ベスト8進出!いざ王者・青学大戦へ/関東大学新人戦

バスケットボール(男子)
 1、2年生のみで戦う今大会。強力なルーキーが加入し、充実の戦力で迎えた明大がベスト8進出を決めた。

<神大戦>
 明大の次の世代を担う1、2年で戦う新人戦。1回戦の対神大戦は延長戦にもつれ込む接戦となったが、何とか勝利を収めた。
 試合開始早々、相手に先制されるもすぐさま点を取り返した明大。試合の入り方は決して悪くなかったが両者なかなか点数が伸びず、15-12で第1クォーターを終えた。

 しかし、第2クォーターで最初のピンチが訪れた。開始2分、リードを守っていた明大が小さなミスから相手にボールをカットされ、立て続けに点を取られ逆転を許してしまう。神大に流れが行きかけたと思われたが、1年生の土井(政経1)が長身を生かしたゴール下のプレーでシュートを2連続で決め、すぐさま再逆転に成功した。このまま流れに乗りたかったが、点の取り合いが続き結局27-26の1点リードで第3クォーターを迎えることとなる。

 続く第3クォーターは、1年生の安藤(情コミ1)と中東(文1)の活躍が光った。2人が積極的なプレーで第3クォーターのほぼ全得点を決める活躍を見せる。チームとしてもやっと流れがつかめかたに思えたが、ディフェンスがなかなか機能せず45-41で点差は広がらないままゲームは終盤へと向かっていく。

 そして第4クォーターでは、前半は互いに点の取り合いとなりシーソーゲームが続く。中盤の49-50から1年の土井、岩淵(国際1)、安藤が立て続けのゴールを決め7点のリードを奪い勝利を一気にたぐり寄せたかに見えた。しかし、これで試合は終わらない。終盤にじわじわと差を詰められ、59-58になると試合終了間際にファールを取られてしまい相手にフリースローを2本与えてしまう。1本目を外し、負けという最悪の結果は免れたが、2本目を決められ試合は延長戦となる。

 なかなか本領発揮といかない明大。延長戦に入っても点差が広がらなかったが、中盤、ここでも1年生の活躍がチームを救った。1点リードから期待の1年生安藤が続けざまに6得点を決めて点差を広げると、神大は力尽きたのかシュートに精彩を欠き、結局69-62で試合は終了。接戦をものにし、初戦突破を果たした。
 
<日大戦>
 危なげない試合運びで明大が見事ベスト8入りを決めた。序盤から日大相手に試合を優位に進め、76―51で快勝。10日に行われる準々決勝へ駒を進めた。

 前半を33―18で折り返し、迎えた第3クォーター。前半の勢いそのままに中東の3Pシュートで先行すると、目(政経2)もこれに続く。2人による連続の3Pシュートで巻き返しを図る相手の出鼻をくじくと、3分には中東が今度は鮮やかなレイバックシュートを決め、41―18とする。

 4分、これまでチームをけん引してきた目がファウルを受けた際に負傷し、途中交代となるアクシデントに見舞われる。1年生が多いチームとあって、その影響が心配されたがチームは冷静に対応して見せた。その後も攻め手を緩めない明大は、安藤のフリースローを含む連続得点や速攻から抜け出した中東のシュートなどで加点していく。一方のディフェンス面もしっかり機能し、流れを渡さず日大を完全にシャットアウト。ゴール前に寄せ付けず、エアボールやパスミスを誘った。55―28とその差をさらに広げ最終クォーターへ。  

 大量リードで迎えた第4クォーター。1分、土井のシュートをフォローした中東がゴールを陥れると、明大はその後も豊富な運動量を武器に内外から攻めを展開。終盤こそ相手の反撃にあったものの、大量リードもあってか余裕のあるプレーで追いすがる日大を76―51で振り切った。

 初戦こそ神大に苦戦を強いられたものの、準々決勝進出を決めた明大。次なる相手は昨年の覇者で現在2連覇中の青学大だ。これまでの2戦を大差で勝ち上がるなど、3連覇を目指す王者の死角はなかなか見当たらない。
 ただベンチ入りメンバーが9名と極端に少ないのが大きなポイントとなりそうだ。連戦に続きのトーナメントにこれがどう影響するか。マッチアップなど個々の能力では相手が上回るが、序盤から食らいついていけばチャンスはある。
 ベスト4入りを懸けた一戦は10日18時、代々木第二体育館で行われる。

3年ぶりベスト8進出!
 日大戦に勝利した明大が準々決勝進出を決めた。ベスト8入りは実に3年ぶりで、当時2年生の金丸晃輔選手(平23政経卒・現パナソニックトライアンズ)を中心としたチームは最終的に4位に食い込んでいる。今年はその成績を上回ることができるか。


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