チーム一丸となって挑むも5位/東京六大学対抗グライダー競技会
サーマルと呼ばれる上昇気流に乗せて飛ばすグライダー。エンジンは搭載せず「風を感じられる」(和田のどか・農3=大宮)という。大会では各地点を回ることでポイントを得ることができる。その後戻ってくることができれば周回となり、その速さによって高い得点が入る。いかに速く、高度を保って回ることができるかを競っている。
この大会では、今年度主幹校として明大が大会運営などを行った。昨年度の接触事故などを受け「何度も安全面に対する会議を行った」(田原源騎主将・農4=三田)。機体を上空でばらけさせるために新コースを取り入れたりと、より安全面を考えての実施となった。そして迎えた9月7日。信田の選手宣誓から今大会は始まった。
悔しい結果となったが、実践で経験を積んだ。新歓期間の体験フライトで入部を決めた野原はすでに「次に向けての良い起爆剤になった」と関東大会に目を向けている。3日目には周回し健闘を見せたが、最終順位は個人17位。8月にライセンスを取得し臨んだ今大会だったが「上には上がいて、ライセンスをやっと取ったと思ったら、もっと上手い人がいる」と改めて痛感した。しかしそれを糧にして「しっかり自分を見つめ直して練習していきたい」と意気込んだ。
「みんなの支えがあったから飛ぶことだけに集中できた」と信田。2人しか出場しないからこそ、地上でサポートをするメンバーもよりチーム一丸となって挑んだ。他大相手に大奮闘を見せたが、ライセンスを取りたてという経験の差や人数の差から、昨年度より順位を落とす5位に終わった。
しかしまだ終わりではない。今年から日本学生航空連盟に加盟し、12月に行われる関東大会への出場も可能になった。今大会は「ゴールではなくスタート」(野原)。さまざまな課題が見つかり、多くの経験を積むことができた。また今回地上でサポートをしたメンバーも「やはり選手として出たい」(田原)と、より一層ライセンス取得への意欲を燃やす。今大会は「悔しいけどばねにしたい」(信田)と、この結果を胸に選手たちの気持ちは前に向いている。
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