専大に劇的逆転勝利 2部残留を決める/関東大学2部リーグ戦

ボクシング 2014.06.28
 最後までもつれる激闘を制し、2部残留をつかみ取った。前節の平成国際大戦に7-0と完敗を喫した明大は、5位、6位の下位直接対決となった専大戦に臨んだ。1番手の東島健(商3=千葉経大附)が勝利を収めたが、後続が敗れるとその後はゲームを奪い合うシーソーゲームに。ライト級で黒星を喫して2―3となり、窮地に立たされたがライトウェルター級・米澤直人(文1=奈良朱雀)、ウェルター級・玉山勝也(商2=盛岡南)の二人が連勝を果たし、劇的な逆転勝利となった。

 試合終了のゴングが鳴り響くと、勝利を確信しておたけびを上げた。3-3とチームの勝敗が決する最後の試合で登場した玉山は「リングに上る前にコーチと話もしたが、全然頭に残っていない。とにかくみんなに勝ってこいと言われたのでやってやった」と見事プレッシャーを跳ねのけた。長いリーチを生かしたフックで1Rから相手を圧倒。1R・1分3秒には相手の攻撃をかいくぐり右フックでスタンディングダウンを奪った。「フックを連発してやろうと思っていた」と狙い通りのパンチでダウンも奪い、チームを勝利に導いた。「相変わらず死にそうなくらい弱気だけど、前よりは気持ちを出せる」と今季初の白星に自身の成長も確認した。

 努力が報われた瞬間だった。東島は審判に手を上げられるとリング上で静かに笑みを浮かべ勝利の味をかみしめた。3年目にして初の勝利。今日の試合のために3日間、水しか口にせず体を絞り、体重測定では階級制限と同じ49.0kgに収めた。厳しい減量で「立つだけでつらかった」という状態で動きこそは固かった。しかし気迫では負けなかった。1R目から左ストレートを中心に手数を出した。最後の3R目で体力が切れたところに相手が猛攻を仕掛けてきたが、手数は減らさず距離を取ることで耐えた。その結果、1Rは1点差、2Rは2点差と僅差ながらも勝利をもぎ取った。「3R目は心が折れそうだった。下から声援が聞こえてきていたので気持ちでやった。先輩とか監督コーチ陣の支えで、勝ちにさせてもらった」と謙虚に語った。
 「技術はある。練習量、質はチャンピオンレベル」と星野隆監督に言わしめた努力人。だが、入学から3年間勝ち星がなかったことに加え、前節の平成国際大戦での敗戦で「自分の試合ができなくてもうボクシングを辞めたいなってなるくらい思いつめた。ずっと自分が役に立たないと思っていた」(東島)と壁に直面していた。だからこそ今日の試合に懸ける気持ちは特別なものだった。試合後には悲願の勝利に涙を隠せずにはいられなかった。

 今節で残留を決めた明大に残る1節は7月12日の1部から降格してきた法大との一戦だ。明大には昇格も降格の可能性もないが、4年生最後のリーグ戦を勝利で飾るためチーム一丸で勝利を奪いにいく。

[西田理人]

試合後のコメント
星野監督

「今日の試合だけど、前回の試合は全敗(0-7)で 負けた。今日でこの前みたいな試合をやったら 3部転落になるから、今日どうしても勝たないと12日で試合終わらないよ、20日(入替え戦)までに なっちゃうよと発破をかけた。勝たなくてはいけないという強い気持ち。それがあったから勝てたと思う。それから3-3でまわってきた最後の玉山。そしてライトの小山内がいい勝ち方をした。これも勝因。ああ見えて小山内は試合後フラフラだった。 帰って来て「どうだった」と聞いたら「危なかったです」と。あいつはいい根性を見せたね。あと山本 は1-2と惜しい所で負けたけどね。相手は1番強い選手だったから仕方ない。東は減量に苦しんでいた。東は試合終わった後戻したり、「減量はどう だ」と聞いたら「ここ3日間ぐらい何も食べてない。水しか飲んでいないと出されたおにぎりも食べなかった。まぁでも東(東島)が勝って、なんとか 世代交代が出来そうだと。小山内もいい勝ち方したからね、来年も少なくとも(3部に)落ちないよう 人数の少なさをカバーする戦いをしたいね」

山本
「後輩たちが頑張ってくれた。自分が相手に持っていかれた流れを小山内が盛り上げてくれて、それで逆転勝ち出来た。本当にチームメイトに感謝です。チームとしては本当に勝ったことが嬉しいし、こういう試合で東が勝てたという大きい収穫もあった。今回の試合は前の試合に比べて本当にいい方向に進んでいて、ボクシングの内容もチームの雰囲気も良くなっている。個人的にも後楽園で試合をするのは最後なので、楽しんで、開き直ってやりたい」

東島
「全然自分の試合ができなくて、ここで言ったら言い訳みたいになってしまうけど、減量がかなり厳しかった。前の試合が不甲斐なくて、自分の試合ができなくてもうボクシングを辞めたいなってなるくらい思いつめた。正直な話、体調も良くなくて立っているだけで辛かった。どんな形でもチームのためになれて良かった。昨日も飲まず食わずが続いて、何度も心が折れそうになった。でもやっぱり明治というチームはあるのでチームのために少しでも出来たので良かった。周りからは勝っていた試合とは言われるけど、先輩とか監督コーチ陣の支えで、勝ちにさせてもらった試合という印象があった。とりあえずチームが勝てて良かった。自分の勝利よりはチームが勝てたことが嬉しい。親にも勝利も見せれた。いつも試合を見に来て応援してくれるので本当に良かった。今日は自分が勝ったどうこうよりはチームが勝ったことが嬉しくて、それに貢献できたというか役に立てて嬉しい。ずっと自分が役に立たないと思っていたので良かった。自分の体が思い通りに動かないというのが不安で、それでもどうにかできた。足が動かないというのは分かっていたので、とりあえず前に出て手数を出した。比較的1R目で左ストレートが当たったので、左ストレートから返しを意識した。最初のラウンドからつらかったが3R目は心が折れそうだった。下から声援が聞こえてきていたので気持ちでやった。勝敗どうこうよりも気持ちを見せて次につなげられればと思った」

玉山
「めっちゃ嬉しい。3-3で回ってきた時はどうしようかと思った。緊張して全部大ぶりで技術もテクニックもなかった。米澤が戦っている時から回ってきそうだったので、辛かった。リング上る前にコーチと話もしたが、全然頭に残っていない。とにかくみんなに勝ってこいと言われたのでやってやった。負けたら3部との入れ替え戦なので、ここで何としても勝って2部をキープしようと。相手をぶっ倒すと思ってやってた。汚い試合でもいいから1点差でもいいから勝たないとと思ってた。がむしゃらだった。フックが得意なのでフックを連発してやろうと思っていた。右フックでダウンを取ったが、当たる感じしなかったので、きれいに当たった瞬間はテンション上がった。勝ちは確信してなかったけど、ここで強気でいかないとと思ってガッツポーズした。プレッシャーがかかるのでもう回ってきてほしくない。でも去年から気持ちは出せるようになった。相変わらず死にそうなくらい弱気だけど、前よりは気持ちを出せる」

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