全国の壁を越えられず5位/信夫杯争奪日本大学対抗戦

ゴルフ
2012.10.29
 やはり全国の壁は高かった。秋季対抗戦でAブロック4位に入ったことで与えられた今大会の出場権。南は沖縄、北は北海道まで全国から推薦を受けた12校が集結した。明大は22年ぶりの出場となった。結果は東北福祉大、日大、大院大、専大に続く5位。秋季Aブロック対抗戦で超えられなかった3校、東北福祉大、日大、専大を今回も超えることはできなかった。

 安定した強さを見せた。朝日杯に続き、信夫杯に出場した加藤龍太郎(営1=作陽)は、初日68と出場選手全体で1位の成績でラウンドを回った。2日目も69と好調さをアピール。松山英樹(東北福祉大)に1打及ばず、MVPは逃したが、2日続けて60台のスコアを残し、エースの働きを見せた。「MVPまでは惜しかったですが、団体戦なので特に意識はしていない」と、大きくチームに貢献した。

 有終の美を飾った。秋季対抗戦に続き、レギュラー入りを果たした小嶋一郎(法4=サレジオ学院)は、初日78こそだったが、2日目は73で回った。最終18番のパー4、ティーショットでフェアウェイをキープ。続く2打目でピン側2メートルにのせた。そしてバーディーチャンスを難なく決め、ホールアウト。「最後の18番を打つ前にこれで最後なんだと4年間が走馬灯のように頭を巡った」と、学生生活の最終ホールをバーディーで締めるという最高の形で大学ゴルフ生活に幕を下ろした。

 春へ向け、戦いはもう始まっている。「試合まで期間が空くが、しっかり練習をして来年につながるように頑張りたい」(正野有道・法1=杉並学院)と、次の5月に行われるAブロックリーグ戦への志は高い。信夫杯を最後に4年生は引退となった。来春には新たな1年生が加わる。新チームはどのようにAブロックで戦っていくかに注目だ。

[柳浦美央]

選手コメント
小嶋

「前半ずっと我慢のゴルフでしたが、前の森坂の調子が良くなかったので、頑張らなきゃと思いました。最後の18番を打つ前にこれで最後なんだと4年間が走馬灯のように頭を巡りました。最後はバーディーを取りたかったのですが、残り80ヤードから良い位置に付けられたのでいけると思いました。最後にバーディーで終われて良かったです。初日は出ない予定だったので少し慌てましたが、今日はしっかりと調子を合わせてくることができました。ドライバーもアイアンも調子が良かったです。応援に来てくれる人もいたので緊張せずにやれました。今の下級生は自分のころより一段とうまいと思うのでこれからも頑張ってほしいです」

伊山祐介(営3=杉並学院)
「今日だけの出場でしたが、足を引っ張ってしまいました。パターが全く駄目でした。それ以外は良かったです。自分だけの1打じゃないので重みがありました。来年は自分たちの代なので頑張りたいです」

加藤
「朝日杯が良くなかったので、いろいろと調整して試しながらやってみて、うまくいきました。アイアンのスイングを見失っていたので探しながらやっていたのですが、精度も良くなって手応えをつかみました。MVPは惜しかったですが団体戦なので特に意識はしてないです。次はアジアアマに挑戦しますが、思い切ってやりたいです」

正野
「2日間パターで10打くらい損しているので、ワンピン以内のパットをもう少し練習したいです。ティーショットはよかったですが、セカンドショット、アプローチ、パターが良くなかったですね。もっとショートゲームを練習したいです。(次の)全日本大学高校対抗戦では上位を目指して頑張りたいです。(来年に向けて)今年の自分より良い成績を出したいです。試合まで期間が空きますが、しっかり練習をして来年につながるように頑張りたいです」

森坂塁(政経1=明大中野)
「悔しいの一言です。2日間とも調子は良くて初日は耐えられたのですが、2日目はずるずる引きずってしまいました。来年はこの癖を直したいです。今回はゲームの仕方が悪かったので、これからコース戦略を勉強したいです。(来年に向けて)体を鍛えて飛距離を伸ばして練習を怠らないように頑張ります」