例年以上の7位。しかし不満残る/全日本運転競技選手権
久しぶりに表彰台を獲得することができた全関東学生自動車運転競技大会。同種目の今大会も好成績が期待され、実際に団体7位と「ここ最近はフィギュア(この大会の競技のこと)が悪かったから、いつもより良かった」(宮鍋監督)と例年以上の成績を残す。しかし、「もっと上にいけた」と宮鍋監督に笑顔はなかった。
「接脱などのミスなく帰って来られた」と確実な走行を見せ、小型乗用の部Aで個人4位と結果を残した浜島(政経3)などを筆頭に明大の運転技術は確かに成長していた。しかし、団体で上位を狙うにはあと一歩足りない。全関東で圧巻のデビューを果たし、明大のエースに成長しつつある田邉(国際2)は出場者最速のタイムで完走するなど、存在感を見せつけたが缶に接触するなど細かいミスをしてしまう。「もったいない」と苦笑いをする宮鍋。「あいつには期待が大きい」(宮鍋監督)と寄せる思いが強いだけに、田邉にはやはりチームを引っ張る成績を残してほしかった。
今大会後、1年間の総合結果を競う全日本総合杯の表彰式も行われた。結果は6位入賞。「3年生主体のチームで全日本と名のつく賞で受賞できたのは嬉しい」(並木・営2)と40センチ以上の大きな入賞トロフィーに思わず笑顔を見せる部員。そう現在の自動車部には4年生がおらず最上級生は3年生。苦労もあっただけにこの受賞には喜びを隠せない。
今年度の大会は全て終わった。しかし自動車部に引退するものはいない。来年も同じメンバーで戦える。例年よりも良い成績を残したメンバーがもう1年いる。一歩一歩確実に成長してきた自動車部だが、まだその成長は止まらない。来年こそはタイトル獲得してほしい。
「接脱などのミスなく帰って来られた」と確実な走行を見せ、小型乗用の部Aで個人4位と結果を残した浜島(政経3)などを筆頭に明大の運転技術は確かに成長していた。しかし、団体で上位を狙うにはあと一歩足りない。全関東で圧巻のデビューを果たし、明大のエースに成長しつつある田邉(国際2)は出場者最速のタイムで完走するなど、存在感を見せつけたが缶に接触するなど細かいミスをしてしまう。「もったいない」と苦笑いをする宮鍋。「あいつには期待が大きい」(宮鍋監督)と寄せる思いが強いだけに、田邉にはやはりチームを引っ張る成績を残してほしかった。
今大会後、1年間の総合結果を競う全日本総合杯の表彰式も行われた。結果は6位入賞。「3年生主体のチームで全日本と名のつく賞で受賞できたのは嬉しい」(並木・営2)と40センチ以上の大きな入賞トロフィーに思わず笑顔を見せる部員。そう現在の自動車部には4年生がおらず最上級生は3年生。苦労もあっただけにこの受賞には喜びを隠せない。
今年度の大会は全て終わった。しかし自動車部に引退するものはいない。来年も同じメンバーで戦える。例年よりも良い成績を残したメンバーがもう1年いる。一歩一歩確実に成長してきた自動車部だが、まだその成長は止まらない。来年こそはタイトル獲得してほしい。
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ミスコースのない堅実な走りも入賞逃す/全日本学生ジムカーナ選手権
自動車 2023.09.01灼熱(しゃくねつ)の太陽がアスファルトを照らす中レースは行われた。今大会は主将の坂井遼(法4=東邦大東邦)が個人11位に入るなどこれまでチームを引っ張ってきた4年生がタイムを残した。 ◆8・20 全日本学生ジムカーナ選手権(鈴鹿サーキット国際南コース)▼男子団体の部 明大――9位▼男子個人の部 坂井――11位 菅谷――21位 田中――55位 昨年度は車の不調に悩まされ9位という悔しい結果に終わった。今年度もブレーキの不調が見られたもののしっかりと整備され、かなりいい状態でレースに臨んだ。 1走は菅谷洋雄(商3=日大藤沢)が担った。「例年に比べてパワーだけでは勝てない、技術が要求されるコースだった。自分ができる範囲で1走目としての仕事を果たそうと、ミスのない走りができたと思う」(菅谷)。ミスコースなく丁寧に走り抜け、1分24秒84とまずまずの成績を収めた。 2走は田中寛人(商4=桐蔭学園)。1本目、2本目と共に1分25秒台を記録するも、パイロンに触れてしまうなどのミスが重なり合計で5つのペナルティを受ける。「自分が走りたかったコースを走れなかったことでパイロンに近づいてしまった。2本目はもう少しタイムを伸ばせると思っていたが、悪くはなかった」(田中)と自身の走りを振り返った。 3走は坂井が主将としての意地を見せつけた。「とにかくミスなく、なおかついいタイムを出せるようにしたい。最後の大会なので今までの経験を生かして走った」(坂井)。その意気込み通りの堅実な走りで1本目に1分23秒73と個人4位の好タイムをたたき出し、有終の美を飾った。 各選手が能力を出し切った明大。4年生の坂井と田中はこの大会で最後となった。「それなりに満足のいく結果だったと思う。後悔はない」と坂井は前向きに振り返る。一方で田中は「どうしても自分は本番に弱いと感じた。もう大会には出ないけれども、そういった経験などを後輩たちに教えることが今後はできればいいかと思う」。何度もハンドルを握った2人はそれぞれの経験を後輩たちへつなぐ。今大会での結果を糧に来年度に向けて新たな選手を育成し、明大自動車部は悲願の優勝を目指し走り出す。 [阿部倖明] 試合後のコメント坂井――今日のレース振り返っていかがですか。 「エースドライバーとして部内で1番速いタイムを残せました。1本目でいいタイムを残せたことで2本目また各自ポジティブに進められるような雰囲気をつくれたのかなと思います」 ――今大会の課題はどう捉えましたか 「個人の課題点としては途中に細いミスがあったので、完璧とはならなかった点です。チームの課題点としてはシーズン中に車の故障などがあり、スケジュールが押し気味になったので、そういった所をしっかり管理できるようになれば練習回数を増やせることにつながるのかなと思います」 ――引退後は競技を続づけますか。 「この車ではやりたくないです(笑)壊れてしまうので。今年でもう5回くらい分解してやっていたので、壊れない車でならやるかもしれないです」 田中――1本目はどのようなことを意識していましたか。 「ミスコースしないこと、できるだけパイロンに触りたくないなということを思っていました。その中でもできるだけタイムを伸ばそうと考えていました」 ――1本目ではどのようなミスをしてしまいましたか。 「自分が走りたかったコースを走れなかったことでパイロンに近づいてしまった感じです」 ――2本目も1本目と同じ25秒台で走れていました。 「結果的には同じぐらいではあったのですが、内容としては自分の中ではだいぶ劣ってしまいました。もっと速く回って来られたり、パイロンに触らずに戻って来られたら良かったなとは思います」 菅谷―― 1走目としてどのような意識で臨みましたか。 「この大会に加え全関東学生ジムカーナ選手権と全関東学生ダートトライアル選手権、全日本学生ダートトライアル選手権と出場させていただき、そのうち3回を1走目として任されました。その中で団体の役割としての1走目は、どれだけ情報を持ち帰り後ろにつなぐかということ、そしてチームの足を引っ張らないことなのでそれはこの大会で一番果たせたと感じました」 ―― 1本目も2本目も大きなミスもなく走れていました。 「自分の中ではもう少しタイムが出るかと思って攻め所を決めたのですが、経験の足らない部分や、そもそもタイムを伸ばすためには何を絞っていけばいいかという知識がまだ未熟だと感じました」 ―― 今日のレース全体の総括としてはいかがですか。 「明大の底力を全部試して、団体入賞や全員20位以内を取れるような実力を示せる流れに持っていけたのはうれしかったです。しかしこのジムカーナと性質上、ペナルティという大きな足かせを負ってしまいました。なので、来年に向けてというのもありますが今年で決めきれなかったというのはとても悔しいです」 ―― 今後に向けてはいかがですか。 「今回生かした経験というのは、自分の中で考えてうまくいったことでした。そして〝上位〟という、いかなければならない場所がよりはっきりとした大会でした。4年生の2人は抜けてしまうので、これらの経験を自分ができるだけ伝えていきたいです。また、選手の育成をより確実にしてもっとレベルの高い選手を3人そろえ、今年と同じカタチではあるけれど、さらに底上げされたチームになれば入賞できるので自分もその支えになりたいです」READ MORE -
ミス少なく6位入賞の成績を収める/全関東学生ダートトライアル選手権
自動車 2023.06.28◆6・25 全関東学生ダートトライアル選手権(つくるまサーキット那須)▼男子団体の部 明大――6位▼男子個人の部 坂井――11位 菅谷――14位 田中――21位 前日の雨の影響により水たまりやわだちが多く、サーキットコンディションの悪い中でのスタートに。しかし、大会全体を通してミスコースやクラッシュの少ないレースが繰り広げられた。明大は2本目にスピンをするも6位入賞を果たした。 昨年度に続き、強豪・早大、慶大に挑むべく今年度も出場した明大。3、4年生がドライバーとして臨んだ。「今回のコースも以前から練習や他の大会でも使用されたレイアウトなので他大学の選手らも慣れた上で攻めてくる」(菅谷洋雄・商3=日大藤沢)。その言葉通り、各大学ともに好調な滑り出しとなった。 第1走を務めたのは菅谷。「一番タイムが出にくい路面状況だったが少し乾いたところを狙ってタイムを出すことを意識した」(菅谷)。そう語るように、丁寧かつ攻めた走行で1分25秒83のタイムを残し、2本目は1分22秒34とタイムを縮めた。 2走には田中寛人(商4=桐蔭学園)がハンドルを握る。1本目は安定した走行を見せた。しかし、2本目のスタート直後のS字カーブで「3速から2速にシフトダウンをするときに、2速に入らずニュートラルになってしまった」(田中)。シフト操作のミスからスピンしてしまい、大きなタイムロスに。1分47秒65とクラッシュを除く28人中最下位となってしまった。 3走には坂井遼主将(法4=東邦大東邦)が出場した。1本目、2本目ともに1分22秒台の好タイムを記録。「おおむね想定通りのコンディションだった」(坂井)と主将らしい堅実な走りを見せ、個人11位と好成績を収めた。 他大学もミスの少ない走りを見せ、ハイレベルな争いとなった。だからこそ田中のシフトミスは手痛いものとなってしまった。「昨年に比べると技術を向上させることができたと思う。その一方で、シフトダウンという新たな課題が露呈してしまったため、その部分の練習をしていきたい」(田中)。成長とともに新たな課題が見られた今大会。次こそは優勝を目指し日々精進する。 [阿部倖明] 試合後のコメント――6位という団体結果をどのように捉えていますか。坂井 「特に言い訳とかはなく現在の立ち位置が6位だったということです。全日本ダートトライアル選手権(以下、全日本ダート)に向けてやるべきことをやってチームとして成績を上げることが目標になります。入賞できたことは次につなげられる良い点だと思います」 菅谷「いつも早大、慶大、中大の3校が安定して速いので、その次には食い込まないと思っていました。しかし昨日の練習からミッションにトラブルが続いてしまい、一番大事なところでタイムを出せませんでした。トラブルを抱えた中で6位なので、上手くいけば3位、4位も狙っていける位置にいました。車と選手をしっかりと調整すれば上位を目指せると思うので頑張っていきます」 ――今後への意気込みをお願いします。坂井「車やチームの日々の活動を見直して力を高めていきたいです。また、下級生は今大会をもってジムカーナとダートそれぞれ練習の経験を積むことができました。部活に対して親しみを持ってもらい、上の世代がどうやって頑張っているのかを身をもって感じ、彼らなりに成長してもらえたらと思います」 菅谷「今の明大の総力を結集して全員でまとめ切れば上位に食い込める位置に来たということは実感しています。十分に力は養われているので、(全日本ダートに向けて)ここ1カ月半で飛躍的な向上を狙うのではなく、小さなミスを全て完璧にし、全員がまとまった走りをしたいです」 田中「今年度4年生になり、次の全日本ダート等の大会が最後になるので、それに向けて技術的な練習を行っていきたいです。また、車両の整備もしっかりと行い、技術と車両の両方が良い状態で臨むことができるようにしたいです」READ MORE -
雨天の中全選手がタイムを残し鈴鹿への切符をつかむ/全関東学生ジムカーナ選手権
自動車 2023.05.29◆5・13 全関東学生ジムカーナ選手権(富士スピードウェイ)▼男子団体の部 明大――8位▼男子個人の部 坂井――12位 菅谷――23位 田中――44位 今大会は雨天の中、パイロンの設置されたコースを走行しタイムを競うジムカーナ形式で行われた。コンディションが刻一刻と変化する中で明大は出走した3人がタイムを残し、全日本学生ジムカーナ選手権(以下、全日本ジムカーナ)への出場権をつかんだ。 コース上に水たまりができるほどの難しい路面状況の下で行われた今大会。悪天候に加え、複雑なコース設定も相まって各大学でミスコースをする選手が多く見られた。その中でも明大の先陣を切った菅谷洋雄(商3=日大藤沢)は1走としての役割を果たしてみせた。「タイムを残し、少しでもタイヤを温めつつ車や路面の状況を後続の選手に伝える」。その言葉通りミスコースなく堅実な走りを見せた。2走の田中寛人(商4=桐蔭学園)はミスコースにより記録を残せなかったものの、3走を務める坂井遼主将(法4=東邦大東邦)がエースとしてこの日チーム内トップのタイムをたたき出した。 主将の好走で勢いづいた明大は午後のアタックでも安定した走りを見せる。菅谷が1本目から大幅なタイムアップを果たすと、田中は1本目のミスコースもあり「タイムを縮めることを意識できなかった」と悔やみながらも冷静な走りで完走。坂井はパイロンタッチによるペナルティがあり思うようなタイムを残すことはできなかったが出走した3人のタイムが出そろい、団体8位の成績を収めた。入賞こそ逃したものの、8月に鈴鹿サーキットで行われる全日本ジムカーナへの出場権を獲得。次なる戦いへと望みをつなげた。 今後に向けた意気込みを「いずれかの大会で団体入賞個人入賞を目指すことと、未来の大学生にも自動車部を魅力的に思ってもらえるように頑張りたい」と語った坂井。昨年度越えられなかった入賞の壁を打ち破り、強い明治を取り戻すという決意が揺らぐことは決してないだろう。集大成となる全日本ジムカーナに向けてチームはさらにアクセルを踏み込んでいく。 [松原輝] 試合後のコメント菅谷――今後に向けて強化したい点はありますか。「車両自体が入賞した学校と比べて劣る部分があるので、そこは予算を組んで改造するなどして本番に向けて自分たちの技術ももっと成長させて全日本ジムカーナで入賞できるように頑張っていきたいです。個人としては先輩方よりもいいタイムを出して結果が残したいのですが、基本的には団体のために整備と運転の技術を磨いていくために頑張りたいです」 田中――今後に向けてどんな点を改善していきたいですか。「スキルとしては変なところで減速し過ぎしないとか、コーナーでスムーズな運転ができるように気をつけていきたいと思います」 坂井――路面がウェットコンディションの中でどのようなことを意識しましたか。「横方向に力がかかるとどうしても車が滑りやすい分スピンしやすいので、いかにまっすぐ減速してコーナーを小さく曲がってすぐ加速できるかというライン取りを慣熟歩行の時から意識していました」 READ MORE