リーグ戦開幕 早大破り初戦を制す/関東大学2部リーグ戦

ボクシング 2014.05.11
 絶好のスタートを切った。1部昇格を狙う明大は、早大に4―3で勝利。試合は序盤から一進一退の白熱した展開に。2―2に持ち込まれるも、ルーキー米澤直人(文1=奈良朱雀)が勝利。3―2と明大の勝ちが懸かった場面で三浦大明(文4=北海)。序盤から積極的な攻めで相手を圧倒し試合を決めた。ルール変更の影響にも注目が集まった一戦。明大は開幕戦を勝利で飾った。

 会心の勝利だった。3―2と明大の勝利が懸かる場面でリングに上がった三浦は試合終了のゴングが鳴ると自然と笑みが溢れた。審判に手を上げられると声を上げて勝利を喜び、チームメイトに向けガッツポーズ。試合開始直後から「なるべくボディーを打って、空いた上を狙っていくようにした」(三浦)と右ストレートが何度もヒットし、積極的な攻めでペースをつかんだ。「最後のリーグ戦なんで楽しもうと思っていた」と最後に懸ける4年生が勝利をもぎ取った。三浦は高校時代はボクシングジムに通いながら新聞部に在籍という意外な一面も。「大学ではボクシングをがっつりやりたくて、文武両道の明治を選んだ」。一般入部からレギュラーを勝ち取った努力人。集大成のラストイヤーに花を咲かせたい。

 新人離れの貫禄だった。2―2、試合のターニングポイントで回ってきた米澤のデビュー戦。インターハイ準優勝の経歴を持つルーキーの登場に会場の期待は高まった。「1Rは初回ということもあり緊張していたが、相手は先輩ということもあり、胸を借りるつもりで挑んだ。プレッシャーを感じることはないなと思い、気持ちで攻めた」と振り返った米澤。2R途中でペースダウンしたかに見えたが、3R途中で再び攻勢に転じる。相手の左ストレートをかわして右フックという米澤の定石の攻めを中心に、最後まで冷静な試合運びを見せた。「米澤のところで勝てたのがよかった」と星野隆監督も好評価。デビュー戦を見事勝利で飾り、大器の片りんを見せつけた。1部昇格へと歩み始めた明大に、頼もしい戦力が加わった。

 東島健(商3=千葉経大附)の気持ちがチームに火を付けた。第1試合、東島がライトフライ級1位の強敵からダウンを奪う。「東島が本当にいい内容で盛り上げた試合をしてくれた」と山本主将。安川コーチも「勝因は負けた東(東島)がチャンピオンの岩田にいい試合をしたこと。負けたけどみんな勢いづいた」と褒めたたえた。東島の熱戦に、山本主将が応え、小山内も続いた。今後の試合も勢いのある東島、ムードメーカーの山本主将の2人が明大に勝利を呼び込むだろう。

 残り4試合、負けられない戦いが続く。目標の1部昇格に向け「楽な試合はない」と星野監督。次節の日体大戦に勝ち、大きな一歩を踏み出したい。

[萬屋直]

試合後のコメント
星野監督

「苦しかったがラッキーな場面もあって救われた。米澤のとこで勝てたのがよかった。米澤の試合は際どく、どっちかなという試合だった。でもアイツはよくやった。彼は離れて正確に打つ。相手のパンチのほうが数は多く不利に見えたかもしれないが、相手のパンチはオープンブローでポイントにならないパンチだった。要するに打ち方がよかった。それが勝利につながった。そういった意味では、明治のボクシングスタイルは他校に比べて、基本に忠実だった。そういう点では、試合の微妙なところを審判が見てくれた。今日の試合のターニングポイントになった。ヘッドギアがなくなったら、基本に忠実に。早稲田の選手はカッティングして負けたのがいたが、ファイティングポーズをしっかり取っていれば防げていた。うちの小山内はちゃんとファイティングポーズを取っていたから切れなかった。そういう差だった。山本も勝つとは思っていた。だからかっこよく内容にこだわったボクシングをしてほしかった。3R目はよかった。三浦もよくやった。(勝負が決まる)緊張する場面だったけど、北海道チャンピオンなんだから、リングに上がるときに『北海道チャンピオン頑張れよ。自信持って行けよ』と声はかけた。東島も負けたけどよくやった。残念だけどね。どこが悪かったというと試合経験のなさから来る、駆け引きのできなさ。それで負けてしまった。1R目は完全に勝っていた。あれで1Rの戦い方で続けてできていれば、全日本チャンピオンですよ。あいつの練習量はチャンピオンクラス。量、質ともによくやっている。あいつは大学に入ってから一度も勝っていないので、今年は全ての試合に出して勝たせたい。他の試合も見たけど、楽な試合はない。去年最下位で明治は大勝したけど、専修もしっかり法政と試合していた。今日の早稲田に勝ててよかったけど、今日負けたらどこで勝とうかという感じだった。これから相手の選手の欠点も分かってくるから、対策したい。これからスタミナと階級調整と関連して体調管理が大切。そこは選手を信じて、自己管理に任している。次に日体大は勝ってるけど、今年はどんぐりだから。気は抜けない。日体大に勝てれば大きな一歩」

山本
「単純にチームが勝てたのが良かった。素直にうれしい。個人としては全然駄目だった。今のままじゃ、この階級で他の大学とやっても勝てない。しっかり残りの2週間で調整したい。今まで自分が全部の試合で1番手だったので、今日は自分が2番手で、東島が本当にいい内容で盛り上げた試合をしてくれた。負けてしまったけど、自分は絶対に勝たなくちゃいけないという気持ちでやった。すごい気持ちを上げてリングには上がれた。絶対に負けられないという気持ちはあるんですけど、やっぱり4年生になって、キャプテンにもなってここで負けを続けたらあっちに流れが行くというのがあったので、今までは流れをつかむ役割だったけど、2番手として前が負けたら流れを引き戻す、前が勝ったら流れに乗るという意識でやっていきたい。米澤も、初めて後楽園で戦う人はみんな緊張するもんだけど、あいつは内容もよかった。1年生で初めての後楽園で勝つのはすごいいいことなので。試合前には『楽しんで来い』と言った。ここからが勝負なので、もう一回全員で気持ちを切り替えてやりたい。ここからが勝負なんで」

三浦
「3―2で自分が勝ったら明治が勝つという場面で回ってきたので、絶対勝たなきゃいけないなという気持ちでリングに上がった。まず気持ちで勝たなきゃというのはあった。とにかく左のジャブ、ストレートをよく出して、とにかく手数で負けないというのを意識した。あとはなるべくボディーを打って、空いた上を狙っていくようにした。とにかく手数とボディーを意識した。本当だったら足を使って距離をとって戦いたかったけど、ちょっと打ち合いになってしまった。そこは反省だけど、その打ち合いでも右のパンチと左のボディーがよく当たった。どっちかというと楽しかった。僕は1年生から3年生までちょっとずつしか試合に出ていなかったので、最後のリーグ戦なんで楽しもうと。むしろウェルター級の森が大学初めての試合だったので、森にはプレッシャーにならないように、自分で明治の勝ちを決めたかった。最後なので後輩を引っ張っていこうと。1R目は攻めて取れたけど、2R目は相手に盛り返されて持ってかれた。3R目踏ん張ってとにかく手数を出して攻めた。そして攻め切れたのがよかった。10点採点法になって、今までは当てて逃げてだったけど、なるべく前に出て攻めるというのは意識している。ヘッドギアないのも視界が開けてよかった。ヘッドギアの厚みがない分、パンチを何ミリ分かよけやすくなった。ないほうがやりやすかった。気持ち的には顎とかが守られててやりやすいけど、戦いやすくなった。カットもあるけど、カットを恐れて前に出なくなれば、戦えない。最悪、カットすることも覚悟しながらしっかりガードを固めて前に出るほうを大事にしています。次回も厳しい戦いにはなると思うけど、勝てるとこ勝って、負けないように練習して勝ちをとりにいきたい」

東島
「1Rでダウンをとることができたんですけど、このままの調子でいけば勝てると思い焦りすぎてうまく戦うことができず逆に相手にやられてしまったので、悔いしか残りません。(かなり強い相手に善戦したが)いや、正直1Rの調子でいけば勝てた試合だったのですが、自分の試合経験の浅さがでてしまい、うまくできないことが多く、焦ってしまいました。この階級でも自分パンチは通用すると分かったが、スタミナ面に課題が残りました。(ヘッドギアがなくなりましたが)今日の相手はラフなスタイルで、結構頭もらったり肘もらったりしたので、その点に関してはもうちょっと対応しなくてはいけないなと感じました。(次の試合への展望を聞かせてください)今日のようにスタミナ切れを起こすような試合運びを絶対にしないということ、自分が勝たないとチームに勢いがつかないし、今日も後ろが頑張ってくれて取れた試合だったので、次は自分の階級で1勝するのだと見せつけられるような試合をしたい。今後も頑張っていきたいと思います」

米澤
「とりあえずデビュー戦だったのでガチガチでした。負けたとは思わなかったんですけど、チームのためにも勝たなくてはいけないというプレッシャーもあり、あまりいい試合はできませんでした。(2―2で回ってきましたが)チームが勝つためには自分が勝って先輩を楽にしてあげたいと思っていましたし、その点のプレッシャーは感じていなかったです。(比較的リラックスして臨めたのか)そうですね、2―2で回ってきたことに関して特に何も感じませんでした。とりあえず自分が勝って、明治が勝ってという、それぐらいです。(デビュー戦にもかかわらず、非常に落ち着いていたが、緊張しないタイプか)緊張しいですね。周りからは緊張してなかったねと言われたが、自分の中ではだいぶテンパってました。(勝敗を分けたのはどういう部分か)やっぱり当たっていたのが右フック。相手の左ストレートをかわして右フックという定石の攻めができた。それに加え3Rでうまくリードを奪えたのが勝因だと思います。(思い通りの戦いができたのか)思い通りではなかったが、当たってよかった。(後半の戦い方について)体力的にはしんどくなかった、1Rは初回ということもあり緊張していたが、相手は先輩ということもあり、胸を借りるつもりで挑んだ。プレッシャーを感じることはないなと思い、気持ちで攻めました。(ヘッドギアがなくなったが)ヘットギアがあったときは、圧縮されるので、そのほうが逆に緊張があった。ヘットギアがなくなるのは怖いと思っていたが、視野も広くなり、どちらかというと自分はヘッドギアがない方が、緊張もせず、プラスでした。(外からだと怖く見えるが)目を切りやすくなるし、パンチもらったり、頭をぶつけたりしたら痛いと思うんですけど、自分としては視野が広くなってやりやすかった」

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