各部門で優勝を逃すも意欲高まる/全国大会

少林寺拳法
2014.11.04
 学生の中でも選ばれた拳士のみが出場できる全国大会。ハイレベルな戦いの中、予選は全組順調に通過するも、一般男子三段、四段の部の伊藤輝(政経2=中部一)・新井椋大(平25政経卒)組、大学生女子の部の丸山俊江(法4=筑陽学園)・三橋智恵(政経3=成田国際)組がともに3位となったほか、大学生男女の部で清水遼太主将(商4=川越東)・岡本みさと(政経1=富士見丘)組が4位、堀尾愛(商3=姫路商)・堀井颯馬(商1=成田国際)組が5位という結果を残した。優勝を逃す悔しい結果に終わった。また11月30日に1年間の集大成となる全日本学生大会が開催される。

 伊藤は一般男子三段・四段の部で3位入賞を果たした。大学生の部門ではなく、一般の拳士も出場する上段の部門に挑戦し、結果を残した。卒業生の新井椋大(平25政経卒)と組み、練習から得るものばかりだったという。伊藤は「確実に前の自分よりうまくなったということは実感している」と自身の成長を実感。全日本への大きな弾みとなるだろう。大学生女子の部に出場した丸山・三橋組も3位という成績を残した。丸山は4年生で全国大会初出場。以前から三橋と組みたいと考えていたという丸山。「私の念願でここまで来られて、本当に良かったです」と喜びをあらわにした。大学生男女の部では清水・岡本組が4位、堀尾・堀井組が5位と思うような結果はついてこなかった。堀尾は「全日本では自分たちの中で最高の演武をしたい」と力強く語った。

 今月30日には、全日本学生大会が控えている。清水主将は「今大会をいいバネにして、練習を追い込んでいけたらいい」と意気込んだ。44年ぶりの総合優勝に期待がかかる。

[辻成美]

試合後のコメント
清水主将

「どちらかと言うと、今回はあまり良い結果を出せませんでした。全国の壁の高さを思い知らされたと思います。自分としても、まだまだ練習をする必要があるのだと感じました。ただ、短い期間だった中でここまで仕上げられたことは褒めてもいいのかな、と思います。出られなかった村越(雄磨・政経4=川越東)らも見ている側だったのでウズウズしていると思いますし、今大会をいいバネにして、練習を追い込んでいけたらいいと思います」

伊藤
「男子三段、四段は上の段ということもあって、レベルが高くて甘くないということを実感しました。練習では新井先輩についていって、得るところばかりだったのですが、結果が伴わなかったですね。課題は明確になりましたし、確実に前の自分よりうまくなったということは実感しているので、成長できたと思います」

丸山
「背中を借りる気持ちでやりました。練習でできて本番ではできなかったこともありましたが、みっちゃん(三橋)と組めて良かったなと思います。1年前から組みたいと言っていて、私の念願でここまで来られて、本当に良かったです。組んでくれてありがとう、という気持ちです。全日本では今日負けた組と三橋がまた同じ部門に出場することになると思うので、勝ってほしいという気持ちです。」

堀尾
「5位という順位について、なんという表現が一番いいのか分からないんですが、自分たちが限られた時間の中でしっかりやれることはしっかりやれて臨んだので、ある意味全日本へのステップアップのひとつとして挑戦的な感じでやってきたんですけど、そういうものの結果がついてきてほしかったのも事実で、でも全日本が一番メインなので、課題を見直すきっかけにはなったかなと思います。演武は欲をいうと、もっとできたと思うんです。1位~4位の相手に負けて悔しいというより自分たちなら、もっとできるはずなのにできなかったことが悔しいです。あまり大きなことは言いたくないですが、全日本では最優秀を断トツの点数でとりたいです。誰が見ても1位と言ってもらえるような演武に仕上げられたらなと、一番は自分たちの中で最高のパフォーマンスだと納得できるようにしたいです」

三橋
「直前に『これで先輩と最後なんだ』と思ってしまったのですが、先輩も『楽しまなきゃ』と言ってくれたので、楽しもうと思ってやりました。先輩は向上心がすごくて、練習にも誘ってくれました。すごく楽しかったです」

堀井
「自分たちの中で完璧ではなくて悔しいがマイナスな気持ちにはなっていないです。全日本があるからこの結果を生かしていきたいです。本選で一つミスしてしまったがビデオを見たら練習の時よりやっぱり気持ちが入っていて良い動きができたと思うんですが、その一つのミスが気がかりで、そのミスがなかったら、もう少し上の順位を狙えたのかと思うと少し残念です。でも、自分たちが目指してきたものを表現できたと思います。全日本の目標は、絶対優勝で次こそは完璧なものを作り上げ、2位と圧倒的な差をつけ優勝したいです。堀尾先輩は最高の相方なので一ヶ月きっていますが相方を信じて頑張ります」

岡本
「男女で力強さを磨けたかなと思うので、それを生かして頑張りたいです。演武は一つ失敗してしまって緊張しすぎて体が強張ってしまって、それが悪い癖で今大会は悪い癖が出てしまいました。練習よりは良い演武ができたと思うので、ミスがなければ、今のコンディションで最高の演武だったと思うので全日本は三橋先輩と頑張りたいです。全日本は、とても緊張すると思うんですけど、今まで男女が多かったので三橋先輩と組めることが楽しみなので、一緒に頑張って1位を取れたらなと思います。力強さがパワーアップした私で関東で上手くいかなかったなと思ったところをリベンジしたいです」