南の国で未那弥(みなみ)が準V/全日本学生選手権個人戦

ボードセーリング
2011.11.16
11・6~10 平成23年度全日本学生ボードセイリング選手権個人戦(沖縄県オクマビーチ)
▼メンズクラス
5位 高橋主将(農4)

▼レディースクラス
2位 福田(未・営3)
 笑顔がはじけた。インカレ個人戦が沖縄県オクマビーチで行われ福田未那弥がレディースクラスで準優勝を成し遂げた。この大会、女子で明大から表彰台に上がるのは7年ぶり。関東の女王として力を出し切った。なおメンズクラスでは高橋主将の5位が最高だった。

 風を支配し、思い通りに海面を駆け抜けた。初日、微中風の第1、2Rと、1位でフィニッシュ。大会2日目は微風となり、練習海域の都合上、微風を得意とする関西の人に抜かれた。結局、首位と3ポイント差の準優勝。福田(未)は「海面を思い描いた通りに走れました」と快走に笑顔を見せた。最終日は大雨洪水警報が出るほどの天候の中だったが、「風は好きなので」と気にする様子もなかった。

 同級生に対しては特に対抗心を燃やした。最終日を前に、2位の福田(未)と3位につけていた3年生の人との差は、1ポイント。もともと表彰台を目標に掲げていたが、同じ3年生と2、3位を争って闘争心に火が付いた。「3位だった人が同い年だから、同期の3位の人には負けたくないっていう気持ちがありました。途中から表彰台だけではなく2位を絶対に死守しようと思っていました」。優勝よりも、同じ3年生の3位の人に意識が向いた。負けん気の強さを発揮し、相手を振り切った。最後は気付けば首位と3ポイント差まで詰め寄っており、優勝も目前に迫っていたが「来年もあるので」と、同級生に勝てたことに満足していた。

 ボードセイリングは、大半の人と同じように大学から始めた。高校時代は海と縁がない文化部。だが、「大学で埋もれたくない。何かをやりたい」と思っていたら、ボードセイリング部を見つけた。「もともと海が好きで、個人競技がやりたくて、個人でどこまでやれるのか知りたかったです」。また他のスポーツに比べて競技人口も少なく、スポーツ推薦の枠もない。大学から始めるにはもってこいだった。「これなら上を目指せる」と入部。そこから3年生にして、インカレで準優勝するまでに駆け上がった。

 まだ3年生。「来年は自分に負けないようにしたいです」と意気込みを話す。今年は関東支部予選で優勝。インカレでも準優勝した。来年はもちろん優勝を狙う。

 関東支部予選のメンズクラスを制しながら、今回のインカレ個人戦で5位だった高橋主将「自分は人が密集しているので避けてしまっていたのですけど、上位に食い込めていた人はいい場所からスタートしていました」と敗因を分析し、スタートで消極的になったことを悔いた。次の大きな目標は、チーム上位3人の結果で争われる来年2月のインカレ団体戦だ。集大成となる大会に向け、高橋主将は「自分含め部員全員がふがいなかったです。気持ち切り替えて団体戦に向けて頑張っていきたいです。個人としては1位を取ること。下2人をちゃんと育てて団体自体も優勝したいです」と巻き返しを誓った。

[上田悠太]