往路は4位/第87回東京箱根間往復大学駅伝競走

競走
1999.01.01
 前半でうまく流れに乗りたい」と西駅伝監督が話していた往路。2区鎧坂、5区大江らの活躍もあり、明大は4位で初日を終えた。上位3校は東洋大、早大、東海大。4位の明大と首位・東洋大との差は2分21秒。
 
 「1区を任されたのは4年目で初の箱根となった松本。 序盤から大迫(早大)と堂本(日大)が飛び出し、3位集団18人がそれを追う展開に。15㎞地点・蒲田の給水ポイントでも集団は18人。約3㎞を残し、六郷橋の上りで油布(駒大)がスパートした。「ラスト3㎞で思ったより足に残っていなくてスパートに対応できなかった」と松本。区間15位だったが、3位と16秒差で2区鎧坂に襷をつないだ。
 
 15位でスタートした2区鎧坂は前を行く選手を次々にとらえ、4㎞付近で4位集団に追いついた。6㎞過ぎから2㎞ほどは後方から来た村沢(東海大)についていったが「自分の走るリズムと合わなかった」(鎧坂)と自分の走りを貫いた。結果区間賞こそ村沢に譲ったものの、16㎞手前で一度は抜かれたマイナ(拓大)を抜き返すなど後半まで粘走。区間3位の走りで11人を抜き、チームを4位に押し上げた。タイムは1時間07分36秒で、2区の明大記録を更新した。
 3区菊地も流れに乗った。戸塚中継所で22秒前にいたのは東海大。「東海大が近くにいい位置でいたのでそれを目標にした」と菊地。東海大との差は縮まらなかったが、14㎞手前で日大をかわし3位に浮上した。「15㎞くらいで足がけいれんしてしまって、後半スパートできなかった」(菊地)ものの、区間4位の好走。明大は3位で平塚中継所を通過した。

 平塚中継所では2位東海大と24秒差の3位。「東海大を絶対抜こう」と4区の北がスタートした。9㎞地点の二宮では東海大との差を15秒に詰めたが、逆に15,4㎞の酒匂橋ではその差が53秒に開いてしまう。その後追い上げてきた東洋大にかわされ駒大にも並ばれたが、最後は駒大に2秒先行し、4位で5区山上りへ。北は区間11位だった。

 5区は、昨年6区を走った大江。「もちろんしんどいが、それよりも楽しかった」(大江)という。駒大を引き離し5㎞を区間2位のタイムで通過すると、本格的な上りに入ってからもその勢いは続いた。18㎞過ぎの芦之湯では3位東海大に16秒差に迫った。下りになってやや東海大に離されたものの、堂々の区間2位。今回の5区で1時間20分を切ったのは柏原(東洋大)と大江の2人だけという快走だった。

~コメント~
山本コーチ

「今日は上出来。鎧坂は自らレースを組み立て、上手にレースを運んだ。2、3、5区が良かった。結果往路で後続を引き離せているので、明日の復路はこれをどれだけ維持できるか」。