全国で6位 昨年の順位上回れず/信夫杯争奪日本女子大学対抗戦

ゴルフ 2014.11.03
 悔しさの残る最終戦だった。秋の全国大会の信夫杯が行われ、初出場となった昨年と同じ6位に終わった。初日に4位タイにつけ表彰台も見えたが、最終日はパターが乱れ順位を落とした。躍進の1年を最高順位で締めることはできなかったが、来年以降に向けて光も見えた。

1、2年生が中心のチームで結果を残した。初日は4人中3人、最終日は出場4人が下級生。中でも泉谷若菜(商1=麗澤)は2日間とも6オーバーとチームトップのスコアで回った。大学に入ってラウンド数が増えたことで、様々なコースを知ることができたと言い「勝負どころでバーディが取れるめりはりのあるゴルフができるようになった」と成長を実感した。
 初日に泉谷と同じく6オーバーで回りチームの4位発進に貢献した中田綾乃(商2=盛岡中央)は2日目に崩れた。パターに苦戦し「悩んでしまい、最後まで引きずった」と気持ちを切り替えることができなかった。最終18番ホールでは出場していない4年生が見守る前で決め切れず。悔しさから涙を流した。「来年こそは上位に入りたい」。悔しさを力に代えて来年以降にぶつける。

 思いは後輩たちに託された。今大会で4年生は引退となった。女子部がBブロック下位から全国で戦えるようになるまで主力として引っ張ってきた古橋みづき(政経4=明大中野八王子)は「全国に出て悔しがっている後輩たちを見ていたら来年こそは上位にいけると思った」と期待を寄せる。4年間で自身の印象に残った出来事としては一昨年の春季Bブロック対抗戦で優勝し、MVPを獲得したことを挙げ「賞を初めてもらい、自分が認められた気がした」と振り返った。チームを率いた蛭子佐智主将(商4=拓大紅陵)は「チーム全体を見ることを心掛けた」と最後の一年を総括した。今後はプロテストに向けて準備を進めていく。

個人競技だが団体戦はチームプレーとなる難しい競技の中で「1人の1打はチームの1打」の考えを徹底し全員がスコアを底上げした。その結果、全国女子対抗戦に初出場するなど大舞台の経験を多く積むことができた。全員が「いい経験になった」と語る今季。来季はこの経験を生かして全国で表彰台に上がってみせる。女子部のさらなる躍進に期待だ。

[石渡遼]

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