4階級優勝!2部昇格へ気を引き締める/関東大学3部トーナメント

ボクシング
2012.07.16
 「1人目というプレッシャーがあった」と、まずリングに上がったのは宗光徹(商3=東福岡)。打ち合いにもひるまず積極的に攻める。すると2R、宗光の右ストレートが入りダウンを奪う。3Rになっても攻撃の手を緩めず攻め続け、ポイント20―5の圧勝で判定勝ち。
 次に登場したのは1回戦、2回戦とRSC勝ちの及川一茉(政経3=水沢工)。監督からの内から攻めろという指示に、間合いを詰めて攻める。及川が前に出て、下がる相手をリングに追い込む、という展開が続く。打たれても終始相手に向かい攻め続けた及川。ポイント6―5の僅差で勝利した。

 3人目は、及川同様ここまで全てRSC勝ちで上がってきた永田颯(政経2=上市)。「自分と同じタイプ」と話していた相手に苦戦を強いられる。互いにスピードあるパンチを繰り出し譲らない。両者激しい乱打戦を繰り広げ、勝敗の行方は判定へ。勝ち名乗りを受けたのは相手選手。ポイント6―6の同率ながら、試合運びなど総合的な判断の結果で敗戦となった。リングを降りるとうなだれた永田。だが「(2週間後の入替戦へは)心配していない。ここで上がってくる人間」と酒井孝之主将(文4=上市)。入替戦での奮闘に期待したい。

 続く4人目は鳴海日高(商3=青森南)。「1Rは緊張した」と振り返るように、なかなか攻め切れない。監督も「1、2Rは負けていた」と、最終ラウンドの巻き返しが必要な状況だった。最終3Rの中盤、鳴海は度重なる反則に減点をもらってしまう。それでも、ここから怒とうの巻き返しを見せ、見事判定勝ちを収めた。いったん切れた流れを引き戻し酒井主将へバトンをつなぐ。

 いよいよ3部の最終戦、ウェルター級に登場したのは主将・酒井。昨年はケガにより後楽園ホールで試合ができなかったため、2年ぶりの聖地のリングとなった。「この景色が見たくてやってきた」と高ぶる思いを胸にリングに上がった。開始から果敢に攻める酒井。すると酒井の右が入りダウンを奪う。10カウント明け、一気に攻勢に出る酒井は、相手をロープに追い込みラッシュ。ここで二つ目のダウンを奪うと勝負あり。試合終了のゴングは、3部の戦いに終わりを告げ、2部との入替戦へ向けての号砲となった。
 

 初戦から各階級圧倒的な強さで決勝まで登り詰め、優勝した明大。だがここで終わりではない。目標はあくまで2部昇格だ。そして入替戦の相手は、くしくも昨年敗れた相手、大東大。舞台は整った。入替戦まで2週間。昨年の悔しさをばねに「絶対勝ってみんなで2部昇格」(鳴海)を果たしてほしい。