トップレベルの戦いに触れ、収穫得る/全日本学生選手権

体操 2011.09.03
トップレベルの戦いに触れ、収穫得る/全日本学生選手権



 学生日本一を決める大会。本学からは男子団体に加えて個人総合に男子の藤井、女子の信藤がエントリーした。

[個人総合]
 
 まず行われたのは、男女の個人総合。男子の藤井は足のケガを抱えて出場となったが、鉄棒では離れ業を決め、跳馬では足先までそろったきれいな跳躍を見せた。

 女子団体が惜しくもインカレ予選で敗退したため、女子で唯一の出場となった信藤。段違い平行棒で落下があったものの、跳馬の2本目を成功させ、さらに平行棒でも丁寧な演技を見せた。また、今回は今年東京で開催される世界選手権の代表選手2人と同じ班。トップレベルの戦いを間近で感じたことは、今後の成長の糧となったはずだ。



[男子団体]
 
 「正直ボロボロだった」(湯浅・営2)という予選会から1カ月半あまり。男子団体チームはインカレの舞台で確かな成長を示した
 ルーキー・平野(商1)のゆかの演技で始まったこの試合。平野は1年生ながら堂々の演技でプレッシャーのかかる1番手の大役を見事に果たした。「その雰囲気に乗っかっていけた」(下川・商2)とその後全6種目を大きなミスなくまとめ、予選会からトータルで25点近く点を伸ばした。さらに「1人が失敗するとそのままみんながバタバタと失敗してしまった」(平野)という予選会から精神的な成長も見せた。ミスをしても全員で盛り上げて立て直す。試合後、選手全員から「チームでまとまって戦えた」という言葉が聞かれた。
 
 
 男子団体チームは予選会の悔しさを晴らすため、藤井はケガを押して、そして信藤は本戦に出場することができなかった女子団体チームの期待を背負って、このインカレの舞台に挑んだ。男子団体は昨年と同じ2部8位、個人総合は男女とも上位進出はならなかった。結果は決して満足できるものではない。だが、この大会を通して「技の丁寧さを高め、通し練習の回数を増やすことで試合慣れする」という明確な課題も見つかった。さらに男子チームはこの大会で1部校の選手たちとともに会場練習を行った。「迫力が違った」(高木・営1)と圧倒されたようだが、1部昇格を目指すチームにとって良い起爆剤となったことだろう。このインカレという大舞台でレベルの高い戦いを肌で感じた彼らが今後どのような成長を見せていくのか楽しみだ。






関連記事 RELATED ENTRIES