表彰台は遠く 不本意な成績に終わる/講道館杯

柔道
 それぞれの階級で「日本一」を決める大会である講道館杯。 今年度も本学から各階級に選手たちが出場したが、思うような成績を挙げることはできなかった。

<1日目>
 初日は81kg級、90kg級、100kg級、100kg超級の各階級が行われた。武田主将の3回戦敗退がこの日最高の成績となった。
 81㎏級に出場した武田主将は初戦、法兼(綜合警備保障)と対戦。一進一退の攻防を優勢勝ちで制し3回戦へ。そこで世界選手権代表の中井(流経大)と対戦し、劣勢を覆せないまま敗戦した。同じく81㎏級に出場の藤本は、初戦となった2回戦で松本(兵庫県警)に優勢負けを喫した。90㎏級に出場した菅原は、近藤(筑波大)と対戦したがペースに乗れず惜敗。個人インカレのリベンジは果たせなかった。100㎏級には期待の成長株・高橋(良)が出場するものの初戦で敗退した。100㎏超級の兒玉は佐藤(了徳寺学園)に袖釣り込み腰を決められ敗戦した。

<2日目>
 2日目は残りの60kg級、66kg級、73kg級が実施された。海老沼のベスト4がこの日の最高成績となった。
 60㎏級に出場した三枝は初戦、豪快な背負い投げを決め好調なスタートを切ったかに見えたが、2回戦で笠井(ぎふ柔道クラブ24)に袈裟固めで敗れた。73㎏級の福田は男子柔道ナショナルチームのメンバー・大束(旭化成)に、六郷は榎本(ぎふ柔道クラブ)にそれぞれ敗れ1回戦敗退となった。
 66㎏級には連覇の期待もかかる海老沼。1回戦、そして2回戦と順調に勝ち上がってゆく。3回戦ではベテラン・江種辰明(警視庁)と対戦。江種の安定感のある柔道に苦戦を強いられるが、なんとか優勢勝ちでものにした。「今までにない勝ち方ができたのが収穫」(海老沼)。準決勝の相手は、今大会本来の60㎏級から 66㎏級へ階級を上げた福岡政章(綜合警備保障)。立ち技では負けていなかったが、海老沼が倒れたところを腕をとられ寝技に持ち込まれる。「油断していたというより寝技への準備不足。不用意だった」(海老沼)。そのまま腕挫十字固めで敗戦。悔しさの残るの試合となった。その後敗者復活戦に回った海老沼だったが、そこでも敗戦を喫してベスト4という結果に終わった。

 園田助監督は今大会を振り返り、「自分の持ち味を出せないまま負けている選手が多い。もっとチャレンジ精神をもって臨んでもらいたい」と苦い表情だった。



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