(22)相撲部 インカレ下剋上だ

相撲
2015.11.06
  一丸となって集大成の勝負に挑む。7日から8日にかけて大阪府堺市大浜公園相撲場で全国学生選手権が行われる。今年はBクラス予選からのスタート。3試合を行うAクラス予選の前に、Bクラスのトーナメントを勝ち上がらなければならない。一戦必勝で突き進み、下克上で悲願の優勝を成し遂げる。

頂点を狙う盤石の布陣
 大学角界の頂点にのし上がるべく、稽古に余念はない。大将に抜てきされたのは名和闘志(政経3=埼玉栄)。物おじしない強心臓の名和は、昨年のインカレでも大将を務め9年ぶりのベスト8に貢献するなど、実力十分な選手だ。9月に行われた体重別インカレで無差別級3位に輝いたエース・武政進之介主将(政経4=埼玉栄)は、リーグ戦と同様に二陣を任された。先に3勝したチームが勝利する団体戦、この2人は確実に取りたいところ。そして3勝目のカギを握るのが副将・鈴木貴勝(商4=東洋大牛久)だ。「監督、総監督に恩返しがしたい」。その一心で土俵に上がる鈴木に「力を取り戻してきている」と守重佳昭監督は期待を寄せている。新チーム発足時から目標に掲げてきた「インカレ優勝」。選出された5人のメンバーにその思いが託される。

一戦必勝で勝ち上がれ
 結果が振るわずに苦しんだ1年を勝利で締めくくる。「相撲は心技体。その心の部分が足りていなかった」(守重監督)。全日本選抜は団体、個人ともに予選敗退が続いた。9月の東日本リーグ戦では1部リーグ戦全敗を喫し、さらに入替戦に敗れ2部に降格。「負けをただの負けにしてほしくない」と守重監督。リーグ戦後は、稽古から負けたら終わりだという緊張感を持ち、精神面の弱さを一から見詰め直した。午前の全体練習に加え午後にも各自トレーニングを取り入れた。そして迎える大一番。敗戦を糧に培った努力を、全国の舞台で実らせる。

【坂本寛人・星川裕也】