全勝で決めた!3部優勝が決定 入替戦進出/関東大学3部トーナメント
ボクシング
2012.06.26
力の差を見せつけ、3部優勝を決めた。明大は1回戦では、不戦勝や圧倒的なレベルの違いから試合らしい試合ができていない。準決勝が初戦となる選手もいる中で、相手選手のレベルも上がるという状況での試合となったがしっかりと全勝を収めた。ポイント差で3部優勝が決定。入替戦進出を決め、目標である2部昇格へ一歩前進した。
この日最初にリングに上がったのは宗光徹(商3=東福岡)。前回は不戦勝であったため、実質今回が初戦となる宗光。「落ち着いて行こうと考え過ぎました」(宗光)と本人も語っているように、1ラウンドは手数も少なく、慎重なプレーだった。2ラウンドでは積極的に狙う動きが見られたが、決め切れないまま3ラウンドへ。途中バランスを崩す場面も見られたが、左が多く入り、11-5で判定勝ち。勝利を収め1人目の重要な役目を果たした。
続く2人目は、1回戦であっという間に勝利を収めた及川一茉(政経3=水沢工)。1Rは動きが硬いところも見られたが2ラウンドでは相手をかわしつつ、しっかりと狙いを定め、落ち着いたプレーを見せる。この回コンビネーションからの右ストレートでダウンを二つ奪い2回1分3秒でRSC勝ちを収め、ほっとした表情を見せた。安定した試合だったが、「1Rから普段通りの試合がしたかったです」(及川)と課題の残る試合となった。
続くライト級のリングに上がったのは永田颯(政経2=上市)。前回の試合では力んでしまったが、この日は序盤から落ち着いていた。自分のペースでうまく距離を取りながら得意の左ストレートで相手を圧倒し、2ラウンド目でダウンを二つ奪う。最後まで相手にペースを握らせず、2回RSC勝利を収めた。
3連勝で迎えた4人目は、ライトウェルター級の鳴海日高(商3=青森南)。普段はあまり自分から攻めることのない鳴海。しかしこの日は手数も多く、自分から距離を詰める積極的なプレーを見せ、2回RSCで勝利した。「今回勝てたことは決勝への弾みになります」と本人も語るように1回戦不戦勝だった鳴海にとっても、また残りの選手にとっても良い流れをつくることができた。
最後にリングに上がった酒井孝之主将(文4=上市)は気持ちの強さを見せた。ここまで全勝の明大。この日最後にリングに上がった酒井は部内唯一の4年生で主将だ。絶対にここで負けるわけにはいかない。拮抗(きっこう)した試合だったが酒井は最後まで気持ちを切らさず粘り、12-11の僅差での判定勝ち。「みんなの勝ちが自分を支えてくれました」(酒井)。チーム一丸となって最後まで諦めなかったからこそつかむことができたこの勝利は、次の決勝へとつながる大事な一勝となった。
1回戦に引き続き、準決勝でもチーム全員で力を合わせて全勝を収めた明大。早くも優勝を決め入替戦進出を決めた。「入替戦まで気持ちを継続できるようにやっていきたいです」(鳴海)。ここで気を緩めず、決勝でも全勝を収め全勝優勝した上で、入替戦に勝って2部に昇格することが次の目標だ。
[甲斐智恵梨]
☆監督・選手コメント☆
星野隆監督
「全体的に良かったです。前回は不戦勝が多かったので今回初戦の人もいて、緊張していたと思います。宗光は自分の動きの4割くらいしかできていませんでした。本来なら1Rで倒せる相手でした。及川は1ラウンド目があまり良くなかったが「お前のボクシングはこんなんじゃないだろう」と声を掛けたら、2ラウンド目は良くなりました。みんな元々実力はある子たちです。酒井が4年で主将ということで強い気持ちがあり、思い入れも強かったと思います。4年としてしっかりやってくれたと思います。及川は安定しています。永田はむきになりやすいです。鳴海は今までになく積極的な試合でした。前日に「明日は任せるからな」と言ったらプレッシャーを感じるかとも思ったが喜んでいました。心の準備ができたのは良かったのかもしれないです。全体的にいい試合でした。3部では勝てているが、2部で勝つにはまだまだの段階です。3部なら、決勝でも負けるような相手はいないので普通にいけば全勝優勝できます。自分たちのボクシングができたら勝てるはずです」
酒井主将
「努力は必ず報われる、じゃないけど、練習した努力が多い分絶対勝てると思っていたし、自分の方が絶対困難や山を越えてきたつもりです。その分最後に必ず帰ってくるという気持ちでいました。そういう気持ちもあって多少疲れたけど、キャプテンだけ最後に負けるわけにはいかんから気持ちの面で、みんなの勝ちが俺を支えてくれました。昨年ケガをしていたから(勝てば)2年ぶりの後楽園ホールだし、今日負けたら後楽園ホールに上がれないから、そこに対する気持ちは人一倍、誰よりも強いと思います。(みんなの勝ちが)いい意味でプレッシャーでした。後楽園ホールにはたくさんの人を呼ぼうと思っていました。支えてくれた人がいるからこそ、ボクシングは一人でやっていないなと思いました。(5階級全て決勝進出について)みんなで力を合わせて勝ったから(決勝に)勝って2部に挑戦状を出したいです。勝利というもので感謝の気持ちや恩返しをしたいです。ケガがあって人一倍お世話になりました。いろんな意味で苦労をかけたから気持ちよく返したいです」
宗光
「(前回は不戦勝だったので)今日は初戦で落ち着いていこうと考え過ぎて、もっと気持ちでいかなければいけないところで冷静になり過ぎてしまいました。今日の相手はやりにくかったが、それでもまとめるところはまとめていかないといけないと思います。次への課題はビデオを見てみないと分からないが、いいところもあると思うので前向きにポジティブに、決勝まであと少しなので心配していません。とりあえず走ってスタミナ付けてガンガンいけるようにしたいです」
及川
「勝つのは当たり前だと思っていました。格下だから最初から倒しにいこうと思ったが、1ラウンド目は普段通りの動きができていませんでした。2ラウンド目は良かったと思います。(良かったところは)コンビからの右ストレートのような細かい連打ができたことです。1回戦の時よりも相手のレベルも上がったし、相手の選手の身長が高かったので下を中心に打ちました。(決勝では)絶対勝ちます」
鳴海
「ちょっと硬くなり過ぎました。全体的に動きが硬かったです。何となく入りやすい感じがしたので、攻めてみました。普段はあんまり攻めないで、距離を取るようにするけど相手が格下だったから手数を多くしてみました。(前回は不戦勝だったので)今日勝てたことは、決勝への弾みになったと思います。目標は絶対勝って、2部に昇格することです」
永田
「勝って当たり前の試合の中で、いかにどうやって勝つかを前回の結果を踏まえて考えて臨みました。それを意識して自分の思うように試合運びができて良かったです。次は決勝で相手が強いので、今日の結果以上にベストな状態で試合を運べたらいいと思います。あとは気持ちで負けないことと、カウンターです。次の相手は自分と同じタイプなので、いかに攻撃を見て自分の攻撃を選ぶことができるか、入替戦まで気持ちを継続できるようにやっていきたいです」
この日最初にリングに上がったのは宗光徹(商3=東福岡)。前回は不戦勝であったため、実質今回が初戦となる宗光。「落ち着いて行こうと考え過ぎました」(宗光)と本人も語っているように、1ラウンドは手数も少なく、慎重なプレーだった。2ラウンドでは積極的に狙う動きが見られたが、決め切れないまま3ラウンドへ。途中バランスを崩す場面も見られたが、左が多く入り、11-5で判定勝ち。勝利を収め1人目の重要な役目を果たした。
続く2人目は、1回戦であっという間に勝利を収めた及川一茉(政経3=水沢工)。1Rは動きが硬いところも見られたが2ラウンドでは相手をかわしつつ、しっかりと狙いを定め、落ち着いたプレーを見せる。この回コンビネーションからの右ストレートでダウンを二つ奪い2回1分3秒でRSC勝ちを収め、ほっとした表情を見せた。安定した試合だったが、「1Rから普段通りの試合がしたかったです」(及川)と課題の残る試合となった。
続くライト級のリングに上がったのは永田颯(政経2=上市)。前回の試合では力んでしまったが、この日は序盤から落ち着いていた。自分のペースでうまく距離を取りながら得意の左ストレートで相手を圧倒し、2ラウンド目でダウンを二つ奪う。最後まで相手にペースを握らせず、2回RSC勝利を収めた。
3連勝で迎えた4人目は、ライトウェルター級の鳴海日高(商3=青森南)。普段はあまり自分から攻めることのない鳴海。しかしこの日は手数も多く、自分から距離を詰める積極的なプレーを見せ、2回RSCで勝利した。「今回勝てたことは決勝への弾みになります」と本人も語るように1回戦不戦勝だった鳴海にとっても、また残りの選手にとっても良い流れをつくることができた。
最後にリングに上がった酒井孝之主将(文4=上市)は気持ちの強さを見せた。ここまで全勝の明大。この日最後にリングに上がった酒井は部内唯一の4年生で主将だ。絶対にここで負けるわけにはいかない。拮抗(きっこう)した試合だったが酒井は最後まで気持ちを切らさず粘り、12-11の僅差での判定勝ち。「みんなの勝ちが自分を支えてくれました」(酒井)。チーム一丸となって最後まで諦めなかったからこそつかむことができたこの勝利は、次の決勝へとつながる大事な一勝となった。
1回戦に引き続き、準決勝でもチーム全員で力を合わせて全勝を収めた明大。早くも優勝を決め入替戦進出を決めた。「入替戦まで気持ちを継続できるようにやっていきたいです」(鳴海)。ここで気を緩めず、決勝でも全勝を収め全勝優勝した上で、入替戦に勝って2部に昇格することが次の目標だ。
[甲斐智恵梨]
☆監督・選手コメント☆
星野隆監督
「全体的に良かったです。前回は不戦勝が多かったので今回初戦の人もいて、緊張していたと思います。宗光は自分の動きの4割くらいしかできていませんでした。本来なら1Rで倒せる相手でした。及川は1ラウンド目があまり良くなかったが「お前のボクシングはこんなんじゃないだろう」と声を掛けたら、2ラウンド目は良くなりました。みんな元々実力はある子たちです。酒井が4年で主将ということで強い気持ちがあり、思い入れも強かったと思います。4年としてしっかりやってくれたと思います。及川は安定しています。永田はむきになりやすいです。鳴海は今までになく積極的な試合でした。前日に「明日は任せるからな」と言ったらプレッシャーを感じるかとも思ったが喜んでいました。心の準備ができたのは良かったのかもしれないです。全体的にいい試合でした。3部では勝てているが、2部で勝つにはまだまだの段階です。3部なら、決勝でも負けるような相手はいないので普通にいけば全勝優勝できます。自分たちのボクシングができたら勝てるはずです」
酒井主将
「努力は必ず報われる、じゃないけど、練習した努力が多い分絶対勝てると思っていたし、自分の方が絶対困難や山を越えてきたつもりです。その分最後に必ず帰ってくるという気持ちでいました。そういう気持ちもあって多少疲れたけど、キャプテンだけ最後に負けるわけにはいかんから気持ちの面で、みんなの勝ちが俺を支えてくれました。昨年ケガをしていたから(勝てば)2年ぶりの後楽園ホールだし、今日負けたら後楽園ホールに上がれないから、そこに対する気持ちは人一倍、誰よりも強いと思います。(みんなの勝ちが)いい意味でプレッシャーでした。後楽園ホールにはたくさんの人を呼ぼうと思っていました。支えてくれた人がいるからこそ、ボクシングは一人でやっていないなと思いました。(5階級全て決勝進出について)みんなで力を合わせて勝ったから(決勝に)勝って2部に挑戦状を出したいです。勝利というもので感謝の気持ちや恩返しをしたいです。ケガがあって人一倍お世話になりました。いろんな意味で苦労をかけたから気持ちよく返したいです」
宗光
「(前回は不戦勝だったので)今日は初戦で落ち着いていこうと考え過ぎて、もっと気持ちでいかなければいけないところで冷静になり過ぎてしまいました。今日の相手はやりにくかったが、それでもまとめるところはまとめていかないといけないと思います。次への課題はビデオを見てみないと分からないが、いいところもあると思うので前向きにポジティブに、決勝まであと少しなので心配していません。とりあえず走ってスタミナ付けてガンガンいけるようにしたいです」
及川
「勝つのは当たり前だと思っていました。格下だから最初から倒しにいこうと思ったが、1ラウンド目は普段通りの動きができていませんでした。2ラウンド目は良かったと思います。(良かったところは)コンビからの右ストレートのような細かい連打ができたことです。1回戦の時よりも相手のレベルも上がったし、相手の選手の身長が高かったので下を中心に打ちました。(決勝では)絶対勝ちます」
鳴海
「ちょっと硬くなり過ぎました。全体的に動きが硬かったです。何となく入りやすい感じがしたので、攻めてみました。普段はあんまり攻めないで、距離を取るようにするけど相手が格下だったから手数を多くしてみました。(前回は不戦勝だったので)今日勝てたことは、決勝への弾みになったと思います。目標は絶対勝って、2部に昇格することです」
永田
「勝って当たり前の試合の中で、いかにどうやって勝つかを前回の結果を踏まえて考えて臨みました。それを意識して自分の思うように試合運びができて良かったです。次は決勝で相手が強いので、今日の結果以上にベストな状態で試合を運べたらいいと思います。あとは気持ちで負けないことと、カウンターです。次の相手は自分と同じタイプなので、いかに攻撃を見て自分の攻撃を選ぶことができるか、入替戦まで気持ちを継続できるようにやっていきたいです」
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