくれたかなと。2連勝したのも意外じゃなくて、最初から5勝狙っている。そして小山内も勝ってくれた。あそこで負けていれば明治はガタガタになってしまったけど、よく頑張った。明治の力が出てきた。そんな気がする。あれで負けていたら米澤もまずかったかな。人数は少ないけど、勝ちに行くという気持ちはみんな持っていたから、日体大も平成国際大を食うぞという選手の合言葉もあって練習していたのが功を奏したかな。小山内がしっかり頭で引っ張っている。ケガでも気持ちもってやってくれているのでチームに伝わっているのかなと」

小山内
「相手が左だったので、足の置き方が悪くて、やりづらかった。右でも左でも対策練れるようにやりたい。(ダウンを取ったシーンは)自分的にはあまり見ないで当てた。当たった感触もなかったので、パッと見たら倒れていたので、ラッキーという感じだった。それで、気持ち的には楽になった。左ストレートから右フックだった。本当にラッキーパンチだった。でもあのパンチがなかったら、勝てなかったと思う。割と負けた感じだと思う。2R目の最後でダウンを取れたので、3R目はどっこいでやればいいと気持ち的な余裕もできた。最後までわからなかったけども。前回よりも感覚的に体も動かなかった。両手をケガしていて、前の試合からミットもサンドバッグもさわっていない。シャドーボクシングしかしていなくて不安な要素もあった。結果オーライという感じ。今日は全体的に次につなげられるような試合だったので、前回ほどは悔しさを感じてはいない。それでも、3-3であと一つだったので、詰めが甘かったのかなと。去年0-7で負けた平成国際大にあと少しだった。成長という意味ではよかった。勝つにしろ、負けるにしろ4-3だと思っていた。でも、練習メニューの変更などの効果がすぐには出てこないので、難しい。現時点で差を埋めるにはコンディションだと思う。あそこの会場でどれだけ実力を発揮できるかだと思う。そういうのどう自分で、私生活から緊張感持ってできるかだと思う。いろいろ要素は足りないけど、コンディションや意識だと思う。今、自分らが出し切れるものは出し切れているので、それをもっと出せるようにもっと力を蓄えたい」

米澤
「1R目終わっていけるなと思った。自分が落としたら負けだったので、冷静にしっかり勝つことしか意識してなかった。パンチを当てていたので、全部取ったのは確信していた。気持ち高めるじゃないけど、自信があったのでガッツポーズをした。相手もボディは嫌がっていたし、自分のパンチを外して右で打ってくるのを、さらに自分が外して左を打っていった。その左が効いていた。相手は同じ構えのオーソドックスな戦い方だったので、試合前から想定して、外しの練習とかステップを意識してやっていたので、それがぴったりはまってよかった。相手のビデオも何回か見た。でも、相手の研究よりも自分の力を100%出せるように、前の反省を生かしてやった。今日はステップが本当によくて、右の手を大きく構えてそれがよかった。この前の試合は微妙だけど、勝っただろうと思った試合なので負けてチームや先輩たちに今日は絶対に何が何でも勝利が欲しかった。今日も2-3で回って来て、思いっきりやろうと思った。初めから足だけ動かせば、自分のボクシングができると思っていた」

工藤
「今日は調子も良くて、足もちゃんと使えてて、なるべく落ち着いてガードしながらやろうと思って勝気でリングに上がった。ダウンを取ったところは、練習してきたことをしっかり出せた場面だった。右のクロスのパンチでダウンを取れたが、それも何度も練習したパンチだったので、あそこで出すこともできて、ダウンという結果も付いてきたと思う。試合始まってすぐも上下の打ち分けをちゃんと狙っていこうと考えていて、ボディーを狙えという声も聞こえていたので、言われたことを考えながら試合を運んでいった。ダウンを取った時は、正直びっくりした。高校からボクシングをやっているが、あのようなダウンを取ったのは初めてだったので、とてもびっくり。到着した時は前回と同じくらい緊張はしていたが、アップしているうちに緊張は解けていって、前回よりは落ち着いた気持ちで試合に臨めた。今のところ開幕2連勝しているが、こんなに勝てるとは思っていなかった。一番手というプレッシャーはあるが、それによって気負いすぎたりはしないように、楽しんで試合しようだとか、しっかり足を使って試合しようだとか前向きなことだけを考えて試合に臨んだ。試合前には監督やコーチに、しっかり練習でやってきたことをやっていけば大丈夫と言われていたので、安心してリングに上がれた。今日の試合に臨むにあたっては、右のパンチやストレートを練習してきたが、今日の試合ではそれが実践できた。今後は、自分はLF級で、リーグ戦になると一番手のとても大事な試合なので、これからディフェンスをしっかりと意識しながら練習に励んで、次の試合からも勝っていけるように頑張っていきたいと思う」

 

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