大舞台で自らの演武を披露/全日本演武大会

合気道
2014.05.27
 初夏の日差しの中、全日本演武大会が行われ、明大からは千葉純平主将(営4=岐阜商)、田中憲吾(商4=滝川)、松山修平(営3=高輪)、中村はな美(文3=淑徳巣鴨)の4人が演武を披露した。この大会は老若男女を問わず全国から合気道家が集まる、年間でも最も大きい大会。日本武道館という特別な場所での演武だったが、4人は気負うことなく堂々と日頃の稽古の成果を披露した。

 4年生は夏に引退するため今大会が最後の大きな演武会。さらに入部したばかりの1年生にとっては初めて他大の演武を目にする場でもある。それだけに「明大の合気道を見せたい」(千葉主将)と思うものがあった。演武後、田中は「自分たちがどう部を良くしたいのか考えて稽古を引っ張ってほしい」と後輩にエールを送った。

[髙山舞]

演武後のコメント
千葉主将

 「これだけお客様がいる中で演武ができて興奮した。昨年も出たが、最高学年として迎えたので気持ちが全然違った。1年生は大きな演武会は初めてだし他大の演武を見るのも初めて。だからこそ明大の合気道を見せたいという思いがあった。昨年は先輩の技を受けていたが、今年は技をかける側だったので後輩に何を残せるかということをテーマにしてやった。(技を受けた松山は)うまく受けてくれた。かなり厳しく技をかけたけれどうまく対応してくれてやっていて楽しかった。明大合気道部は他大と比べてもスタミナを重視しているところがあるのでそこをうまく出せればと思った。4年間、貴重な体験ができた。いろいろな人と関わって、輪合の精神を養えた。これからも大変だとは思うけれど、後輩には全力で頑張ってほしい」

田中
 「リラックスしてできた。悪くないできだと思う。人数の多い中での演武は間取りとか間合いが重要になるので今日はそこを意識した。普段は広い稽古場で自由にやれるけどこういった場所では勝手に投げられないので。投げられた後の間、残心をしっかり意識した。中村は受けが柔らかいので技をかけやすかった。4年生になって部を引っ張る立場になって、自分も半端じゃいられなくなった。自分を磨いて後輩に伝えなくちゃいけない。後輩が良い演武をできなかったらそれは指導した自分たちの責任。後輩が少しでも上のレベルになってくれればと思って指導した。後輩には自分たちが部をどう良くしたいのか考えてそれを表現するような稽古や演武をしてほしい」

松山
 「受けとしては2回目の出場。1回目は学生のみの大会でしたが、今回は規模が大きいしお客さんも多く、緊張こそしませんでしたが、客席を見上げたときにピリッとした感じになりました。今日は学生らしく元気にやろうと思っていました。普段の練習でやってきたことをそのまま出すことを意識しました。練習では美しくやるということを常に考えながらやっています。武道の聖地で演舞が出来るということで本当に貴重な経験をしていると思います。合気道の魅力はまず流れるような動きの美しさにあります。実際に殴る蹴るはしないものの、動きを止めずにそのまま攻撃したら倒せるという怖い側面、健康にもいいという側面、老若男女楽しめるといった側面、様々な側面があるのも合気道の魅力です。これまで厳しい上下関係の中でもチームメイトとは信頼関係を築いてきました。今年の1年生も熱意に満ち溢れていている子ばかりなので、自分の知っていることを全て伝えていきたいと思っています」

中村
 「初めての大きな演武会でしたが、先輩方が教えてくれたことを表現すればいいと思い、緊張せずにできました。ここまで大きな演武会だとやっぱり特別な気持ちになります。大勢での演武でしたが、一人でも目にとめてもらえるような演武を心がけました。田中さんは身長が高く私とは身長差が大きいので、いかに振り回されていないように見せるか気をつけました。4年生は一番お世話になって一番身近な方なので、夏以降いなくなってしまうのが実感が湧かないです。女性らしい美しい演武を目指しています。技をしなやかに、ただ打ち込むだけではなくどこに打つかしっかりと考えることを意識しています。どうすれば美しく見せられるかを常に意識しています。夏以降は私たちが引っ張る立場ですが楽しんでやっていきたいです。後輩にも一つ一つの稽古を大切に指導していきたいです」