初戦から全勝を収め、2部昇格へ向け良いスタート/関東大学3部トーナメント

ボクシング 2012.06.04
 明大ボクシング部のシーズン開幕戦が行われた。昨年2部から3部へ降格し、悔しい思いをした明大。その悔しさを糧にチーム一丸となって練習に励んできた。結果は2人が不戦勝、3人が1ラウンドで勝利を決め全勝。2部昇格に向けて良いスタートを切った。

 この日最初にリングに上がったのはバンダム級の及川一茉(政経3=水沢工)。序盤から攻めの姿勢を見せ2度のスタンディングダウンを奪うと、あっという間にRSCで勝利。あとの選手へいい流れを作った。

 続いてライト級の永田颯(政経2=上市)。「絶対に勝たないといけないというプレッシャーから力んでしまった」(永田)ため序盤は動きが硬かったが、得意の左ストレートを決め、1ラウンドでRSC勝利を収めた。

 続くウェルター級のリングに酒井孝之主将(文4=上市)が上がると、試合開始直後にリングにタオルが投げ込まれ、会場はざわつく。実力の差があり過ぎると判断した相手チームが、選手へのダメージを減らし、次の試合に温存するために棄権してきたのだ。2部で戦っていた明大と3部との実力の差を示す1戦となった。

 初日から全勝と良い成績を収めた明大だが、3部での全勝は当たり前。目標は3部優勝ではなく、2部昇格だ。これからが本当の正念場になってくる。チーム全体でしっかりと気を引き締めて、2部昇格へ向けて24日の第2戦でも全勝していきたい。


☆監督・選手コメント☆
星野監督
「選手の3部優勝、2部昇格の気持ちがとても強い。明大は2部の実力がある。実際今日の試合も全て1ラウンドで終わっている。2部と3部の差はスピードで、明大は(3部の)他の大学とスピードが全く違い、3部では群を抜いている。今日の試合は相手が3部だったから楽に勝つことができたが、2部だったらもっと接戦になっていたと思う。今日の試合は全部1ラウンドで終わっているが、このような勝ち方を当たり前と思ってはいけない。相手が逃げているだけだから勝ったからと言って緩まず、もっと引き締めていかなければならない。初戦で相手も分からないなかで勝つことができたのは、選手の精神力が強かったからだ。(酒井選手の試合で試合開始直後にタオルが投げ込まれたことに関しては)相手選手は本当は試合前から棄権したかったが、棄権すると0点、敗者は1点なので点数を稼ぐために試合に出したのだろう。3部だから全勝は当たり前。気を緩めずしっかり引き締めていかなければいけない。選手たちは今日も朝からやる気十分だった。6月24日の第2戦での全勝が今後の課題」

酒井主将
「棄権勝ちでも1勝は1勝。去年の悔しい思いを経験した人間は言わないでも分かっているかもしれないけど、しつこいくらいにリベンジしようと言って臨んだ。ボクシング中心の生活をみんなで送って、リーグ戦はチームワークが大事だと思うからチームワークを意識、ボクシングは個人競技だけど団体。個人戦以上に絶対負けられないという大きな気持ちがあった。練習もみんな同じ試合日に向けてやるから気合いも入りやすい。2年ぶりということで楽しみだった。本当に長かった。長かったけど、終わってみたらあっという間だからこそ次に向けて頑張ろうかなと思う。(11秒で試合が終わったことについて)消化不良という気持ちがまた次につながるようにまた明日からトーナメントが終わるまでしっかりやっていきたい。3部優勝が今の目標じゃない。2部昇格、入替戦に勝つことがみんなの目標。みんなで3部優勝して入替戦にいい流れでいきたい。勝ち方は人それぞれだけど、5人全員が勝ち上がれて良かった」

及川
「とりあえずほっとしている。勝つということしか頭になかったので、素直にうれしい。今日は勝ったが、すぐ次に切り替えて次の試合に勝つために練習していきたい。(3部と戦ってみて)自分らがいる場所じゃない。しっかり次も勝ちたい」

永田
「反省点の多い試合だった。相手が3部だったから勝つことができたが、本来ならば危ない試合だった。もっと楽に倒せた相手だったが、勝って当たり前だから絶対に勝たなければならないというプレッシャーから力んでしまった。無事に勝つことができたのは良かった。次も絶対に勝つ。今日の試合は雑だったので次はもっとリラックスして、きれいに勝ちたい」

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