新入部員を迎え初合宿 各個人で課題明確に/新人合宿

山岳 2014.07.13
新入部員を迎え初合宿 各個人で課題明確に/新人合宿


 新入部員を加え新体制で臨む合宿が5月1日から5月7日にかけて行われた。新入生の指導を主な目的とした合宿で、雪上での滑落時の対応など初歩的な動作を確認した。今回の経験を次の夏山合宿に生かし、部としての成熟を図る。

杓子岳の山頂に立った上級生隊
杓子岳の山頂に立った上級生隊
 課題が浮き彫りとなった。「体力的な余裕のなさ」(新妻良介・農2=平塚学園)と1年生に気を配る余裕を保てなかった。新人合宿では新入部員に大学の登山を慣らすのが目的だっただけに悔しさをにじませた。食事当番(以下食当)では時間を厳守できず、1分の遅れで生命を左右する山の上では致命的な課題も浮上した。しかし2年生同士では、1年生の指導で自分のできないことが明確にもなったと明るい材料もあった。
 上級生として合宿を迎えた3年生は、上級生隊として別行動する隊のリーダーを経験。コース取りや用具使用の状況判断に戸惑う部分も多く「隊のレベルを把握できていなかった」と長坂公貴(政経3=韮崎)は反省した。それでも「安全に下山できたのは成果」と長島慎也主将(政経4=静岡市立)。判断の精度の磨きをかけるべく、夏までの個人山行でレベルアップを図る。

新入部員の小野
新入部員の小野
 期待の新人が入部した。唯一の新入生である小野友香梨(農1=水戸三)は2年ぶりの女子部員だ。明大を選んだ大きな理由となったのは同じ高校の先輩であり、小野の憧れだという太田奈津季(農3=水戸三)の存在だ。小野は今まで雪山を登ったことがなかった。そんな中、太田から大学での活動について聞いていくうちに自分も雪山登山に挑戦してみたいという思いが強くなった。自身の山岳活動をレベルアップさせる意味でも入部を決めた。
 迎えた新人合宿は「大学のレベルの高さに戸惑った」と振り返った。慣れない雪上での歩行に技術が追い付かず、結果体力の消耗も早かった。疲労から分刻みのスケジュールをこなすことができず、食当などで遅れをとる場面があった。今回の反省から「今後は手際よく動くことを意識していきたい」と目標を立てた。さまざまな苦労や戸惑いはあるも、次を見据え成長しようとするその姿に大きな期待が懸かる。

 次の合宿は夏山合宿だ。「個人個人の体力アップが今後重要になってくる」(細井一輝・商2=明大明治)と課題は単純な基礎体力の向上にある。男子では通常50㎏の重さを持つ。トレーニングではリバティタワーの階段往復など過酷なトレーニングで鍛える。長距離の歩行がメーンとなる夏合宿で成果が試される。

[西田理人・小田切健太郎]

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