三好 全日本出場権を獲得/関東女子学生選手権

剣道
2015.05.18
 明大からは7人の選手が出場した今大会。多くの選手が結果を残せず涙をのんだ試合となった。しかしその中でも、今大会初出場を果たした三好絢女(経営3=麗澤瑞浪)がベスト8に入り、全日本進出を果たした。

 強い気持ちが大舞台へと導いた。苦戦を強いられながらも粘り強く戦い、全日本選手権を懸けた6回戦を迎えた。中島(順大)を相手に試合序盤から積極的に攻めるも、先にメンを取られてしまう。しかし「諦めたら終わり」と気持ちを強く保ち続けた。つば競り合いの中相手のスキを見逃さず、引きコテで試合を振り出しに戻した。両者譲らない試合は延長戦へと突入。長時間の均衡を破り、再び執念の引きコテで試合を制し、見事全日本への切符を手に入れた。「普段から人一倍稽古に励む」と若旅大貴主将(法4=水戸葵陵)も太鼓判を押すほどの日頃の努力が実を結んだ。今大会初出場ながらも目覚ましい成績を残した三好。全国の舞台での躍動に期待が懸かる。

 今回全日本への出場を決めたのは三好ただ1人。必死に戦う三好に向けて声援を送り続けていた、多くの仲間の思いを背負っての出場である。「次の全国では1戦でも多く勝ちたい」と強く意気込んだ。

[石渡小菜美]

試合後のコメント
若旅主将

 「(今日の試合を振り返って)全体的には皆調子が良かったと思う。けれども、競った試合で負けた選手が多かったので、今後はそういう場面でもしっかり勝てていけるようになりたい。(三好選手について)普段から練習が終わってからも居残り練習をしていた姿が見られた。その真面目な取り組みや努力があったからこそ、今日もそういうところで結果が出たんだと思う。(敗退した選手について)今回は敗退してしまい個人戦は終わってしまったが、秋には団体戦が控えているので、今回出場した選手だけでなく、周りも含めて団体戦に向けての努力をしていきたい。(今後の剣道部の展望)まずは関東に出場し、上位を取ることを目標にチームをまとめていきたい。そこから全日本への出場を狙って、最後には日本一が取れるようになりたい」

三好
 「(今日の試合を振り返って)大学に入って初めての選手権ということもあり、あまり先を見据えることなく、目の前の一戦一戦をしっかりと戦えてよかった。強いて言うのなら、もう一つでも多く勝ちたかった。(全日本を懸けた試合で先に一本取られたときは)足が止まっていたのがいけなかったが、諦めたら終わりという気持ちがあった。(今大会初出場だが)挑戦者の気持ちで臨んだ。気持ち的にはすごく楽にやれていた。(勝ち進んでいった上での気持ちの変化)全日本選手権を懸けた試合のときは、初めて出場できたので、ここまで来たんだから絶対勝つと思っていた。頭で考えるのは得意ではないので、あまり考えずに自然体で戦った。(試合の良かった点・悪かった点)良かった点は体が小さい分、スピードやキレが出ていたし、ひらめきが多く出せた試合だった。悪かった点は、体力面や暑さといったものから足が止まったり、手元が止まったりしてしまったこと。(今後に向けた意気込み)次の全国では1試合でも多く勝ち進んでいきたい。体力面での問題点はもうちょっと改善できるように、これからの稽古で練習を積んでいきたい」