堀尾・堀井組が関東に続き最高段位で優勝を手にする/全日本学生大会

少林寺拳法
2014.12.02
 一年間の集大成となる今大会。3部門で優勝を手にした。男女二段以上の部で堀尾愛(商3=姫路商高)・堀井颯馬(商1=成田国際高)組が1位、男女白帯緑帯の部で坂田英作(政経1=明大明治高)・横山可奈子(文1=明大明治高)組が1位、立合評価法女子中量級で堀尾が1位を獲得した。三人掛けの部では清水遼太(商4=川越東高)・伊藤輝(政経2=中部一高)・豊田竜大(商2=川越東高)組が優勝を逃すも2位に輝いた。

 男女二段以上の部で堀尾・堀井組が優勝に返り咲いた。11月3日に開催された全国大会では5位という結果に悔しさをつのらせていた。5月に開催された関東学生大会では1位だっただけに王座奪還に燃えていた今大会。堀井は「全国大会での自分たちの演武が間違っていなかったと思えるような結果を出したい」という大会前の宣言を現実のものとした。次のシーズンへの大きな自信となるだろう。また、堀尾は立合評価法中量級でも1位に輝いた。この一年間の大会で自身の出場する部門全てで優勝を経験することとなった。堀尾は「男女二段以上、女子二段以上、立合評価法の全てで1位を取れたので、うれしい」との笑み。最高の形で1年を締めくくった。

男女白帯緑帯の部で坂田・横山組が1位に輝いた。ともに1年生で関東学生新人大会でも同部門で優勝している。来年以降のさらなる活躍に期待が懸かる。三人掛けの部では清水・伊藤・豊田組が2位を獲得、女子団体の部でも2位を獲得した。三人掛けの部は1位と同点だったものの、細かい判定部分の差で2位となった。悔しさの残る結果に終わるも清水は「今までで一番の演武が出来たと思うので、悔しさの方が大きいが、すがすがしさもある」と前向きな姿勢を見せた。

この全日本学生大会をもって4年生が引退となる。関谷芳久監督は「それぞれに努力した良い1年になった」と評価する。ここから来シーズンに向け新しいチーム体制が作られていく。新人戦でも好成績を残している明大。さらなる躍進を遂げていくことを期待したい。

[辻成美]

試合後のコメント
関谷芳久監督

「2位が2つあって悔しい場面も見られましたが、この少ない人数でよく頑張ったと思います。男女は強さを見せてくれましたし、白帯緑帯が1位というのは久しぶりのことなので、1年生がよくやってくれました。女子団体も2位でしたし、4年生も結果を残してくれました。将来につながる結果を残せたと思います。全体的に予選を突破することもできましたし、それぞれに努力した良い1年になったと思います」

清水
「悔しさが一番です。同点の中で細かいところで負けとなってしまいました。様々な方から1位の組より良い演武だったと言ってもらえたので良かったのですが、2年生2人も優勝を目指そうとかなり頑張ってくれていたので、それに見合った結果を出すことが出来ずに悔しいです。それでも今までで一番の演武が出来たと思うので、悔しさの方が大きいですが、すがすがしさもあります。2人は悔しさを来年にぶつけてくれると思います。(主将としては)級拳士の部で1位を獲れたことは、今後の明治、新入生に向けてもモチベーションにつながる良い影響があるのではないかと思います。そういった意味では、自分たちの練習の方向性が間違っていなかったことも確認できて良かったです。堀尾もきちんと1位を獲ってくれましたし、今後も女子のトップでい続けて欲しいです。やりきった気持ちもあり、あの時こうしておけばよかった、という悔しさも残りますが、そういた部分を含めて後輩たちに期待したいと思います」

堀尾
「堀井と組むのは最後になると思うので、試合前堀井に全部ぶつけてくれと言って臨んだら、本当に今までの全てをぶつけてくれて気持ちよく演武できました。一言で最高の日です。朝、集合した時点で勝てるとしか思ってないくらい自信かありました。この一年の関東、全日本で男女二段以上、女子二段以上、立合評価法の全てで1位を取れたので、うれしいです。有終の美を飾れたと思います。全国大会の結果は下がったという考えではなく気にしていないです。自分を信じてやってきて良かったです。やっぱり堀井と堀尾の2人がNo.1です。最上級生になるので、その一年は部活に捧げたいと思っています。部員のためならなんでもできると思っています。部員一人一人と向き合い、一人一人がやりやすいように、少林寺拳法部に入ってよかったと思ってもらえるような部活作りをしたいです。最後の一年自分自身も部活をしていて良かったと思える年にしたいです」

堀井
「最高の1日でした。堀尾先輩が思いきり楽しもうとおっしゃってくれたので、緊張とかというより、この舞台を楽しめました。今日の演武の出来は満点です。堀尾先輩とは関東大会から組んでいて、全国大会では5位で不安だった部分もあったんですが本当に1位でうれしいです。今年は一番下の学年でなんでも教わる立場だったが来シーズンは初めての後輩ができて先輩になるので、さらに気を引き締めていきたいです。学生大会では最優秀賞を全部取れたので、来年も優勝を目指していきたいです。また、普段の練習でもキーパーソン的存在になれるよう努力していきたいです」