躍進の明大に立ちはだかる2部の壁/関東大学リーグ2部3部入替戦

硬式庭球
 ここ2年で5部から3部まで昇格するという怒涛の勢いで成長し続けた明治。今年も3部で全勝と勢いは止まらずこのまま2部に昇格したかったところだが、3-4で敗れ、2部昇格という目標は絶たれた。

 まず初めに行われたダブルス。橋詰(法2)・大田(商2)組は相手とサービスキープを続ける、互角の戦いを見せる。だが、第6ゲームにダブルフォルトを連発し、スマッシュも決められブレークを許してしまう。結局最後までほぼ互角に競り合っていたものの、2-6で第1セットを日体大に取られてしまう。迎えた第2セット、ここから反撃に出る。第1セットではなかなか決まらなかったボレーが決まり、ストロークの調子も復調し、5-1と第2セットはこのまま明大が取ると思われた。だが、日体大が意地を見せ反転攻勢に出る。5-1からまさかの逆転を許し5-7で第2セットも取られ、ストレート負けを喫する。木代(法3)・福島(政経4)組も敗れ、ダブルスを終えて0-2と明大に不穏の空気が漂う。

 続くシングルス、2部昇格を目標に1年間戦ってきた選手たちにとってここで安々と負けるわけにはいかない。「個人個人は良かった」(上原監督)と称賛しように、その思いはプレーに表れた。まず木代は早々と6-2で第1セットを取る。そして第2セットは8ゲーム中3ゲームがデュースにもつれ込む展開になったもののどれもゲームをものにし、試合の主導権を渡さないまま6-2で第2セットも取り、ストレート勝ち。さらに橋詰、大田も続き、あと1勝すれば2部昇格の目標が達成されることになった。ところが、福島はなかなかサーブが決まらず、第3セットまで持ち込んだものの惜敗。滝村(商3)も第1セットを簡単に取られ、第2セット目もタイブレークまで粘る健闘見せたものの勝利を挙げることはできなかった。あと一歩のところまで相手を追い詰め、明大も日体大も総力を結集した死闘だったが日体大は執念を見せ、試合を制した。

 これまで入替戦は負けなしと順風満帆だった明大。しかし2部という強大な壁にぶつかった。それでも「そんなに甘くはない。残念ではあるけれど、来年に向けてすごくいい勉強になった」(上原監督)と目を細め、来年への闘志を燃やした。

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