チーム全員で勝ち取った3位、今季初の表彰台/全日本学生ダートトライアル選手権

自動車
2011.09.30
チーム全員で勝ち取った3位、今季初の表彰台/全日本学生ダートトライアル選手権
 3年前の今大会で3位に入賞して以来、この大会での入賞からは遠ざかっていた明大。今回は広島の初めて走るコースでありながら、チーム一丸となり見事に3位の成績を収めた。

 「サポートする人間がいて走る人が集中することができる」(田邉・国際3)。今回の勝因はここにある。自動車という競技では、運転するもの以外の記録は何一つ残らない。その中でも、自動車の整備が大会に臨むにあたって一番重要なのである。
 しかし、大会会場に向けて出発する前日まで車両が出来上がらず、全員が自分の時間を削って整備を行った。その結果、会場へなんとか完成した車両を持っていくことができた。「それぞれの部員が自分のすべき仕事が分かって慣れてきた」(田邉)。個々人のすべきことが実行されることで、明大としてのチームの団結はより強固なものになった。
 

3位入賞を果たし笑顔の部員たち
3位入賞を果たし笑顔の部員たち

 また、この試合では運も明大を味方した。明大は日ごろから運転し、長年愛用している自動車を今大会の競技で使用した。大会当日、午前は無事に走り切ったものの、午後にミッショントラブルが発生してしまう。ギアにひびが入ってしまったのだ。「午後はもう壊す覚悟で乗った」(田邉)。結果なんとか完走しきることができた。そして、それを見届けたかのようにギアは走行後に壊れてしまった。

 来年のこの大会は明大にとってホームの会場での開催ということもあり、より上の順位を目指したい。そのためにも「来年は今の2年生の中から選手として出られる人材をつくらないといけない」(田邉)。これからどれだけ選手層を厚くできるかがキーポイントとなりそうだ。

☆ダートとジムカーナの違い☆
両者の違いは走行する道路のサーフェイスの違いである。簡単に言うと、ダートは砂利や土の未舗装の道路のことをいう。ジムカーナはその逆で舗装された道路のことである。走るのが、どちらであるかで整備は全く変わってくる。たとえばタイヤでは、ダートではおうとつがあるもの、ジムカーナではよりフラットなものという違いがある。また、運転の方法も全く変わってくるという。道路の種類に注目しながら見るとこの競技はより一層面白くなるだろう。