シーズン最初の大会で活躍誓う /練習取材

少林寺拳法 2015.05.03
 シーズン最初の関東学生大会を明日4日に控える少林寺拳法部。関東学生大会は、新体制になって初めて臨む大会だ。大会を目前にした拳士たちに、これまでの練習の様子や大会に向けた意気込みなどを聞いた。(この取材は4月29日、5月1日に行われたものです)

~男子二段以上の部 伊藤・金親組~
伊藤

「金親が入部したばかりだったので、高校の動きから明大の動き方に変えていくことから意識して練習を始めました。最初より息が合ってきて、小手先の動きから体全体を使う意識はでてきましたが、大会まであと少しなので、あとはやれることをやっていきます。二週間前に足をケガしてしまい、ベストな状態ではないですが、目標は1位です。足を痛めていることは言い訳にしかならないので、自分のポテンシャルとセンスを信じ、しっかり力を発揮したいです」

金親
「高校の頃から伊藤先輩に憧れていて、体格も似ているので、組んでみたいと思っていて希望しました。先輩からご指摘していただいたことを素直に受け入れていくことだけを考え、練習していました。最初は高校の形を崩すことに抵抗が少なからずありましたが、大学での演武のために受け入れていきました。大学入学後初めての大会で、調子は悪くはないですが、プレッシャーを感じつつあります。大会の目標は自分も1位です。緊張、プレッシャーもありますが、伊藤先輩との練習でやってきたことを出し切り、優勝したいです」

◆伊藤 輝 いとう ひかる 政経3 中部一高出 175cm・70㎏
◆金親 優希 かねおや ゆうき 政経1 桜林高出 176cm・72㎏

~男子二段以上の部 中山・堀井組~
中山

「堀井と組みたいと言って、先輩に組ませてもらいました。あと数日ですが、あと一歩詰められるところがあると思います。堀尾は柔法がうまく、自分はみっちりやったことなかったので、堀井から吸収したいと思っています。後輩と組むことは初めてで、教えられる立場から教える立場に変わり、新鮮味があります。迫力が欠けがちになるので、そこは気を付けたいです。目標は、優勝です」

堀井
「昨年は男女二段以上に出場させてもらい、2大会とも最優秀賞を取れて、今年は男子の最高部門に挑戦したいと思っていました。自分の実力を試したいと思っています。昨年、堀尾さんと組んで、技にこだわるという自分のスタイルを一本見つけることができました。自分の持ち味を分かっていなかったので、堀尾さんが引き出してくれました。今年に生かすために、自分の持ち味は消さず、アドバイスを受け入れていきたいです。昨年タイトルを取れたのは、8割方堀尾さんのおかげなので、今年は組んでいないからこそ、自分がどこまでできるのか知るチャンスだと思います。結果にこだわりすぎず、自分のスタイルを確実なものにして、大会までの過程を大切にしていき来年につなげていきたいです。大会の目標は、最優秀賞です」

◆中山 一哉 なかやま かずや 理工3 桐蔭学園高出 159cm・54kg
◆堀井 颯馬 ほりい ふうま 商2 成田国際高出 168cm・60kg

~男子二段以上の部 藤井・山根組~
藤井

「今まで先輩や同期と組んできたので、後輩と組んでみたいという気持ちがありました。先輩と組むときは教えてもらう立場でしたが、後輩と組むと自分で考えてうまくならないといけないと感じました。大会前の調子としては、男子二段以上は激戦区でもあるので、周囲がどうかというよりも自分たちのベストを出せればいいと思っています。目標は予選突破で、本戦で入賞です」

山根
「一年次は4年生と、二年次は3年生と組んでいました。なので、先輩と組むことには慣れています。練習で意識していることは、技をごまかさない、ということですね。投げられる人が大げさに飛べば、技がかかっているようにみえますが、審判はプロばかりで、ごまかしはきかないので、そういう観点にこだわっていきたいです。関東学生大会での目標は入賞です」

◆藤井 翔生 ふじい しょうき 農4 津西高出 175cm・70㎏
◆山根 洵 やまね まこと 法3 鳥取西高出 164cm・57㎏

~女子二段以上の部 堀尾・岡本組~
堀尾

「昨年以上に成長させるために、そして、三橋と自分は今年引退で、次を担っていく存在は岡本なので、できるだけ引き上げたいと思い、今年組みました。昨年はタイトルを総なめしましたが、もちろん1位を獲るに越したことはないですが、あくまでも自分たちが目指すものは1位ではなくその上です。結果を求めるだけじゃ成長が見られないので、1位の上に何があるのかを探しながらやっていきたいと思っています。練習では、岡本の良さは軽くて遅いところで、正直自分とは正反対でした。そこをどう合わせていくかを頭に置いていましたが、線引きが難しかったですね。個人的な目標は、やはり最優秀賞です。主将として部員全員が技術面、精神面の両方を自覚してきているので、全員が力を発揮できるよう自分の役職、責任を全うし、皆をサポートしていきたいです」

岡本
「堀尾先輩が、私のことを成長させてくれるということで、もちろん組ませていただきました。自分自身の大会成績など考えずに組んでいただきました。練習ではアドバイスされたことを優先に直していくことを徹底しました。一生懸命にやることが先行して、見せ方、表現の仕方を意識できていなかったのですが、先輩のおかげでできるようになりました。調子は確実に上がってきてはいますが、まだやることはあります。成績を残している選手ばかりで、緊張もありますが、堀尾先輩についていけば大丈夫だと思います」

◆堀尾 愛 ほりお あい 商4 姫路商高出 159cm
◆岡本 みさと おかもと みさと 政経2 富士見丘高出 164cm

~男女二段以上の部 三橋・豊田組~
三橋

「相方の豊田が投げが苦手だと言っていたので、それをできるようにさせてあげたいと思い、自分はそこまで詳しく教えてあげられないですが、一緒に回数をこなそうと思い、練習しました。自分たちがやりたいようにはなってきているので、自分たちらしさがでていると思います。自分たちは、構えがきれいと、見た目を褒められることが多いので、形を重視して雑にならないようにしています。大会の目標は、豊田にも勝たせてあげたいので、もちろん最優秀賞です」

豊田
「昨年は三人掛けに出場していました。どちらかというと、二段以上の方が好きです。今年は組むなら三橋先輩か堀尾先輩と組みたいと思い希望を出しました。自分は柔法が苦手ですが、三橋先輩は跳ぶのがうまくて、1日に何度も飛んでいただき、ひたすら練習に付き合っていただきました。大会前の調子は、上位で勝負できるレベルになってきていると思います。あと、数日の過ごし方で1位、2位の順位が決まってくると思います」

◆三橋 智恵 みつはし ちえ 政経3 成田国際高出 161cm
◆豊田 竜大 とよだ りょうた 商3 川越東高出 163cm・56㎏

~男子初段の部 柳澤・白川組~
柳澤

「今まで、先輩か同期ばかりだったので、後輩とは初めてです。昨年は自分が後輩で先輩から指導していただいたので、今年は逆の立場で自分が教える立場として、後輩を成長させることを念頭に練習しています。昨年、成長させてもらったので、今年は自分がその役割をやらないといけないと感じています。昨年の関東大会は茶帯でしたが、昇段して初段での出場となりました。大会での目標は予選を通過して本戦に出場することです。満足のいく演武をすれば、本戦は遠いものではないと思うので、入賞を狙いたいです」

白川
「今まで単独ばかりで、組んでするのは本当に久しぶりで、しっかりやるのは初めてです。初段はレベルが高いが相手の反応があることは、やはり嬉しいです。練習で意識していることは、型が決まっているので、臨場感がどうしても欠けがちになるが、しっかり突きや蹴りをあてることを意識しています。緊張はあまりしていないです。初段は初めてでレベルを実感していないところもあります。勝てないと思っているわけではないですが、自分の実力で、全力でやってみようと思っているだけです。目標は優勝ですが、現実的には入賞です」

◆柳澤 太郎 やなぎさわ たろう 文4 国分寺高出 170cm・58kg
◆白川 大地 しらかわ だいち 政経3 私立市川高出 164cm・53㎏

~男女初段の部 小泉・村上組~
小泉

「関東大会で結果がよかったので、また希望しました。お互い慣れています。練習で意識していたことは段位が上がったので、新しい技が使えるようになったので、レベル、技の難易度も上がり、初めてのものに取り組んでいました。段位が上がったので、挑戦というよりチャレンジャーという気持ちを持って、調整できたらと思います。もちろん入賞を目指します」

村上
「小泉はやりやすい人のうちの一人です。練習で意識していたことは段位が上がるだけで、今まで以上のものを求められてしまうので、そこを一つ一つ意識していこうと思っていました。苦手なことは跳びで、精度を高めていこうと努めています。全日本学生大会で組んだのは女子でしたが、より自分が力を出していかないといけないので、そういう意味ではより頑張りました。今回は男子ということで頑張りました。一週間前ですが、1、2ヶ月があっという間で実感がないです。残り少ない中で、精度を高めていきたいです。大会の目標は入賞したいです。」

◆小泉 洋輝 こいずみ ひろき 文4 志学館高出 172cm・67kg
◆村上 志帆 むらかみ しほ 政経4 わせがく高出 158cm

~男子白緑の部 可児・坂田組~
可児

「坂田とは、身長が同じくらいで組みやすさがあります。そして、坂田は昨年全国1位になっているので、モチベーションを高く維持できます。大会一週間前ですが、先輩方からきれいになっていると言っていただいていて、あとはリアリティを出したいです。目標はもちろん1位ですね」

坂田
「男子で組むなら可児がいいなと感じ、希望しました。昨年は男女の部に出ていて、女子なら昨年と同じで横山がいいと思っていました。練習では力強さを感じられるような演舞になるよう意識しています。大会一週間前ですが、初めてで緊張はあります。大会での目標は、具体的には決まっていませんが、自分の中で一番の演舞をしたいと思います」

◆可児 健太郎 かに けんたろう 政経2 春日部高出 170cm・60kg 
◆坂田 英作 さかた えいさく 政経2 明大明治高出 166cm・56kg

~女子白緑の部 横山・井上組~
横山

「男女と女子の違いを知る良い機会だと思いました。練習では、お互いのいいところを尊重しあえるように意識しました。春休みは合宿があり、否定されることが多く、自信を無くしていましたが、悲観的ではいけないと感じており、大会モチベーションを上げるための一週間だと感じています。大会の目標は、本戦が一度しかないので、思い通りの演武をやりきることです」

井上
「わくわくしています。たくさんの人にアドバイスをもらい、もっとのびのびとしていきたいなと感じています。緊張もありますが、わくわくしています。2人の良いところを合わせていきたいです。大会の目標は、1位をとって、披露宴部でニコニコしていたいなと思っています」

◆横山 可奈子  よこやま かなこ 文2 明大明治高出 160cm
◆井上 由輝 いのうえ ゆき 法2 三田高出 159cm


[辻成美]

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