一般入部の拳士が活躍 /第48回関東学生大会

少林寺拳法
2011.09.27
 震災の影響で5月開催予定だったものが、延期になり多くの選手が待ち望んでいた今大会。今年の大会テーマは「挑・超・調」。また「東日本大震災復興支援」という目的もある。会場では、募金や拳士たちが被災地で行ったボランティアの写真を展示し、拳士の活動を紹介。少林寺拳法から学び取ったことを社会に還元している姿が見られた。
 大会では上級生だけでなく1年生も同じように結果を残した。長谷川・丸山組が一般入部であるにもかかわらず日々の成果を発揮し、男女段外の部で2位に。また、6月に開催された関東10大学合同演武披露会の男子初段の部で1位を獲得した清水・村越組が、同部門で3位という成績を収める。1年生は初めての公式な大会にもかかわらず果敢に「挑」戦し、他の拳士を「超」えて上位に入賞。今後に期待が持てる結果となった。

 団体演武では一人一人の個性は表現しつつ団体として息の合った力強い動きで3位を獲得。また男女二段以上の部では村山・高橋(花)組が6位に入賞。さらに、新井・高橋(育)組は予選、本選とも1位と「お互いが正反対である」というように力や体格に差があるもののそれを感じさせない演武で期待通りの結果を残す。それぞれが互いの違いを生かしつつ、しっかりと「調」和することができた。

 関東学生連盟の委員長である本学の川島は開会式でのあいさつをはじめ、出場選手の確認など運営作業に会場を文字通り奔走。自分の出番の直前まで行い、それが終わり次第また運営に戻るなど大忙しだった。そんな川島は、主将の須々木、玉村と共に防具(胴)を着け3人掛けに出場。「付ける付けないでは見せ方が大きく変わる」(玉村)防具をつけることで、「しっかり突き、蹴るという明治らしさを出したい」(須々木)と意気込んだ。しかし、最上級生の三人組ということで大きな期待が懸かっていたものの、目標である1位には届かず惜しくも3位に終わる。

 例年の成績や、6月の関東10大学合同演武会の成績からすると決して満足のいく結果ではなかった拳士は多かっただろう。1年間の集大成となる全日本学生大会まであまり時間は残されていない。それぞれの1年間をいい形で締めくくるためにも、次の大会では拳士全員が納得のいく結果が残せることを期待したい。今回の大会に前向きな姿勢で取り組めた本学少林寺拳法部なら必ずできるはずだ。